先日投稿した”ヴィンテージ ジージャンは今が買い!”のブログ記事は、当ブログの歴代人気トップ5に入る同じタイトルの3年以上振りの更新記事でした。この記事投稿後の初期段階のアクセスなどの反応は、本ブログを始めてから最も高いのではないかと思うほどです。
「昨年からジージャンが人気・注目を集めている。」、「今年はヴィンテージのジージャンが売れている。」という話を耳にしていますが、やはりそうなのかと改めて実感しました。
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これまで本ブログでは、ヴィンテージジージャン関連のたくさんの記事を投稿してきました。今回、初心に帰って、ヴィンテージ・リーバイスのジージャンの種類と主な特徴をまとめて紹介します。
一般に流通しているヴィンテージ・リーバイスのジージャンは、大きく分けると4種類のモデルに分かれます。
この4種類に分類されたモデルは、年代の古い順に、ファースト、セカンド、サード、フォースなどと呼ばれたりしています。
以下にモデルごとの特徴を紹介します。
本記事では、特に価格的にも手が伸ばしやすい、サードとフォースについて詳しく説明します。ファースとセカンドの詳細は簡潔にする様に努めています。(それでも、結構書いている気がしています。)(笑)
506xxは、大きく分けると戦前モデル、大戦モデル、戦後モデルに分かれます。
左胸ワンポケット、前立て部にプリーツが入り、プリーツを留めるための長方形状のボックス・ステッチが入れられているのが外観上の大きな特徴です。
後ろ(背中)側の中央裾より少し上に、裾を絞ってサイズを調節する用途のシンチバックと呼ばれるバックル付きのベルトが取り付けられているのも特徴の一つです
シルエットはボックス型で裾に向けて絞られずにストーンと落ちる直線的なシルエットです。
ファーストは現在のカテゴリーとしては、デニムジャケットとして扱われていますが、着丈が短く、アームホールも小さめであることは、丈夫なデニム生地の作業着のトップス的な位置づけだったことを示しています。
デニムジャケット誕生当初(ジーンズの誕生と同時期の19世紀末)は、プリーテッド・ブラウスと呼ばれていました。プリーツを備えたブラウスの意味です。
プリーテッドブラウスの名称からも、アウター的なジャケットと言うより、シャツに近い位置づけだったことが伺われます。
関連記事:
[LEVI'S 506XXの種類と年代の見分け方 ##link##]
506XXの後継モデルが507XXになります。通称セカンドと呼ばれています。
これまで、506から507へのモデルチェンジは1952年に行われたというのが通説でしたが、これまでに入手している資料やその他の材料を考慮すると、モデルチェンジの年は1953年である可能性が高いと考えます。
1952年、または1953年のどちらにせよ、1950年代の前半にモデルチェンジが行われました。
507XXは、506XXの特徴である短い着丈、ボックス型のシルエット、小さめのアームホール、前立て両脇にプリーツとそれを留める長方形のボックスステッチなどの特徴を継承しています。
主な変更点は、右胸ポケットが追加されフロント2ポケットの構成になったことが外観上の大きな特徴です。
また、シンチバックを廃し、ウエストバンドの両脇にボタンで留めるアジャスターベルトを備えています。このアジャスターベルトの仕様は、現代の標準的なジージャンのデザインでみられるものです。
ヴィンテージリーバイスに使用されているデニム生地は、着用状態や保管状態、経年による変化などが加わるため、単純に表現はしづらいですが、年代によって色味、風合い、特徴が異なります。
あえて単純に表現すると、50年代以前のデニムの持つ色味や雰囲気は本当に特有のものがあり、強烈なオーラが感じられます。年代が古いほど、その傾向は強くなります。
セカンドの革パッチと紙パッチは、生地の色味、風合い、色落ちの傾向が異なります。パッチの移行とほぼ同時期に生地も変更となったと想像しています。
古い年代のデニム製品は、単に色落ちが格好良いというようなものではないです。ヴィンテージデニムの強烈な存在感、色、雰囲気など惹きつけられる魅力を備えています。
稀少性も高く、市場での人気も高いため、価格も高額になります。
ヴィンテージのファーストやセカンドは個体差もあるので、ヴィンテージ初心者がいきなり手を出すのは、いろいろな観点でリスクが伴います。
50年代の後半から60年代の初めにかけて、ジーンズやデニムジャケットはそれまでの客層である労働者だけでなく、全米の若者たちの間に急速に広まりつつありました。
