先月のブログ記事で現行米国モデルの501シュリンクトゥフィットの仕様変更について、ディテール等の比較を行いました。今回はシルエット、サイズについて主に着目して比較してみました。
リーバイスジャパンが取り扱う501 2013年モデルはシルエットが変更となっていることが大きな特徴です。
新仕様の米国モデルはアーキュエットステッチの形状等は日本モデルと似ています。また、ステッチ等のディテールについても、似ているところがあります。
そのため、米国モデルのシルエットも日本モデルの様に変更になったのか否かについて、注目していました。
シルエットを比較する場合、同表記サイズで行わないとあまり正確な事は分かりません。この度、手元にあるストックしてあった従来仕様と同表記サイズの新仕様を入手しました。
主要な箇所のサイズを測定した値の表を以下に添付します。
ウエストの表記サイズは両方共、29インチです。インチをセンチに換算すると73.66cmです。実寸のウエストサイズは両者ともほぼ同じ約79cmでした。これをインチに逆換算すると31.1インチになります。
表記サイズに対して、実寸のウエストサイズが2インチ少し大きいです。
501シュリンクトゥフィット(リジッド)は、従来からウエストの実寸は表記に対して2インチ程度大きく、レングスの実寸はほぼ表記サイズと同じなのが特徴でした。
この表記に対する実寸サイズの特徴は新仕様でも変わっていないことになります。
尚、501のリジッドは生デニムのため、洗濯すると縮みます。上記サイズは新品未使用時の縮む前のサイズとなります。
渡り幅等の計り方は基本的にヴィンテージ501Big-Eと66前期のシルエット比較で行ったのと同じやり方です。サイズは計り方によっても、結果が若干異なりますので、その旨、ご了承下さい。
前股上はフロントボタン上のウエストバンドの上端からクロッチまでの長さです。後ろ股上は後ろのウエストバンド中央上端からクロッチまでの長さを計ったものです。
新仕様は前股上は従来仕様より短く(浅く)、後ろ股上は逆に長く(深く)なっています。前股上と後ろ股上を合計した長さは、新仕様と従来仕様でピッタリ同じ長さになっています。
履いてみた感じは、新仕様の方が股上が少し深い様に感じました。ヴィンテージのシルエット比較等でも少し書いていますが、穿いた時のサイズ感と実際に測定した結果とは必ずしも一致しません。また、サイズ感は人によって感じ方も異なります。
渡り幅と裾幅は両仕様とも実寸サイズはほぼ同じでした。両者を重ね合わせてみてもほぼピッタリ同じになりました。このことからも、腿部から下のシルエットは両者ほぼ同じであると言えます。
以下にリーバイスジャパンのホームページから501 2013年モデルの特徴の説明を添付します。
この説明のシルエット・サイズに関する変更・特徴は以下の様になります。
裾幅はレングスが長くなる程、多少なりとも細くなりますが、裾幅を1インチ(2.54cm)も細くするとかなりテーパードの強いスキニーに近いシルエットになります。
今回の比較で、米国モデルについては日本モデルと異なりシルエットはほとんど変わらない従来のままの仕様である事が確認できました。
米国の定番モデルジーンズのユーザーはシルエットに敏感です。現行の505で大きなシルエット変更が行われた時、多くのユーザーから不満の声が上がりました。
「長年、リーバイス505を穿いてきたが、この様な変更をされたら、もう穿く事はできない。これからは、ラングラーの13MWZにする。」と言うコメントをいくつも見ました。シルエット変更で、かなりの数の505愛好家を失ってしまったと想像しています。
さすがにリーバイスも学んだのかは定かではありませんが、501のシルエットについては、大きな変更はされていません。
日本仕様の説明にバックポケットについて書かれていたので、米国モデルでもバックポケットの開口部の長さ(上端の幅)と上下の長さを測ってみました。
上の表にあるように、バックポケットの幅は従来モデルとほぼ同じ、長さは新仕様が若干(5mm程度)短くなりました。
つまり、ポケットの変更も日本モデルに限られた話となります。
両者を並べて撮った写真です。左が新仕様。右が従来仕様です。
恐らく、アーキュエットを浅くしたので、視覚的なバランスも考えて、ポケットの上下の長さを調節し少し短くしたと思います。
アーキュエットの形が変わるとかなり印象が異なります。ステッチの色も黄色からオレンジに変更となったことも、異なる印象を強調しています。
開口部は新仕様(右)の方が広く見えますが、計るとほぼ同じです。
細かいステッチ部では、501としてはかなり大幅な変更が行われています。この様な変更は、米国モデルの場合、過去にさかのぼると10年に一度あるかないかのものです。
しかしながら、シルエットについては、股上部の前後の型に若干の変更が行われてはいるものの、全体的なライン、シルエットについては従来と変わりはありません。
前比較記事でも書きましたが、今回の仕様変更は主にステッチで、ヴィンテージ501にみられるステッチの特徴を採用したのが特徴です。一方で、シルエットについては従来通りで、個人的にはかなり好ましい変更だったと思います。
本新仕様についてツイッターでおつき合いさせて頂いている方とのやり取りの一部を掲載します。
このモデルがリーバイスジャパンから発売されるのか?その場合、価格がどうなるのかに注目しています。
リーバイスジャパンが取り扱う501 2013年モデルはシルエットが変更となっていることが大きな特徴です。
