今回は1949年秋冬カウボーイ用品カタログの中から、リーバイス製品が記載されている部分を紹介します。
上はカタログの表紙の発行年の部分の拡大写真です。1949年の秋冬向けカタログであることが分かります。本カタログは、レターサイズ(A4に近い)で72ページあります。
本カタログには、カウボーイ関連の非常に幅広い品々が掲載されています。中を見ると、驚く程の乗馬関連の品揃えがあります。衣類では、ウエスタン・シャツ、ハット、ブーツで、男性用、女性用、子供用にそれぞれ複数ページがさかれています。
特に、ウエスタン・シャツについては、メンズのシャツのみで6ページ、他の商品と一緒に掲載されているページは多数あります。
ジーンズは、リーバイスとLeeがそれぞれ約半ページづつ掲載されています。この当時、ジーンズは種類が限られており、掲載する製品数は少ないことから他の製品に比べ掲載紙面が非常に小さくなっているものと思われます。
1947年にジーンズ市場に新規参入したラングラーは、このカタログには掲載されていません。
以下、リーバイスの製品が掲載されているページの写真です。ページ約半分の上部、3分の2がリーバイスです。
左側が商品説明、右が写真が掲載されています。説明は、リーバイスのロゴマークの下にLEVI STRAUSS OVERALLS FOR MEN AND BOYSのタイトルが記載されています。リーバイスは当時、ジーンズのことを(ウエスト)オーバーオールと呼んでいました。
タイトルの下に以下の説明があります。
"Famous Levi-Strauss Overalls are quarantined not to rip. You get a new pair FREE if they rip! Every pair of Levis looks right. They're cut to fit comfortably. Concealed rivets made of copper add extra strength to pocket corners so they won't scratch you or your saddles. Look for the Levis label - it is your assurance of first quality. Levis are the dependable Western work overalls."
概訳: 『有名なリーバイスのオーバーオールは、裂けないことを保証します。もし、裂けたら新しいペアを無償で差し上げます。全てのリーバイスのペアは見た目も良好です。快適なフィットをするようにカット(裁断)されています。ポケットの角を補強する銅製の隠しリベットは、あなたやサドルを傷つけたりしないようになっています。リーバイスのラベルを求めて下さい。- それが最高品質のものであることを保証しています。リーバイスは、西部のワークオーバーオールの信頼の証しです。』
掲載されている製品:
"LEVI STRAUSS" OVERALLS
Famous "Levi" waist overall made with concealed rivets. Special woven 10-ounce denims.
501, ウエスト サイズ30から42
503-B(ボーイズ), ウエスト サイズ27から29
503-A(ボーイズ), ウエスト サイズ18から26
(コメント)
このカタログの年から、ここで掲載されている製品は、所謂47年モデルの革パッチ、片面タブの501XXです。一般的にヴィンテージの501は、501XXと501で区分けしており、501XXを単に501と呼ぶ事は通常はありませんが、リーバイス社自体はその様な区分けはしていません。501は全て501です。(パッチの表記が501XXとなっていても、501と通常は単に呼ぶ。)
製品の特徴として、特性の10オンスデニムと隠しリベットが記載されています。オリジナルの47501が10オンスデニムであることは、実はあまり知られていない様に思います。
現時点で、ネットで見てもその様な情報はざっと見た限り見当たりません。復刻47501も14オンス等のヘビーオンスデニムが使われています。
と言うことで、信じ難いと思われる方も少なくないかと思います。実は、10オンスである事は当時のギャランティーチケットにも明確に記載されています。ご興味のある方は、こちらをご覧下さい。
個人的には、このカタログの記載で面白い発見としては、501(XX)はサイズ30からで、ウエスト27から29は503BXXになること、そして、その下のサイズは恐らくパッチ表記は503AXXとなることです。
ボーイズ(ユース)が503BXXと言うのは一般に良く知られている事と思いますが、その下のサイズの品番はBではなくAになることは知りませんでした。
"LEVI STRAUSS" JUMPERS
Pleated front, patented buttons, adjustable back. Made of the same extra heavy, specially loomed denim as No. 501 overall. Money-back guarantee.