東部の若者たちの間では、リーバイスよりもLeeの101-Jを筆頭とするデニムジャケットが大人気となっていました。
507XXは良くも悪くも、昔ながらの伝統的なデニムのプリーティッドブラウスのデザイン・特徴を継承した西部の労働者が着る作業着のイメージが東海岸では強かったと思われます。
東部でのマーケットシェアの拡大はリーバイスの悲願でした。デニム市場が急速に変化し成長している状況の中で、リーバイスは時代に対応したモデルの開発が急務となっていました。
1962年頃にリーバイスはデニムジャケットのモデルチェンジを行い、557XX(以下、単に557と呼びます)を市場に投入しました。
507XXと557では、外観的に受けるイメージは大きく異なります。主な変更点は、プリーツの廃止。外側から別生地で縫い付けるポケットではなく、内側から取り付ける埋め込み型のポケット等です。
ポケット部からV字状に別生地で縫い付けるデザインは、外観上のデザイン・インパクトを強く与えています。
着丈は短く、ボックス型のままですが、アームホールを大きくしています。(ライバルのLee 101-Jは(昔から)着丈は短く、ボックス型です。)
557の各部を見ると、随所に101-Jを意識してデザイン変更を行ったことが分かります。当時のリーバイスが必死になってLeeに負けないジャケットを作ろうという意気込みがいたる所から、感じられます。
557の外観や主な仕様は、誕生から60年以上の時が経った現代のデニムジャケットの標準デザイン・仕様として採用されています。60年代初め当時のリーバイスのLee 101-Jに負けない製品を作り出そうとする必死さ・懸命さが産み出した完成度の非常に高い作品とも言えます。
サードモデルは、パッチの表記から、大きく分けて、557XX ギャラ入り、557XX、577の三種類に分かれます。実質的なサードを分ける場合は、ギャラ入りと557XX/557の区分けの方が適切ではないかと考えます。
ギャラ入りはモデルチェンジが行われた直後のモデルで、使用している生地、ディテールも507と共通と思われます。(刻印17のギャラ入りは特にそうです。)
ギャラ入りの557は、古い年代のデニムに見られる特徴的な黒みがかった色味をしている個体が比率的に多いです。
[557XX ギャラ入り 小さいサイズ32 ##link##]
ギャラ入りはサードモデルの中でも取り分け別格的な取り扱いを受ける傾向があります。ギャラ入りに絞って探していらっしゃる方も少なくないです。
557XXと557は、両方とも501XXと同年代です。501XXとその後の501 ビッグEとの違いや年代の差異とは異なります。557XXと557は、紙パッチギャラなし501XXと同時期に生産されたモデルです。パッチ表記以外、特に生地や特徴面で大きな差はありません。
557ではボタン裏の刻印の差による仕様の差の方が大きいです。(仕様の差なので、細かいところです。)
1967年にリーバイスが行った品番変更で、デニムジャケットの557は、70505にロット番号表記が変更になりました。
変更当初は、パッチ表記のみが変更で、少し後に大きさが小さいパッチ(通称小パッチ)に変更になります。小パッチに変更とほぼ同時期にデザイン・仕様の若干の変更も行われました。
70505は、基本的な外観デザイン仕様は557に準じています。557との明確な違いは、着丈の長さです。70505は、557に比べて着丈が長くなっています。
また、70505は、胸ポケットからウエストバンドに向かうVステッチの傾斜が緩くなっており、末端部が閉じていない形が多いのが特徴です。
着丈が長くなった一方で、Vステッチの傾斜が緩いため、ほぼ同デザインにもかかわらず、557と70505では受ける印象が異なります。
サードの方が鋭角的なVラインが入り、着丈が短いことで、Vラインのシャープさが強調されます。
また、生地やステッチの色味も異なります。70505では主要な箇所のステッチは、すべてオレンジ色のスパン糸を使用しているのが特徴です。
移行期の70505では、小パッチでシルエットやステッチの仕様がサードに準じたものがあります。この移行期のモデルを、本ブログとロングホーンインポートでは、70505のサード仕様(または557仕様)と呼んでいます。
関連記事: 557と70505のサイズ・シルエット比較
上で紹介したように557と70505は、着丈の長さとVライン角度の差によって受ける印象の違いは、かなりあります。
70505は着丈が長いので、現代的に洗練された綺麗なシルエットをしているとも言えます。
