ジーンズの代表的な色(実際には生地の種類)の一つに”リジッド”があります。リジッドの綴り(スペリング)は"RIGID"です。意味は「堅い、硬直した、こわばった、たわまない等」です。
未洗いのジーンズの生地は糊が付いて堅いです。このため、リジッドと言う単語を未洗い糊付きの状態のジーンズの色としての呼び名として普及しています。以前はインディゴを使用する場合も多かったのですが、今日ではリジッドの呼称の方が一般的です。
リジッドは大きく分けて、生デニムと未洗いの防縮加工済みデニムの2種類に分かれます。両方共、未洗いのため糊が残っており、生地の風合いは堅くこわばっています。
リーバイスも近年、製品の色名にリジッドを使用しています。代表的な製品である501と505ともにリジッドカラーの製品があります。
前者は生デニム、後者は防縮加工デニムを使用しています。生デニムは洗濯すると大幅に縮む事は有名です。しかし、防縮加工が施されているものの未洗いのデニムも洗濯すると縮みます。
防縮加工が施された未洗いのデニムの洗濯後の縮み幅の目安は一般的には約3%程度です。防縮加工の程度や種類、メーカーの考え方によっても、縮み幅の目安の数字は変わります。
(生デニムになりますが、501の66後期で縮みの目安が6%表記、赤耳では10%と内タグに記載されているのが、縮み幅の目安の値の違いとして有名です。)
尚、現行の505リジッドの取り扱い説明タグには、洗濯後の縮みの目安は5%と記載されています。これは防縮加工デニムとしては縮み幅の目安の数値が大きい方です。
この様にリジッドの共通の特徴は、未洗い糊付きである事、洗濯すると縮む事が挙げられます。
さらにリジッドの特徴として特筆すべき事は、洗濯後の生地の風合いと色味の変化です。洗濯する事で糊がとれ生地は柔らかくなります。そして、色味が大きく変化します。色味の変化は特に生デニムで顕著です。
生デニムは、生地の織りの間から下糸の白が見えることから独特の淡いグレーがかった色味をしているのが特徴です。(生デニムの生地の色によっても差が生じます。)
ご参考までに以前投稿したブログ記事の糊落とし・一回洗濯後の旧仕様の501 STFと新品状態の比較写真を以下に添付します。
本比較についてご興味がある方は、こちらをご覧下さい。
この生デニムの洗濯後の色味の変化はヴィンテージでも起こります。
501と505のリジッドの色の差が明確になっている写真を紹介します。
下の写真は左3本が生デニムの501(一番左は旧仕様、中央の2本は新仕様)、右は505のリジッドです。2枚目はフラッシュを使用せずに撮影しています。
現行の501と505は生地のオンス数も異なります。糸の染め色も異なると思います。しかし、505は501程、洗濯後に劇的な色の変化は起こらないと思います。
防縮加工が施されているデニムは未洗いであっても、既に事前にある程度縮められているため織りが詰まっています。そのため生デニムほどは、下糸の白が目立たないことも色の差に影響を与えています。
この様にリジッドでも、生デニムと防縮加工デニムでは縮みの幅、色の変化の度合い等で特性が異なります。また、これらの差は生地によっても異なります。
未洗いのジーンズの生地は糊が付いて堅いです。このため、リジッドと言う単語を未洗い糊付きの状態のジーンズの色としての呼び名として普及しています。以前はインディゴを使用する場合も多かったのですが、今日ではリジッドの呼称の方が一般的です。
リジッドは大きく分けて、生デニムと未洗いの防縮加工済みデニムの2種類に分かれます。両方共、未洗いのため糊が残っており、生地の風合いは堅くこわばっています。
リーバイスも近年、製品の色名にリジッドを使用しています。代表的な製品である501と505ともにリジッドカラーの製品があります。
前者は生デニム、後者は防縮加工デニムを使用しています。生デニムは洗濯すると大幅に縮む事は有名です。しかし、防縮加工が施されているものの未洗いのデニムも洗濯すると縮みます。
防縮加工が施された未洗いのデニムの洗濯後の縮み幅の目安は一般的には約3%程度です。防縮加工の程度や種類、メーカーの考え方によっても、縮み幅の目安の数字は変わります。
(生デニムになりますが、501の66後期で縮みの目安が6%表記、赤耳では10%と内タグに記載されているのが、縮み幅の目安の値の違いとして有名です。)
尚、現行の505リジッドの取り扱い説明タグには、洗濯後の縮みの目安は5%と記載されています。これは防縮加工デニムとしては縮み幅の目安の数値が大きい方です。
この様にリジッドの共通の特徴は、未洗い糊付きである事、洗濯すると縮む事が挙げられます。
さらにリジッドの特徴として特筆すべき事は、洗濯後の生地の風合いと色味の変化です。洗濯する事で糊がとれ生地は柔らかくなります。そして、色味が大きく変化します。色味の変化は特に生デニムで顕著です。
生デニムは、生地の織りの間から下糸の白が見えることから独特の淡いグレーがかった色味をしているのが特徴です。(生デニムの生地の色によっても差が生じます。)
ご参考までに以前投稿したブログ記事の糊落とし・一回洗濯後の旧仕様の501 STFと新品状態の比較写真を以下に添付します。
本比較についてご興味がある方は、こちらをご覧下さい。
この生デニムの洗濯後の色味の変化はヴィンテージでも起こります。
生デニムは生地の目が詰まる前の状態のため下糸の白が目立って薄く見えるのが特徴です。こちらはヴィンテージの506XXのデッドストックとワンウォッシュ相当を並べて撮った写真です。生デニムは洗濯すると色味が大きく変化します。 pic.twitter.com/Krpy6Sc5tn
— AGR@ロングホーンインポート (@LonghornImport) March 26, 2014
501と505のリジッドの色の差が明確になっている写真を紹介します。
501シュリンクトゥフィットと505を並べて撮った写真です。両方共リジッドですが、色味がかなり異なります。左の501STFの方が色が薄く見えます。これは収縮前の生デニムであるため下糸の白が目立つためです。 pic.twitter.com/mpH8o9Ckuh
— AGR@ロングホーンインポート (@LonghornImport) March 26, 2014
同じリジッドでもかなり色の差があります。左は現行501 STFのリジッドです。尚、写真は撮り方等でも色の写り方が異なります。下の写真は左3本が生デニムの501(一番左は旧仕様、中央の2本は新仕様)、右は505のリジッドです。2枚目はフラッシュを使用せずに撮影しています。
現行の501と505は生地のオンス数も異なります。糸の染め色も異なると思います。しかし、505は501程、洗濯後に劇的な色の変化は起こらないと思います。
防縮加工が施されているデニムは未洗いであっても、既に事前にある程度縮められているため織りが詰まっています。そのため生デニムほどは、下糸の白が目立たないことも色の差に影響を与えています。
この様にリジッドでも、生デニムと防縮加工デニムでは縮みの幅、色の変化の度合い等で特性が異なります。また、これらの差は生地によっても異なります。
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