前回の記事で現行501と505のディテールの比較を行いました。今回は、各部のサイズを比較し、シルエット等の特徴についても考察してみたいと思います。
サイズを比較する場合は、少なくともウエストサイズが同じであることが望ましいです(基本条件となります)。幸いな事に同じウエストサイズの2品をご注文下さったお客様がいらっしゃったため、今回の比較が可能となりました。
Y様、ご承諾、改めて御礼申し上げます。
今回比較する2品は、501 Shrink-to-Fit リジッドと505 リジッドです。サイズは前者が34W-34L(ウエスト34インチ、レングス34インチ)、後者が34W-32Lです。
両製品とも未洗いですが、前者は生デニム、後者は防縮加工済みデニムです。生デニムは洗濯すると大きく縮みます。また、防縮加工が施されているデニムでも未洗いのものは、若干(3%程度)縮みます。
生デニムのジーンズを購入する場合は、縮みを考慮したサイズ選びをする必要があります。
リーバイスの生デニム製品、501シュリンクトゥフィットは、表記サイズに比べて実寸のウエストサイズは2インチ程度大きいです。一方、レングスは表記と実寸がほぼ同じです。
505のリジッドもウエストの実寸サイズは表記よりも大きく、レングスは表記とほぼ同じです。
一般的に生デニムを購入する場合は、サイズアップすると認識されていますが、リーバイスの場合は、表記よりも実寸が大きいため、基本的にはサイズアップする必要はありません。
今回、ご購入されたお客様はこれらのこともご存知だったため、501と505共、同じウエスト表記サイズをご選択なさっています。
以下、サイズについて、表記と主な箇所の実寸を測定して比較したチャートです。
両品ともウエスト表記は34インチです。センチメートルに換算すると、86.36cmになります。実寸は両モデルとも約93cm弱でした。2インチ強実寸サイズが大きくなっています。
表記レングスは501が34インチ、505が32インチです。それぞれセンチメートル換算で、86.36cmと81.28cmになります。実寸はそれぞれ約88cmと約85cmでした。
レングスについては、洗濯縮み後、ほぼ同じか501が少し短くなるかもしれません。洗濯乾燥の仕方、生地の違い等で前後します。
前股上(フロントボタン上端からクロッチまでの直線距離)は、501が約32cm、505が約30.5cmでした。
後ろ股上(バック中央上端からクロッチまでの直線距離)は、前者が約40.5cm、後者が約40cmとほぼ同じでした。
501の方が縮みは大きいため、洗濯後、股上の差は小さくなると考慮すると、最終的には股上の差はあまり変わらないと思われます。ただし、505の方が前股上が少し浅くなると思うので、体感的には505の方が少し股上が浅く感じる可能性があると予想しています。
渡り幅は501が約35cm、505が約33.5cmでした。こちらも洗濯後の数字上のサイズはほぼ同じくらいになると予想します。
裾幅は前者約22cm、後者約21.8cmでした。測定の差等もあるため、断定はできませんが、こちらも洗濯縮み後、ほぼ同じ程度になると思います。
全体的なサイズを総合して比較してみると、現行の501と505はほぼ同じ様なシルエットであると推測します。
505は過去90年代頃から、その時代の流行等にあわせてシルエットが変更される事がありました。少し前(2000年代の終わり頃から最近まで)の505は股上が浅く、太めのシルエットでした。
その当時、長年の505ユーザーから大きな批判のコメントが少なからずありました。
「こんな505は505ではない。こんな505は穿けない。リーバイスは終わった。これからはラングラーの13MWZにすることにした。」と言うコメントを複数見ました。
今回のサイズ比較で、現行の505は501に近い、太くも細くもない比較的スタンダードなシルエットであることが分かりました。
恐らく、リーバイスもユーザーの声を考慮して、505のシルエットをスタンダードに戻したと推測します。最近の米国でのリーバイスへのユーザーの評価は好意的なものが圧倒的に多いです。
個人的にも、現行の505は14オンス超のヘビーオンスデニム使用、伝統的なディテールを備え、シルエットもスタンダードで好感が持てます。
注: 仕様やシルエットは予告無しに変更になる場合があります。これらの比較はあくまでもこのブログ記事を書いている時点での両製品・モデルの比較です。
また、ジーンズは個体差があります。同じ表記サイズでも実寸が時として大きく異なる場合もあります。
501と505のディテールについての違いは、以下のブログ記事で詳しく紹介しております。
[##check## 現行501シュリンクトゥフィットと現行505リジッドのディテール比較]
