”自分にとって特別なもの”、”思い出が詰まっているもの”と言うのは、誰も少なからずは持っている事と思います。それは、写真、手紙、音楽、本、特別な人からのプレゼント等であったり色々なものが考えられます。
衣服は基本的には消耗品ですが、思い出の詰まった服を持っている方もいらっしゃると思います。それらは、今は着ないものであったり、時折着たりするものもあるかと思います。それら思い出の衣類にジーンズが該当する場合は、相当数ある様に思います。
ツイッター等で繋がらせて頂いているジーンズリペア&リメイク工房 hands-onさんのブログには、様々なブランド、多様なモデルの修理の事例が紹介されています。リペアに持ち込まれるジーンズは、ヴィンテージだけでなく比較的新しいもの、所謂レギュラー品も少なくありません。
hands-onさんのブログで紹介されているジーンズの修理の箇所や度合いも比較的簡単なものから、かなり大規模なものまで実に様々です。大規模なリペアは金額も当然高くなります。所有者の方がそれだけの金額を払っても修理して穿き続けたいと考えていることの表れです。
私が読んだhands-onさんのブログの中で特に印象に残っている記事の一つは、リーバイス501の赤耳のジーンズの修理です。
これはhands-onさんの紹介される修理でも大規模なものの部類だと思います。修理の詳細も紹介されているのでご興味ある方は、リンクをご覧になって下さい。修理の金額も紹介していらっしゃいます。送料別で3万円を上回ります。
「こちらのジーンズは想い入れが強く、お子様に引き継いで、大切に穿き続けられるそうです。」とご依頼された方のコメントが記事の終わりに紹介されています。余程、大切なんだろうな〜!と写真を見ながら、感慨深いものがありました。
修理代金が高額になればなるほど、判断は悩ましいところです。修理せずに新品を買い直す選択肢ももちろんあったと思います。また、修理はしないでとっておくこともオプションとしてはあるかと思います。判断や選択は本当に人によります。
判断はそのジーンズの一般的な商品価値ではなく、その人にとってどんな存在なのかにもよると思います。これは、ジーンズにその人の想い入れや愛着があるかの一つの表れだと思います。
ジーンズは穿き込む事で風合いが変わったり、色落ちはもちろんのこと、ダメージのでき方もその人の穿き方と密接な関係があります。穿き込めば穿き込む程、その人だけの特別な一本になっていきます。
一般的に言って、ジーンズを修理して穿き続ける人は少なくない様に思います。そのことは、それらのジーンズに愛着を感じている人が少なからずいることを示しています。そして、修理はしなくても、自分のジーンズに愛着を持っている人もかなり多い様に思います。
左は、私が90年代の前半から10年位穿いていたジーンズです。これは、ポールスミスの最初期のモデルです。リーバイスではありません。
このジーンズについては、出会った時の想い出や各部の詳細等について、以下のブログ記事で紹介しています。
私にとって、このジーンズは想い出がたくさん詰まっています。膝のところが破けてしまい、それ以来、基本的に穿かずに保管しています。
私は手先が不器用なので、残念ながら自分では修理はできません。いつか修理して、また、穿きたいと思っています。
自分の持つ穿いているジーンズとの関わり、つき合い方も人それぞれ異なります。しかし、ジーンズに愛着を持っている人はかなり多いと思います。そのこともジーンズと言う衣料品の特徴の一つだと思います。
(後記)この記事を書きながら、「思い出」と「想い出」、どちらにした方が良いのか迷いました。ご参考までにNHK アナウンスルームのサイトにある「思い出」と「想い出」のページをリンクします。
これは、「ジーンズ」と「ジーパン」と私の気持ちの中では似た関係にあります。このブログでは、前者を使っていますが、自分の気持ちの表現としては、後者が自分にはしっくりきます。
皆さんはどのように思われますか?
日本は既に大みそかですね。一年間、大変お世話になりました。皆様、お体にお気をつけて、良いお年をお迎え下さい。
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