ヴィンテージ品は、デッドストックを除いて基本的にユーズドになります。しかも、生産されてからかなりの年月が経過しており、現在に至るまでの間の保存環境、状態等でも、程度に大きな影響が生じます。新しい物でも40年以上前に作られたものなので、ほとんどのヴィンテージ品はなにかしらの不具合があることはいたしかたないところだと思います。
コンディションに対する考え方や受け止め方は、その人によって異なります。今回は、70505のコンディションに対する個人的な見方や考え方を、手持ちのいくつかを例にしながらご紹介します。私の場合、基本的にはコンディションの良い物を選ぶ様に心がけています。ただし、コンディションの善し悪しは、価格との兼ね合いもあり、また、年代の古い物や希少な物の場合、ある程度、妥協する部分も生じます。その辺りのトレードオフも含めて判断しています。
まず、全体的なコンディションの中から、自分なりに注意を払う主なポイントは以下の通りです。
ヴィンテージの場合、多少なりどこかに難がある場合がほとんどです。ピンホールや小穴があったり、糸が吊って(飛んで)いたり、すれがあったりすることは往々にしてあります。自分の場合、その程度の不具合はあまり気にしません。しかし、大きな穴が空いていたり、ほつれがひどかったりするものは、基本的には避けます。
大まかな判断基準としては、着用すると悪化しそうな恐れがあるダメージ等、すぐに修理が必要と思われる不具合があるものは避けます。また、(アメリカで行われた)修理があるものも原則避けます。
一般的にジャケットで着用によるダメージを受けやすい箇所は、襟、袖先、裾になります。私の場合、これらの箇所の生地とステッチの状態に、注意を払います。これらのポイントについて、今回は私の手持ちの70505を例に紹介します。
この70505は、自分の所有するものの中で一番使用感があり、ダメージもあるものです。
後ほど掲載する写真でも分かりますが、このジャケットは、袖先や裾部に黄色の綿糸を使用しています。
恐らく、Big-Eの70505の中期前半に生産されたものと思われます。
使用感はあるものの、穴等の大きな不具合はありません。それなりに色落ちしています。実は、私はこのジャケットを結構気に入っています。
パッチは割れていて、一部消失しています。70505の場合、パッチが残っているものが多いので、パッチの状態は使用度、コンディションに対しての目安となります。
襟の部分も(かなり)ほつれている箇所があります。襟の状態も全体の使用感やコンディションと密接な関係があります。
両腕の肘から少し先のところが擦れてステッチが消失しているところがあります。現時点ではまだ大丈夫だと思いますが、ステッチの消失が広がるようであれば、補強等の修理が必要となりま
袖先裏のステッチの状態です。70505は、初期のサード仕様と極東製を除き袖先の裏はチェーンステッチになります。
ある程度使用感のあるものは、袖先裏のステッチは消失している場合が多いです。
また、袖先部が擦れて生地が分かれてしまっている場合も少なからずあります。
このジャケットの場合、袖先裏ステッチは消失しているものの、袖先の生地はすれが多少見受けられるものの、それ程ひどくはないと思います。
裾裏下のチェーンステッチ一部消失しています。
袖先裏と裾下裏のステッチの消失は、ある程度の使用感のある状態であれば一般的で、自分はそれ程気にしません。
尚、このジャケットの場合、袖先と裾下部のステッチは黄色の綿糸を使っています。70505の場合、オレンジのスパン糸一色の物も多いので、黄色の綿糸を使用しているのは、自分としてはプラス材料として捉えています。
次に比較的程度の良い70505を紹介します。
ほとんど使用感は感じられません。生地も濃紺です。
サードモデル以前のジャケットでは、このレベルに近いコンディションのものはめったにありませんが、70505だとそこそこあります。値段はそれなりになりますが、絶対的な価格帯が今は比較的低めなので、コンディションを重視するのであれば、値ごろ感はあると思います。
このコンディションのセカンドやサードだと、値段のプレミアムもかなり高くなってしまうと思います。
袖先裏のステッチも奇麗に残っています。このエリアの状態、生地の色味からも、使用感がほとんどないと思います。
裾下裏のステッチの状態、全体の状態もきれいです。
70505の場合、そこそこ使用感があるものから、このジャケットの様な使用感がほとんどないコンディションの物まで、比較的容易に選択可能である事も魅力の一つだと思います。
コンディションの良いサードや同時期の501(キャピタルEから66E)と比べると値段的にはかなり値ごろです。
このモデルの生地はきれいな縦落ちをする傾向があるので、着込んで色落ちを楽しむ事もできます。
一方で、先に紹介した70505も自分は結構気に入っています。今までで一番着て外に出た事があるのは、上のジャケットです。襟のほつれとかもありますが、着ても気になりません。しかし、同じ様なコンディションのものを今後買うか?と言われると、多分、買わない気がします。自分が一番最初に手にした70505の一つなので、そのことも気に入っている理由にあると思います。
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コンディションに対する考え方や受け止め方は、その人によって異なります。今回は、70505のコンディションに対する個人的な見方や考え方を、手持ちのいくつかを例にしながらご紹介します。私の場合、基本的にはコンディションの良い物を選ぶ様に心がけています。ただし、コンディションの善し悪しは、価格との兼ね合いもあり、また、年代の古い物や希少な物の場合、ある程度、妥協する部分も生じます。その辺りのトレードオフも含めて判断しています。
まず、全体的なコンディションの中から、自分なりに注意を払う主なポイントは以下の通りです。
- 穴やダメージがあるか?ある場合、どの程度のものか?
