1989年秋冬向けカタログ、リーバイスブックVol. 8 の概要と見所、注目点を紹介します。表紙と裏表紙の基本デザインはVol. 7と同じです。違いは、裏表紙の昔のロゴの下のタイトルの入れ方など配置が変わった程度です。

これまでの号では表紙をめくると、見開き一杯にジェームス・ディーンの写真でしたが、Vol. 8では左ページにLevi's Storyのコピーと説明がジェームス・ディーンの写真と共に記載されています。
右ページには、ジーンズの元祖501が備える伝統的な特徴であるリベットで取付け強化された5ポケット、パッチ、ボタンフライ、アーキュエットステッチの写真と説明があります。この構成も見た人への501のブランディングと訴求効果があると思います。

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501のブラックを筆頭に503, 603, 635, 606などの主要モデルにもブラックが用意されています。一方で505は登場しません。
ホワイトではUS505で対応していても、ブラックでは505はないというのは興味深いです。
80年代、リーバイスはアメリカでTVコマーシャルによる宣伝に力をいれました。大きな話題を呼んだコマーシャルも少くありません。
左ページでは、当時のTV コマーシャルで1930年代に起きた実話を元に(少しパロディー調に)したTV コマーシャルを紹介しています。
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右ページは、トレードマークストーリと題して、リーバイスの伝統的な商標デザインなどを紹介しています。リーバイスは様々なトレードマークを保持していますが、その中でも特に有名なものなどを中心に紹介するのは、ユーザー・読者のブランドイメージを高めたりすることにも繋がる効果的な手法だと思います。
上記、特集記事なども加わっていますが、ページ増とともに製品ページも増えているため、全体的な印象としては、カタログ的な印象を与える傾向が再び強くなってきている様に思いました。

これまでの号では表紙をめくると、見開き一杯にジェームス・ディーンの写真でしたが、Vol. 8では左ページにLevi's Storyのコピーと説明がジェームス・ディーンの写真と共に記載されています。
右ページには、ジーンズの元祖501が備える伝統的な特徴であるリベットで取付け強化された5ポケット、パッチ、ボタンフライ、アーキュエットステッチの写真と説明があります。この構成も見た人への501のブランディングと訴求効果があると思います。

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ページ構成
Vol. 8は、それまでの号より6ページ増となったVol. 7からさらに4ページ増え、52ページ構成になりました。ページが増えた分、イメージ画像や説明特集記事なども加わっています。
- Levi's Story (p.2-3)
- Original Levi's
- 501-01 (p.4)
- US505-02 (p.5)
- Vintage Levi's
- 502-xx (p.6)
- 503B-xx & 701-xx (p.7)
- Classic Blue Levi's
- 503-02 & 603-02 (p.8)
- 508-02 & 608-02 (p.9)
- リーバイスに関する50章 (p.10-11)
- Authentic Blue Levi's
- 510-02 & 610-02 (p.12)
- 515-02 & 616-02 (p.13)
- 505-02 & 506-02 (p.14)
- 606-02 (p.15)
- Levi's Jackets
- 70506-02, 70701-xx & 70609-02 (p.16)
- 70649-02, 70702-xx, & 70417 (p.17)
- New Generation Blue Levi's
- 525-02 & 626-02 (p.18)
- 636-02 & 656-02 (p.19)
- 637-02 & 635-02 (p.20)
- ブルー・リーバイス・全リスト(p.21)
- Levi's Basic Colors
- 501-06 (p.22)
- 503-0259, 503-15, & 603-0259 (p.23)
- 626-53, 626-50 & 635-54 (p.24)
- 606-10 & 515-88 (p.25)
- 1989 Fall & Winter Basic Line (p.26-27)
- Lady's Levi's image
- 17501-01 (p.28)
- 17505-02 & W603-02 (p.29)
- W505-02 & W606-02 (p.30)
- W626-02, W626-50 & W626-53 (p.31)
- W635-02, W635-54 & フィットリスト (p.32)
- Young America's Favorite - オリジナルはここにある (p.33)
- Levi's Fun Basic Jeans
- 730-02 & 720-02 (p.34)
- 746-02 & 747-02 (p.35)
- 748-02 & 748-03 (p.36)
- 850-02 & 830-02 (p.37)
- Levi's For Men (650 Jeans)
- 27650-89 (p.38)
- Woven Shirts
- 51665-04, & 51665-29 (p.39)
- 54720-04, 54720-29, T-Shirts WW100-30 (p.40)
- 54730-06, 54730-09, 54730-32 & 54718-24 (p.41)
- 54750-09, 54648-09/06, & 54652-41 (p.42)
- 54653-45 & 54651-47 (p.43)
- History of Levi's Jeans (p.44-45)
- パッチ徹底解説 (p.45)
- Levi's Fashion Pants
- 23411-70 & 25202-70 (p.46)
- 23414-60 & 23414-88 (p.47)
- TV CM Story (p.48)
- Trademarks Story (p.49)
- This is a pair of Levi's (目次:p.50)
- Wash & Color (p.51)
リーバイスブックVol. 8の見所と注目点
501と505が並んで紹介される!
Vol. 7から、それまで別格扱いされていた501が、他の製品と同レベルに近い扱いに変わってきた兆候が見られましたが、Vol. 8ではその傾向がさらに明確になっています。
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- 最初に501の伝統的な特徴に1ページ使っているため、トータルでは2ページとも言えます。故に、依然として501は別格扱いだと解釈することもできますが、見開きの製品紹介で505と並んで紹介されているのは、やはり位置付けとして少し落ちてきている印象があります。
Vintage ラインに503B-XXと701が再登場!
Black Levi's 登場!
Vol. 7では大々的にホワイトリーバイスが登場していましたが、秋冬シーズンではホワイトリーバイスに代わって、Levi's Basic Colorsのライン名でブラックを中心とした色揃えの主要モデルが登場しています。
501のブラックを筆頭に503, 603, 635, 606などの主要モデルにもブラックが用意されています。一方で505は登場しません。
ホワイトではUS505で対応していても、ブラックでは505はないというのは興味深いです。
レディースラインも定番モデルへ主力が移行?
Vol. 7からレディース 501と505が登場しましたが、Vol. 8では606もレディース版が加えられました。レディースは前年までの専用モデル(ロット番号)中心の構成から、メンズ定番モデルのレディースバージョンの商品展開に変更になったようです。
ジーンズの元祖で歴史や伝統などを中核に据えたブランディングを展開しているので、レディースも定番モデルをベースにすることによって、マーケティングメッセージなども共有できる効果があるので妥当なアプローチだと思います。
TV CM、トレードマーク・ストーリーなど
前号からページ増によって、豆知識的なページ(リーバイスに関する50章)も加わりました。Vol. 8では、前記のページに加えて、さらに以下の様なページも加わっています。
左ページでは、当時のTV コマーシャルで1930年代に起きた実話を元に(少しパロディー調に)したTV コマーシャルを紹介しています。
関連記事:
[1930年代のリーバイス・ツーホースロゴについての顧客の体験談 ##link##]
[リーバイス・TV コマーシャル関連の記事一覧 ##link##]
右ページは、トレードマークストーリと題して、リーバイスの伝統的な商標デザインなどを紹介しています。リーバイスは様々なトレードマークを保持していますが、その中でも特に有名なものなどを中心に紹介するのは、ユーザー・読者のブランドイメージを高めたりすることにも繋がる効果的な手法だと思います。
上記、特集記事なども加わっていますが、ページ増とともに製品ページも増えているため、全体的な印象としては、カタログ的な印象を与える傾向が再び強くなってきている様に思いました。
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