ヴィンテージデニムは特有の色味をしているのが特徴の1つです。ヴィンテージデニムの色は濃紺から色落ちしているものでも、個性的でどれ一つとして同じものはありません。「特別な一本、一品」であることを感じられる事もヴィンテージの魅力だと思います。
現行や復刻でも穿きこむことでその人ならではの色落ちをしたジーンズになります。しかし、年月が経過した木造の家屋や家具、絵画などと同様に新しい年代と古い年代のデニムでは、色や雰囲気が本質的に異なります。(異なって見えます。)
ヴィンテージデニムの色や風合いは復刻やレプリカジーンズでは再現できないものです。これは古い絵画を模写しても色や見た感じが異なる事と似ています。
ヴィンテージが良くて、現行はダメだというような意味ではありません。現行製品には現行製品の持ち味があると思います。
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[ヴィンテージ501で得難く、現行501で得られるもの ##link##]
ヴィンテージの色の魅力を写真で伝えようとする事は難しいことだと日々痛感しています。実物を見て受ける印象と写真を見て受ける印象が全く異なる場合も少くありません。
「濃紺のヴィンテージ」でも、一本一本が異なる色をしています。写真で見るこの色の感じの差については並べて写真を撮る事によりある程度のイメージは掴みやすくなります。
本記事では、1960年代のジージャンと501の各モデルを中心に撮影した写真で色味の特徴について紹介します。

上段左から:557XXギャラ入り、557XX、557。
中段左から:70505 Big-E、70505 Big-E 極東工場製、71205 Big-E。
上の写真はフラッシュを使用して撮影しています。フラッシュを使用した方が室内で実際に見る色の感じに近く写ります。下の写真はフラッシュを使用せずに撮影した写真です。外光が少し差し込む環境です。自然光での写真の方が生地の色味や風合いの差が分かりやすくなります。

デニムは日の光が当たると明るめの色に見える傾向があります。この傾向は色落ちが進行しているデニムほど顕著になります。これは恐らく日が当たると生地の白い部分(内側の白い糸)が目立つためなのではと思います。
上の写真と見比べると、色落ち具合が少し分かりやすいです。ワンウォッシュ程度のデニムはフラッシュを使用しない写真でも色は濃いめに写りますが、少し色落ちが進行しているデニムは色が薄めに見えます。
左から:66前期、66前期(刻印2)、66E、Big-E 平行ステッチ 3本(中央はワンウォッシュ)、Big-E Vステッチ、Big-E Vステッチ(ずれカン、刻印K)、501XX (ギャラなし、隠しリベット)
下の写真はフラッシュ無しで撮影したものです。

色の濃さはまちまちですが、生地の色落ちの仕方や傾向としては、大きく分けてXX(60年代前半), Big-E(60年代後半), 66系(70年代前半)に分かれる気がします。
XXはBig-E以降の生地と比べて少し黒みがかった色をしているのが特徴です。(微妙な色の差です。)中央のBig-E(左から5番目)は右端のXXと同様にワンウォッシュ程度のコンディションですが、色味は明らかに異なります。
Big-Eは色落ちすると縦落ち気味ながら、まだらな色味も残しており荒々しさがあります。対して、66系は細く奇麗な筋が上から下まで奇麗に出る色落ちをします。
現行や復刻でも穿きこむことでその人ならではの色落ちをしたジーンズになります。しかし、年月が経過した木造の家屋や家具、絵画などと同様に新しい年代と古い年代のデニムでは、色や雰囲気が本質的に異なります。(異なって見えます。)
ヴィンテージデニムの色や風合いは復刻やレプリカジーンズでは再現できないものです。これは古い絵画を模写しても色や見た感じが異なる事と似ています。
ヴィンテージが良くて、現行はダメだというような意味ではありません。現行製品には現行製品の持ち味があると思います。
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ヴィンテージの色の魅力を写真で伝えようとする事は難しいことだと日々痛感しています。実物を見て受ける印象と写真を見て受ける印象が全く異なる場合も少くありません。
「濃紺のヴィンテージ」でも、一本一本が異なる色をしています。写真で見るこの色の感じの差については並べて写真を撮る事によりある程度のイメージは掴みやすくなります。
本記事では、1960年代のジージャンと501の各モデルを中心に撮影した写真で色味の特徴について紹介します。

上段左から:557XXギャラ入り、557XX、557。
中段左から:70505 Big-E、70505 Big-E 極東工場製、71205 Big-E。
上の写真はフラッシュを使用して撮影しています。フラッシュを使用した方が室内で実際に見る色の感じに近く写ります。下の写真はフラッシュを使用せずに撮影した写真です。外光が少し差し込む環境です。自然光での写真の方が生地の色味や風合いの差が分かりやすくなります。

デニムは日の光が当たると明るめの色に見える傾向があります。この傾向は色落ちが進行しているデニムほど顕著になります。これは恐らく日が当たると生地の白い部分(内側の白い糸)が目立つためなのではと思います。
上の写真と見比べると、色落ち具合が少し分かりやすいです。ワンウォッシュ程度のデニムはフラッシュを使用しない写真でも色は濃いめに写りますが、少し色落ちが進行しているデニムは色が薄めに見えます。
色味の差はこれらの写真で多少なりともイメージが掴めますが、実際に見ると557系と70505系の生地の雰囲気はかなり異なります。また、同じ557でも個体差を含めて、生地の雰囲気は異なります。右の557はXX無しのものですが、いわゆる当たりデニムで色味が濃く良い感じの色をしています。中央の557XXは相対的には少し明るめに見えますが、実際に見るとXXらしい色味をしています。ギャラ入り557XXは独特の色味をしています。
中段の右の71205も当たりデニムです。凄く濃い良い色味をしています。しかし、557系の色味とは明らかに異なります。当たりデニムについては、別途、記事を投稿する予定です。
上で紹介した写真のジーンズ(501)のみの写真になります。この写真はフラッシュを使用しています。
上で紹介した写真のジーンズ(501)のみの写真になります。この写真はフラッシュを使用しています。
下の写真はフラッシュ無しで撮影したものです。

色の濃さはまちまちですが、生地の色落ちの仕方や傾向としては、大きく分けてXX(60年代前半), Big-E(60年代後半), 66系(70年代前半)に分かれる気がします。
XXはBig-E以降の生地と比べて少し黒みがかった色をしているのが特徴です。(微妙な色の差です。)中央のBig-E(左から5番目)は右端のXXと同様にワンウォッシュ程度のコンディションですが、色味は明らかに異なります。
Big-Eは色落ちすると縦落ち気味ながら、まだらな色味も残しており荒々しさがあります。対して、66系は細く奇麗な筋が上から下まで奇麗に出る色落ちをします。
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- ##hand-o-right## 備考
- ヴィンテージデニムの色落ちと言うと縦に筋が入る所謂、縦落ちのイメージがあるように思いますが、60年代以前のオリジナルヴィンテージは明確な線状の縦落ちはしません。
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