506, サイズ34から44
506 B, サイズ26から32
(コメント)
この当時、リーバイスがデニムジャケット(Gジャン)をジャンパーと呼んでいた事が分かります。Gジャンのジャンはジャンパーの短縮した呼び名です。昔は日本でも、ジャンパーの呼称は一般に普及していました。
今はその呼び名はほとんど聞く事はありませんが、Gジャンの呼び名は今でも残っているところが面白いところです。Gパン、Gジャンは親しみが感じられ、良い呼び名だと思っています。
特徴としては、フロント・プリーツ、調整可能なバックルバック、そして、特許のボタンとあります。特許のボタン(リベットの間違い?)と言うのは現時点では良く分かりません。
生地は501(XX)と同じ特製のヘビーオンス(10オンス)デニムを使用。裂けたら返金の保証付き。
写真の向かって右(左膝)にあるマークは、リーバイスのツーホースのロゴマークで、その下にGuaranteed A new pair FREE if they rip. (裂けたら、新品を無償で提供することを保証)とここにも書かれています。
同じカタログに載っている他の衣類の製品と見比べても、掲載スペースはそれ程大きくなく、記載内容も比較的、地味(オーソドックス)なかんじです。一方で、ブランドのロゴマークの大きさ、露出はかなりある面白い構成です。
当時、既にブランドイメージはかなり確立されていたのかもしれません。
上はカタログの表紙の発行年の部分の拡大写真です。1949年の秋冬向けカタログであることが分かります。本カタログは、レターサイズ(A4に近い)で72ページあります。
本カタログには、カウボーイ関連の非常に幅広い品々が掲載されています。中を見ると、驚く程の乗馬関連の品揃えがあります。衣類では、ウエスタン・シャツ、ハット、ブーツで、男性用、女性用、子供用にそれぞれ複数ページがさかれています。
特に、ウエスタン・シャツについては、メンズのシャツのみで6ページ、他の商品と一緒に掲載されているページは多数あります。
ジーンズは、リーバイスとLeeがそれぞれ約半ページづつ掲載されています。この当時、ジーンズは種類が限られており、掲載する製品数は少ないことから他の製品に比べ掲載紙面が非常に小さくなっているものと思われます。
1947年にジーンズ市場に新規参入したラングラーは、このカタログには掲載されていません。
以下、リーバイスの製品が掲載されているページの写真です。ページ約半分の上部、3分の2がリーバイスです。
左側が商品説明、右が写真が掲載されています。説明は、リーバイスのロゴマークの下にLEVI STRAUSS OVERALLS FOR MEN AND BOYSのタイトルが記載されています。リーバイスは当時、ジーンズのことを(ウエスト)オーバーオールと呼んでいました。
タイトルの下に以下の説明があります。
"Famous Levi-Strauss Overalls are quarantined not to rip. You get a new pair FREE if they rip! Every pair of Levis looks right. They're cut to fit comfortably. Concealed rivets made of copper add extra strength to pocket corners so they won't scratch you or your saddles. Look for the Levis label - it is your assurance of first quality. Levis are the dependable Western work overalls."
概訳: 『有名なリーバイスのオーバーオールは、裂けないことを保証します。もし、裂けたら新しいペアを無償で差し上げます。全てのリーバイスのペアは見た目も良好です。快適なフィットをするようにカット(裁断)されています。ポケットの角を補強する銅製の隠しリベットは、あなたやサドルを傷つけたりしないようになっています。リーバイスのラベルを求めて下さい。- それが最高品質のものであることを保証しています。リーバイスは、西部のワークオーバーオールの信頼の証しです。』
掲載されている製品:
"LEVI STRAUSS" OVERALLS
Famous "Levi" waist overall made with concealed rivets. Special woven 10-ounce denims.
501, ウエスト サイズ30から42
503-B(ボーイズ), ウエスト サイズ27から29
503-A(ボーイズ), ウエスト サイズ18から26
(コメント)
このカタログの年から、ここで掲載されている製品は、所謂47年モデルの革パッチ、片面タブの501XXです。一般的にヴィンテージの501は、501XXと501で区分けしており、501XXを単に501と呼ぶ事は通常はありませんが、リーバイス社自体はその様な区分けはしていません。501は全て501です。(パッチの表記が501XXとなっていても、501と通常は単に呼ぶ。)
製品の特徴として、特性の10オンスデニムと隠しリベットが記載されています。オリジナルの47501が10オンスデニムであることは、実はあまり知られていない様に思います。
現時点で、ネットで見てもその様な情報はざっと見た限り見当たりません。復刻47501も14オンス等のヘビーオンスデニムが使われています。
と言うことで、信じ難いと思われる方も少なくないかと思います。実は、10オンスである事は当時のギャランティーチケットにも明確に記載されています。ご興味のある方は、こちらをご覧下さい。
個人的には、このカタログの記載で面白い発見としては、501(XX)はサイズ30からで、ウエスト27から29は503BXXになること、そして、その下のサイズは恐らくパッチ表記は503AXXとなることです。
ボーイズ(ユース)が503BXXと言うのは一般に良く知られている事と思いますが、その下のサイズの品番はBではなくAになることは知りませんでした。
"LEVI STRAUSS" JUMPERS
Pleated front, patented buttons, adjustable back. Made of the same extra heavy, specially loomed denim as No. 501 overall. Money-back guarantee.
506, サイズ34から44
506 B, サイズ26から32
(コメント)
この当時、リーバイスがデニムジャケット(Gジャン)をジャンパーと呼んでいた事が分かります。Gジャンのジャンはジャンパーの短縮した呼び名です。昔は日本でも、ジャンパーの呼称は一般に普及していました。
今はその呼び名はほとんど聞く事はありませんが、Gジャンの呼び名は今でも残っているところが面白いところです。Gパン、Gジャンは親しみが感じられ、良い呼び名だと思っています。
特徴としては、フロント・プリーツ、調整可能なバックルバック、そして、特許のボタンとあります。特許のボタン(リベットの間違い?)と言うのは現時点では良く分かりません。
生地は501(XX)と同じ特製のヘビーオンス(10オンス)デニムを使用。裂けたら返金の保証付き。
写真の向かって右(左膝)にあるマークは、リーバイスのツーホースのロゴマークで、その下にGuaranteed A new pair FREE if they rip. (裂けたら、新品を無償で提供することを保証)とここにも書かれています。
同じカタログに載っている他の衣類の製品と見比べても、掲載スペースはそれ程大きくなく、記載内容も比較的、地味(オーソドックス)なかんじです。一方で、ブランドのロゴマークの大きさ、露出はかなりある面白い構成です。
当時、既にブランドイメージはかなり確立されていたのかもしれません。
COMMENTS