リーバイスのデニム製品に取り付けられている赤タブは、リーバイスのアイコンとして広く認知されています。1970年代前半以前のリーバイス製品に付いている赤タブは、LEVI'SのEが大文字であることから、市場においてビッグEと呼ばれ、ヴィンテージリーバイスの判別ポイントの一つのとなっています。
ビッグEのタブは、以下の3種類があります。
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1930年代多くの衣料品メーカーは、ブルーデニムにリベットを取り付け、バックポケットに弓型のアーキュエットステッチが入ったリーバイスと同じようなデニムパンツを製造、販売していました。
リーバイスは、他社のデニムパンツと一見してリーバイスと識別できる外観上のアクセントとなる赤タブを考案し、1936年から赤タブを取り付けたオーバーオール(ジーンズ)の製造、販売を開始しました。
[リーバイス赤タブ誕生80周年 ##link##]
1936年に登場した最初期の赤タブは、表側にLEVI'Sの刺繍が施されています。
赤タブを採用開始の翌年1937年、リーバイスは赤タブの商標の申請を行い、1938年に認可されました。最初期の赤タブには、登録商標を示す®は、含まれていません。
最初期の赤タブの裏側は無地です。
最初期の赤タブは、表側のみ表記がある(片側にしか表記がない)ため、ヴィンテージ市場において、通称”片面タブ”と呼ばれています。
1950年代前半にタブの裏側にもLEVI'S、折り目の部分に®の刺繍が追加で施された新しい表記デザインのタブが登場しました。
下の写真は、推定1950年代前半の革パッチ501xxに取り付けられている赤タブです。タブが丸まっているため裏側のLEVI'S表記とその脇の®が写っています。®は、赤タブが登録商標であることを示すものです。
タブの両側(両面)にLEVI'Sの表記があることから、ヴィンテージ市場において、片面タブに対して”両面タブ”と呼ばれています。
この表記デザインのタブは、1960年代の後半頃までのリーバイスの主要デニム製品に取り付けられています。
当該第2世代のタブはVの左右が同じ幅のため、1960年代後半に登場したVの右が細い字体と対比・区別する意味で、”均等V"のビッグE赤タブとも呼ばれています。
隠しリベットが無い501xxの最終期頃から、LEVI'SのVの文字右側が細い表記デザインの赤タブが取り付けられるようになりました。
Vの左が太く、右は細いことが表記・外観上の特徴であるため、ヴィンテージ市場において、通称”不均等V"と呼ばれています。
不均等Vのタブは1973年頃まで使用され、以後は大文字のEが小文字のeに変更された通称スモールeの赤タブに移行します。
ビッグEのタブで、最も良く見るのが不均等Vです。不均等Vは、採用・製造期間は片面や均等Vのタブと比べると短いのですが、1960年代後半からリーバイスの製造キャパシティは急拡大して生産量も大幅に増えているため、1960年代前半以前のモデルに比べると残存数量は圧倒的に多いです。(と言っても50年も前の製品のため、絶対的な残存数量は限られています。)
不均等Vは、ビッグEのタブが付いているヴィンテージリーバイスで最も身近な存在とも言えるかと思います。
ビッグEのタブは、以下の3種類があります。
- 片面タブ
- 両面タブ・均等V
- (両面タブ) 不均等V
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赤タブ誕生の背景
1930年代多くの衣料品メーカーは、ブルーデニムにリベットを取り付け、バックポケットに弓型のアーキュエットステッチが入ったリーバイスと同じようなデニムパンツを製造、販売していました。
リーバイスは、他社のデニムパンツと一見してリーバイスと識別できる外観上のアクセントとなる赤タブを考案し、1936年から赤タブを取り付けたオーバーオール(ジーンズ)の製造、販売を開始しました。
[リーバイス赤タブ誕生80周年 ##link##]
片面タブ
1936年に登場した最初期の赤タブは、表側にLEVI'Sの刺繍が施されています。
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推定1930年代後半、506xxの胸ポケットに付いている赤タブ |
- [message]
- ##hand-o-right## 豆知識
- 登録商標(Registered Trademark)を示すシンボル®は、1950年代以降に普及になりました。®の有無は、リーバイスの製品や販促品の推定年代の判断材料の一つです。
最初期の赤タブの裏側は無地です。
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推定1940年代後半の501xxに取り付けられている赤タブ |
両面タブ(均等V)
1950年代前半にタブの裏側にもLEVI'S、折り目の部分に®の刺繍が追加で施された新しい表記デザインのタブが登場しました。
下の写真は、推定1950年代前半の革パッチ501xxに取り付けられている赤タブです。タブが丸まっているため裏側のLEVI'S表記とその脇の®が写っています。®は、赤タブが登録商標であることを示すものです。
タブの両側(両面)にLEVI'Sの表記があることから、ヴィンテージ市場において、片面タブに対して”両面タブ”と呼ばれています。
この表記デザインのタブは、1960年代の後半頃までのリーバイスの主要デニム製品に取り付けられています。
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501xx-501 ダブルネームに取り付けられている均等V ビッグEタブ |
不均等V タブ
隠しリベットが無い501xxの最終期頃から、LEVI'SのVの文字右側が細い表記デザインの赤タブが取り付けられるようになりました。
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1960年代後半リーバイス501 ビッグEのタブ |
不均等Vのタブは1973年頃まで使用され、以後は大文字のEが小文字のeに変更された通称スモールeの赤タブに移行します。
ビッグEのタブで、最も良く見るのが不均等Vです。不均等Vは、採用・製造期間は片面や均等Vのタブと比べると短いのですが、1960年代後半からリーバイスの製造キャパシティは急拡大して生産量も大幅に増えているため、1960年代前半以前のモデルに比べると残存数量は圧倒的に多いです。(と言っても50年も前の製品のため、絶対的な残存数量は限られています。)
不均等Vは、ビッグEのタブが付いているヴィンテージリーバイスで最も身近な存在とも言えるかと思います。
関連ブログ記事:
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スモールeのタブも色々種類があります。
[70年代のスモールe赤タブの種類と考察 ##link##]
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