ジーンズは洗濯すると生地の感じがガラッと変わることを、ご存知の方は多いと思います。着用するたびに体に馴染んで柔らかい感じになり、洗濯をすると生地が硬い感じになるのがデニムの特性です。
特に穿き込んでいるジーンズの場合、洗濯前と後の生地の変化は顕著です。
このジャケットの場合、とりあえず目立つ汚れ等は見当たりませんでした。変な折り目や生地のクセがある様なところがないかも一通り見ます。
本ジャケットは、襟の折り目の部分に少しクセがありました。ジャケットの場合、襟やポケットのフラップが途中で折れ曲がっていたりしてクセがついていることがあります。
このジャケットはそれ程ひどくはないですが、右側(写真左)の襟のオープン部にクセがついています。
襟の状態を調べるために襟を開いてみました。折り目にクセがついていて、クセの部分が退色しています。また、上側と下側(表と裏)の生地が離れて空間ができていました。(襟の表と裏が合わさってピッタリしていない状態でした)
折り癖がある場合、洗濯後にクセをなくす様に形を整えます。
特に穿き込んでいるジーンズの場合、洗濯前と後の生地の変化は顕著です。
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- ##hand-o-right## 備考
- デニムの修理をする時は、通常、修理前に洗濯を行う必要があります。洗濯をしていないと生地が伸びた状態で作業することになり、仕上がりに歪みなどが発生するリスクが高くなります。そのため、ほとんどのジーンズのリペアショップでは、デニムの修理は洗濯後の状態で作業を行っています。
(本記事は2012年12月に投稿した記事に一部、加筆、修正を行っています。)
これまで、それなりの数のジャケットとジーンズを洗濯してきました。洗濯はジーンズやデニムのコンディションを整える上でも重要だと思っています。
洗濯の方法は、色々あり、人それぞれ異なります。どれが正解と言う物ではないですが、ご参考までに、私のヴィンテージのデニムジャケットの洗濯の仕方について紹介します。ご参考になれば幸いです。
本記事では、ヴィンテージ 70505 サード仕様の洗濯準備について、洗濯の例として実際に行ないながら、写真で紹介します。
ヴィンテージ ジージャンの洗濯:前準備
洗濯するジャケット:70505 Big-E サード仕様
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ボタンを全て外します。全体を一通り見て気になるようなところがあるか確認します。
コンディションのチェック
私の場合、ヴィンテージの洗濯は手洗いで行います。洗濯を行う前にデニムジャケットの汚れの状態やコンディションをチェックします。洗濯前にチェックする理由は、洗濯する際に注意を払うべき箇所等を把握することが主な目的です。コンディションのチェックは、ヴィンテージでは特に重要だと思います。ボタンを全て外します。全体を一通り見て気になるようなところがあるか確認します。
折りグセなどがあるか?
このジャケットの場合、とりあえず目立つ汚れ等は見当たりませんでした。変な折り目や生地のクセがある様なところがないかも一通り見ます。
本ジャケットは、襟の折り目の部分に少しクセがありました。ジャケットの場合、襟やポケットのフラップが途中で折れ曲がっていたりしてクセがついていることがあります。
このジャケットはそれ程ひどくはないですが、右側(写真左)の襟のオープン部にクセがついています。


折り癖がある場合、洗濯後にクセをなくす様に形を整えます。
パッチの状態
ヴィンテージのジージャンで、パッチが残存している場合、パッチの状態をチェックします。パッチが、硬化したり割れたりしている場合は、洗濯時にできるだけ気をつける様にします。このジャケットのパッチは硬化していて真ん中から割れています。- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- サード(557)以前のモデルでパッチが残っている場合は、手洗いであればパッチの状態を維持することができます。(パッチの状態が悪化することを極力抑えることができます)
ポケットの中も確認
ポケットの中に何か入っているかなども確認します。本品は、左の胸ポケットの中にティッシュが入っていました。ティッシュの状態から、入手前に洗濯は行われていない事が分かりました。
ステッチのコンディション
フロント部下側のボタンホール脇のステッチが飛んでいる箇所を見つけました。周辺のステッチの取り付け状態もチェックしましたが、比較的しっかりしていました。
この様なチェックの目的は、問題がある箇所やステッチが弱っている所周辺を把握して、洗濯時に負担をかけない様に気をつけるためです。今回はそれ程特に気をつけなくて良さそうです。
腕下の部分です。ジャケットによってはステッチが飛んでいたり、ステッチが緩くなっていたり、穴が空いている場合もあったりします。その様な時は洗う時に負担をかけない様に気をつけます。
腕下の部分です。ジャケットによってはステッチが飛んでいたり、ステッチが緩くなっていたり、穴が空いている場合もあったりします。その様な時は洗う時に負担をかけない様に気をつけます。

実際の所、大きな不具合でない限りは、洗濯時に特に気をつける必要はあまりないことが多いです。
ボタンは全て外す
ウエストのアジャスターのボタンも外します。アジャスターの先が折れ曲がったりしている事は良くあります。このジャケットも少しその傾向が見られます。
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