新仕様の501シュリンクトゥフィット リジッドについては、昨年、本ブログで紹介しました。
ブラックも新仕様に変更になったことが判明し、近いうちに入手したいと考えていました。今回、Webストアの方にブラックのご注文が入りました。お客様のご希望も新仕様で、早速、取り寄せてみました。
新仕様が届くか少し心配でしたが、昨日、取り寄せ分が到着し、チェックしてみたところ、無事、新仕様でした。
やはりせっかくの機会なので、ブログの方で紹介してみようと思い、お客様に確認したところ、ご快諾頂きました。I様、ありがとうございます。
それでは、早速、新仕様の501STFブラックを紹介します。
前仕様の501STFのブラックは11.5オンスのデニムを使用していました。新仕様ではオンスが上がり、リジッドと同じ12.5オンスになりました。
このオンス数は未洗いの状態でのものです。洗う事により、目がつまって実質的な生地の密度は高まることでオンス数も上がります。
尚、復刻等で良く洗濯後のオンス数について表記している場合がありますが、基本的に、未洗いのままの状態のオンス数を記載するのがリーバイスの戦前からの伝統です。
米国流通の501STFのオンス数の表示は未洗い時で、リーバイスの伝統に従っています。
フロント部のアップです。ブラックはオレンジの糸に加え、イエローが多く使われているのが特徴です。上の写真でも2色使いであることがお分かり頂けるかと思います。
向かって右、ポケット部付近についているグレーの二つ折りの紙タグは、リジッド(生デニム)の取り扱いの注意書きです。
フロントボタン付近のアップです。ウエストバンド、フロントボタンを囲んで、上から逆コの字型に折り返しステッチが入れられています。
これは、古い年代のヴィンテージのジーンズでVステッチのステッチディテールの特徴を模倣している物です。
尚、このステッチディテールを採用した本物のヴィンテージの場合、ウエストバンド裏の上側のステッチはシングルになります。
写真の様に501STFブラックの場合は、チェーンステッチになっています。この辺はお愛嬌かと思います。
(ヴィンテージのステッチディテールを模倣しているだけで、忠実に全て真似しているわけではありません。)
このステッチの入れ方を、オリジナルのヴィンテージではVステッチと呼んでいます。古い年代のヴィンテージリーバイスジーンズの代表的なステッチディテールの一つです。
ウォッチポケット部の拡大写真です。ポケット開口部のステッチはイエローが使われています。ブラックの生地にイエローのステッチはアクセントが効いていて良いと思います。
ウォッチポケットの入り口裏のステッチはシングルです。これも古い年代のヴィンテージのステッチの特徴を模倣しているところです。
紙パッチの簡略化デザインのタイプです。新仕様で、個人的にイマイチと思っているところです。
アーキュエットステッチは、前仕様では深めに入れられていましたが、新仕様では浅めに変更になりました。
ポケット上端左右のバータックの両側から下にかけて絞る様なステッチになっています。日本企画の501等ではかなり極端なデザインが採用されていますが、これはそれ程極端でもないので好感できます。
バックポケット裏のステッチはチェーンからシングルに変更になりました。バックポケット裏シングルは66前期以前のヴィンテージジーンズのステッチの特徴です。
ここのステッチディテールもヴィンテージを模倣しています。
本タブは、通称”ブランクタブ”と呼ばれる®のみのタイプです。リーバイスはバックポケット部にタブを付ける事の商標登録を持っています。タブに社名が入る入らずに関わらず、この場所にタブがある事自体が商標登録であることを示すために、ある一定の割合(現行は1割)でブランクタブが付けられています。
レッドタブについてご興味のある方は、こちらをご覧下さい。
新仕様ではインシームがシングルステッチであることが一つの大きな特徴です。インシームシングルはヴィンテージの特徴的ステッチで、ここについてもそれを模倣しています。
新仕様では、ヴィンテージのステッチの特徴を頻繁に模倣していますが、裾裏はヴィンテージの特徴であるチェーンでなく、シングルステッチを採用しています。
裾の折り返しの幅は小さめです。ここもヴィンテージのテイストを模倣しているところです。
尚、カラージーンズは大きくわけて、2種類の染色方法に分かれます。前者は、糸の段階で染める前染め、後者は生地にした後に染める後染めです。
生デニムのカラーデニムは、前染めのみになります。(後染めは加工と同じ意味を持つため、生デニムではありえません。)
