2015年1月に米国内のリーバイスの商品ラインナップにMade in the USAのラインが追加されました。それ以前も何度かMade in the USAのラインは登場し、しばらくすると姿を消すというサイクルを繰り返していました。
パッチの素材は革です。USモデルのレギュラー501は、1970年代以降現在に至るまで、紙パッチを使用しています。
内側の後ろ左(向かって右)のウエストバンド下にMade in USAの布タグが取り付けられています。
左前側のウエストバンド上には、コーンミルズのホワイトオーク工場製を示す布タグが縫い付けられています。
近年のリーバイスのプレミアムラインのモデルでは、ダークブルーメタリック色のリベットを使用しているのが特徴です。
現行501-1995のサイドステッチは長めです。(写真のモデルでは19cm弱)
古い年代(1940年代後半以前)の501xxのサイドステッチは長いのが特徴です。
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ウエストバンド上部から入れられているステッチは、前立に沿って下に少し下ろした後、Vの字上に切り返すステッチ処理(通称Vステッチ)が施されています。
Vステッチは、1960年代後半までのヴィンテージリーバイス501のステッチ仕様の特徴の一つです。
現行の501STFもVステッチとなっていますが、ウエストバンド裏側上がオリジナルヴィンテージではシングルステッチなのに対してチェーンステッチです。501-1995では当該ステッチはシングルステッチになっています。
2015年から2016年までの501-1995では、表側のステッチの色がオレンジで少し光沢が入った感じの色味をしていました。今回入手した501-1995は、オレンジの色味が薄れ、イエローに近い光沢があるゴールドのような色になっています。ステッチの色も、若干変更になったと推測しています。
これまで見てきた501-1995では糊が付いた新品時のデニムの色味は、少し光沢がありましたが、光沢が若干薄れ、色が少し黒みが強くなったように思います。
クロッチ部のステッチは、太い糸が使用されています。バータックはありません。
501-1995のクロッチ部の取付ステッチの仕様は、ヴィンテージ501XXを模倣していると思われます。
ウォッチポケットの入り口の内側はセルビッジ(赤耳)です。
この501-1995のアウトシームの折り返しの幅は2.5cm弱程度あります。結構幅が太めです。
裾裏はチェーンステッチです。レギュラーモデル 501STFでは、シングルステッチになります。
501の裾幅(CTやスキニーを除く)は、通常20cm前後が一般的です。これまで取り寄せてきた501-1995の裾幅は、通常の501と同様に20cm前後はありました。
しかし、本品(表記サイズW28-L32)の裾幅は、19cm弱と通常の501としては細めです。
現在の米国ラインの501シュリンクトゥフィットは、レギュラーの501STFに加えて、ロングデイ、1995も選ぶことができます。
個人的には、501-1995は名作だと思っています。STFもロングデイも好きです。私は501STFを普段、穿いています。501-1995も将来下ろして、穿く予定ですが、恐らく暫く先になると思います。
501-1995は伝統のコーンミルズ、ホワイトオーク工場製の生デニムを使用したシュリンクトゥフィットのモデルです。
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Made in USAモデルとして異例の継続生産、定番化
501-1995は、2015年1月のMade in the USAラインの一モデルとして商品ラインナップに加わりました。半年後の同年6月頃には、他のMade in the USAモデルは商品ライナップから姿を消しましたが、2年以上経過した2017年4月待つ現在も501-1995だけは継続して販売されています。
2年以上継続生産販売されていることは、これまでのMade in USAのモデルとしては異例なことです。
ロングホーンインポートで取り寄せて販売した501-1995をご購入されたお客様は、とても気に入っているとおっしゃっています。
ユーザーからの評判が良く、人気があるため事実上定番化され、継続生産販売されていると推測しています。
501−1995の特徴
501-1995については、これまでに何回か記事を投稿しています。同じ品番でも、年月が経つと若干、仕様が変更になる場合があります。
本記事では、2017年第一四半期に入手した501-1995の特徴を紹介します。
フラッシャー
2015年に最初に登場した時の501-1995は、フラッシャーが白でした。
501のロット番号の下に"TAPERED LEG BUTTON-FLY"(テーパード・レッグ ボタンフライ)と表示されています。
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- ##hand-o-right## 考察