新仕様の米国モデルはアーキュエットステッチの形状等は日本モデルと似ています。また、ステッチ等のディテールについても、似ているところがあります。
そのため、米国モデルのシルエットも日本モデルの様に変更になったのか否かについて、注目していました。
シルエットを比較する場合、同表記サイズで行わないとあまり正確な事は分かりません。この度、手元にあるストックしてあった従来仕様と同表記サイズの新仕様を入手しました。
主要な箇所のサイズを測定した値の表を以下に添付します。
表記サイズに対して、実寸のウエストサイズが2インチ少し大きいです。
501シュリンクトゥフィット(リジッド)は、従来からウエストの実寸は表記に対して2インチ程度大きく、レングスの実寸はほぼ表記サイズと同じなのが特徴でした。
この表記に対する実寸サイズの特徴は新仕様でも変わっていないことになります。
尚、501のリジッドは生デニムのため、洗濯すると縮みます。上記サイズは新品未使用時の縮む前のサイズとなります。
渡り幅等の計り方は基本的にヴィンテージ501Big-Eと66前期のシルエット比較で行ったのと同じやり方です。サイズは計り方によっても、結果が若干異なりますので、その旨、ご了承下さい。
前股上はフロントボタン上のウエストバンドの上端からクロッチまでの長さです。後ろ股上は後ろのウエストバンド中央上端からクロッチまでの長さを計ったものです。
新仕様は前股上は従来仕様より短く(浅く)、後ろ股上は逆に長く(深く)なっています。前股上と後ろ股上を合計した長さは、新仕様と従来仕様でピッタリ同じ長さになっています。
履いてみた感じは、新仕様の方が股上が少し深い様に感じました。ヴィンテージのシルエット比較等でも少し書いていますが、穿いた時のサイズ感と実際に測定した結果とは必ずしも一致しません。また、サイズ感は人によって感じ方も異なります。
渡り幅と裾幅は両仕様とも実寸サイズはほぼ同じでした。両者を重ね合わせてみてもほぼピッタリ同じになりました。このことからも、腿部から下のシルエットは両者ほぼ同じであると言えます。
以下にリーバイスジャパンのホームページから501 2013年モデルの特徴の説明を添付します。
この説明のシルエット・サイズに関する変更・特徴は以下の様になります。
- ウエストは1/2インチ大きく設計し、ヒップとライズはそのまま。
- 裾幅を1インチ削っている(補足している)。
- バックポケットは若干縦長、ポケット口を大きくした。
裾幅はレングスが長くなる程、多少なりとも細くなりますが、裾幅を1インチ(2.54cm)も細くするとかなりテーパードの強いスキニーに近いシルエットになります。
今回の比較で、米国モデルについては日本モデルと異なりシルエットはほとんど変わらない従来のままの仕様である事が確認できました。
米国の定番モデルジーンズのユーザーはシルエットに敏感です。現行の505で大きなシルエット変更が行われた時、多くのユーザーから不満の声が上がりました。
「長年、リーバイス505を穿いてきたが、この様な変更をされたら、もう穿く事はできない。これからは、ラングラーの13MWZにする。」と言うコメントをいくつも見ました。シルエット変更で、かなりの数の505愛好家を失ってしまったと想像しています。
さすがにリーバイスも学んだのかは定かではありませんが、501のシルエットについては、大きな変更はされていません。
日本仕様の説明にバックポケットについて書かれていたので、米国モデルでもバックポケットの開口部の長さ(上端の幅)と上下の長さを測ってみました。
上の表にあるように、バックポケットの幅は従来モデルとほぼ同じ、長さは新仕様が若干(5mm程度)短くなりました。
つまり、ポケットの変更も日本モデルに限られた話となります。
両者を並べて撮った写真です。左が新仕様。右が従来仕様です。
恐らく、アーキュエットを浅くしたので、視覚的なバランスも考えて、ポケットの上下の長さを調節し少し短くしたと思います。
アーキュエットの形が変わるとかなり印象が異なります。ステッチの色も黄色からオレンジに変更となったことも、異なる印象を強調しています。
開口部は新仕様(右)の方が広く見えますが、計るとほぼ同じです。
細かいステッチ部では、501としてはかなり大幅な変更が行われています。この様な変更は、米国モデルの場合、過去にさかのぼると10年に一度あるかないかのものです。
しかしながら、シルエットについては、股上部の前後の型に若干の変更が行われてはいるものの、全体的なライン、シルエットについては従来と変わりはありません。
前比較記事でも書きましたが、今回の仕様変更は主にステッチで、ヴィンテージ501にみられるステッチの特徴を採用したのが特徴です。一方で、シルエットについては従来通りで、個人的にはかなり好ましい変更だったと思います。
本新仕様についてツイッターでおつき合いさせて頂いている方とのやり取りの一部を掲載します。
@LonghornImport 今晩は なかなか細かい日本受けする仕様ですね 今までのものでシルエットは普通に良いと思いますしね私も@t103z1さんがおっしゃる様に新仕様の501は日本受けすると思います。シルエットも501らしいスタンダードな普遍のものです。リーバイスジャパンの2013年モデルシルエットと相互補完(シルエットの選択肢を増やす)できるところもある様に思います。
— T103 (@t103z1) December 9, 2013
このモデルがリーバイスジャパンから発売されるのか?その場合、価格がどうなるのかに注目しています。
COMMENTS