前染めと後染めの見分け方は簡単です。前染めの場合、上や下の写真の様に着色された糸と白い糸が交互に織られて見えます。後染めの場合、生地に着色するため白い糸の部分が染まるため、生地全体が染められている事が一見して分かります。
アウトシームは脇割りですが、ステッチの仕様が変更になっています。糸の色が紺系で非常に詰まったステッチです。
こちらが脇割り部の拡大写真です。
従来の脇割りよりもこちらの仕様の方が、アウトシームのアタリが明確にできそうな気がします。
個人的にもとても興味があるので、できるだけ早く新仕様の穿き込みを始めたいと思っています。
以上が、ブラックの仕様的な特徴です。基本的なディテールは、新仕様のリジッドと共通です。リジッドと異なるところは、イエローステッチを多用しているところです。
黒にイエローのステッチはアクセントになり、良い組み合わせだと思います。
生地は12.5オンスに増え、ヴィンテージテイストのあるステッチディテールの採用、イエローステッチの多様等、501STFのブラックはかなり魅力的な仕上がりになっていると思います。
今回紹介した製品の表記サイズはウエスト34インチ、レングス36インチです。前回紹介したリジッドはウエスト34インチ、レングス34インチです。
レングスは異なりますが、ウエストサイズが同じため、参考までに前回と今回の製品の実寸サイズを比較してみました。
両者のサイズで多少、差がありますが測定誤差の範囲と思われます。基本的にレングスを除いて、ほぼ同程度のサイズであることが分かります。
ブラックもリジッドと同様に、ウエストは表記サイズより実寸が2インチ少し大きく、レングスは実寸が表記よりも若干長い程度であり、表記と実寸のサイズの関係も共通です。
(関連記事)
現行501STFが仕様変更により魅力大幅アップ!! 新モデルと従来モデルの仕様比較
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ブラックも新仕様に変更になったことが判明し、近いうちに入手したいと考えていました。今回、Webストアの方にブラックのご注文が入りました。お客様のご希望も新仕様で、早速、取り寄せてみました。
新仕様が届くか少し心配でしたが、昨日、取り寄せ分が到着し、チェックしてみたところ、無事、新仕様でした。
やはりせっかくの機会なので、ブログの方で紹介してみようと思い、お客様に確認したところ、ご快諾頂きました。I様、ありがとうございます。
それでは、早速、新仕様の501STFブラックを紹介します。
前仕様の501STFのブラックは11.5オンスのデニムを使用していました。新仕様ではオンスが上がり、リジッドと同じ12.5オンスになりました。
このオンス数は未洗いの状態でのものです。洗う事により、目がつまって実質的な生地の密度は高まることでオンス数も上がります。
尚、復刻等で良く洗濯後のオンス数について表記している場合がありますが、基本的に、未洗いのままの状態のオンス数を記載するのがリーバイスの戦前からの伝統です。
米国流通の501STFのオンス数の表示は未洗い時で、リーバイスの伝統に従っています。
フロント部のアップです。ブラックはオレンジの糸に加え、イエローが多く使われているのが特徴です。上の写真でも2色使いであることがお分かり頂けるかと思います。
向かって右、ポケット部付近についているグレーの二つ折りの紙タグは、リジッド(生デニム)の取り扱いの注意書きです。
フロントボタン付近のアップです。ウエストバンド、フロントボタンを囲んで、上から逆コの字型に折り返しステッチが入れられています。
これは、古い年代のヴィンテージのジーンズでVステッチのステッチディテールの特徴を模倣している物です。
尚、このステッチディテールを採用した本物のヴィンテージの場合、ウエストバンド裏の上側のステッチはシングルになります。
写真の様に501STFブラックの場合は、チェーンステッチになっています。この辺はお愛嬌かと思います。
(ヴィンテージのステッチディテールを模倣しているだけで、忠実に全て真似しているわけではありません。)
このステッチの入れ方を、オリジナルのヴィンテージではVステッチと呼んでいます。古い年代のヴィンテージリーバイスジーンズの代表的なステッチディテールの一つです。
ウォッチポケット部の拡大写真です。ポケット開口部のステッチはイエローが使われています。ブラックの生地にイエローのステッチはアクセントが効いていて良いと思います。
ウォッチポケットの入り口裏のステッチはシングルです。これも古い年代のヴィンテージのステッチの特徴を模倣しているところです。
紙パッチの簡略化デザインのタイプです。新仕様で、個人的にイマイチと思っているところです。