557は現代の標準的なトラッカージャケットに近いデザインでありながら、ヴィンテージであることを随所から感じさせられます。
その理由の一つは、生地です。上で書いたように、557は501XXと同年代です。
501XXの大きな魅力の一つは、生地の色味、風合い、迫力ある色落ち、そして全体から醸し出されるオーラです。501ビッグEの生地も、魅力的な色、風合い、色落ち、オーラがあるのですが、501XXのものとは異なります。
(生地はモデル間できっちり分かれているわけではありません)
さらに、ステッチの違いによる差があります。501XXではステッチが綿糸を使用している箇所が多いです。
50年以上の年月を経た綿糸は特有の色をしています。このステッチの色味の差は、生地の色に加えて、見て受ける印象は大きいです。
557と70505 ビッグEの差は、501XXと501ビッグEの差に相通じるものがあります。70505 ビッグEは、ヴィンテージ 501のタイプ物、Vステッチ、平行ステッチ、66Eと同年代の製品です。
70505の魅力は、ビッグE世代のヴィンテージデニムを使用した完成度の高い美しいシルエット、良好なコンディションの物が比較的見つかりやすいこと、そして、魅力を考えると信じられないようなコストパフォーマンスを持っていることです。
個人的には、現在の70505 ビッグEの一般的な市場価格は、あまりにも低いと思っています。言い換えれば、とても買い得です。
557は70505に比べると、価格がかなり高いです。同じコンディションで2倍以上の差があります。しかし、それだけの差があっても557は人気が高いです。この点でも、501XXと501ビッグEとの価格差に似ています。
関連記事:
[##check## ヴィンテージ・ジージャンを選ぶ時に知っておいた方が良いこと]
[##check## ヴィンテージジージャンの着用と手入れにおける留意点]
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ヴィンテージリーバイス ジージャンと501 |
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これまで本ブログでは、ヴィンテージジージャン関連のたくさんの記事を投稿してきました。今回、初心に帰って、ヴィンテージ・リーバイスのジージャンの種類と主な特徴をまとめて紹介します。
一般に流通しているヴィンテージ・リーバイスのジージャンは、大きく分けると4種類のモデルに分かれます。
この4種類に分類されたモデルは、年代の古い順に、ファースト、セカンド、サード、フォースなどと呼ばれたりしています。
以下にモデルごとの特徴を紹介します。
本記事では、特に価格的にも手が伸ばしやすい、サードとフォースについて詳しく説明します。ファースとセカンドの詳細は簡潔にする様に努めています。(それでも、結構書いている気がしています。)(笑)
506XX(通称ファースト)
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ヴィンテージリーバイス ファースト 506xx |
左胸ワンポケット、前立て部にプリーツが入り、プリーツを留めるための長方形状のボックス・ステッチが入れられているのが外観上の大きな特徴です。
後ろ(背中)側の中央裾より少し上に、裾を絞ってサイズを調節する用途のシンチバックと呼ばれるバックル付きのベルトが取り付けられているのも特徴の一つです
シルエットはボックス型で裾に向けて絞られずにストーンと落ちる直線的なシルエットです。
ファーストは現在のカテゴリーとしては、デニムジャケットとして扱われていますが、着丈が短く、アームホールも小さめであることは、丈夫なデニム生地の作業着のトップス的な位置づけだったことを示しています。
デニムジャケット誕生当初(ジーンズの誕生と同時期の19世紀末)は、プリーテッド・ブラウスと呼ばれていました。プリーツを備えたブラウスの意味です。
プリーテッドブラウスの名称からも、アウター的なジャケットと言うより、シャツに近い位置づけだったことが伺われます。
関連記事:
[LEVI'S 506XXの種類と年代の見分け方 ##link##]
507XX (通称セカンド)
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ヴィンテージ リーバイス セカンド 507XX |
これまで、506から507へのモデルチェンジは1952年に行われたというのが通説でしたが、これまでに入手している資料やその他の材料を考慮すると、モデルチェンジの年は1953年である可能性が高いと考えます。
