今年の秋からヴィンテージのジージャンへの興味、人気が高まっているとの話を目にします。本ブログのヴィンテージジージャン記事へのアクセスも急増しています。
最近はヴィンテージジージャンの中でも、特に70505の人気が急速に高まっている様です。本記事では、70505の種類と特徴を紹介します。
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70505は先代モデルの557と共に現代のデニムジャケットの基本形とも言えるトラッカージャケットの原型を築いたリーバイスの傑作品です。
70505は、1967年頃に行われたリーバイスのデニム製品のロット番号表記の変更によって、デニムジャケットのロット番号557から70505に変更されたことによって誕生しました。
ヴィンテージ501と同様に、70505も年代によって細かいディテール変更が加えられているため、いくつかの種類・モデルに分かれます。
ロングホーンインポートでは、ディテールなどから70505を以下の様に分類・モデル分けしています。
557-70505と70505 大パッチは、557と同じ大き目の紙パッチが取り付けられています。パッチは、同年代の501と同様に硬化し破損しやすいため、パッチが残存しているものは非常に少ないです。
最初期ビッグEの501と同様に、最初期70505のボタン裏刻印は英一文字です。これまで見てきた最初期70505では、刻印Oがほとんどでした。
最初期70505のディテールは、557と同じため、パッチが残っていない場合は、557と判別することができません。通常、パッチがない場合は557と判定されます。
557から70505にロット番号表記が変更になってから、比較的すぐに小さく、破損しにくいパッチに変更されました。最初期の小パッチが付いた70505は、シルエットやステッチのディテールはサードと同じでした。
サードと基本的に同じ仕様を備えるモデルを、ロングホーンインポートでは70505 サード仕様と呼んでいます。
パッチは小パッチですが、胸ポケットの取り付けステッチは、オレンジのバータックが入れられ、バータック間は2本の平行ステッチが入っています。
557との違いは、70505 サード仕様はボタン裏刻印が3桁の数字になることと基本的にイエローステッチは使われておらずオレンジのスパン糸が使われていることです。
細かい仕様については、以下の記事をご参照下さい。
[##check## 70505 Big-E サード仕様]
70505 サード仕様はシルエットも557と同じです。
[##check## 557と70505のサイズ・シルエット比較]
70505専用の小パッチに移行後しばらくして、70505は着丈が長いシルエットに変更になりました。
また、ポケットの取り付け強化のバータックは暗色系のステッチが使われ、バータック間のステッチは2本から一本に変更になりました。
ポケット部のステッチ仕様の違いについては、上に添付している写真をご参照下さい。
以下は、サード(557)とフォース(70505)の表記サイズ40の各部実寸を計測して比較、考察を行った記事です。
[##check## リーバイス サードと70505 Big-Eの各部サイズとシルエットの特徴についての考察]
1970年代の初め頃(71年ごろ)から、501のパッチに"CARE INSTRUCTION INSIDE GARMENT"の表記が加わり、内側のポケットの布袋に取り扱い説明がスタンプされる様になりました。
70505には、パッチの下に取り扱い説明が記載された白い布、通称ケアタグが加えて取り付けられる様になりました。
初期の70505では、稀に均等Vのタブもありますが、ほとんどの70505 ビッグEのタブは、不均等Vのレッドタブです。
1973年頃から赤タブは、ビッグEからスモールeに変更となりました。
ビッグEからスモールeに移行後から1976年頃まで製造された501は、通称66前期と呼ばれています。
[##check## リーバイス 501 66前期について]
70505のスモールeの初期のモデルは、ビッグEと同じケアタグが付いているのが特徴です。
501の場合、1976年頃にバックポケット裏のステッチがシングルからチェーンステッチに変更となり、ほぼ同時期に生地が変更になりました。
後継モデルの66後期は、66前期とは異なる色落ちをすることが特徴です。70505の生地は、防縮加工されていますが、色落ちの傾向は基本的に501と同じになります。
