(本記事は2015年10月に投稿した記事を見直し・修正と書き加えを行い再投稿したものです)
501 66前期は、ヴィンテージ・リーバイスの中でも、とてもユニークで興味深い存在だと思います。
先日投稿した記事では、名前に着目して取り上げました。
関連ブログ記事:
[リーバイス 501 66のネーミングの妙 ##link##]
今回は、また少し違った観点から、66前期について書いてみたいと思います。
一般的に66前期と呼ばれるモデルの特徴は、スモールeの赤タブで、バックポケット裏がシングルステッチです。
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66前期は、1973年頃から1976年頃までに製造された501のヴィンテージ市場での呼称(ニックネーム)です。
90年代前半、ヴィンテージブームが沸き起こった当時、66前期はそれ程昔に作られた製品ではありませんでした。70年代の製品は90年代から見た場合、20年前かそれ以内の年代です。それほど古い年代の製品ではなかったのです。
年代の関係を現在に例えて置き換えると、2015年現在から見て、約20年前の製品、90年代の米国製501に相当します。
最近は、90年代の米国製501もかなり数が減ってきていますが、それでも探せばありますし、価格的には2万円前後位だと思います。(米国製501の値段は上昇傾向にあります。)
現時点では、90年代の米国製501に対して、特に強いプレミアム的・特別な要素はあまり感じられません。
90年代当時のデッドストックの66前期の古着市場での価格は現在の米国製501よりも、もっと高かったと思いますが、プレミアム感・受ける印象はそれほど特別なものではなく、90年代前半当時の66前期は、現在から見た90年代の米国製501と似たような感じだったと想像しています。
66前期は、501XX、ビッグEと比べると、オレンジのスパン糸がメインで、タブもスモールeなので、ディテール的にもヴィンテージ感はあまり感じられず、20年程度前の比較的新しい501的な存在だったと思います。
90年代の前半、今ではほとんど見ることのない501XXのデッドストックも、お店で店頭に並べられて、普通に売られていたそうです。しかし、ヴィンテージブームの盛り上がりとともにデッドストック501XXの価格は急激に高騰していきました。
当時、66前期はデッドストックもそれなりの数(多く)存在し、比較的手軽に入手することができて、色落ちも楽しめるユニークな存在だったと思います。
色落ちの傾向から、古い年代のビッグE系の生地を使っていると思われる66前期もありますが、66前期の多くは明確な縦に長い線状の縦落ちをする傾向があります。
ヴィンテージ501に興味を持ち出すと、ビッグEのタブ、隠しリベット、Vステッチ、ベルトループオフセット等、古い年代のディテールを備えた製品、古い年代特有の生地や雰囲気、着用感などに対しても魅力を感じたり、興味を持ったりすることが比較的多いと思います。
しかし、501XXは希少性が高く、市場での流通数が少ないので良好なコンディションの品の価格は非常に高いです。デッドストックの501XXは、今はもうほとんど見ることがありません。ビッグEのデッドストックも非常に少ないです。
501XXやビッグEと比べると、66前期のデッドストックはまだ入手することができます。(絶対的な価格は高いです。)
改めて考えてみると、66前期は、ヴィンテージ501の中での相対的な位置付け、市場での存在感、イメージなどは現在も90年代と似た感じで、比較的身近なヴィンテージとも言えるかと思います。
今となっては、40年前後も前の製品なのですが、やはり60年代以前のヴィンテージ製品と比べると、身近な存在に思えるから面白いです。
下は、ギャラ入りの557xxとジーンズは、左から501XX ベルトループオフセット、最初期ビッグE (最終501XX相当)、ワンウォッシュ ビッグE 平行ステッチ、ビッグE Vステッチ、ビッグE 平行ステッチ、そして66前期です。
アップの写真で見比べると、生地や雰囲気が、66前期はやはり新しい年代の製品だなと思います。
66前期の右バックポケット部です。生地感、色味、風合いは、60年代以前のデニムと比べると、整っている感じで新しさを感じさせられます。
ヴィンテージとの付き合いは、人によって異なりますが、66前期に、身近なヴィンテージ的な親近感を持つ人は多い様な気がします。私にとっても、66前期は身近な存在で、ちょっと出かける時に穿く率が高いです。
下の写真は、ヴィンテージのレッドウイングの写真を撮りに行った時に、娘に撮ってもらった写真です。レッドウイングの写真を撮りに行くと言っても、近所のスーパーに行って日用品を買うついでに、ちょっと写真を撮るだけのことです。
日用品の買い物とレッドウイングの写真撮影なので、自分の格好などはどうでも良いのですが、やはり、何となく66を穿きました。(笑)
ヴィンテージ501を大きく分類すると、501XX, ビッグE, 66と分けることもできます。(考え方によります)
穿いた時の気分も、それぞれ異なるのが面白いところです。
501XXを穿くと、やはり何とも言えない、特別な気分になります。ビッグEは、シルエットは比較的現代的に近いのですが、やはり生地感、色、雰囲気はヴィンテージを感じさせてくれます。
66は、ヴィンテージを穿いているという気持ちは、それほど強く感じません。改まった感じや緊張感ももちろんないです。(笑)
66から感じられる身近なヴィンテージと言った様な親近感が得られるのも66の人気の理由なのではないかと思っています。
本記事で紹介した66前期のその後の記事を投稿しました。
