(本記事は2013年1月に投稿した内容を元に、2017年6月に一部更新された内容などを付加して再投稿したものです。)
90年代後半からリーバイスは事業の低迷、採算の悪化のため、米国の工場を次々と閉鎖していきました。そして、2002年には歴史あるバレンシアストリートの工場を閉鎖しました。2003年に米国、テキサス州サンアントニオの残されていた最後の2工場を閉鎖しました。これにより自社工場によるアメリカ製の501は生産終了となりました。
1990年代までリーバイス501は全て米国製でした。2003年以降は、一部のプレミアムモデルを除いて、501も他のモデルと同様に全て米国外生産となりました。
2003年以降、一部の復刻(LVCモデル、2000年代後半のリーバイス・プレミアム、現行のMade in the USAのラインは自社工場ではなくアメリカ国内の外注工場で生産しています。
関連記事: 現行のMade in USA 501-1995は、伝統のコーンミルズ・ホワイトオーク工場製のセルビッジ付き生デニムを使用しています。
[2017年現行モデル Made in USAライン 501-1995の特徴 ##link##]
90年代以前(厳密には2003年以前)に生産された米国製501の一つの大きな特徴は、14オンスのコーンミルズ製のデニム生地を使用している事です。14オンスデニムは長年にわたりリーバイスが501等の主要製品で使われてきました。
1966年頃のオリジナルヴィンテージ 551ZXX/505ダブルネームのフラッシャーにも14オンスのデニムを使用している事を高らかと謳っています。
501や505の使用デニムは同じオンス数でも、年代やモデルごとで生地に特徴があります。80年代後半から2003年の最終米国製501で使用している生地は初期の頃の毛羽立ちが激しいのが特徴です。
生産終了後ほぼ15年経過した今もアメリカ国内では、未だにアメリカ製を懐かしむ声が強くあります。特に生地が変更となってしまっていることを嘆く声も多く聞かれます。現行の501は12.5オンス以下の生地を使用しています。
デッドストックの米国製501を穿き込む事にしたのは、その評判が高い14オンスデニムが実際のところはどうなのか、自分としても体験してみたいと思った事が一つの理由です。また、US製501は、日本では色落ちの仕方であまり評判が芳しくないのすが、実際にどのような感じの色落ちになるのか興味がありました。尚、私は色落ちの為に何か特別なことをするようなことは考えていません。普通に穿くだけです。
穿き込みを開始してまだ4ヶ月少しですが、現時点での感想として、やはりこの生地はとても魅力があると感じています。厚手でいかにも丈夫そうで気遣う事なく安心して穿けます。また、穿き心地がとても良いです。また、生地の風合いもとても気に入っています。激しい毛羽立ちも見た感じが新鮮で、私は好きです。ヴィンテージのジャケットと合わせても、負けていないと個人的に思います。
今回、初めて洗濯をしました。洗濯前の生地の風合いが気に入っていたので、実は洗濯する事に抵抗がありました。洗濯後、生地の風合いや色味、感じは予想通り変わってしまいました。しかし、穿いてみると洗濯後の生地の感じも気に入りつつあります。と言うか、このジーンズはまさに逸品だ!と確信しつつあります。
尚、サイズについては、洗濯前の状態はかなり緩い状態だったので、今回の洗濯で縮んでくれて喜んでいます。この様な洗濯後の変化を楽しめるのも生デニムを使用したシュリンクトゥフィットの魅力です。
デッドストックのアメリカ製501は年々数が減ってきています。昔はXXやBig-Eのデッドストックも比較的多くあって、値段も信じられない程安かったとの話を聞きます。今ではデッドストックを見かける事はほとんどなく、あってもかなり高い値段が付けられています。
ヴィンテージ・リーバイスのジーンズは市場での絶対数が非常に少なく、自分のサイズを見つける事は困難です。また、見つかったとしても値段や希少性等を考えると、中々気軽にデッドストックから穿き込める環境ではなくなってきています。
それに比べると80年代頃のオールド、90年代以降のレギュラーのデッドストックはまだ見かける事もあり、しかも、値段はかなり値ごろだと思います。
(備考:以下は2013年1月時点で本記事を書いた時の話です。)
値段については、リーバイスジャパンがアメリカ製501を13650円と言う破格の値段で最近まで販売していたことが、市場価格を低い状態にしている大きな要因です。リーバイスジャパンが販売していなければ、値段はかなり上昇していたはずです。
