デニムは他の衣料品と比べて異なる特徴的な魅力を持っています。色落ちはデニムの代表的な魅力の一つです。通常の衣料品で、色落ちは不具合や敬遠されるのが一般的ですが、デニムの場合はむしろ好まれる場合が圧倒的に多いです。
通常、衣料品ではダメージは好ましくないもの、不具合ととらえるのが一般的だと認識しています。しかし、デニムの場合、ユーザーがわざと傷をつけたり、新品にダメージ加工を施して販売されるものもあります。
私は加工されていないジーンズが好きです。ジーンズは着用していくと、色落ちや生地の風合いが変わっていきます。この様な初期の状態からの変化もデニムの魅力の一つです。
自分の場合、ジーンズは穿いていくうちに裾が擦り切れていきます。気にせずにさらに長期間穿いていると、右の膝部が横に裂けるのが通常です。その様な状態になると、次の新しいジーンズを穿き始めます。
下はこれまでに穿いてきたジーンズで、501以外でとても気に入っていた最初期のポールスミスジーンズです。
膝に穴が開くまでには、昔の米国製501等であれば通常3年以上かかります。このポールスミスジーンズは、週末しか穿いていなかったので(その代わり、週末のほぼ全てはこれを穿いていました)、7年位穿いてこの状態になりました。
その間にたくさんの思い出ができました。色々なところにもこのジーンズを穿いて行きました。
(関連記事: 最初期ポールスミス・ジーンズとの思い出)
大昔、毎週サーフィンをしていた頃、ある時、堤防に飛び乗ろうとしてコケて膝を強打し、その時に穿いていたジーンズに穴が空いてしまったことがありました。穴ができて、ちょっとショックでした。
しかし、ジーンズを穿いていなければ、自分の膝が結構ひどく擦り剥けたと思います。ジーンズが自分の身代わりになってくれたと思いました。その後もそのジーンズをずっと穿き続けました。(昔の私は、ほとんどの場合、ジーンズは一本でそれを週末穿いていました。)
ジーンズの穴は最初は非常に小さかったのですが、その後穿いているうちに大きくなっていきました。その穴を見ると、それができた時のことを思い出します。その時は嬉しいなどとは思いませんでしたが、思い出が穴となって、ジーンズに残った感じで、後で思うと良い思い出ができたと思っていました。
その後、穿いてきたジーンズで目立った傷がついたものはありませんでした。デニムは丈夫なので、よほどのことがなければ、簡単には傷はつかないと思います。
穴が空いたジーンズを穿いていた時から、随分と時が経ちました。
先日、ツイッターで最近、良く着ている1950年代のLee 101-J 赤タグ(下の写真)を紹介するための写真を撮っていた時、左の肩口付近の生地が擦れて穴が空きそうになっているのを発見しました。
この擦れて薄くなっているところを見つけた時、やはり少しショックでした。しかし、その時、『もしかして、この肩の擦れは、この間の車のタイヤがバーストした時、道路に横たわってタイヤ交換をした時にできたものか!?』と思いました。
擦れを発見する一週間前くらいに、娘を乗せてロングドライブをして家に帰る途中で、高速道路を走行中に車のタイヤがバーストする事態に遭遇してしまいました。
時間は夜の10時を過ぎていました。アメリカの高速道路は照明がないところがほとんどです。周囲は暗い中、肌寒い気温の中、慣れないタイヤ交換に取り組まざるを得ない状況に追い込まれました。自分にできるのだろうか?と不安で一杯でした。
ジャッキアップしたり、タイヤを外そうとする時、なかなかうまくいかなくて、道路に横たわったりしながら、なんとか無事にタイヤ交換することができました。
その時に着ていたのが、上の写真の101-Jです。肩口の擦れは道路に横たわってタイヤを外そうとした時にできたのではないかと気づきました。そう思った時、肩口の擦れは全く気にならなくなりました。この先、着ていて穴が開いても別に良い!、むしろ、思い出の証だ!となぜか嬉しくなりました。
このダメージについての話は続きがあります。(笑)
芝生の上のレッドウイング 877と一緒に写っている上の写真を撮影している時に、撮影に集中して、その時、履いていた80年代のレッドウイング・ペコスのつま先をコンクリートの路上に擦り付けてしまいました。
このペコスは、かなり気に入っています。下は傷つける前の写真です。
『しまった!、やってしまった。』とショックでした。しかし、『まあ、これも思い出になるかもしれないな』と苦笑いしながら思い直しました。考えてみると、ダメージはデニムだけでなく、ブーツでも思い出になるなと思っています。
ジーンズと同様にレッドウイングも、労働者の作業用がルーツです。共通のバックグラウンドがあるためか、不思議なほど、リーバイス(デニム)とレッドウイング(ワークブーツ)は、似たようなところがあります。魅力についても、非常に似通ったところがあります。