サイズを比較する場合は、少なくともウエストサイズが同じであることが望ましいです(基本条件となります)。幸いな事に同じウエストサイズの2品をご注文下さったお客様がいらっしゃったため、今回の比較が可能となりました。
Y様、ご承諾、改めて御礼申し上げます。
今回比較する2品は、501 Shrink-to-Fit リジッドと505 リジッドです。サイズは前者が34W-34L(ウエスト34インチ、レングス34インチ)、後者が34W-32Lです。
両製品とも未洗いですが、前者は生デニム、後者は防縮加工済みデニムです。生デニムは洗濯すると大きく縮みます。また、防縮加工が施されているデニムでも未洗いのものは、若干(3%程度)縮みます。
生デニムのジーンズを購入する場合は、縮みを考慮したサイズ選びをする必要があります。
リーバイスの生デニム製品、501シュリンクトゥフィットは、表記サイズに比べて実寸のウエストサイズは2インチ程度大きいです。一方、レングスは表記と実寸がほぼ同じです。
505のリジッドもウエストの実寸サイズは表記よりも大きく、レングスは表記とほぼ同じです。
一般的に生デニムを購入する場合は、サイズアップすると認識されていますが、リーバイスの場合は、表記よりも実寸が大きいため、基本的にはサイズアップする必要はありません。
今回、ご購入されたお客様はこれらのこともご存知だったため、501と505共、同じウエスト表記サイズをご選択なさっています。
以下、サイズについて、表記と主な箇所の実寸を測定して比較したチャートです。
両品ともウエスト表記は34インチです。センチメートルに換算すると、86.36cmになります。実寸は両モデルとも約93cm弱でした。2インチ強実寸サイズが大きくなっています。
表記レングスは501が34インチ、505が32インチです。それぞれセンチメートル換算で、86.36cmと81.28cmになります。実寸はそれぞれ約88cmと約85cmでした。
レングスについては、洗濯縮み後、ほぼ同じか501が少し短くなるかもしれません。洗濯乾燥の仕方、生地の違い等で前後します。
前股上(フロントボタン上端からクロッチまでの直線距離)は、501が約32cm、505が約30.5cmでした。
後ろ股上(バック中央上端からクロッチまでの直線距離)は、前者が約40.5cm、後者が約40cmとほぼ同じでした。
501の方が縮みは大きいため、洗濯後、股上の差は小さくなると考慮すると、最終的には股上の差はあまり変わらないと思われます。ただし、505の方が前股上が少し浅くなると思うので、体感的には505の方が少し股上が浅く感じる可能性があると予想しています。
渡り幅は501が約35cm、505が約33.5cmでした。こちらも洗濯後の数字上のサイズはほぼ同じくらいになると予想します。
裾幅は前者約22cm、後者約21.8cmでした。測定の差等もあるため、断定はできませんが、こちらも洗濯縮み後、ほぼ同じ程度になると思います。
全体的なサイズを総合して比較してみると、現行の501と505はほぼ同じ様なシルエットであると推測します。
505は過去90年代頃から、その時代の流行等にあわせてシルエットが変更される事がありました。少し前(2000年代の終わり頃から最近まで)の505は股上が浅く、太めのシルエットでした。
その当時、長年の505ユーザーから大きな批判のコメントが少なからずありました。
「こんな505は505ではない。こんな505は穿けない。リーバイスは終わった。これからはラングラーの13MWZにすることにした。」と言うコメントを複数見ました。
今回のサイズ比較で、現行の505は501に近い、太くも細くもない比較的スタンダードなシルエットであることが分かりました。
恐らく、リーバイスもユーザーの声を考慮して、505のシルエットをスタンダードに戻したと推測します。最近の米国でのリーバイスへのユーザーの評価は好意的なものが圧倒的に多いです。
個人的にも、現行の505は14オンス超のヘビーオンスデニム使用、伝統的なディテールを備え、シルエットもスタンダードで好感が持てます。
注: 仕様やシルエットは予告無しに変更になる場合があります。これらの比較はあくまでもこのブログ記事を書いている時点での両製品・モデルの比較です。
また、ジーンズは個体差があります。同じ表記サイズでも実寸が時として大きく異なる場合もあります。
501と505のディテールについての違いは、以下のブログ記事で詳しく紹介しております。
[##check## 現行501シュリンクトゥフィットと現行505リジッドのディテール比較]
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