米国製501はリーバイスジャパンのオンラインストアで、在庫切れ後しばらくして再入荷、販売、そして在庫切れを繰り返してきています。既に生産は中止されているので、在庫には限りがあります。リーバイスジャパンが販売中止をすれば、市場価格は大きく上昇すると思います。
リーバイスジャパンの販売数は分かりませんが、実際のところ現時点でも既に米国製501の市場での流通数はかなり少ないと思います。遅かれ早かれ米国製501はかつてのヴィンテージの様に市場で見かけなくなります。
色落ちについては日本ではあまり評判が芳しくありませんが、色落ちの進行が遅い事も評判が良くない理由の一つだと思います。逆に言えば、濃い色が好きな人にとっては、望ましいことだと思います。
14オンスの生デニムのシュリンクトゥフィットを気軽に体験するのに米国製501は最適です!価格が安い今がチャンスです。
2017年6月追記:
本記事を投稿した2013年頃は、80年代から90年代の米国製501は、色落ちがのっぺりしているとして不人気でした(縦落ちする色落ちが圧倒的に好まれていました)が、2015年頃から80年代以降の501の人気が高まってきています。
デッドストックの人気も高く品薄な状態です。元々、アメリカでは、80年代、90年代の米国製501のデッドストックは人気がありました。近年、日本でも人気が上昇しているようです。2013年以前は、価格もほとんどプレミアムがない状態でしたが、今は人気の高まりとともにプレミアムも上がってきている状態です。
関連記事: 4年2ヶ月穿いた時点での米国製501の状態を紹介した記事です。
[USモデル 501STF 穿き込み4年2ヶ月後の状態と感想 ##link##]
以下、米国製501関連の記事です。
[米国製501を穿いて、改めて思うジーンズの面白さ、魅力。 ##link##]
[同じ生まれ年のオーナーのところに旅立っていった94年米国製501STF ##link##]
90年代後半からリーバイスは事業の低迷、採算の悪化のため、米国の工場を次々と閉鎖していきました。そして、2002年には歴史あるバレンシアストリートの工場を閉鎖しました。2003年に米国、テキサス州サンアントニオの残されていた最後の2工場を閉鎖しました。これにより自社工場によるアメリカ製の501は生産終了となりました。
1990年代までリーバイス501は全て米国製でした。2003年以降は、一部のプレミアムモデルを除いて、501も他のモデルと同様に全て米国外生産となりました。
2003年以降、一部の復刻(LVCモデル、2000年代後半のリーバイス・プレミアム、現行のMade in the USAのラインは自社工場ではなくアメリカ国内の外注工場で生産しています。
関連記事: 現行のMade in USA 501-1995は、伝統のコーンミルズ・ホワイトオーク工場製のセルビッジ付き生デニムを使用しています。
[2017年現行モデル Made in USAライン 501-1995の特徴 ##link##]
2003年以前の米国製501の特徴
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90年代 デッドストック 米国製501 |
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- 14オンスは、理想のデニム生地厚とされています。その様な評価を得た理由は、リーバイス501が長年14オンスデニムを使用してきたことによることではないかと推測しています。
1966年頃のオリジナルヴィンテージ 551ZXX/505ダブルネームのフラッシャーにも14オンスのデニムを使用している事を高らかと謳っています。

80年代後半から90年代の501の生地の特徴
501や505の使用デニムは同じオンス数でも、年代やモデルごとで生地に特徴があります。80年代後半から2003年の最終米国製501で使用している生地は初期の頃の毛羽立ちが激しいのが特徴です。
生産終了後ほぼ15年経過した今もアメリカ国内では、未だにアメリカ製を懐かしむ声が強くあります。特に生地が変更となってしまっていることを嘆く声も多く聞かれます。現行の501は12.5オンス以下の生地を使用しています。