しかし、70505 スモールeは66前期と後期の様なステッチなどの仕様上の違いがないため、ディテールから判別することができません。
70505の大きな魅力は、完成度の高い美しいシルエットとヴィンテージデニムの組み合わせが堪能できることだと思います。
ヴィンテージジージャンとしては、着丈が長めのため、インナーの選択肢が増え、色々な組み合わせ、着こなしが楽しめます。
タイト目に着ると、シャープで美しいシルエットが引き立ちます。少しゆとりがある大きさのサイズであれば、インナーにスウェットやニットなどと組み合わせることができます。
また、70505はヴィンテージとしては、価格も値ごろ感が高いのが大きな魅力です。
2016年の秋から人気が高まり価格は上昇中ですが、新品の復刻(LVC)やレプリカとほとんど値差がないというのは、40-50年前に製造されたオリジナルヴィンテージとしては、破格と言えると思います。
オリジナルのヴィンテージデニムは、特有の色味をしており、とても魅力的です。
ジージャンのみヴィンテージ、それ以外は現行品やオールドでも、全く違和感なくコーディネートできます。
501 66前期は、初心者にお勧めできると紹介記事を書いておりますが、70505 ビッグEは、個人的にはさらにお勧めです。
[##check## 70505 BIg-Eの実践的な選び方事例]
これから、ロングホーンインポートWebストアにも、70505を追加する予定です。
関連記事:
[##check## 初心者にお勧めのヴィンテージリーバイス501のモデル]
[##check## ヴィンテージ リーバイス ジージャンの種類と特徴]
最近はヴィンテージジージャンの中でも、特に70505の人気が急速に高まっている様です。本記事では、70505の種類と特徴を紹介します。
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元祖トラッカージャケット
70505は先代モデルの557と共に現代のデニムジャケットの基本形とも言えるトラッカージャケットの原型を築いたリーバイスの傑作品です。
70505は、1967年頃に行われたリーバイスのデニム製品のロット番号表記の変更によって、デニムジャケットのロット番号557から70505に変更されたことによって誕生しました。
70505の種類
ヴィンテージ501と同様に、70505も年代によって細かいディテール変更が加えられているため、いくつかの種類・モデルに分かれます。
ロングホーンインポートでは、ディテールなどから70505を以下の様に分類・モデル分けしています。
- 557-70505 ダブルネーム, 70505 大パッチ
- 70505 小パッチ サード仕様
- 70505 ビッグE
- 70505 ビッグE ケアタグ付き
- 70505 スモールe
上記70505のモデルと同年代で該当するヴィンテージ501のモデルの相関関係の表を以下に添付します。
557-70505 ダブルネーム / 70505 大パッチ
557-70505と70505 大パッチは、557と同じ大き目の紙パッチが取り付けられています。パッチは、同年代の501と同様に硬化し破損しやすいため、パッチが残存しているものは非常に少ないです。
最初期ビッグEの501と同様に、最初期70505のボタン裏刻印は英一文字です。これまで見てきた最初期70505では、刻印Oがほとんどでした。
最初期70505のディテールは、557と同じため、パッチが残っていない場合は、557と判別することができません。通常、パッチがない場合は557と判定されます。
70505 サード仕様
557から70505にロット番号表記が変更になってから、比較的すぐに小さく、破損しにくいパッチに変更されました。最初期の小パッチが付いた70505は、シルエットやステッチのディテールはサードと同じでした。
サードと基本的に同じ仕様を備えるモデルを、ロングホーンインポートでは70505 サード仕様と呼んでいます。
パッチは小パッチですが、胸ポケットの取り付けステッチは、オレンジのバータックが入れられ、バータック間は2本の平行ステッチが入っています。
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- 70505のポケット取り付け強化のバータックは、黒か紺の暗色系の糸が使用されています。また、バータック間のステッチは、一本です。
