今回はいつもと趣向を変えて、リーバイスのライバル、リーのジージャンについて書きます。
Leeは、リーバイス、ラングラーと並んでアメリカの3大デニムブランドとして良く知られています。正直なところ、私はLeeに対しては、ほとんど興味がありませんでした。
ヴィンテージのリーバイスに興味を持つ様になって、Leeについても少し興味が出てきて、少し調べ始めました。Leeには101-Jと言うジージャンがあることを知りました。
ネットなどの写真で見た101-Jの第一印象はそれ程良くなく、『557に似てるけど、フロントのポケットのフラップの縁がラウンドだったり、ポケットからのラインが下にほぼ平行に落ちている様なデザインで、557の方がシャープで良いな。』と思いました。
実際のところは、101-Jは557が誕生するよりもずっと以前に誕生し、そのデザインを変えずに長年製造されてきた非常に完成度の高いデニムジャケットであることを後で知りました。
関連記事:
[##check## 驚異的な高い完成度を誇るLee 101-Jのデザイン]
ヴィンテージのリーバイスのジャケットをある程度手に入れてから、一着くらいはLeeの101-Jも実際に見てみたいと思う様になりました。しかし、リーバイスに比べるとヴィンテージのLeeのジャケットの絶対数は圧倒的に少なく、しかも、程度が良いものは中々見つかりませんでした。
かなり後になってから、やっと程度の良い101-Jを見つけ手に入れる事ができました。下の写真のジャケットが私の初めて手にした101-Jです。実際に手にして最初に思ったのは、「なんだ、この格好良さは!!」でした。
写真で見た印象と実際に実物を手にして見た時の感じ方がこれ程違う事に新鮮な驚きを覚えました。
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生地の感じはヴィンテージリーバイスの物とは明らかに異なります。Leeのデニムはリーバイスとは異なる魅力を備えています。
リーの生地の方がシャープで細かな縦落ちをします。色味、風合いも異なります。
101-Jは実際に着てみると非常に良くまとまったバランスのとれたデザイン、シルエットで非常に完成度が高いジージャンである事が分かります。
オールイエローの綿糸、ボタンホールの色も黄色でアクセントが効いています。前縦部のギザギザのステッチラインも非常に良いアクセントで、他のデザインとのバランスもとれています。
フラップ裏にポケットの取り付け強化にバータックが使用されています。
この部分を見るとリーバイスの557が このデザインの影響を受けている事が良く分かります。
オリジナルは557ではなく101-Jです。
このジャケットのタグは黒タグ、サークルR(®)がついています。60年代の製品に取り付けられていたタグです。
リーバイスは革や紙をパッチに使用してきましたが、リーは布です。
布の方が割れたり、取れたりもしなく耐久性も高いと思います。
左胸ポケットのフラップに取り付けられたピスマークタグも®のみの表示です。
リーバイスのジャケットと異なり、Leeの101-Jの胸ポケット部から下にのびるステッチ部はプリーツになっています。
袖口の処理も独自性があり、凝っています。
前立てとウエストバンドの裏側の写真です。
リーのジャケットは縫製もとても凝っていて個性的です。
有名なキャッツアイ、または猫目ボタンと呼ばれるボタンです。乗馬の際、鞍を傷つけない為にプラスッチ素材のボタンを使用しています。
リーバイス好きの私ですら、格好良いと思ってしまいます。
後ろから見たデザイン、カッディングとのバランスも非常に良いです。
実際に入手して、手に取ってみないと分からない魅力が溢れています。この101-Jは、私のヴィンテージに対する認識を変え、興味を深めることに大きな影響を与えてくれました。
関連ブログ記事:
[##check## ヴィンテージ Lee ジージャンの種類と特徴]
[##check## ヴィンテージ Lee 101-J 黒タグの特徴]
Leeは、リーバイス、ラングラーと並んでアメリカの3大デニムブランドとして良く知られています。正直なところ、私はLeeに対しては、ほとんど興味がありませんでした。
ヴィンテージのリーバイスに興味を持つ様になって、Leeについても少し興味が出てきて、少し調べ始めました。Leeには101-Jと言うジージャンがあることを知りました。
ネットなどの写真で見た101-Jの第一印象はそれ程良くなく、『557に似てるけど、フロントのポケットのフラップの縁がラウンドだったり、ポケットからのラインが下にほぼ平行に落ちている様なデザインで、557の方がシャープで良いな。』と思いました。
実際のところは、101-Jは557が誕生するよりもずっと以前に誕生し、そのデザインを変えずに長年製造されてきた非常に完成度の高いデニムジャケットであることを後で知りました。
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ヴィンテージのリーバイスのジャケットをある程度手に入れてから、一着くらいはLeeの101-Jも実際に見てみたいと思う様になりました。しかし、リーバイスに比べるとヴィンテージのLeeのジャケットの絶対数は圧倒的に少なく、しかも、程度が良いものは中々見つかりませんでした。
かなり後になってから、やっと程度の良い101-Jを見つけ手に入れる事ができました。下の写真のジャケットが私の初めて手にした101-Jです。実際に手にして最初に思ったのは、「なんだ、この格好良さは!!」でした。
写真で見た印象と実際に実物を手にして見た時の感じ方がこれ程違う事に新鮮な驚きを覚えました。

