1989年春夏向けカタログ、リーバイスブックVol. 7 の概要と見所、注目点を紹介します。表紙と裏表紙の基本デザインをVol. 6から継承しながら、配置や若干の構成を変更しています。Vol. 6から変更になっています。

比較のため前号、Vol. 6の表裏表紙を以下に添付します。The Originの下にバットウィングのロゴの組み合わせは、Vol. 7では裏表紙にも入っています。Vol. 6の裏表紙に表示されていた"The World's Most Famous Brand"のコピーは無くなりました。

表紙をめくると、見開き一杯にジェームス・ディーンの写真、下にThe Trend Is Back To Qualityのコピーが入ります。ページを開いて目に飛び込むインパクトのある上手な演出だと思います。

この号では主要ラインカテゴリーの一覧説明ページは最後に移動しています。
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ページをめくると、501とUS505のホワイト版が登場します!隣には当時の定番606もあります。主要モデルのホワイトをラインナップに加えていることから、かなり力を入れていることが分かります。

以下、501-06(ホワイト501)の商品説明の冒頭部を引用します。
備考:
アメリカでは、80年代の初めにレディースの501が登場しています。当時、発売開始時に放送されたレディース501のCM、通称"Travis"は大きな話題を呼びました。
[1981年放送 リーバイスコマーシャル"Travis" ##link##]
このコマーシャルは、今見てもインパクトがあります。興味深いことに、Travisはジェームス・ディーンのイメージを元にして作成されたものです。
[リーバイス傑作コマーシャル"Travis"のイメージは、ジェームズディーンが元だった! ##link##]
リーバイスにまつわる50の事柄について、2ページを割いて紹介しています。この様なウンチク記事は、日本人は好きな方が多いので、商品知識情報を提供することも兼ねており、とても有効な記事だと思います。

前号まではカタログ的な傾向が強まっていましたが、Vol. 7ではカタログを超越したブランド情報本に回帰した印象が強いです。

比較のため前号、Vol. 6の表裏表紙を以下に添付します。The Originの下にバットウィングのロゴの組み合わせは、Vol. 7では裏表紙にも入っています。Vol. 6の裏表紙に表示されていた"The World's Most Famous Brand"のコピーは無くなりました。

表紙をめくると、見開き一杯にジェームス・ディーンの写真、下にThe Trend Is Back To Qualityのコピーが入ります。ページを開いて目に飛び込むインパクトのある上手な演出だと思います。

この号では主要ラインカテゴリーの一覧説明ページは最後に移動しています。
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ページ構成
Vol. 7は、Vol. 6から6ページ増え、48ページ構成になりました。ページが増えた分、イメージ画像や説明特集記事なども加わっています。
- The Trend Is Back To Quality (p.2-3)
- Original Levi's
- 501-01 (p.4-5)
- 70506-02 (p.4-5)
- US505-02 (p.6)
- Vintage Levi's
- 502-xx (p.7)
- Classic Blue Levi's
- 503-02 & 603-02 (p.8)
- 508-02 & 608-02 (p.9)
- Authentic Blue Levi's
- 510-02 & 610-02 (p.10)
- 505-02, 606-02 & 506-02 (p.11)
- みんなが名前を知っている・・・(p.12)
- New Generation Blue Levi's
- 525-02 & 626-02 (p.13)
- 520-02 & 620-02 (p.14)
- 627-02 & 70649-02 (p.15)
- 636-02 & 656-02 (p.16)
- 637-02 & 635-02 (p.17)
- The World's Most Famous Brand (フィットチャート: p. 18)
- White Levi's Guys! (p.19)
- 501-06 & US 505-02 (p.20)
- 606-10 & 603-03 (p.21)
- 626-50 & 70649-50 (p.22)
- オリジナルはここにある (p.23)
- 1989 Spring & Summer Basic Line (p.24-25)
- T-Shirts & Woven Shirts
- WW100-30, 51665-04, & 51665-29 (p.26)
- 82000-30, 54720-04 & 54720-13 (p.27)
- 52714-31, 54732-04, & 54732-29 (p.28)
- 52712-05, 52712-04 & 52712-29 (p.29)
- Knit Tops
- 96820-20 & 96822-20 (p.30)
- Levi's Fun Basic Jeans
- 730-02 & 720-02 (p.31)
- 735-02 & 736-02 (p.32)
- 737-02 (p.33)
- Levi's For Men (650 Jeans)
- 22650-21 & 23650-29 (p.34)
- Cover Story - ジェームス・ディーンとの絆 (p.35)
- History of Levi's Jeans (p.36-37)
- パッチ徹底解説 (p.37)
- Lady's Levi's image (p.38)
- 17501-01 & 17501-61 (p.39)
- 17505-02 & W603-02 (p.40)
- W626-02, W626-10 & W626-50 (p.41)
- Levi's Fashion Pants
- 23411-70 & 25202-70 (p.42)
- 23412-71 & 23413-44 (p.43)
- リーバイスに関する50章 (p.44-45)
- This is a pair of Levi's & Wash & Color (p.46-47)
リーバイスブックVol. 7の見所と注目点
501と70506が同じページに!
これまでの号では、製品最初の2ページは、501の紹介となっていたのですが、Vol. 7では501のページに70506が加えて表示されています。
これまでは501は別格扱いされている感じがありましたが、Vol. 7では少し位置付けが落ちて、他の製品と同様に近い扱いになっているとも言えると思います。
Vintage ラインはお休み? 503B-XXと701が一旦、消える。
Vol. 6 で初登場した503B-XXは、Vol. 7では姿を消しました。701xxも姿を消しています。Vintage ラインのジーンズは、春夏モデルでは502xxのみ掲載で、一旦、おやすみという感じです。
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- 503B-XXと701xxは、Vol. 8で再登場します。
White Levi's 登場!
ホワイトリーバイスは、1960年代の初めにアメリカ西海岸のサーファー達の間で大流行しました。1989年の春夏モデルでは、ホワイトリーバイスのラインが登場しています。製品紹介の前に当時のホワイトリーバイスの写真が掲載されています。
ページをめくると、501とUS505のホワイト版が登場します!隣には当時の定番606もあります。主要モデルのホワイトをラインナップに加えていることから、かなり力を入れていることが分かります。

