ストームライダーは101-Jのブランケットライナー付きバージョンです。昔のデニム衣料では冬用、寒冷地用にブランケット付きのバージョンが欠かせない存在でした。
Leeのスリムジャケット(101-J)が市場に登場したのは1931年、2年後の1933年にアラスカンブランケットのライニング付きのスリムジャケットが発表されました。ロット番号は101-LJ、初代ストームライダーです。
それでは、手持ちのストームライダーを紹介します。
基本的な仕様は101-Jと同じです。101-Jにアラスカンライニングブランケットが内側に付き、襟はコーデュロイ地が使用されています。このコーディロイの襟で、一見してストームライダーであることが外観からも識別できます。
内側の写真です。ブランケットの柄は年代によって異なります。古い年代のブランケットは横縞で、70年代の後りから80年代以降に縦縞に変更になります。
同じ横縞でも年代によって、縞の色、太さ、間隔が異なります。この柄は赤茶系のストライプが入り、一般的に60年代後半のブランケットの柄と認知されています。
上の写真の様な馬に乗ったカウボーイのイラストにストームライダーと記載された特徴あるタグが登場したのは60年初め頃と認知されています。
基本的なタグデザインは同じで細かい表記内容が年代によって異なります。上の写真のタグには、Leeの後に®とM.R.が入っています。一般的にM.R.が入り始めたのは1970年頃と言われています。
フロントポケットのフラップ部のピスネームタグは®のみでM.R.は入っていません。ブランケットも古い年代のため1970年頃の製品と思われます。
ボタン裏の刻印は読みづらいですが、Xに見えます。
フロント前合わせの裾部付近の写真です。ウエストバンド裏のステッチは上に2本のチェーンステッチが平行に入れられています。下側は一本の黒いチェーンステッチです。このステッチディテールは101-Jと共通です。
101-Jと基本的に同じ仕様、デザインでありながら、茶色のコーデュロイの襟だけでも、外観の印象がかなり異なります。
完成度が極めて高い101-Jのデザインに、ブランケットを内側に付け、コーデュロイの襟のアクセント、デザイン性、機能性、保温性を含めて素晴らしい仕上がりだと思います。
ストームライダーは、当時の有名人の間でも人気が高かった様です。また、映画等の衣装としても比較的多く使用されています。以下、主だったものを紹介します。
1961年の映画"The Misfits”で主人公のRoslyn Tabor役のマリリンモンローはストームライダーを着ているシーンが登場します。
1963年上映のポールニューマン主演のHudです。ポールニューマンがHud役でストームライダーを着て登場しています。
1972年の映画"The Getaway"でスティーブマックイーンとアリ・マックグローは共演します。共演がきっかけとなり二人は交際し、1973年に結婚します。上の写真はプライベートの二人の写真です。
マックイーンはストームライダーを着ています。一つ前のブログ記事”スティーブマックイーンと101-J"でマックイーンがプライベートの時に101-Jを着用していたことを紹介しました。今回のストームライダーを着ているシーンを含め、70年代の初め頃、マックイーンはLeeのデニム衣料がお気に入りだったと思われます。
Leeのスリムジャケット(101-J)が市場に登場したのは1931年、2年後の1933年にアラスカンブランケットのライニング付きのスリムジャケットが発表されました。ロット番号は101-LJ、初代ストームライダーです。
それでは、手持ちのストームライダーを紹介します。
基本的な仕様は101-Jと同じです。101-Jにアラスカンライニングブランケットが内側に付き、襟はコーデュロイ地が使用されています。このコーディロイの襟で、一見してストームライダーであることが外観からも識別できます。
内側の写真です。ブランケットの柄は年代によって異なります。古い年代のブランケットは横縞で、70年代の後りから80年代以降に縦縞に変更になります。
同じ横縞でも年代によって、縞の色、太さ、間隔が異なります。この柄は赤茶系のストライプが入り、一般的に60年代後半のブランケットの柄と認知されています。
上の写真の様な馬に乗ったカウボーイのイラストにストームライダーと記載された特徴あるタグが登場したのは60年初め頃と認知されています。
基本的なタグデザインは同じで細かい表記内容が年代によって異なります。上の写真のタグには、Leeの後に®とM.R.が入っています。一般的にM.R.が入り始めたのは1970年頃と言われています。
フロントポケットのフラップ部のピスネームタグは®のみでM.R.は入っていません。ブランケットも古い年代のため1970年頃の製品と思われます。
ボタン裏の刻印は読みづらいですが、Xに見えます。
フロント前合わせの裾部付近の写真です。ウエストバンド裏のステッチは上に2本のチェーンステッチが平行に入れられています。下側は一本の黒いチェーンステッチです。このステッチディテールは101-Jと共通です。
101-Jと基本的に同じ仕様、デザインでありながら、茶色のコーデュロイの襟だけでも、外観の印象がかなり異なります。
完成度が極めて高い101-Jのデザインに、ブランケットを内側に付け、コーデュロイの襟のアクセント、デザイン性、機能性、保温性を含めて素晴らしい仕上がりだと思います。
ストームライダーは、当時の有名人の間でも人気が高かった様です。また、映画等の衣装としても比較的多く使用されています。以下、主だったものを紹介します。
1961年の映画"The Misfits”で主人公のRoslyn Tabor役のマリリンモンローはストームライダーを着ているシーンが登場します。
1963年上映のポールニューマン主演のHudです。ポールニューマンがHud役でストームライダーを着て登場しています。
1972年の映画"The Getaway"でスティーブマックイーンとアリ・マックグローは共演します。共演がきっかけとなり二人は交際し、1973年に結婚します。上の写真はプライベートの二人の写真です。