アーキュエットステッチは、前仕様では深めに入れられていましたが、新仕様では浅めに変更になりました。
ポケット上端左右のバータックの両側から下にかけて絞る様なステッチになっています。日本企画の501等ではかなり極端なデザインが採用されていますが、これはそれ程極端でもないので好感できます。
バックポケット裏のステッチはチェーンからシングルに変更になりました。バックポケット裏シングルは66前期以前のヴィンテージジーンズのステッチの特徴です。
ここのステッチディテールもヴィンテージを模倣しています。
本タブは、通称”ブランクタブ”と呼ばれる®のみのタイプです。リーバイスはバックポケット部にタブを付ける事の商標登録を持っています。タブに社名が入る入らずに関わらず、この場所にタブがある事自体が商標登録であることを示すために、ある一定の割合(現行は1割)でブランクタブが付けられています。
レッドタブについてご興味のある方は、こちらをご覧下さい。
新仕様ではインシームがシングルステッチであることが一つの大きな特徴です。インシームシングルはヴィンテージの特徴的ステッチで、ここについてもそれを模倣しています。
新仕様では、ヴィンテージのステッチの特徴を頻繁に模倣していますが、裾裏はヴィンテージの特徴であるチェーンでなく、シングルステッチを採用しています。
裾の折り返しの幅は小さめです。ここもヴィンテージのテイストを模倣しているところです。
尚、カラージーンズは大きくわけて、2種類の染色方法に分かれます。前者は、糸の段階で染める前染め、後者は生地にした後に染める後染めです。
生デニムのカラーデニムは、前染めのみになります。(後染めは加工と同じ意味を持つため、生デニムではありえません。)
前染めと後染めの見分け方は簡単です。前染めの場合、上や下の写真の様に着色された糸と白い糸が交互に織られて見えます。後染めの場合、生地に着色するため白い糸の部分が染まるため、生地全体が染められている事が一見して分かります。
アウトシームは脇割りですが、ステッチの仕様が変更になっています。糸の色が紺系で非常に詰まったステッチです。
従来の脇割りよりもこちらの仕様の方が、アウトシームのアタリが明確にできそうな気がします。
個人的にもとても興味があるので、できるだけ早く新仕様の穿き込みを始めたいと思っています。
以上が、ブラックの仕様的な特徴です。基本的なディテールは、新仕様のリジッドと共通です。リジッドと異なるところは、イエローステッチを多用しているところです。
黒にイエローのステッチはアクセントになり、良い組み合わせだと思います。
生地は12.5オンスに増え、ヴィンテージテイストのあるステッチディテールの採用、イエローステッチの多様等、501STFのブラックはかなり魅力的な仕上がりになっていると思います。
今回紹介した製品の表記サイズはウエスト34インチ、レングス36インチです。前回紹介したリジッドはウエスト34インチ、レングス34インチです。
レングスは異なりますが、ウエストサイズが同じため、参考までに前回と今回の製品の実寸サイズを比較してみました。
ブラックもリジッドと同様に、ウエストは表記サイズより実寸が2インチ少し大きく、レングスは実寸が表記よりも若干長い程度であり、表記と実寸のサイズの関係も共通です。
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501はブルーデニムを愛用していますが、ブラックも魅力的だなと思いました。紹介記事、ありがとうございます!
返信削除Kazzさん、
返信削除いつもお世話になっております。コメントありがとうございます!
ブラックはインディゴブルーとはまた違った魅力があります。色味的にも新鮮です。昔(米国製)の501のブラックは後染め(=プリシュランク)だったのですが、現行は前染め(=生デニム)です。
生デニムでブラックを楽しめるのは現行品の魅力の一つです。
ところで、ブラックには奇数レングスは存在するのでしょうか。33W-31Lがマイサイズなのですが、日本の通販サイトでは見たことがありません。ロングホートさんのWebストアでは選択肢にあったので...。
返信削除Kazzさん、コメントありがとうございます。
返信削除33W-31Lはブラックでもあります。
現行のブラックのサイズ展開は、ウエスト32インチ以上はレングスは1インチ単位で選べます。(ただし35と37はありません)ウエスト31インチ以下は2インチ(偶数)単位のレングスです。
ご質問とは直接関係ないのですが、ウエスト32インチ以上になると短いレングス29もあります。長い物は38までですが、時折40もあります。
恐らく米国での需要の中心は、ウエスト32インチ以上の様に思います。