1965年に上映された映画「baby the rain must fall」で主役を演じたスティーブ・マックイーンの衣装について記事を投稿しました。
[1965年の映画でのスティーブ・マックイーンと501 ##link##]
この映画、「baby the rain must fall」はテキサス州の南の小さな街が舞台です。映画の撮影もテキサス州のいくつかの街で行われました。
その映画の撮影がおこなれた街の一つのウォートン(Wharton)から今週、557が届きました。(場所が同じだけで、それ以外は関連性はありません)
届いた557のディテールを見てみるとギャラ入り557XXでした。本記事では、届いたギャラ入り557XXのディテール等の特徴とモデルの見分け方について紹介します。
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ヴィンテージリーバイスのサードモデルはパッチの表記から大きく分けて、ギャラ入り、557XX、557に分かれます。この年代の紙パッチは硬化して損傷しやすいため、557はパッチが消失しているものが多いです。
しかし、557はモデル間でも細かいディテールの違い等があるので、パッチが無くてもモデルを判定する事ができます。
557の場合、ボタン裏刻印でモデルを絞り込めます。サード(557)のボタン裏刻印は17, D, O, A, ドット/刻印無しがあります。
上の写真では分かりづらいかもしれませんが、本品の刻印は17です。数字二桁の刻印は50年代から60年代の初め頃まで見られる特徴です。(例外は16)
フロント前合わせ部やアジャスターベルトのボタン裏刻印が17の場合、基本的にはギャラ入りと判定することが可能です。(その他のディテールでも確認できます。)
ボタン裏刻印は、年代によって表記内容(文字・数字)に特徴があります。1962年から63年頃にかけて(または62年中に変更完了)ボタン裏の刻印は数字二桁からアルファベット一文字に変更になりました。
通称セカンドと呼ばれる507xxは、カフス部と前合わせ部のステッチが切り返されているディテールを備えているのが特徴の一つです。
関連記事:
[507XX革パッチと紙パッチのディテール比較 ##link##]
ギャラ入り 557xxで刻印17の場合、セカンド(507xx)と同じような折り返しステッチを備えている特徴があります。
セカンドと同様のステッチディテールを備えるのは基本的に刻印17のギャラ入りのみになります。(後継モデル刻印Dの最初期では折り返しステッチを備えるものがあります。)
ボタン裏が読めない様な状態でもこの部分のディテールが認められればギャラ入りと推定できます。
ギャラ入り557xx 刻印17の胸ポケットフラップ裏側はライトオンスデニムが使用されています。
ファースト(506xx)やセカンド(507xx)ではポケットのフラップの裏の生地はライトオンスのデニムが使われています。サードモデルでもこの特徴を備えているのが刻印17ギャラ入りと刻印Dの557XXです。それ以外のサードモデルは同オンスのデニムが使われています。
タブはビッグEでVの両端の幅が太い通称均等Vです。
サードのタブは基本的に全て均等Vになります。 後継モデル70505の場合は不均等Vが多いです。
主なサードモデルギャラ入りのディテールの特徴は以上です。それ以外にも細かいディテールやステッチの色等の傾向等もあり、サードモデルはディテールの検証等でも楽しめます。
サードモデルは防縮加工デニム使用であるとされていますが、ギャラ入り557XXで古い年代の501XXで見られる様な特徴ある黒みがかった色をしている生地のものがあります。
サードはセカンドと同様に着丈が短いです。しかし、セカンドがボックス型のシルエットに対して、サードはウエストにかけて絞る様なシェープがかかっているのがシルエットの特徴です。
少しタイト目の場合、ウエスト部が絞られている事が体感できます。本ジャケットはサイズ的には自分の適正サイズより少し小さめです。
ビッグEの501と本ジャケットを組み合わせて着てみた写真です。ジーンズの方が色落ちが進行しているので正確な比較にはなりませんが、生地の色味の違いが分かるかと思います。
私の経験上、色落ちがある程度進行した557は、味のある生地の色味と良い雰囲気になります。また、濃紺でも凄く雰囲気があって良い感じです。557ははずれがないと思っています。
フォースモデルの70505は、着丈が長くなり、生地も織りが整っています。(相対的な比較)557は良くも悪くも初代トラッカージャケットらしいまだ未完成な感じの荒々しさがあります。そこが魅力でもあるかと思います。
ヴィンテージのデニムは、特有の雰囲気があります。サード以降のモデルの場合、上下ヴィンテージでなく、ジージャンはヴィンテージで、ボトムは現行や新しい年代の組み合わせも良く合うと思います。
[1965年の映画でのスティーブ・マックイーンと501 ##link##]
この映画、「baby the rain must fall」はテキサス州の南の小さな街が舞台です。映画の撮影もテキサス州のいくつかの街で行われました。
その映画の撮影がおこなれた街の一つのウォートン(Wharton)から今週、557が届きました。(場所が同じだけで、それ以外は関連性はありません)
届いた557のディテールを見てみるとギャラ入り557XXでした。本記事では、届いたギャラ入り557XXのディテール等の特徴とモデルの見分け方について紹介します。
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557の種類と判別方法