関連記事:
[4年前に入手した501 66前期の現在の状態 ##link##]
501 66前期は、ヴィンテージ・リーバイスの中でも、とてもユニークで興味深い存在だと思います。
先日投稿した記事では、名前に着目して取り上げました。
関連ブログ記事:
[リーバイス 501 66のネーミングの妙 ##link##]
今回は、また少し違った観点から、66前期について書いてみたいと思います。
一般的に66前期と呼ばれるモデルの特徴は、スモールeの赤タブで、バックポケット裏がシングルステッチです。
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90年代当時の66前期の古着市場での位置付け
66前期は、1973年頃から1976年頃までに製造された501のヴィンテージ市場での呼称(ニックネーム)です。
90年代前半、ヴィンテージブームが沸き起こった当時、66前期はそれ程昔に作られた製品ではありませんでした。70年代の製品は90年代から見た場合、20年前かそれ以内の年代です。それほど古い年代の製品ではなかったのです。
年代の関係を現在に例えて置き換えると、2015年現在から見て、約20年前の製品、90年代の米国製501に相当します。
最近は、90年代の米国製501もかなり数が減ってきていますが、それでも探せばありますし、価格的には2万円前後位だと思います。(米国製501の値段は上昇傾向にあります。)
現時点では、90年代の米国製501に対して、特に強いプレミアム的・特別な要素はあまり感じられません。
90年代当時のデッドストックの66前期の古着市場での価格は現在の米国製501よりも、もっと高かったと思いますが、プレミアム感・受ける印象はそれほど特別なものではなく、90年代前半当時の66前期は、現在から見た90年代の米国製501と似たような感じだったと想像しています。
66前期は、501XX、ビッグEと比べると、オレンジのスパン糸がメインで、タブもスモールeなので、ディテール的にもヴィンテージ感はあまり感じられず、20年程度前の比較的新しい501的な存在だったと思います。
当時、66前期はデッドストックもそれなりの数(多く)存在し、比較的手軽に入手することができて、色落ちも楽しめるユニークな存在だったと思います。
色落ちの傾向から、古い年代のビッグE系の生地を使っていると思われる66前期もありますが、66前期の多くは明確な縦に長い線状の縦落ちをする傾向があります。
ヴィンテージ501に興味を持ち出すと、ビッグEのタブ、隠しリベット、Vステッチ、ベルトループオフセット等、古い年代のディテールを備えた製品、古い年代特有の生地や雰囲気、着用感などに対しても魅力を感じたり、興味を持ったりすることが比較的多いと思います。
しかし、501XXは希少性が高く、市場での流通数が少ないので良好なコンディションの品の価格は非常に高いです。デッドストックの501XXは、今はもうほとんど見ることがありません。ビッグEのデッドストックも非常に少ないです。
501XXやビッグEと比べると、66前期のデッドストックはまだ入手することができます。(絶対的な価格は高いです。)
身近な存在感の66前期
改めて考えてみると、66前期は、ヴィンテージ501の中での相対的な位置付け、市場での存在感、イメージなどは現在も90年代と似た感じで、比較的身近なヴィンテージとも言えるかと思います。
今となっては、40年前後も前の製品なのですが、やはり60年代以前のヴィンテージ製品と比べると、身近な存在に思えるから面白いです。
下は、ギャラ入りの557xxとジーンズは、左から501XX ベルトループオフセット、最初期ビッグE (最終501XX相当)、ワンウォッシュ ビッグE 平行ステッチ、ビッグE Vステッチ、ビッグE 平行ステッチ、そして66前期です。
アップの写真で見比べると、生地や雰囲気が、66前期はやはり新しい年代の製品だなと思います。
66前期の右バックポケット部です。生地感、色味、風合いは、60年代以前のデニムと比べると、整っている感じで新しさを感じさせられます。
ヴィンテージとの付き合いは、人によって異なりますが、66前期に、身近なヴィンテージ的な親近感を持つ人は多い様な気がします。私にとっても、66前期は身近な存在で、ちょっと出かける時に穿く率が高いです。
下の写真は、ヴィンテージのレッドウイングの写真を撮りに行った時に、娘に撮ってもらった写真です。レッドウイングの写真を撮りに行くと言っても、近所のスーパーに行って日用品を買うついでに、ちょっと写真を撮るだけのことです。
日用品の買い物とレッドウイングの写真撮影なので、自分の格好などはどうでも良いのですが、やはり、何となく66を穿きました。(笑)
ヴィンテージ501を大きく分類すると、501XX, ビッグE, 66と分けることもできます。(考え方によります)
穿いた時の気分も、それぞれ異なるのが面白いところです。
501XXを穿くと、やはり何とも言えない、特別な気分になります。ビッグEは、シルエットは比較的現代的に近いのですが、やはり生地感、色、雰囲気はヴィンテージを感じさせてくれます。
66は、ヴィンテージを穿いているという気持ちは、それほど強く感じません。改まった感じや緊張感ももちろんないです。(笑)
66から感じられる身近なヴィンテージと言った様な親近感が得られるのも66の人気の理由なのではないかと思っています。
本記事で紹介した66前期のその後の記事を投稿しました。
関連記事:
[4年前に入手した501 66前期の現在の状態 ##link##]
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