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1985年リーバイスジャパン発行 日本市場向けカタログ

前回のメールで告知しましたリーバイスブック考察連載企画の第一弾として、リーバイスブック第一版発行の前年、1985年にリーバイスジャパンが発行した日本市場向けのカタログを紹介します。

このカタログは、リーバイスブックの原点とも言える存在ではないかと考えています。両者を見比べると、基本的な製品紹介の手法、付帯するエピソード、説明なども含まれており、本カタログを出発点として、リーバイスブックへと進化発展していったことを物語っているような印象を受けました。

1985年に発行されたカタログの全体写真を以下に添付します。カタログの構成は、両面プリントされた横長のコート紙一枚を横に六つ折し綴じ込んだ形態を取っています。下の画像は、紙を開いた状態の表側と裏側を上下に並べています。
1985年に発行されたリーバイス日本市場向けカタログ

上が表側、下が裏側になります。表紙(上の画像の左上)は、「The Blue」のタイトル、その下に"America's Original Jeans Since 1850"のサブタイトルが入ります。

表紙左下には、"BASIC JEANS CATALOG. "の上に赤字で1985と年の表記が表示されています。下段には、リーバイスのバットマーク・ロゴに続いて、HEROS WEAR LEVI'S、その下に「1850年以来、アメリカでジーンズといえばリーバイス」のコピーが入ります。
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たたんだ状態で表紙を捲ると、その裏(上の画像下段左)に「アメリカでジーンズと言えば、それはそのままリーバイスを意味する。」のタイトルに、昔の炭鉱夫が二人立って並んでいる写真が印刷されています。

3ページ以降は、リーバイス・ジーンズの各モデルの写真と製品紹介が記載されています。ジーンズは、右横向きに折りたたんだ状態での写真です。現在の一般的なカタログなどに掲載するジーンズの写真の撮り方とは異なるところが印象的です。

この様に横向きにたたんだ状態での写真は、シルエットなどを把握するのに適していると思います。各モデルの紹介でも、シルエットについて説明されているものが多いです。また、モデル名の下にシルエット名が記載されています。以下、紹介されるモデル名(ロット番号)とシルエット(型)表記になります。

  • 501 - Button Fly
  • US505-02 - Traditional Straight
  • US515-02 - Saddle Cut
  • 517-02 - SADDLEMAN Boot-Cut
  • 525-02 - Traditional Straight
  • 626-02 - Traditional Slim
  • 20505-02 - Traditional Straight
  • 606-02 - Slim Fit
  • 505-02 - Straight
  • 506-02 - Super Slim
  • 515-02 - Straight
  • 600-02 - Raider Cut

501以外の各製品は、ロット番号に続いて02表記が付けられています。02はプリシュランク(防縮加工)デニムの事です。リーバイスは1960年代プリシュランク登場時以降、コーンミルズ製のリーバイスジーンズ専用生地を、伝統的に02デニムと呼んでいます。

  • [message]
    • ##hand-o-right## 備考
      • 501で使用する生デニムは、01デニムと呼ばれています。

501はButton Flyとなっていますが、それ以外は基本的にシルエットを示す名称です。ジーンズは、現在シルエット(型)で分類するのが一般的ですが、1985年当時からシルエットで分けられていたことが分かります。


1985年発行リーバイスジャパンカタログの注目点


各モデルの説明などで気付いた点などを以下に箇条書きします。


  • 既に1985年の時点で、生地のオンス表示を各モデルの下に明記している。
  • カタログに掲載されているモデルの使用生地は全て14オンス。
  • 517は日本での正式発売開始は、本カタログの3年少し前ということで、1982年頃から日本でも取り扱うようになったことが判明。
  • 505は、US505-02, 20505, 505-02の3種類もある。
  • 606が(復刻ではなく)レギュラーラインとして登場している。
  • ライン7とライン8のモデルについての説明がある。
  • 紙パッチをレザーパッチと呼んでいる。
カタログに掲載されているジーンズは全て14オンスというのは、驚きました。同じ生地(02デニム)を使用しているので当然ともいえます。生地にはバリエーションはなく一種類、シルエットなどでモデル分けしていたことが分かります。