1952年、または1953年のどちらにせよ、1950年代の前半にモデルチェンジが行われました。
507XXは、506XXの特徴である短い着丈、ボックス型のシルエット、小さめのアームホール、前立て両脇にプリーツとそれを留める長方形のボックスステッチなどの特徴を継承しています。
主な変更点は、右胸ポケットが追加されフロント2ポケットの構成になったことが外観上の大きな特徴です。
また、シンチバックを廃し、ウエストバンドの両脇にボタンで留めるアジャスターベルトを備えています。このアジャスターベルトの仕様は、現代の標準的なジージャンのデザインでみられるものです。
ファーストとセカンドの生地の特徴
ヴィンテージリーバイスに使用されているデニム生地は、着用状態や保管状態、経年による変化などが加わるため、単純に表現はしづらいですが、年代によって色味、風合い、特徴が異なります。
あえて単純に表現すると、50年代以前のデニムの持つ色味や雰囲気は本当に特有のものがあり、強烈なオーラが感じられます。年代が古いほど、その傾向は強くなります。
セカンドの革パッチと紙パッチは、生地の色味、風合い、色落ちの傾向が異なります。パッチの移行とほぼ同時期に生地も変更となったと想像しています。
古い年代のデニム製品は、単に色落ちが格好良いというようなものではないです。ヴィンテージデニムの強烈な存在感、色、雰囲気など惹きつけられる魅力を備えています。
稀少性も高く、市場での人気も高いため、価格も高額になります。
ヴィンテージのファーストやセカンドは個体差もあるので、ヴィンテージ初心者がいきなり手を出すのは、いろいろな観点でリスクが伴います。
557 (通称サード)
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ヴィンテージ リーバイス サード 557XX |
東部の若者たちの間では、リーバイスよりもLeeの101-Jを筆頭とするデニムジャケットが大人気となっていました。
507XXは良くも悪くも、昔ながらの伝統的なデニムのプリーティッドブラウスのデザイン・特徴を継承した西部の労働者が着る作業着のイメージが東海岸では強かったと思われます。
東部でのマーケットシェアの拡大はリーバイスの悲願でした。デニム市場が急速に変化し成長している状況の中で、リーバイスは時代に対応したモデルの開発が急務となっていました。
1962年頃にリーバイスはデニムジャケットのモデルチェンジを行い、557XX(以下、単に557と呼びます)を市場に投入しました。
507XXと557では、外観的に受けるイメージは大きく異なります。主な変更点は、プリーツの廃止。外側から別生地で縫い付けるポケットではなく、内側から取り付ける埋め込み型のポケット等です。
ポケット部からV字状に別生地で縫い付けるデザインは、外観上のデザイン・インパクトを強く与えています。
着丈は短く、ボックス型のままですが、アームホールを大きくしています。(ライバルのLee 101-Jは(昔から)着丈は短く、ボックス型です。)
557の各部を見ると、随所に101-Jを意識してデザイン変更を行ったことが分かります。当時のリーバイスが必死になってLeeに負けないジャケットを作ろうという意気込みがいたる所から、感じられます。
557の外観や主な仕様は、誕生から60年以上の時が経った現代のデニムジャケットの標準デザイン・仕様として採用されています。60年代初め当時のリーバイスのLee 101-Jに負けない製品を作り出そうとする必死さ・懸命さが産み出した完成度の非常に高い作品とも言えます。
サードモデルは、パッチの表記から、大きく分けて、557XX ギャラ入り、557XX、577の三種類に分かれます。実質的なサードを分ける場合は、ギャラ入りと557XX/557の区分けの方が適切ではないかと考えます。
ギャラ入りはモデルチェンジが行われた直後のモデルで、使用している生地、ディテールも507と共通と思われます。(刻印17のギャラ入りは特にそうです。)
ギャラ入りの557は、古い年代のデニムに見られる特徴的な黒みがかった色味をしている個体が比率的に多いです。
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Vintage Levis 557xx ギャラ入り |
ギャラ入りはサードモデルの中でも取り分け別格的な取り扱いを受ける傾向があります。ギャラ入りに絞って探していらっしゃる方も少なくないです。
