伝説的映画俳優スティーブマックイーンが出演した1965年上映の映画、"Baby the Rain Must Fall"でのラングラー27MWにリーバイス501XXの組み合わせのマックイーンの衣装について、映画の紹介と501XXのシルエットなどについての話をブログに投稿しました。
関連記事:
[1965年の映画でのスティーブ・マックイーンと501 ##link##]
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マックイーンが、ヴィンテージ・デニム品で非常に人気の高い27MWと501XXの二品を組み合わせた着こなしをしていることは、とても印象的です。
この映画のマックイーンが穿いているリーバイス501XXは、シルエットをテーパードに改造されています。
このシルエット改造について、前回投稿のブログ記事でも紹介しました。
ブログ記事内で紹介したシルエット改造での注目点について、以下の写真を使用して説明しました。
左の写真のロールアップ部からチラリと見える耳の幅は、通常の範囲であること。右の写真のアウトシーム(耳の)アタリの幅も自然な感じであること。これらのことから、インシーム側を詰めてシルエットを改造していると推定しました。
今回、新たなマックイーンの写真を見つけました。
上下の組み合わせも同じです。
昔の自分だったら、特に何も気にすることのない写真なのですが、今回この写真を見たとき、「あれっ!!」と思いました。
白枠で囲った膝のところで、腿部にあるサイドシームのアタリが閉じています。そして、裾のロールアップされて見える裏側のステッチなどの処理が乱れています。
腿から膝、そして裾にかけて、アウトシームの部分を詰めていることが分かります。
先に紹介している写真の501とは異なるシルエット改造の処理をしていることが分かります。
映画の衣装は、同じものを何着も用意されていると思われるので、501も複数着用して撮影したのだと思いますが、シルエット改造の手法が異なるところが興味深いです。
また、今回の写真を含めて以下に興味深い点、考察などを書きます。
関連記事:
[1965年の映画でのスティーブ・マックイーンと501 ##link##]
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Baby the Rain Must Fall, Lee Remick and Steve McQueen, 1965 |
マックイーンが、ヴィンテージ・デニム品で非常に人気の高い27MWと501XXの二品を組み合わせた着こなしをしていることは、とても印象的です。
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Baby the Rain Must Fall, Steve McQueen, 1965 |
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baby the rain Must Fall, 1965 |
ブログ記事内で紹介したシルエット改造での注目点について、以下の写真を使用して説明しました。
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McQueen's 501 silhouette analysis |
今回、新たなマックイーンの写真を見つけました。
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Steve McQueen, Baby the Rain Must Fall, 1965 |
昔の自分だったら、特に何も気にすることのない写真なのですが、今回この写真を見たとき、「あれっ!!」と思いました。
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McQueen's customized 501xx |
腿から膝、そして裾にかけて、アウトシームの部分を詰めていることが分かります。
先に紹介している写真の501とは異なるシルエット改造の処理をしていることが分かります。
映画の衣装は、同じものを何着も用意されていると思われるので、501も複数着用して撮影したのだと思いますが、シルエット改造の手法が異なるところが興味深いです。
また、今回の写真を含めて以下に興味深い点、考察などを書きます。
- 耳のアタリが膝部分で閉じていることから、膝の上くらいから裾にかけて絞っていることが分かる。
- 耳のアタリができた状態、穿き込まれある程度色落ちが進行した状態で、シルエットをカスタム(改造)している。(新品時ではなく、ある程度の期間着用されたジーンズをカスタムしている。)
- 今回の写真ではアウトシーム側を詰めている。(または、アウトシームとインシーム両側を詰めている。)前回紹介の写真では、インシーム側のみを詰めていた。
- 今回の写真の501のシルエット改造、特に裾の処理は比較的無造作に行っている。
- 当時は耳のアタリを気にしていないことが分かる。
自分自身、長年501を穿いてきましたが、耳のアタリについて知ったのはかなり最近のことです。60年代に耳のアタリを気にする人は、皆無だったと思います。
現在、耳のアタリは、色落ちにこだわる人にとっては、非常に重要なポイントだと思います。そして、耳のアタリは、ヴィンテージの501の大きな特徴でもあります。
その製品が生まれてから数十年(以上)後に、当時は全く関心が持たれなかった色落ちや耳のアタリが注目されて、ヴィンテージ501の大きな魅力となったことは、とても面白いなと改めて思いました。
以前の私は、俳優が映画の中で着ているファッションについて、全く関心がありませんでした。映画を見て、登場人物の着ている服のブランドやモデル名などについて興味を持つことなど考えられませんでした。
そんな私が、今回のような記事を書いていることも面白いなと自分で思います。
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