ヴィンテージリーバイスのサードモデルはパッチの表記から大きく分けて、ギャラ入り、557XX、557に分かれます。この年代の紙パッチは硬化して損傷しやすいため、557はパッチが消失しているものが多いです。
しかし、557はモデル間でも細かいディテールの違い等があるので、パッチが無くてもモデルを判定する事ができます。
ボタン裏刻印が17
557の場合、ボタン裏刻印でモデルを絞り込めます。サード(557)のボタン裏刻印は17, D, O, A, ドット/刻印無しがあります。

上の写真では分かりづらいかもしれませんが、本品の刻印は17です。数字二桁の刻印は50年代から60年代の初め頃まで見られる特徴です。(例外は16)
フロント前合わせ部やアジャスターベルトのボタン裏刻印が17の場合、基本的にはギャラ入りと判定することが可能です。(その他のディテールでも確認できます。)
ボタン裏刻印は、年代によって表記内容(文字・数字)に特徴があります。1962年から63年頃にかけて(または62年中に変更完了)ボタン裏の刻印は数字二桁からアルファベット一文字に変更になりました。
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- ##hand-o-right## 備考
- 刻印17はセカンド507XXで良く見られる番号です。557の場合、最初期のギャラ入り(の一部)で同様に使われています。尚、後のモデル刻印Dの557XX/557等でも胸ポケットのボタン裏は17のものが多いです。
刻印17の557xxは507xxと同じ折り返しステッチディテールを備える
通称セカンドと呼ばれる507xxは、カフス部と前合わせ部のステッチが切り返されているディテールを備えているのが特徴の一つです。
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507xx カフス部 |
[507XX革パッチと紙パッチのディテール比較 ##link##]
ギャラ入り 557xxで刻印17の場合、セカンド(507xx)と同じような折り返しステッチを備えている特徴があります。
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557xx ギャラ入り 刻印17のカフス部 |
ボタン裏が読めない様な状態でもこの部分のディテールが認められればギャラ入りと推定できます。
フラップ裏ライトオンスデニム
ギャラ入り557xx 刻印17の胸ポケットフラップ裏側はライトオンスデニムが使用されています。
ファースト(506xx)やセカンド(507xx)ではポケットのフラップの裏の生地はライトオンスのデニムが使われています。サードモデルでもこの特徴を備えているのが刻印17ギャラ入りと刻印Dの557XXです。それ以外のサードモデルは同オンスのデニムが使われています。
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- ##hand-o-right## 備考
- ポケット部のステッチの入れ方などもモデルによる特徴があります。サードではポケット取り付け強化のバータックの糸の色はオレンジかイエローです。バータック間は2本の平行のステッチになります。フォース(70505)になるとバータックの色は紺・黒になり、バータック間はシングルステッチになります。(例外:70505サード仕様)
均等VのビッグE 赤タブ
タブはビッグEでVの両端の幅が太い通称均等Vです。
主なサードモデルギャラ入りのディテールの特徴は以上です。それ以外にも細かいディテールやステッチの色等の傾向等もあり、サードモデルはディテールの検証等でも楽しめます。
サードモデルは防縮加工デニム使用であるとされていますが、ギャラ入り557XXで古い年代の501XXで見られる様な特徴ある黒みがかった色をしている生地のものがあります。
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- ##hand-o-right## 備考
- ギャラ入り557xxの生地は古い年代と同様の特有の雰囲気を備えることなどから、サードモデルの中でもギャラ入りは特別な存在として扱われることがあります。ギャラ入りに絞って探している愛好家の方もいます。
サードモデルのシルエット
サードはセカンドと同様に着丈が短いです。しかし、セカンドがボックス型のシルエットに対して、サードはウエストにかけて絞る様なシェープがかかっているのがシルエットの特徴です。


ビッグEの501と本ジャケットを組み合わせて着てみた写真です。ジーンズの方が色落ちが進行しているので正確な比較にはなりませんが、生地の色味の違いが分かるかと思います。
私の経験上、色落ちがある程度進行した557は、味のある生地の色味と良い雰囲気になります。また、濃紺でも凄く雰囲気があって良い感じです。557ははずれがないと思っています。
フォースモデルの70505は、着丈が長くなり、生地も織りが整っています。(相対的な比較)557は良くも悪くも初代トラッカージャケットらしいまだ未完成な感じの荒々しさがあります。そこが魅力でもあるかと思います。
ヴィンテージのデニムは、特有の雰囲気があります。サード以降のモデルの場合、上下ヴィンテージでなく、ジージャンはヴィンテージで、ボトムは現行や新しい年代の組み合わせも良く合うと思います。
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