マックイーンはストームライダーを着ています。一つ前のブログ記事”スティーブマックイーンと101-J"でマックイーンがプライベートの時に101-Jを着用していたことを紹介しました。今回のストームライダーを着ているシーンを含め、70年代の初め頃、マックイーンはLeeのデニム衣料がお気に入りだったと思われます。
マリリンモンローやスティーブマックイーン等の写真の転載は問題無いのでしょうか。
返信削除写真の著作権(使用権)については以下の様に考えております。
返信削除ご存知の様にGoogle等で写真を検索すると様々な写真が見つかります。昔の映画の中のシーンのマックイーンやマリリンモンロー等の写真はブログ等でいたるところで使用されています。
映画等のシーンの場合、ある人がそのシーンをスクリーンコピーしてネット上等に掲載したとして、その写真の著作権がその人にあるわけではないと思います。そのシーンの写真の著作権はその映画の所有者にあると理解しています。
映画のシーンを写真で撮ってそれをブログ記事等で使用するのは、Copy Right Actの”Fair Use"による複製(Reproduction)に該当すると認識しています。
映画等の一シーンの写真の取り扱いをどうするかについては、Wikipediaのアプローチをベースに考えています。
Wikipediaの場合、"Wikimedia Commons"と呼ぶ誰もが自由に使用できるメディアデータベースを持っています。
そこに投稿されている写真は、テレビや映画等のシーンから流用したものもあります。その様な場合、写真の説明として、どの映画またはTVプログラムでどの役と言った事、著作者が誰なのかを説明しています。
例として、Wikipediaのマックイーンの写真の説明ページのアドレスを添付します。http://en.wikipedia.org/wiki/File:Steve_McQueen_1959.jpg
説明(Description) 1959年8月Wanted:Dead or Aliveのテレビのエピソードのジョシュランドール役のマックイーンの写真、Author: CBS Television とあります。
映画の写真の場合、どの映画のどの役柄かを説明する事で、同様の内容をカバーしていると考えています。
しかし、今回の記事で使用している写真で、マックイーンとアリの写真は映画ではないので当てはまりません。この写真は所有者がはっきり分からないため記載していません。
厳密に言えば、マックイーンとアリの写真を転載するのは好ましくないのかもしれません。これについては、検討してみます。
もう少し詳しく調べてみるつもりですが、今回のケースは1976年に制定されたCopyright Actのセクション107に記される"fair use"に該当していると思います。
返信削除ネットで検索されればお分かり頂けると思いますが、昔の映画のシーンの写真やビデオは非常に幅広く使用されています。
これらのほとんどは、Copy Right Act Section 107の”Fair Use"に該当すると認識しています。
Copyright Law of the United States of America
and Related Laws Contained in Title 17 of the United States Code
(http://www.copyright.gov/title17/92chap1.html#107)
§ 107 . Limitations on exclusive rights: Fair use40
Notwithstanding the provisions of sections 106 and 106A, the fair use of a copyrighted work, including such use by reproduction in copies or phonorecords or by any other means specified by that section, for purposes such as criticism, comment, news reporting, teaching (including multiple copies for classroom use), scholarship, or research, is not an infringement of copyright.
また、有名俳優等のプライベート時に撮影された写真の所有権がだれのものか(写真を撮った人が持つのか、撮られた人のものか)、そしてその写真を使用する際にどのように扱うのが適正なのかについても議論の余地があると思いますが、同様に幅広く使用されています。
横から失礼しますが、法的には全く問題無いはずですよ。
返信削除「引用」範囲ですから。
小説などでは「引用」って一般的ですよね?
「引用」は「引用元を明確にすれば」問題ありません。
ただし「引用」だけで構成したようなものは「転載」なのでNGですが。
あくまで「引用」レベルであれば問題ありません。調べれば分かることです。
こういった話で表現の自由を無くしてほしくないですねえ。とても良いブログ記事だと思いますから。著者さんお気になさらずですよ。
お気遣いのあるコメント、誠にありがとうございます。
返信削除著作権の問題は複雑なので、取り扱いは気を付けているのですが、さじ加減が難しいところがあります。
現実的にはネット上、ブログや他の媒体でこれらの写真は使われています。厳密な著作権と言う意味では、許可を得るべきなのでしょうが、はたして現実として、その様に許可を得て掲載してる人、サイトがあるのか?色々、考えるところはあります。
最低限のマナーとして、ソースがはっきり分かっている場合は、明記します。ソースが分からない場合は、その写真について説明します。
この記事を投稿した頃は、昔の映画の話等を色々取り上げようと思っていたのですが、著作権の取り扱いについて、少し慎重になっています。
現実的には、マックイーンやマリリンモンローの著作権の権利を持っているところから、クレームが入った時に、誠意ある対応をすればすむとは思っています。
結構、取り扱いが難しいことですよね。また、気にしすぎると、ブログ記事を書きにくいのは事実としてあります。
お気遣いのあるコメントありがとうございました。