革パッチの501XX、片面タブを紹介します。片面タブの501xxは、47年モデルとも呼ばれることがあります。以下に片面タブ501xxのディテール等の特徴を紹介します。
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全体的に着用感があり、色落ちが進行しています。生地の風合い、色味と色落ちが迫力を感じさせる独特の雰囲気があります。
ヴィンテージ501xxは、生デニムのため洗濯すると大きく縮みます。縮みは均一でなく、またネジレも生じます。ヴィンテージリーバイス501では、ねじれによって左脚のアウトシームが裾にかけて正面に近くまでくることがあります。
アウトシームの縫い幅も均一ではありません。色落ちが進行すると外側から見ても、縫い幅が均一ではないことがアタリから分かります。
後ろからの全体写真です。ベルトループはセンターセットです。
1950年代の中頃少し前からベルトループは中央から少し左にずらされるオフセットに変更されます
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上の506xxのパッチはほとんど縮んでいない状態、中央の501xxのパッチは少し縮んだ状態、下の501xxは更に縮んだ状態です。
この時代の革パッチは、乾燥機にかけると縮んでしまう傾向があります。これ以上縮むと破損してしまいます。
右バックポケット周辺です。生地の雰囲気、色落ちの感じが掴みやすいかと思います。501XXのアーキュエットステッチは、ある程度着用するとこの様に消失してしまう事が多いです。
片面タブの501xxのウエストバンドからアウトシームにそっと入るサイドステッチは、長い(約20cm以上)ものと短いもの(約10cm以下)があります。
戦前のバックルバック501xxや大戦モデルもサイドステッチが長いのが特徴です。長いサイドステッチは古い年代の501xxの特徴的ディテールの一つです。
フロントのボタン裏は少し盛り上がった形状(ドーム型)をしています。ボタン取り付けの爪が部分的に隆起しているツープロングのタイプです。
刻印は入っていません。古い年代の501xxでは、隠しリベットに刻印が入るのが特徴です。(下記参照)
フライボタン裏も盛り上がった形状の古い年代のタイプのボタンです。
片面タブと両面タブ最初期のフライボタンは、ボツボツが入らないフラットですっきりしたデザインです。
古い年代の501では、フロントボタン裏ではなく、隠しリベット裏に刻印が入れられている事が多いです。本品には、14の刻印が入っています。
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本品のウォッチポケット入り口の裏はセルビッジ(赤耳)付きです。ヴィンテージリーバイスのデニム生地は白に赤のラインが入るセルビッジが特徴です。通称赤耳と呼ばれています。赤のラインは、色が褪せてオレンジっぽい色になっています。
裾裏はオリジナルのチェーンステッチです。ヴィンテージ・リーバイスの裾は、生地の収縮とチェーンステッチによって、斜めにねじれた波打つ様な独特の色落ちのアタリが生成されるのが特徴の一つです。
1940年代後半から1950年代前半のデニムは、古い年代特有の色味と雰囲気を醸し出すのが特徴の一つです。迫力のある色落ちも大きな魅力の一つですが、濃い色もとても魅力的です。
この501は自分にちょうど良いサイズです。個人的にはヴィンテージの濃い色味が好きなのですが、この片面タブ501xxと出会って、色落ちしたものも良いな〜と改めて思いました。
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[501 片面タブとの出会い ##link##]
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色味・色落ち等について
ヴィンテージ501xxは、生デニムのため洗濯すると大きく縮みます。縮みは均一でなく、またネジレも生じます。ヴィンテージリーバイス501では、ねじれによって左脚のアウトシームが裾にかけて正面に近くまでくることがあります。
アウトシームの縫い幅も均一ではありません。色落ちが進行すると外側から見ても、縫い幅が均一ではないことがアタリから分かります。
ベルトループセンターセット
後ろからの全体写真です。ベルトループはセンターセットです。
ウエストからヒップ部の写真です。特有の雰囲気を感じさせられます。
1950年代の中頃少し前からベルトループは中央から少し左にずらされるオフセットに変更されます
関連記事:
[50年代 501XX オフセットベルトループ 推定革パッチ ##link##]
革パッチ
パッチはかなり縮んで硬化しています。
下の写真は、2ウォッシュの506xxの革パッチ、数回ウォッシュの501xxの革パッチと並べて撮影した写真です。上の506xxのパッチはほとんど縮んでいない状態、中央の501xxのパッチは少し縮んだ状態、下の501xxは更に縮んだ状態です。
この時代の革パッチは、乾燥機にかけると縮んでしまう傾向があります。これ以上縮むと破損してしまいます。
バックポケット部
右バックポケット周辺です。生地の雰囲気、色落ちの感じが掴みやすいかと思います。501XXのアーキュエットステッチは、ある程度着用するとこの様に消失してしまう事が多いです。
アーキュエットステッチは消失しても、痕は残ります。
片面タブ
タブは表側のみにLEVI'Sの表示が入り、裏は写真の様にブランクのタブです。片側にしか表示がないため、通称片面タブと呼ばれています。
片面タブは、リーバイスの右バックポケット脇にタブが最初に取り付けられた1936年から1952年頃までの製品に使用されていたと考えられています。長いサイドステッチ
片面タブの501xxのウエストバンドからアウトシームにそっと入るサイドステッチは、長い(約20cm以上)ものと短いもの(約10cm以下)があります。
戦前のバックルバック501xxや大戦モデルもサイドステッチが長いのが特徴です。長いサイドステッチは古い年代の501xxの特徴的ディテールの一つです。
ボタン裏の形状
フロントのボタン裏は少し盛り上がった形状(ドーム型)をしています。ボタン取り付けの爪が部分的に隆起しているツープロングのタイプです。
刻印は入っていません。古い年代の501xxでは、隠しリベットに刻印が入るのが特徴です。(下記参照)
フライボタン裏も盛り上がった形状の古い年代のタイプのボタンです。
フライボタン
片面タブと両面タブ最初期のフライボタンは、ボツボツが入らないフラットですっきりしたデザインです。
隠しリベットに刻印
古い年代の501では、フロントボタン裏ではなく、隠しリベット裏に刻印が入れられている事が多いです。本品には、14の刻印が入っています。
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[隠しリベットとは? / ロングホーンインポート ##external-link##]
ウォッチポケット裏
本品のウォッチポケット入り口の裏はセルビッジ(赤耳)付きです。ヴィンテージリーバイスのデニム生地は白に赤のラインが入るセルビッジが特徴です。通称赤耳と呼ばれています。赤のラインは、色が褪せてオレンジっぽい色になっています。
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- ##hand-o-right## 備考
- ウォッチポケット(コインポケット)裏は、セルビッジ付きと無しの両方があります。特に年代に依存するディテールではありません。
裾裏チェーンステッチのアタリ
裾裏はオリジナルのチェーンステッチです。ヴィンテージ・リーバイスの裾は、生地の収縮とチェーンステッチによって、斜めにねじれた波打つ様な独特の色落ちのアタリが生成されるのが特徴の一つです。
1940年代後半から1950年代初めのデニムの色
1940年代後半から1950年代前半のデニムは、古い年代特有の色味と雰囲気を醸し出すのが特徴の一つです。迫力のある色落ちも大きな魅力の一つですが、濃い色もとても魅力的です。
この501は自分にちょうど良いサイズです。個人的にはヴィンテージの濃い色味が好きなのですが、この片面タブ501xxと出会って、色落ちしたものも良いな〜と改めて思いました。
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