生地の感じはヴィンテージリーバイスの物とは明らかに異なります。Leeのデニムはリーバイスとは異なる魅力を備えています。
リーの生地の方がシャープで細かな縦落ちをします。色味、風合いも異なります。
101-Jは実際に着てみると非常に良くまとまったバランスのとれたデザイン、シルエットで非常に完成度が高いジージャンである事が分かります。


この部分を見るとリーバイスの557が このデザインの影響を受けている事が良く分かります。
オリジナルは557ではなく101-Jです。
このジャケットのタグは黒タグ、サークルR(®)がついています。60年代の製品に取り付けられていたタグです。

布の方が割れたり、取れたりもしなく耐久性も高いと思います。
左胸ポケットのフラップに取り付けられたピスマークタグも®のみの表示です。



リーのジャケットは縫製もとても凝っていて個性的です。




関連ブログ記事:
[##check## ヴィンテージ Lee ジージャンの種類と特徴]
[##check## ヴィンテージ Lee 101-J 黒タグの特徴]
こんにちは。
返信削除実際に着てみるとそのカッコよさに驚く服ですね。
ウエストのシェイプはLEVI'Sよりもキツく、曲線をあしらったデザインは(いい意味で)女性的なニュアンスも感じます。この系統のシルエットはややオーバーサイズで着てもルーズにならないのも好印象です。
サイズが大きくなると身幅は広がっても、着丈が変わらないのがその理由かと思います。
wranglerタイプのデニムシャツ(レプリカですが)を着た時も似たような感覚を感じたのですが、絞ったウエストに逆三角形のシルエットで、当時のカウボーイは皆マッチョだったのだろうなあと思いました。
>絶対数
確かに数が少なく、探すのに難儀しますね。
日本で見る感じでは、60年代黒タグなら、まだ結構あり、人気の高い赤タグ(三角&四角)は、探せばなんとか見つかるかなといったところです。
四角赤タグで、ロット・サイズ表記まで赤文字の、50's前半のものはほとんど見つかりません(泣)。
Jazz Rail Roadさん、
返信削除こんにちは。おっしゃる通り実物を見て実際に着てみないとこのジャケットの良さは分からないですよね。
私も持っていた印象は女性的だと思っていました。リーバイスの方が直線的でシャープなので男らしいと思っていたのですが、実際に着てみると、あまりにもデザインの完成度の高さにびっくりしました。
スティーブマックウィーン等、活動的で男らしい男優が好んで着ていたのが今更ながらに分かりました。
ラングラーのシャツもそうなんですか?実は、Webストアではラングラーの現行の13MWZが結構売れています。絶対数はそれ程多くはないですが。。。ラングラーの現行13MWZも昔ながらの伝統的な14オンス超のブロークンデニムを使用して、ディテールやシルエット等も以前と基本的に同じで結構きちんとした作りになっています。
今まで、リーバイスしかもほとんど501しか知りませんでしたが、各ブランド特徴があって今まで知らなかった良さが色々ある事を今更思い知らされています。
こちらでは80年代以降のタイプは結構数も出回っていて値段も安いのですが、Leeの古い年代は中々お目にかかる事がありません。あっても、かなり値段が張ります。もしかすると日本の方が安く買えるかもしれないくらいです。
一度、ドーナッツボタンの極上コンディションのものを見つけましたが、値段が高すぎて手が出せませんでした。でも、希少性と価値を考えたら買いの値段だったかもしれません。
私は赤タグのロットサイズ表記が赤文字なのはタグの写真しか見た事がありません。(汗)
実は今自分が普段良く着ているのは赤タグの101-Jです。現行と90年代の501と合わせて着ています。
Leeはいくつか入手しているのでこれから紹介しようと思っています。
オーバーサイズでもルーズにならないとのお話、興味深いところです。確かに第一として着丈が短いところがポイントだと思います。
返信削除70505だと大きなサイズになると違和感があります。一般にリーバイスのジャケットの場合、タイト気味な方があう気がします。
言われてみると101-Jはシルエットとバランスの良さからか、リーバイスよりもサイズに対する許容度がありそうな気がします。
>ラングラータイプのシャツ
返信削除私が着たのはThe Flat Headの7001です。
ウエスタン仕様で、派手なアイテムではありませんが、着てみるとそのシルエットがいかに洗練されているかが分かりました。
このオリジナルはwranglerのデニムシャツで、それこそS・マックイーンが着ていたものかと思います。釣り目のポケットにテーパーしたウエスト、やや長い袖などはLee101-Jと同じ感覚を覚えます。
