ヴィンテージについて、どう捉えるか感じるかは、その人の感じ方、考え方によって異なります。強烈に惹かれる様なものを感じる人もいるでしょうし、反対に特に何も思わない人もいると思います。
ヴィンテージには様々な魅力があります。どの様なところに魅力を感じるかについても、人によって異なる場合が少なくありません。
ヴィンテージは、実際に入手してみて、実物を手にして見た時、それまで抱いていていたものとは別の魅力を感じたりする事もあります。
以前、”ヴィンテージ・ジーンズの魅力と楽しみ方”と言う記事の中で、ヴィンテージの二次的な楽しみ方を紹介しました。
関連記事:
[ヴィンテージ ジーンズの魅力と楽しみ方 ##link##]
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私にとってヴィンテージは単なるファッション・服であるだけでなく、その製品が生まれた年代の出来事や時代背景について考えたり、ディテール等の分析したりすることも魅力、楽しみとなっています。
そして、古い年代のデニム特有の色味、風合いも大きな魅力です。
これらは、実際に手にする前まで考えていなかった自分にとってのヴィンテージの魅力です。
今回はヴィンテージのデニムではなく、古い年代のウールシャツを入手した時の感想を書きます。
ヴィンテージ・ペンドルトンのウールシャツは、年代によってタグのデザインが異なります。
[ヴィンテージ ペンドルトン ウールシャツの年代の見分け方 / ロングホーンインポート ##external-link##]
ディテール、シルエット、生地、柄等も年代によって異なります。
ペンドルトンの代表作であるボードシャツが誕生したのは、現時点での認識で50年代です。それより古い年代、タグにサイズ表記がないシャツは、ウエスタンのデザインになります。
ここしばらくカジュアルなファッションではシャツは裾を外に出すタックアウトのスタイルが圧倒的に主流です。
古い年代のシャツはシャツの裾をパンツの内側に入れるタックインが基本です。昔はシャツの裾が外に出る事はだらしがないと見なされるため、シャツの裾が簡単に外に出ない様に、裾が長めのデザインになっています。
つまり、タックインを前提として作られたシャツは、現在のファッション志向にはそぐわない時代遅れのスタイルをしているとも言えます。
ボードシャツは、タックアウトして着用することを前提としたデザインです。そのためレングスも短めです。裾は横にストレート・カット、シルエットはボックス型です。それ以外の特徴として、フラップ付きポケット、フロントの第一ボタンはループホールで留めるタイプ等があります。
年代的にはそれなりに古いながら、ボードシャツは現代のファッション感覚でも受け入れられるデザイン・スタイルです。雰囲気を感じさせるディテール、ヴィンテージ・ウールの生地特有の雰囲気を兼ね備えています。
『ヴィンテージ・ペンドルトンは、ボードシャツがベストである。古ければ古い程良いわけではない。』と考えていました。
そうは言っても、古い年代のペンドルトンについても興味があって、良いものが見つかれば、入手してみようと思っていました。
ペンドルトンのシャツでサイズ表記のない古い年代の物は、数が非常に少なく、コンディションが良い物が見つかる事は稀です。
しかし今回、運良くコンディションの良い物を入手する事ができました。推定1940年代から50年代初め頃のペンドルトン・ウエスタンシャツです。
このシャツを手にして見た時、ボードシャツとは全く異なる魅力があることに気づきました。
非常に高い品質を感じさせる生地です。生地はボードシャツのものとは異なります。ボタンも質感の高い素材、凝った色味、ドーナッツ型で特徴ある形状をしています。全体的に少し細めのきれいなシルエットをしています。
裾もあまり長くないので、タックアウトして着てもあまり違和感はありません。(私はタックインして着ています。)尚、裾の長さはサイズにもよると思われ、似たデザインで少し新しい年代でかなり裾が長い物も手元にあります。
それまで抱いていた古い年代のものに対する先入観、偏見を覆されました。こうなってくると、さらに古い最初期タグ付きのシャツを実際に手にしてみたくなりました。
最初期タグは、"PORTLAND, OREGON"ではなく、"PENDLETON, OREGON"と記載されている事が表示上の特徴です。
そして、見つけたのがこのシャツです。
左肘部に補修箇所があります。柄も写真で見る限り、古い年代特有の地味な、悪く言うと”あまりぱっとしない柄”です。
『補修もあるし、どうしようか?』と少し迷いましたが、入手する事にしました。
『第2世代のタグの物と中身は、それほど変わらないのだろうな』と正直、それ程期待していませんでした
実際に手にしてみると、上で紹介した手持ちの古い年代のものと比べても、明らかに異なり、そしていかにも高品質を感じさせる生地感に驚きを覚えました。
前合わせ部の内側には帯状のライニングが取り付けられています。当時のペンドルトンのウールシャツは高級衣料品の位置付けだったと思います。1940年代のカタログ等でも、価格帯はかなり高めに設定されています。
凝った造り、高品質な生地、特徴あるボタンとその他のディテールに感動しました。
当初、気にしていた肘の補修部も全くと言って良い程、気になりません。もの凄く気に入ってしまいました。
ヴィンテージのウール衣料は、デニム程明確ではありませんが、実際に見ると素材感、色味、柄、そして醸し出す特有の雰囲気があります。着用感も明らかに異なります。
やはり生地感、雰囲気、細かいディテール、そしてその魅力は、実際に手に取って見てみないと分からないと改めて思いました。
第一世代と第二世代のタグのシャツのディテールの特徴について、ロングホーンインポートに記事を投稿しました。
[ヴィンテージ ペンドルトン ウールシャツの年代の見分け方 / ロングホーンインポート ##external-link##]
