今回の丸洗いを行う前に、手入れの方法等について調べている中で、PEET DRYERと言う名の製品の存在を知りました。この製品は濡れたブーツを乾かすための道具です。
アメリカの一部の地域ではハンティングはとても盛んです。私の住む地域では、ハンティングが趣味の人はたくさんいます。そして、フィッシングも、もちろん盛んです。
ハンティングやフィッシング中に大雨に降られたり、水たまりや池等に踏み込んでブーツの中がびしょぬれになってしまう様なこともある様です。
湿ったブーツをそのままにしておくと、バクテリアが繁殖して異臭の原因になったりもします。この製品は濡れたブーツを乾燥させる専用のツールです。
アメリカでは、評判の良い製品でも、必ず何人かは非常に低い評価をする人がいます。ところが本品は驚く程、ほとんど全ての人が高い評価をしています。しかも評価の数がかなり多いのが印象的でした。
「丸洗い後の乾燥に使えそうだし、これだけ評判が良いのであれば、使ってみるしかない!」と思い、早速、注文しました。
注文後にラッセルモカシンの手入れの説明を読んでいると、ブーツが濡れてしまった時、電源があるところであれば、PEET DRYERを使うと良いと書かれていました。『ラッセルが勧めるのであれば絶対に大丈夫だろう」と安心しました。
さらに手入れ用のオイル・コンディショナーについて調べている中で、Obenauf's(オベナウフス)の使用説明にもこのPEET DRYERを使う事を推奨していました。
注文後、数日して無事にPEET DRYERが届きました。
早速、箱を開けてみました。台座を組み立てて(取り付けて)、DRYPORT ATTACHMENTと呼ぶ先端の付属パーツを取り付ければ完成です。非常にシンプルな構造になっています。
製品説明も非常に簡単です。最初に使用する時は、新品時の(プラスチックの)匂いが取れるため15分程度空で動かすと良いと書かれていました。
コンセントに差し込んでみました。スイッチもありません。音もしません。動いている様には見えないので、不安になって説明書をもう一度読んでみました。
「作動音はほとんどしない。」と書かれていましたが、空気の吹き出し口からも暖かい空気はでてきません。
調べてみると、ブーツや靴をいためないため、40度弱の暖かい空気がゆるやかに出る様になっているとなっています。しかし、暖かい空気も数時間経っても出てきません。
「これはどう考えても、壊れている!」と判断しました。
期待が大きかっただけに落胆も大きかったです。購入先に壊れている旨の連絡を入れ、代替え品を送ってもらう事にしました。
すぐに代替え品を発送するとの連絡をもらいました。しかし、次に届く物も同じ様に壊れていたら。。。と思うと、とても心配でした。
翌週の頭に代替え品が届きました。前回と同じ様に組み立てて、コンセントに差し込みました。吹き出し口に手をあてたり、ほほを近づけたりしてみると、微妙に生暖かい空気がゆっくりと出てくるのを感じました。
「これは、動いてるな!!」と喜び、安堵しました。
このPEET DRYERの交換等で、丸洗いの予定が約一週間遅れてしまいました。しかし、無事に使えそうな物が届いたので、本当にほっとしました。
そして、いよいよヴィンテージ レッドウイング・アイリッシュセッター丸洗いを実行。PEET DRYERを使ってみました。
実際に使用してみた第一回目の感想と丸洗い後の乾燥の経過については、次の記事で紹介します。
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