余談ですがエディ・マーフィー主演の映画「48時間」で主人公2人がヒルビリー・バーに踏み込むシーンがあり、店に居たカウボーイ達をののしりますが、よく見るとカウボーイ達が皆しっかりとwranglerのジーンズを履いており、設定に対してのこだわりが伺えました(笑
>もしかすると日本の方が安く買えるかもしれない
そうですね、数量では日本で探す方が早いとも聞きます。ただ値段は、お店の考えによってバラつきがあります。
逆にebayでは、出品者が古い服の処分の感覚で出している場合、「これほどの物が僅か数10$??」と驚く事も多く、物によりけりですね。
高円寺ではショップが乱立しているため、自分がずっと探していたアイテムが、ごく狭いエリアの複数のお店で見つかる事がよくあります。50sのアメリカの服が、この界隈に集中しているのかと思うと不思議な気分になります。
>普段良く着ているのは赤タグの101-J
そうなんですか。それは羨ましいですね。ぜひ紹介してください。
私はドーナツボタンの物は写真でしか見た事がありません。40年代赤タグはそこそこ見た事がありますが、タグに関しては50年代の赤タグが一番魅力を感じます。
***
>オーバーサイズでも
着丈が変わらずで幅が広くなるとしたら、逆三角形を目指す場合はむしろ美味しいかと思います(ただし、その場合ボトムスも太い物を
選ばないといけないと思いますが)。70505は着丈が長いからではないでしょうか?確かに、オーバーサイズになり過ぎると破綻しますね(笑
Wranglerの27MWは、写真でしか見た事ありません。レプリカもです。きっとフラットヘッドさんのものは、シルエットやディテール等を忠実に再現されている事と思います。オリジナルのデザインは相当完成度が高そうですね。
返信削除私もLeeのジャケットで体験したので、おっしゃること理解できます。マックインーン氏はまさにそれらの歴史に残る偉大な逸品をリアルタイムで好んで着用していたところが印象的です。
オリジナルは数ももの凄く少なそうですし、サイズ、コンディション、値段が折り合う物に巡り会える可能性はもの凄く低そうなので、レプリカでそのフィット感やシルエットを体験するのも手ですね。
さすがに生地感は再現できていない様ですが、これはいたしかたないことだと思います。
デニムシャツはジーンズやジャケットと比べると生地の耐久性で劣るので入手しても取り扱いやそれ程気楽にはきれないと思います。そこが希少価値や所有する満足度を高める場合もあるのでしょうが。。。
カウボーイの衣装となるとやはりラングラーですね。私の住む地域は、牧場もあり、日常的にカウボーイハットやウエスタンブーツを穿く人も少なくありません。時折、ラングラーをものすごく格好良く穿いている人を見たりします。
比較的上の世代では、ラングラーの着用率が高い様に思います。また、最近のリーバイスに失望してラングラーやLeeに流れて行く人のコメントを良く目にします。
日本は世界でダントツ一番の古着大国です。古着屋さんの品揃えもきっとすごいことでしょう。こちらの古着屋に一度行きましたが、ヴィンテージデニム製品はまったくありませんでした。日本の古着屋さんに一度、行って見たいと思っています。
私の印象としては、eBayで掘り出し物を見つける可能性はほぼ皆無だと思っています。eBayはユーザーのし好をかなり把握していて、逸品があるとコレクターの目に留まる様になっています。
とは言え、全てではないのでしょうが、私の経験では希少価値の高く、人気のある物は必ずと言ってい良い程複数の入札者が現れて、落札価格はそれなりに高くなります。
この傾向は実はラングラーや一部のLeeの製品でもあります。それらの価格は日本の市場価格よりも高い様に思います。
「物によりけり」とのお話、とても興味あります。今度、何か良さそうな物を見つけたら、良かったら教えて下さい!
値段はお店の考えによってばらつきがあるとのお話、これは特にバンダナについては100%同意できます。私のWebストアでもバンダナに力を入れています。値付けをする上で、日本での価格を調べて見ると同じ商品、似た様な程度でも値付けの仕方が大きく異なるので、頭が痛いところです。買手から見るとそのような状態は掘り出し物を安く手に入れられる可能性があるのでチャンスとも言えるかと思います。
ドーナッツボタン、今思うと惜しい様な気もします。しかし、あまり希少性が高くてコンディションが良い物も善し悪しなところもあるので。。。
私が着ている赤タグは着用感がかなりあるコンディションのものです。割と気にせずに着れて、もの凄く格好良いので気に入っています。
70505はサイズの大きさの柔軟性は低いですが、自分のサイズで着るとうまくはまる逸品だと思います。入手性、コンディション、良質のデニム、バランスのとれたデザイン、これだけ条件がそろっていて比較的廉価で手に入れられるヴィンテージ品はなかなかないと思います。