557との違いは、70505 サード仕様はボタン裏刻印が3桁の数字になることと基本的にイエローステッチは使われておらずオレンジのスパン糸が使われていることです。
細かい仕様については、以下の記事をご参照下さい。
[##check## 70505 Big-E サード仕様]
70505 サード仕様はシルエットも557と同じです。
[##check## 557と70505のサイズ・シルエット比較]
70505 ビッグE
70505専用の小パッチに移行後しばらくして、70505は着丈が長いシルエットに変更になりました。
また、ポケットの取り付け強化のバータックは暗色系のステッチが使われ、バータック間のステッチは2本から一本に変更になりました。
ポケット部のステッチ仕様の違いについては、上に添付している写真をご参照下さい。
以下は、サード(557)とフォース(70505)の表記サイズ40の各部実寸を計測して比較、考察を行った記事です。
[##check## リーバイス サードと70505 Big-Eの各部サイズとシルエットの特徴についての考察]
70505 ビッグE ケアタグ付き
1970年代の初め頃(71年ごろ)から、501のパッチに"CARE INSTRUCTION INSIDE GARMENT"の表記が加わり、内側のポケットの布袋に取り扱い説明がスタンプされる様になりました。
70505には、パッチの下に取り扱い説明が記載された白い布、通称ケアタグが加えて取り付けられる様になりました。
初期の70505では、稀に均等Vのタブもありますが、ほとんどの70505 ビッグEのタブは、不均等Vのレッドタブです。
70505 スモールe
1973年頃から赤タブは、ビッグEからスモールeに変更となりました。
ビッグEからスモールeに移行後から1976年頃まで製造された501は、通称66前期と呼ばれています。
[##check## リーバイス 501 66前期について]
70505のスモールeの初期のモデルは、ビッグEと同じケアタグが付いているのが特徴です。
501の場合、1976年頃にバックポケット裏のステッチがシングルからチェーンステッチに変更となり、ほぼ同時期に生地が変更になりました。
後継モデルの66後期は、66前期とは異なる色落ちをすることが特徴です。70505の生地は、防縮加工されていますが、色落ちの傾向は基本的に501と同じになります。
しかし、70505 スモールeは66前期と後期の様なステッチなどの仕様上の違いがないため、ディテールから判別することができません。
70505の魅力と選び方
70505の大きな魅力は、完成度の高い美しいシルエットとヴィンテージデニムの組み合わせが堪能できることだと思います。
ヴィンテージジージャンとしては、着丈が長めのため、インナーの選択肢が増え、色々な組み合わせ、着こなしが楽しめます。
タイト目に着ると、シャープで美しいシルエットが引き立ちます。少しゆとりがある大きさのサイズであれば、インナーにスウェットやニットなどと組み合わせることができます。
また、70505はヴィンテージとしては、価格も値ごろ感が高いのが大きな魅力です。
2016年の秋から人気が高まり価格は上昇中ですが、新品の復刻(LVC)やレプリカとほとんど値差がないというのは、40-50年前に製造されたオリジナルヴィンテージとしては、破格と言えると思います。
オリジナルのヴィンテージデニムは、特有の色味をしており、とても魅力的です。
ジージャンのみヴィンテージ、それ以外は現行品やオールドでも、全く違和感なくコーディネートできます。
501 66前期は、初心者にお勧めできると紹介記事を書いておりますが、70505 ビッグEは、個人的にはさらにお勧めです。
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- 70505 スモールeは、コストパフォーマンスの点ではさらに魅力的です。しかし、前期か後期かの判別が難しいこと、ヴィンテージデニムの魅力を味わうには、ビッグEの方が確実です。
[##check## 70505 BIg-Eの実践的な選び方事例]
これから、ロングホーンインポートWebストアにも、70505を追加する予定です。
関連記事:
[##check## 初心者にお勧めのヴィンテージリーバイス501のモデル]
[##check## ヴィンテージ リーバイス ジージャンの種類と特徴]
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