以下、501-06(ホワイト501)の商品説明の冒頭部を引用します。
今シーズンのリーバイスは、大流行が予想されるホワイト・ジーンズを多数ラインナップに加えている。まずはあの501のホワイト・モデルだ。続いて505の商品説明の冒頭部です。
”東海岸モデル”のUS505にもついに、"白”が登場した。これで501とUS505という2大オリジナル・モデルにホワイト・ジーンズが出揃ったわけである。501とUS505の両方でホワイトを揃えるというのは、本当に本腰を入れている感じです。実際に流行したのかは、私は良く分かりません。当時のことをご存じの方、よろしければ、教えて下さい。よろしくお願い致します。
カバーストーリー: The Origin - ジェームス・ディーンとの絆
Vol. 7ではページ増により、写真などの一面ページや特集記事ページなどが加えられています。カバーストーリーとして、ジェームス・ディーンとの絆と言う話が掲載されています。
リーバイスは、ジェームス・ディーン財団から、衣料品に関して日本国内で肖像を使用することを正式に許可された唯一のブランドであると説明があります。
上記はビジネス的な契約の説明になりますが、このカバーストーリーのジェームス・ディーンの写真の下に、お父さんのWinton Deanさんのコメントが掲載されています。
”My son, James Dean, during his short life enjoyed wearing Levi's and I still do.” (訳:私の息子、ジェームス・ディーンは、短い生涯の中でリーバイスを穿いて楽しんでいました。私は今もそうです。)
そして、Winton Deanさんのサインが表示されています。
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- ジェームス・ディーンの代表作、映画「理由なき反抗」で穿いていたジーンズはLeeであることは有名な話です。しかし、プライベートではリーバイス501も穿いていたと言う情報、材料もいくつかあります。この話に関しては、別途、記事を投稿する予定です。
レディース 501 日本初登場!
1989年春夏、新製品としてレディース501が登場しました!ワンウォッシュ、ストーンウォッシュとホワイトの3色です。
左ページのイメージ写真(1930年代の西部ブーム時のイラストです。)の使い方も上手だと思います。備考:
アメリカでは、80年代の初めにレディースの501が登場しています。当時、発売開始時に放送されたレディース501のCM、通称"Travis"は大きな話題を呼びました。
[1981年放送 リーバイスコマーシャル"Travis" ##link##]
このコマーシャルは、今見てもインパクトがあります。興味深いことに、Travisはジェームス・ディーンのイメージを元にして作成されたものです。
[リーバイス傑作コマーシャル"Travis"のイメージは、ジェームズディーンが元だった! ##link##]
リーバイスに関する50章
リーバイスにまつわる50の事柄について、2ページを割いて紹介しています。この様なウンチク記事は、日本人は好きな方が多いので、商品知識情報を提供することも兼ねており、とても有効な記事だと思います。

前号まではカタログ的な傾向が強まっていましたが、Vol. 7ではカタログを超越したブランド情報本に回帰した印象が強いです。
ちょうどこのときのUS505ナチュラルを履いていました。当時地方の高校3年生でしたがホワイトジーンズは流行というより昔からのありふれたアイテムといった感じでした。それだけにUS505ホワイトが日本初登場だったというのは意外です(当時このリーバイスブックも読んでいたのですが)。
返信削除この次の年には東京の大学に進学しLeeのウエスターナーも履いていましたがホワイトジーンズの流行があったというよりもこのころ流行のアメカジ・渋カジのアイテムのひとつくらいの位置付けだったと思います。
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
返信削除コメントありがとうございます! US505のホワイトは、この号(Vol. 7)でNewのマークも付けられているので、日本初登場と言うことを示しています。これはリーバイスジャパン経由の正式な取り扱いなので、もしかすると、輸入業者経由でその前からある程度、流通していた可能性はあると思います。(当時、リーバイスブックも読んでいらっしゃったとのことなので、リーバイスブックが配布されるお店に登場したのは、1989年の可能性が高いと思います。)
返信削除貴重なご経験、ご体験のお話をコメント下さいまして、ありがとうございました!今後ともよろしくお願い致します。