517は、70年代初めにアメリカでかなり力を入れた注力モデルで、当時の主力モデルの1つでしたが、日本市場での投入は1982年頃であることがカタログの説明から判明しました。

505は、US505-02, 20505, 505-02の3種類もラインナップに用意されています。US505が米国と同じモデル。20505はUS505の発展型モデルで、502の(80年代当時の)現代版としています。20505は02デニムを使用し、工程はライン8、オレンジタブが付くと説明されています。

505-02は日本向け専用デザインのモデルと思われます。タイトフィットの細身のストレート。膝から裾にかけて、ほとんど同じ太さのパイプド・ステムとの説明があります。2013年にモデルチェンジした日本市場向けの501も、膝から裾にかけてほとんど同じ太さであることがシルエットの大きな特徴です。85年当時、既にこの様な特徴を持つシルエットを備えていたことは注目に値すると思います。


以下に606と505の写真と商品説明のアップを添付します。両者のシルエットの特徴、違いも写真から良く分かります。
1985年のリーバイスカタログ内の606と日本向け505

日本市場向け専用デザインと思われる505-02は、ポケットの大きさが小さく上に取付けられているのが特徴です。足を長く、ヒップを美しく見せるジーンズと好評で女性ファンも多いとの説明があります。


1985年のカタログで3モデル登場する505は、日本市場での主軸モデルと位置付けられていたと思われます。501は、日本市場向けの専用モデルを作ることは認められていなかったこと、ジッパーのほうが一般的には受け入れられやすいことなどもあり、505に力をいれていたのではと推測しています。

現行ラインでは、LVCで提供される606がレギュラー製品としてラインナップに入っていることも興味深いです。606のシルエットは、腰から腿にかけて、ゆったりしたルーズフィットで、腿から裾のラインは極端にテーパードしていると説明されています。写真で見ても、シルエットの特徴が良く分かります。
(上の画像をご参照下さい)606は、ライン8で生産されるオレンジタブです。

501の生デニムは縮み後14オンスであることが判明!


501はボタンフロントで、シュリンク・トゥ・フィット(洗って縮める)デニムを使用と説明があります。
501と505共に14オンス・デニムと記載されています。このことから501の未防縮未加工の生デニムのオンス数は、縮み後14オンスであることを物語っています。

501のオンス数は縮み後14オンスではないかと以前から推測していましたが、今回のカタログの記載はそのことを裏付ける材料証拠となります。501のデニムのオンス数は、縮み前ではなく、縮み後14オンスであることがほぼ確定したと言えます。

パッチ表記についての説明


リーバイス501を筆頭とするリーバイスのジーンズには、右バックポケットの上のウエストバンド上にパッチが付いているのが特徴です。現在は、他のブランドのジーンズでも、同じ位置にパッチがついているものは多くあり、パッチがついている事自体がジーンズの一般的特徴となるほど普及しています。

パッチに記載されている内容自体も、ジーンズの歴史、リーバイスの歴史、特徴を物語っている貴重な情報です。パッチの表記内容についても、詳細を説明しているところはさすがだと思いました。当時のリーバイスジャパンのこだわりを表していると思います。

関連記事:

[リーバイスのパッチの記載内容について ##link##]


まとめ


1985年のカタログは、細長い紙一枚のシンプルな造りですが、そこに掲載されている情報は、本当に興味深いもので一杯でした。当時のリーバイスジャパンのこだわり、商品知識の豊富さなども物語っています。

記事を書き始めて、これほどのボリュームになるとは予想しておらず、自分でも予想以上に書くこと・発見が多くあり、驚いています。(笑)

次回からは、いよいよリーバイスブックの考察を予定しています。個人的にも楽しみです。(記事をまとめられるか、少し不安があります。)

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