- 2015年1月にリーバイスは501CTを発表、前例のないような規模でプロモーションを行いました。CTはカスタムテーパードの短縮です。通常のストレートシルエットの501-1995でもテーパードの表示が加えられていたことが興味深いです。当時は、テーパードであることを強調する傾向が一時的に強まったのではないかと推測します。
2015年モデルの特徴については、以下の記事をご参照下さい。
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上記白いフラッシャーは2015年前半、または2015年中で以降のモデルのフラッシャーは、通常の501のフラッシャーに戻されています。
現行モデルのフラッシャーです。
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2017年の501-1995のフラッシャー |
501の下には、America's Original Jeans - Since 1873、SHRINK-TO-FITの表記です。レギュラーの501STFなどと共通のデザインになっています。
パッチ
パッチの素材は革です。USモデルのレギュラー501は、1970年代以降現在に至るまで、紙パッチを使用しています。
ペーパータグも2015年から2016年にかけて使用されたデザインとは異なり、簡素化されたタグが取り付けられています。(2015-16年のタグは、とじ込みの小冊子の形態でした)
右のタグは、Made in the USAの説明。左は未洗いのリジッドデニムであることの説明が記載されています。
右のタグは、Made in the USAの説明。左は未洗いのリジッドデニムであることの説明が記載されています。
内側のタグ
内側の後ろ左(向かって右)のウエストバンド下にMade in USAの布タグが取り付けられています。
左前側のウエストバンド上には、コーンミルズのホワイトオーク工場製を示す布タグが縫い付けられています。
リベット
近年のリーバイスのプレミアムラインのモデルでは、ダークブルーメタリック色のリベットを使用しているのが特徴です。
長めのサイドステッチ
現行501-1995のサイドステッチは長めです。(写真のモデルでは19cm弱)
古い年代(1940年代後半以前)の501xxのサイドステッチは長いのが特徴です。
関連記事:
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フロントトップボタン脇Vステッチ
ウエストバンド上部から入れられているステッチは、前立に沿って下に少し下ろした後、Vの字上に切り返すステッチ処理(通称Vステッチ)が施されています。
Vステッチは、1960年代後半までのヴィンテージリーバイス501のステッチ仕様の特徴の一つです。
現行の501STFもVステッチとなっていますが、ウエストバンド裏側上がオリジナルヴィンテージではシングルステッチなのに対してチェーンステッチです。501-1995では当該ステッチはシングルステッチになっています。
501-1995のステッチと生地の色味
2015年から2016年までの501-1995では、表側のステッチの色がオレンジで少し光沢が入った感じの色味をしていました。今回入手した501-1995は、オレンジの色味が薄れ、イエローに近い光沢があるゴールドのような色になっています。ステッチの色も、若干変更になったと推測しています。
これまで見てきた501-1995では糊が付いた新品時のデニムの色味は、少し光沢がありましたが、光沢が若干薄れ、色が少し黒みが強くなったように思います。
太いクロッチ強化ステッチ
クロッチ部のステッチは、太い糸が使用されています。バータックはありません。
501-1995のクロッチ部の取付ステッチの仕様は、ヴィンテージ501XXを模倣していると思われます。
ウォッチポケット入り口内側セルビッジ
ウォッチポケットの入り口の内側はセルビッジ(赤耳)です。
アウトシームの幅
この501-1995のアウトシームの折り返しの幅は2.5cm弱程度あります。結構幅が太めです。
アウトシームの折り返しの幅は、個体差もあるかもしれません。
裾裏はチェーンステッチです。レギュラーモデル 501STFでは、シングルステッチになります。
少し細い裾幅
501の裾幅(CTやスキニーを除く)は、通常20cm前後が一般的です。これまで取り寄せてきた501-1995の裾幅は、通常の501と同様に20cm前後はありました。
しかし、本品(表記サイズW28-L32)の裾幅は、19cm弱と通常の501としては細めです。
個体差の可能性もありますが、シルエットを若干変更して、裾幅を細めにした可能性があります。
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- ##hand-o-right## 備考
- 現代のジーンズは、ストレートでも大なり小なりテーパードが入っています。一般的に古い年代ほど、テーパードはかかっていません。(特に1960年代以前)ストレートでもテーパードが比較的強めに入っているのが一般的です。日本モデルの501は、比較的裾幅が細めです。