ヴィンテージには様々な魅力があります。どの様なところに魅力を感じるかについても、人によって異なる場合が少なくありません。
ヴィンテージは、実際に入手してみて、実物を手にして見た時、それまで抱いていていたものとは別の魅力を感じたりする事もあります。
以前、”ヴィンテージ・ジーンズの魅力と楽しみ方”と言う記事の中で、ヴィンテージの二次的な楽しみ方を紹介しました。
関連記事:
[ヴィンテージ ジーンズの魅力と楽しみ方 ##link##]
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私にとってヴィンテージは単なるファッション・服であるだけでなく、その製品が生まれた年代の出来事や時代背景について考えたり、ディテール等の分析したりすることも魅力、楽しみとなっています。
そして、古い年代のデニム特有の色味、風合いも大きな魅力です。
これらは、実際に手にする前まで考えていなかった自分にとってのヴィンテージの魅力です。
今回はヴィンテージのデニムではなく、古い年代のウールシャツを入手した時の感想を書きます。
[ヴィンテージ ペンドルトン ウールシャツの年代の見分け方 / ロングホーンインポート ##external-link##]
ディテール、シルエット、生地、柄等も年代によって異なります。
ペンドルトンの代表作であるボードシャツが誕生したのは、現時点での認識で50年代です。それより古い年代、タグにサイズ表記がないシャツは、ウエスタンのデザインになります。
ここしばらくカジュアルなファッションではシャツは裾を外に出すタックアウトのスタイルが圧倒的に主流です。
古い年代のシャツはシャツの裾をパンツの内側に入れるタックインが基本です。昔はシャツの裾が外に出る事はだらしがないと見なされるため、シャツの裾が簡単に外に出ない様に、裾が長めのデザインになっています。
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- ##hand-o-right## 備考
- 50年代以前のヴィンテージウェスタンシャツの裾は非常に長いです。50年代以前のデニムシャツをお持ちの方はよくご存知かと思います。
つまり、タックインを前提として作られたシャツは、現在のファッション志向にはそぐわない時代遅れのスタイルをしているとも言えます。
ボードシャツは、タックアウトして着用することを前提としたデザインです。そのためレングスも短めです。裾は横にストレート・カット、シルエットはボックス型です。それ以外の特徴として、フラップ付きポケット、フロントの第一ボタンはループホールで留めるタイプ等があります。
年代的にはそれなりに古いながら、ボードシャツは現代のファッション感覚でも受け入れられるデザイン・スタイルです。雰囲気を感じさせるディテール、ヴィンテージ・ウールの生地特有の雰囲気を兼ね備えています。
『ヴィンテージ・ペンドルトンは、ボードシャツがベストである。古ければ古い程良いわけではない。』と考えていました。
そうは言っても、古い年代のペンドルトンについても興味があって、良いものが見つかれば、入手してみようと思っていました。
ペンドルトンのシャツでサイズ表記のない古い年代の物は、数が非常に少なく、コンディションが良い物が見つかる事は稀です。
しかし今回、運良くコンディションの良い物を入手する事ができました。推定1940年代から50年代初め頃のペンドルトン・ウエスタンシャツです。
このシャツを手にして見た時、ボードシャツとは全く異なる魅力があることに気づきました。
非常に高い品質を感じさせる生地です。生地はボードシャツのものとは異なります。ボタンも質感の高い素材、凝った色味、ドーナッツ型で特徴ある形状をしています。全体的に少し細めのきれいなシルエットをしています。
裾もあまり長くないので、タックアウトして着てもあまり違和感はありません。(私はタックインして着ています。)尚、裾の長さはサイズにもよると思われ、似たデザインで少し新しい年代でかなり裾が長い物も手元にあります。
それまで抱いていた古い年代のものに対する先入観、偏見を覆されました。こうなってくると、さらに古い最初期タグ付きのシャツを実際に手にしてみたくなりました。
最初期タグは、"PORTLAND, OREGON"ではなく、"PENDLETON, OREGON"と記載されている事が表示上の特徴です。
そして、見つけたのがこのシャツです。
左肘部に補修箇所があります。柄も写真で見る限り、古い年代特有の地味な、悪く言うと”あまりぱっとしない柄”です。
『補修もあるし、どうしようか?』と少し迷いましたが、入手する事にしました。
『第2世代のタグの物と中身は、それほど変わらないのだろうな』と正直、それ程期待していませんでした
実際に手にしてみると、上で紹介した手持ちの古い年代のものと比べても、明らかに異なり、そしていかにも高品質を感じさせる生地感に驚きを覚えました。
前合わせ部の内側には帯状のライニングが取り付けられています。当時のペンドルトンのウールシャツは高級衣料品の位置付けだったと思います。1940年代のカタログ等でも、価格帯はかなり高めに設定されています。
凝った造り、高品質な生地、特徴あるボタンとその他のディテールに感動しました。
当初、気にしていた肘の補修部も全くと言って良い程、気になりません。もの凄く気に入ってしまいました。
ヴィンテージのウール衣料は、デニム程明確ではありませんが、実際に見ると素材感、色味、柄、そして醸し出す特有の雰囲気があります。着用感も明らかに異なります。
やはり生地感、雰囲気、細かいディテール、そしてその魅力は、実際に手に取って見てみないと分からないと改めて思いました。
第一世代と第二世代のタグのシャツのディテールの特徴について、ロングホーンインポートに記事を投稿しました。
[ヴィンテージ ペンドルトン ウールシャツの年代の見分け方 / ロングホーンインポート ##external-link##]
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