リーバイスの501のパッチにはツーホースマークと呼ばれる2頭の馬が左右両側からジーンズ(501)を引っ張っているイラストが入っています。
このツーホースブランドのパッチの歴史は古く、501の名前が付けらえた1890年よりも前の1886年にまで遡ります。
右と左に馬、中央に501、『(馬を鞭で反対向きに進ませて引っ張っても、)無駄です。裂けません。』の意味のコピー、”It's no use they can't be ripped."が表示されています。
[post_ads]
リーバイスは、この当時からジーンズ(当時の呼称:ウエストオーバーオール)の丈夫さを売りにしていて、裂けたら新品と交換する品質保証を宣伝していました。
ツーホースブランドのパッチは、501が丈夫であることの宣伝の意味が込められています。
1886年以降、リーバイスの501に取り付けられたパッチには、ツーホースブランドのロゴが入っています。下の写真は、現行の501のパッチです。
ツーホースマークやパッチ表記については、これまでに本ブログでも何度か紹介してきました。
今回は、リーバイス本社のブログに掲載されている1930年代に顧客(501ユーザー)から受け取った手紙の内容が、非常に面白く興味深いので、その内容を紹介します。
以下は手紙の訳です。
手紙の訳は以上です。
シャラムさんが手紙と一緒に送った501の写真です。
両裾にロープが結びつけられています。左足の膝部や腿の上あたりに穴があります。手紙の最後の文は、この穴を布で塞げばまだ後、5-6年は使えるだろうと言う意味だと思います。
手紙の日付は1938年、5-6年着用しているとのことなので、1930年代前半の501です。
クロッチリベットが付いているのが写真で分かります。また、後ろウエストバンドにシンチベルトを固定しているリベットが見えます。
今から80年以上前の501の写真、手紙も既に80年近く前の日付のものです。
手紙を書いた人の体験や当時の雰囲気が501の写真や手紙の文からも楽しめます。この様な体験談とその時に使われたジーンズが残っているところも、リーバイスならではと思います。
この様なツーホースマークと関連する逸話等を知ったりすることも、自分にとってはリーバイス501の魅力であり、楽しみの一つです。
下に添付するYouTubeビデオは、1930年代のシャラムさんの体験から50年以上経過した1989年に放送されたリーバイスのコマーシャルです。
関連記事:
[最も古い会社のロゴの一つ: ツーホース・マーク##link##]
[1900年代初めのリーバイスのサインがアリゾナで発見される! ##link##]
このツーホースブランドのパッチの歴史は古く、501の名前が付けらえた1890年よりも前の1886年にまで遡ります。
![]() |
(Source: Levi Strauss & Co.) |
[post_ads]
リーバイスは、この当時からジーンズ(当時の呼称:ウエストオーバーオール)の丈夫さを売りにしていて、裂けたら新品と交換する品質保証を宣伝していました。
ツーホースブランドのパッチは、501が丈夫であることの宣伝の意味が込められています。
1886年以降、リーバイスの501に取り付けられたパッチには、ツーホースブランドのロゴが入っています。下の写真は、現行の501のパッチです。
ツーホースマークやパッチ表記については、これまでに本ブログでも何度か紹介してきました。
今回は、リーバイス本社のブログに掲載されている1930年代に顧客(501ユーザー)から受け取った手紙の内容が、非常に面白く興味深いので、その内容を紹介します。
![]() |
Letter from customer in 1930s, LS&Co. |
1938年3月2日
Levi Strauss & Co.
拝啓:リーバイス社の諸氏へ、
正に”嘘か誠か”(信じるか否か)の出来事について、リーバイスのペアを同封して送っています。(注釈:ジーンズ一本をペアと呼びます。)
私は、このリーバイスを約6年間所有して実際に使い続けてきました。時に発生するタイア交換のために、(501を)車の後ろに積んでいました。
約2週間前、近所に住んでいるMKさんが、車のモーター(エンジン)がダメになってしまったため道路脇に停めて途方に暮れているところに出くわしました。
サンマテオから約4マイルの場所でしたので、牽引してあげることを提案しました。
しかし、彼は牽引ロープを持っておらず、私は牽引するには全く足りないとても短い(ちっちゃい)ロープを二つしか持っていませんでした。
我々はそこら中を探し回りました。しかし、唯一見つかったのは、私の古いリーバイスだけでした。
レーベル(パッチのこと)はとうの昔に消えてしまっていましたが、私は二頭の馬がリーバイスを引っ張っている絵柄を鮮明に覚えていました。
私はロープを(リーバイス501の)それぞれの脚に結びつけ、彼の車に取り付け、丘を越えてサンマテオまで牽引していきました。
これは、パンツとしては直接的ではない過酷な使い方だと分かっています。しかし、その非常に過酷な使用に耐え得る価値を示してくれました。
そして、破けた兆候も見られませんでした。友人にこの体験を話したところ、起きたことを全てリーバイス社諸氏に伝えることを勧められました。
ということで、これが話の全てです。布当て等をすれば、さらにこれから後5-6年は使うことができると思います。
敬具エルトン・シャラム
ベルモント、カリフォルニア
手紙の訳は以上です。
シャラムさんが手紙と一緒に送った501の写真です。
![]() |
1930s Levi's 501 from Mr. Elton Schram Image: LS&Co. Archive |
手紙の日付は1938年、5-6年着用しているとのことなので、1930年代前半の501です。
クロッチリベットが付いているのが写真で分かります。また、後ろウエストバンドにシンチベルトを固定しているリベットが見えます。
今から80年以上前の501の写真、手紙も既に80年近く前の日付のものです。
手紙を書いた人の体験や当時の雰囲気が501の写真や手紙の文からも楽しめます。この様な体験談とその時に使われたジーンズが残っているところも、リーバイスならではと思います。
この様なツーホースマークと関連する逸話等を知ったりすることも、自分にとってはリーバイス501の魅力であり、楽しみの一つです。
下に添付するYouTubeビデオは、1930年代のシャラムさんの体験から50年以上経過した1989年に放送されたリーバイスのコマーシャルです。
関連記事:
[最も古い会社のロゴの一つ: ツーホース・マーク##link##]
[1900年代初めのリーバイスのサインがアリゾナで発見される! ##link##]
COMMENTS