557XXと557は、両方とも501XXと同年代です。501XXとその後の501 ビッグEとの違いや年代の差異とは異なります。557XXと557は、紙パッチギャラなし501XXと同時期に生産されたモデルです。パッチ表記以外、特に生地や特徴面で大きな差はありません。
557ではボタン裏の刻印の差による仕様の差の方が大きいです。(仕様の差なので、細かいところです。)
70505 ビッグE (通称フォース)
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ヴィンテージ リーバイス 70505 ビッグE |
変更当初は、パッチ表記のみが変更で、少し後に大きさが小さいパッチ(通称小パッチ)に変更になります。小パッチに変更とほぼ同時期にデザイン・仕様の若干の変更も行われました。
70505は、基本的な外観デザイン仕様は557に準じています。557との明確な違いは、着丈の長さです。70505は、557に比べて着丈が長くなっています。
また、70505は、胸ポケットからウエストバンドに向かうVステッチの傾斜が緩くなっており、末端部が閉じていない形が多いのが特徴です。
着丈が長くなった一方で、Vステッチの傾斜が緩いため、ほぼ同デザインにもかかわらず、557と70505では受ける印象が異なります。
サードの方が鋭角的なVラインが入り、着丈が短いことで、Vラインのシャープさが強調されます。
また、生地やステッチの色味も異なります。70505では主要な箇所のステッチは、すべてオレンジ色のスパン糸を使用しているのが特徴です。
移行期の70505では、小パッチでシルエットやステッチの仕様がサードに準じたものがあります。この移行期のモデルを、本ブログとロングホーンインポートでは、70505のサード仕様(または557仕様)と呼んでいます。
関連記事: 557と70505のサイズ・シルエット比較
557と70505の違い
上で紹介したように557と70505は、着丈の長さとVライン角度の差によって受ける印象の違いは、かなりあります。
70505は着丈が長いので、現代的に洗練された綺麗なシルエットをしているとも言えます。
557は現代の標準的なトラッカージャケットに近いデザインでありながら、ヴィンテージであることを随所から感じさせられます。
その理由の一つは、生地です。上で書いたように、557は501XXと同年代です。
501XXの大きな魅力の一つは、生地の色味、風合い、迫力ある色落ち、そして全体から醸し出されるオーラです。501ビッグEの生地も、魅力的な色、風合い、色落ち、オーラがあるのですが、501XXのものとは異なります。
(生地はモデル間できっちり分かれているわけではありません)
さらに、ステッチの違いによる差があります。501XXではステッチが綿糸を使用している箇所が多いです。
50年以上の年月を経た綿糸は特有の色をしています。このステッチの色味の差は、生地の色に加えて、見て受ける印象は大きいです。
557と70505 ビッグEの差は、501XXと501ビッグEの差に相通じるものがあります。70505 ビッグEは、ヴィンテージ 501のタイプ物、Vステッチ、平行ステッチ、66Eと同年代の製品です。
70505の魅力は、ビッグE世代のヴィンテージデニムを使用した完成度の高い美しいシルエット、良好なコンディションの物が比較的見つかりやすいこと、そして、魅力を考えると信じられないようなコストパフォーマンスを持っていることです。
個人的には、現在の70505 ビッグEの一般的な市場価格は、あまりにも低いと思っています。言い換えれば、とても買い得です。
557は70505に比べると、価格がかなり高いです。同じコンディションで2倍以上の差があります。しかし、それだけの差があっても557は人気が高いです。この点でも、501XXと501ビッグEとの価格差に似ています。
- [message]
- ##hand-o-right## 追記
- 後の年代(80年代中頃)の501のタブは刺繍された物が多いです。見た印象が、プリントより刺繍されたタブの方が味わい深さ・雰囲気があるので、復活したと思われます。
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[##check## ヴィンテージ・ジージャンを選ぶ時に知っておいた方が良いこと]
[##check## ヴィンテージジージャンの着用と手入れにおける留意点]
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