- 補修されている箇所はあるか?
- ステッチの状態はどうか?ステッチが消失していたり、ほつれていたりする箇所はあるか?
ヴィンテージの場合、多少なりどこかに難がある場合がほとんどです。ピンホールや小穴があったり、糸が吊って(飛んで)いたり、すれがあったりすることは往々にしてあります。自分の場合、その程度の不具合はあまり気にしません。しかし、大きな穴が空いていたり、ほつれがひどかったりするものは、基本的には避けます。
大まかな判断基準としては、着用すると悪化しそうな恐れがあるダメージ等、すぐに修理が必要と思われる不具合があるものは避けます。また、(アメリカで行われた)修理があるものも原則避けます。
一般的にジャケットで着用によるダメージを受けやすい箇所は、襟、袖先、裾になります。私の場合、これらの箇所の生地とステッチの状態に、注意を払います。これらのポイントについて、今回は私の手持ちの70505を例に紹介します。
この70505は、自分の所有するものの中で一番使用感があり、ダメージもあるものです。
後ほど掲載する写真でも分かりますが、このジャケットは、袖先や裾部に黄色の綿糸を使用しています。
恐らく、Big-Eの70505の中期前半に生産されたものと思われます。
使用感はあるものの、穴等の大きな不具合はありません。それなりに色落ちしています。実は、私はこのジャケットを結構気に入っています。
パッチは割れていて、一部消失しています。70505の場合、パッチが残っているものが多いので、パッチの状態は使用度、コンディションに対しての目安となります。
襟の部分も(かなり)ほつれている箇所があります。襟の状態も全体の使用感やコンディションと密接な関係があります。
両腕の肘から少し先のところが擦れてステッチが消失しているところがあります。現時点ではまだ大丈夫だと思いますが、ステッチの消失が広がるようであれば、補強等の修理が必要となりま
袖先裏のステッチの状態です。70505は、初期のサード仕様と極東製を除き袖先の裏はチェーンステッチになります。
ある程度使用感のあるものは、袖先裏のステッチは消失している場合が多いです。
また、袖先部が擦れて生地が分かれてしまっている場合も少なからずあります。
このジャケットの場合、袖先裏ステッチは消失しているものの、袖先の生地はすれが多少見受けられるものの、それ程ひどくはないと思います。
裾裏下のチェーンステッチ一部消失しています。
袖先裏と裾下裏のステッチの消失は、ある程度の使用感のある状態であれば一般的で、自分はそれ程気にしません。
尚、このジャケットの場合、袖先と裾下部のステッチは黄色の綿糸を使っています。70505の場合、オレンジのスパン糸一色の物も多いので、黄色の綿糸を使用しているのは、自分としてはプラス材料として捉えています。
次に比較的程度の良い70505を紹介します。
ほとんど使用感は感じられません。生地も濃紺です。
サードモデル以前のジャケットでは、このレベルに近いコンディションのものはめったにありませんが、70505だとそこそこあります。値段はそれなりになりますが、絶対的な価格帯が今は比較的低めなので、コンディションを重視するのであれば、値ごろ感はあると思います。
このコンディションのセカンドやサードだと、値段のプレミアムもかなり高くなってしまうと思います。
袖先裏のステッチも奇麗に残っています。このエリアの状態、生地の色味からも、使用感がほとんどないと思います。
裾下裏のステッチの状態、全体の状態もきれいです。
70505の場合、そこそこ使用感があるものから、このジャケットの様な使用感がほとんどないコンディションの物まで、比較的容易に選択可能である事も魅力の一つだと思います。
コンディションの良いサードや同時期の501(キャピタルEから66E)と比べると値段的にはかなり値ごろです。
このモデルの生地はきれいな縦落ちをする傾向があるので、着込んで色落ちを楽しむ事もできます。
一方で、先に紹介した70505も自分は結構気に入っています。今までで一番着て外に出た事があるのは、上のジャケットです。襟のほつれとかもありますが、着ても気になりません。しかし、同じ様なコンディションのものを今後買うか?と言われると、多分、買わない気がします。自分が一番最初に手にした70505の一つなので、そのことも気に入っている理由にあると思います。
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