全体写真
前から見た全体写真です。
後ろからの全体写真です。
写真で見るとテーパードは強いようには見えません。ヒザ付近からそれ程絞られていないように見えます。全体的に気持ち細めのレッグラインのシルエットになっているように思います。
ここまで紹介してきたように、2017年の501-1995は、以前の同モデルと比べ若干の変更が行われたと思われます。細かな変更ですが、より洗練されたモダンな雰囲気になってきている感じがしました。
501-1931 ロングデイ(右)と並べた写真です。
ロングデイと比べると、501-1995はクラッシックな印象を強く受けます。ロングデイは、新しさを感じます。
501 ロングデイは、セルビッジ生デニムを使用したモデルです。製造はメキシコで行われています。2014年秋冬モデルのラインナップに初登場し、こちらも継続生産販売されています。
現在の米国ラインの501シュリンクトゥフィットは、レギュラーの501STFに加えて、ロングデイ、1995も選ぶことができます。
個人的には、501-1995は名作だと思っています。STFもロングデイも好きです。私は501STFを普段、穿いています。501-1995も将来下ろして、穿く予定ですが、恐らく暫く先になると思います。
お久しぶりです。
返信削除以前、現行501についてコメントさせていただいたものです。
体調不良が続いておられ心配していましたが、またブログを定期的に投稿しておられるので安心しています。
501-1995の記事となるとつい熟読してしまいます。
やはりいつかは手に入れたいジーンズです。
501-1995は現行品扱いになるのでしょうか?だとしたらなおさら欲しいです。
全然違う話になってしまうのですが、
先々月、リーバイス店舗を訪れたところ、LVCの30%オフキャンペーンをしていたので、501の1978モデルを購入してしまいました。
以前、この時代を生きる者として復刻ではなく今の501を穿いていこうと思うとコメントしていたのについつい購入してしまいました。お金に少し余裕がある時はなにするかわからなくて怖いです。。。
復刻606は持っていますが、これが大変良いシルエットと生地で気に入っているというのもあって復刻になんの抵抗もなく買えてしまったのもあります。606はスキニーでなく「スリム」なところが良いです。
流行を追っているという感じが全くなく、個人的には501をウエストギリギリまで絞って穿いたくらい(29インチ)の感覚です。当時はこのシルエットが若い人たちの間で流行だったと思うのですが、、、
話を元に戻しますと、LVC1978モデルを購入するときに店員の方に、
1、普段は現行品501ウエスト30インチ、もしくはその他ジーンズを31インチで穿いていること
2、少し緩めに穿きたい
3、シルエットも少し緩めが今の気分
4、かと言ってウエストが余って、お尻が大きく見えるのは嫌だ
この4点を伝えました。するといろいろ勧められたのですが、LVCだと1978モデルウエスト34インチではないかとのことでした。
生デニムなのでウエストが2インチは縮むので、ほどよく緩く、かといってだらしなくないシルエットで穿けるのではないかとのことだったのでそのまま購入しました。
店舗で試着をしてウエストがかなりガバガバだったことはわかっていたのですが、先日改めて部屋で穿いてみたら、これいくら縮むからといっても結構ウエスト余ってくるんじゃないかと思いました。最大限縮ませるためにお湯で糊落としをしようかと思いますが。
手持ちの501-1931(ウエスト30インチ、洗濯済)と比べると6センチも大きいのですが、実は最近トレーニングを始めてウエスト30インチがきつくなりあまり穿いていません。ですので31インチがジャストサイズになるのですがそう考えると2インチ小さくなるならジャストフィットくらいにはなります。
この場合の店員の方の選び方は合っていたのかなとふと思いました。
お気に入りの店員さんのいない、いつもとは違う店舗をたまたま覗いたらセールがその時までだったのでつい買ってしまった自分に責任があるので別に誰かのせいにしたいなんてことはありません。
緩いシルエット自体は好きなので、ウエストがそんなに余らなければ穿こうと思っています。
幸い糊さえ落とさなければそれなりの金額で買い取ってもいいよと言ってくれている友人もいます。
しかしジーンズは奥が深いです。改めて感じました。その人その人によって好きなモデル、シルエットが全然違いますね。501スキニーなんて誰が穿くんだろうと疑問視されている店員さんもいました。その方はどの形を買っても結局501のストレートに戻ってきたから自分はもう501の現行から復刻から気分で買って楽しみます。とおっしゃっていましたし。この方は多分501-1995を勧めたら飛びつくんだろうなと思いながら話を聞いていました。
これからもブログ楽しみにしています。
体調と相談しながら気ままに更新していってください。
長文失礼しました。