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- ジーンズに使用するデニム生地の厚みは、人による好みの差や時代によっても異なります。2010年代は、少し薄い生地の方が一般的に主流になってきているように思います。
米国製501を普段着用するジーンズとして下ろすことにしました
デッドストックの米国製501を穿き込む事にしたのは、その評判が高い14オンスデニムが実際のところはどうなのか、自分としても体験してみたいと思った事が一つの理由です。また、US製501は、日本では色落ちの仕方であまり評判が芳しくないのすが、実際にどのような感じの色落ちになるのか興味がありました。尚、私は色落ちの為に何か特別なことをするようなことは考えていません。普通に穿くだけです。
米国製501着用4ヶ月後の感想
穿き込みを開始してまだ4ヶ月少しですが、現時点での感想として、やはりこの生地はとても魅力があると感じています。厚手でいかにも丈夫そうで気遣う事なく安心して穿けます。また、穿き心地がとても良いです。また、生地の風合いもとても気に入っています。激しい毛羽立ちも見た感じが新鮮で、私は好きです。ヴィンテージのジャケットと合わせても、負けていないと個人的に思います。

尚、サイズについては、洗濯前の状態はかなり緩い状態だったので、今回の洗濯で縮んでくれて喜んでいます。この様な洗濯後の変化を楽しめるのも生デニムを使用したシュリンクトゥフィットの魅力です。
デッドストックのアメリカ製501は年々数が減ってきています。昔はXXやBig-Eのデッドストックも比較的多くあって、値段も信じられない程安かったとの話を聞きます。今ではデッドストックを見かける事はほとんどなく、あってもかなり高い値段が付けられています。
ヴィンテージ・リーバイスのジーンズは市場での絶対数が非常に少なく、自分のサイズを見つける事は困難です。また、見つかったとしても値段や希少性等を考えると、中々気軽にデッドストックから穿き込める環境ではなくなってきています。
それに比べると80年代頃のオールド、90年代以降のレギュラーのデッドストックはまだ見かける事もあり、しかも、値段はかなり値ごろだと思います。
(備考:以下は2013年1月時点で本記事を書いた時の話です。)
値段については、リーバイスジャパンがアメリカ製501を13650円と言う破格の値段で最近まで販売していたことが、市場価格を低い状態にしている大きな要因です。リーバイスジャパンが販売していなければ、値段はかなり上昇していたはずです。
米国製501はリーバイスジャパンのオンラインストアで、在庫切れ後しばらくして再入荷、販売、そして在庫切れを繰り返してきています。既に生産は中止されているので、在庫には限りがあります。リーバイスジャパンが販売中止をすれば、市場価格は大きく上昇すると思います。
リーバイスジャパンの販売数は分かりませんが、実際のところ現時点でも既に米国製501の市場での流通数はかなり少ないと思います。遅かれ早かれ米国製501はかつてのヴィンテージの様に市場で見かけなくなります。
色落ちについては日本ではあまり評判が芳しくありませんが、色落ちの進行が遅い事も評判が良くない理由の一つだと思います。逆に言えば、濃い色が好きな人にとっては、望ましいことだと思います。
14オンスの生デニムのシュリンクトゥフィットを気軽に体験するのに米国製501は最適です!価格が安い今がチャンスです。
2017年6月追記:
本記事を投稿した2013年頃は、80年代から90年代の米国製501は、色落ちがのっぺりしているとして不人気でした(縦落ちする色落ちが圧倒的に好まれていました)が、2015年頃から80年代以降の501の人気が高まってきています。
デッドストックの人気も高く品薄な状態です。元々、アメリカでは、80年代、90年代の米国製501のデッドストックは人気がありました。近年、日本でも人気が上昇しているようです。2013年以前は、価格もほとんどプレミアムがない状態でしたが、今は人気の高まりとともにプレミアムも上がってきている状態です。
関連記事: 4年2ヶ月穿いた時点での米国製501の状態を紹介した記事です。
[USモデル 501STF 穿き込み4年2ヶ月後の状態と感想 ##link##]
以下、米国製501関連の記事です。
[米国製501を穿いて、改めて思うジーンズの面白さ、魅力。 ##link##]
[同じ生まれ年のオーナーのところに旅立っていった94年米国製501STF ##link##]
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