ジーンズは面白いと思うことがあるのですが、ワークブーツもそうなのだろうなと思っています。このペコスは、これからきっと色々な思い出ができると思っています。
通常、衣料品ではダメージは好ましくないもの、不具合ととらえるのが一般的だと認識しています。しかし、デニムの場合、ユーザーがわざと傷をつけたり、新品にダメージ加工を施して販売されるものもあります。
私は加工されていないジーンズが好きです。ジーンズは着用していくと、色落ちや生地の風合いが変わっていきます。この様な初期の状態からの変化もデニムの魅力の一つです。
自分の場合、ジーンズは穿いていくうちに裾が擦り切れていきます。気にせずにさらに長期間穿いていると、右の膝部が横に裂けるのが通常です。その様な状態になると、次の新しいジーンズを穿き始めます。
下はこれまでに穿いてきたジーンズで、501以外でとても気に入っていた最初期のポールスミスジーンズです。
膝に穴が開くまでには、昔の米国製501等であれば通常3年以上かかります。このポールスミスジーンズは、週末しか穿いていなかったので(その代わり、週末のほぼ全てはこれを穿いていました)、7年位穿いてこの状態になりました。
その間にたくさんの思い出ができました。色々なところにもこのジーンズを穿いて行きました。
(関連記事: 最初期ポールスミス・ジーンズとの思い出)
大昔、毎週サーフィンをしていた頃、ある時、堤防に飛び乗ろうとしてコケて膝を強打し、その時に穿いていたジーンズに穴が空いてしまったことがありました。穴ができて、ちょっとショックでした。
しかし、ジーンズを穿いていなければ、自分の膝が結構ひどく擦り剥けたと思います。ジーンズが自分の身代わりになってくれたと思いました。その後もそのジーンズをずっと穿き続けました。(昔の私は、ほとんどの場合、ジーンズは一本でそれを週末穿いていました。)
ジーンズの穴は最初は非常に小さかったのですが、その後穿いているうちに大きくなっていきました。その穴を見ると、それができた時のことを思い出します。その時は嬉しいなどとは思いませんでしたが、思い出が穴となって、ジーンズに残った感じで、後で思うと良い思い出ができたと思っていました。
その後、穿いてきたジーンズで目立った傷がついたものはありませんでした。デニムは丈夫なので、よほどのことがなければ、簡単には傷はつかないと思います。
穴が空いたジーンズを穿いていた時から、随分と時が経ちました。
先日、ツイッターで最近、良く着ている1950年代のLee 101-J 赤タグ(下の写真)を紹介するための写真を撮っていた時、左の肩口付近の生地が擦れて穴が空きそうになっているのを発見しました。
この擦れて薄くなっているところを見つけた時、やはり少しショックでした。しかし、その時、『もしかして、この肩の擦れは、この間の車のタイヤがバーストした時、道路に横たわってタイヤ交換をした時にできたものか!?』と思いました。
擦れを発見する一週間前くらいに、娘を乗せてロングドライブをして家に帰る途中で、高速道路を走行中に車のタイヤがバーストする事態に遭遇してしまいました。
時間は夜の10時を過ぎていました。アメリカの高速道路は照明がないところがほとんどです。周囲は暗い中、肌寒い気温の中、慣れないタイヤ交換に取り組まざるを得ない状況に追い込まれました。自分にできるのだろうか?と不安で一杯でした。
ジャッキアップしたり、タイヤを外そうとする時、なかなかうまくいかなくて、道路に横たわったりしながら、なんとか無事にタイヤ交換することができました。
その時に着ていたのが、上の写真の101-Jです。肩口の擦れは道路に横たわってタイヤを外そうとした時にできたのではないかと気づきました。そう思った時、肩口の擦れは全く気にならなくなりました。この先、着ていて穴が開いても別に良い!、むしろ、思い出の証だ!となぜか嬉しくなりました。
このダメージについての話は続きがあります。(笑)
芝生の上のレッドウイング 877と一緒に写っている上の写真を撮影している時に、撮影に集中して、その時、履いていた80年代のレッドウイング・ペコスのつま先をコンクリートの路上に擦り付けてしまいました。
このペコスは、かなり気に入っています。下は傷つける前の写真です。
ジーンズと同様にレッドウイングも、労働者の作業用がルーツです。共通のバックグラウンドがあるためか、不思議なほど、リーバイス(デニム)とレッドウイング(ワークブーツ)は、似たようなところがあります。魅力についても、非常に似通ったところがあります。
ジーンズは面白いと思うことがあるのですが、ワークブーツもそうなのだろうなと思っています。このペコスは、これからきっと色々な思い出ができると思っています。
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