2014年8月、リーバイスジャパンのオンラインストア2014年の秋冬向けのラインナップにリジッドカラーのモデル、00501-1931が追加されました。
商品説明から、生地はコーミルズ製12.5オンス、セルビッジデニムを採用、シルエットは2013年モデルを継承していると思われる製品です。
2013 モデルはシルエットが良いとの評判を 聞いていたので、この新しいセルビッジ付きリジッドの501についてとても興味を思っていました。
そして、つい最近になってこのモデルが米国でも取り扱われていることをロングホーンインポートのお客様から聞きました。やはり実物を見てみたい、試してみたいと思い、急遽、入手することにしました。
まずは、主な仕様と特徴について本記事で紹介します。
こちらが入手した501-1931(日米共通色名:ロングデイ(Long Day)、以下501 ロングデイ)です。
米国での価格は約120ドルです。これに消費税(地域にもよりますが、私の住む地域では10%近いです)と送料がかかります。日本での価格は16200円です。為替レートを考えると日米の価格差はほとんどありません。
価格面では、リーバイスジャパンが随分がんばって値付けしているな!と思っています。
仕様的には生地を含めプレミアム感はそれなりにある製品です。セルビッジデニムを使用していることを考えると価格的にも結構良いパフォーマンスがあると思います。
価格、使用生地、その他の仕様を考慮すると、意欲的な製品であると思います。近い将来、本品とレギュラーの501STFを穿き込んで比べてみる予定です。
本記事は仕様を中心に紹介しました。次の記事で、シルエットについての初期の印象とUSモデルとの比較考察を行う予定です。
追記: 日頃から連絡をやり取りさせて頂いているお客様がセルビッジ・ユーズド加工の501 2013 モデルの写真を送って下さいました。
この写真の501 2013モデルの耳の幅もかなり幅が広いです。
写真を送って下さった方は「最近の脇割の幅に殆ど一致していることから、単純にセルビッジデニムもマニュアル通りに通常ラインに乗せて製作しているだけのような気もします。」とおっしゃっていました。
私もその可能性は非常に高いと思いました。生産の効率性も脇割りと同じ幅(余白)でやる方が良い気がします。
商品説明から、生地はコーミルズ製12.5オンス、セルビッジデニムを採用、シルエットは2013年モデルを継承していると思われる製品です。
2013 モデルはシルエットが良いとの評判を 聞いていたので、この新しいセルビッジ付きリジッドの501についてとても興味を思っていました。
そして、つい最近になってこのモデルが米国でも取り扱われていることをロングホーンインポートのお客様から聞きました。やはり実物を見てみたい、試してみたいと思い、急遽、入手することにしました。
まずは、主な仕様と特徴について本記事で紹介します。
こちらが入手した501-1931(日米共通色名:ロングデイ(Long Day)、以下501 ロングデイ)です。
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生地は、少し黒みがかった色をしています。
下は、現行のUSモデル501 Shrink-to-Fitのリジッド(右)と一緒に撮った写真です。
リジッドは未加工の生デニムのため、縮む前の状態は織りが詰まっておらず下糸の白が目立って少し明るめにみえるのが通常です。
しかし、本品は目が既に詰まっている感じで、パリっとした糊がついている様な生地でもありません。しかし、Shrink-to-Fitとフラッシャーにも記載されているので、未洗い未加工の生デニムと思われます。
一般的に初期の段階の色味が濃い方が色落ちをした時、メリハリがある良い色落ちをする傾向があります。本品は色落ちの良さを意識した生地である可能性もあります。
穿きこんでいった時の色落ちがどうなるのか興味深いところです。(追記:あまり穿いていないこともありますが、ロングデイは色落ちの進行が遅いです。レギュラーの501を含めてリーバイス501は、色落ちに時間がかかります。)
前置きが長くなりました。それでは、各部のディテールを紹介します。
セルビッジ(赤耳)デニムのタグが付いています。内側にセルビッジデニムについての説明があります。
パッチはリーバイスジャパン取り扱いの501でおなじみの革パッチです。質感はあまり良い様には思えません。見た感じも高級感を感じさせる物でもない様におもいます。個人的には、少し前までのレギュラー紙パッチのデザインが一番しっくりきます。
2013年からUSモデル501でも大幅なステッチの仕様変更が行われました。外観上、最も大きい変更はインシームシングルステッチです。それ以外にも、フロントボタン脇Vステッチ、バックポケット裏、ウォッチポケット開口部裏もシングルステッチです。
これらの仕様はヴィンテージ501のステッチディテールを模倣したと思われます。
501 ロングデイの場合、さらにウエストバンド裏もシングルステッチになっています。
また、フライフロント下部のステッチ処理も501XXに似た処理になっています。レギュラーモデルではビッグE以降現在に至るまでバータックが入れられています。
当該ディテールにご興味のある方は、以下のLIのブログ記事をご参照下さい。
随分、ヴィンテージを意識したステッチディテールを採用しているな〜と思いました。その一方で、リベットの色は通常の銅褐色ではなく紺系のメタリックカラーです。
リベットが銅褐色でないとかなり外観上のイメージが異なります。ウォッチポケット周りのステッチもちょっと誇張された感じのステッチデザインです。
ヴィンテージのステッチ仕様を模倣してはいても、現行のジーンズなのである程度の遊び心であえてリベットの色を変えたのではないかと想像しています。
501 ロングデイは、なぜか米国のオンラインストアでは非常に目立たない様な扱いになっているのですが、ユーザーの反応は結構ある様で、コメント、フェイスブックのお気に入り紹介等がされています。
このリベットの色が嫌で返品したとコメントしている人もいます。コメント欄でもリベットについて結構話題になっています。
ユーザーコメントでリベット以外の評価はかなり良いです。このリベットが普通の銅褐色だったらさらに好評で、売れるのに!と思います。
(追記:慣れると別に紺の色のリベットでも良いと思うようになりました。)
バックポケットのステッチはオールイエローステッチです。ポケット部のステッチがオールイエローなのは、ヴィンテージでもあまりないので、ここについても少し遊びを持たせたのかと思います。
ポケット周りの内側のステッチは、近年のリーバイスジャパンの501の特徴的な曲線を描く様な仕様です。
アーキュエットは浅めです。
2013年からのステッチの仕様変更の際、裾部のステッチの位置も裾に近い位置に入れられる様に変更になりました。
ここもヴィンテージの501を模倣した特徴的な仕様変更箇所です。
左は501 ロングデイ、右は501 Shrink-to-Fit リジッドです。どちらも裾上約1cmの位置にステッチが入れられています。
裾を折り返すとアウトシーム部にはセルビッジ(赤耳)が露出しています。裾裏はヴィンテージでおなじみのチェーンステッチです。
正直、この耳の部分を見て失望、落胆しました。なぜこれはど広い幅なのか理解に苦しみます。耳の幅はヴィンテージでは個体差があります。しかし、これ程広い幅は私は見たことがありません。
セルビッジデニムを使用することの大きな魅力は、アウトシームのアタリだと私は思っています。これでは、もの凄く太い耳のアタリができてしまいます。
太い耳のアタリができることは、個人的には全く歓迎できません。色落ちの楽しみを失わさせられた様な気持ちです。
耳付きデニムを使用していることがこのモデルの大きな特徴だと認識しておりますが、リベットやバックポケットのステッチの色と同様にわざとこんな太いアウトシームにしたのでしょうか?
リベットはまだ許せても、アウトシームの幅だけは、私には耐えられない位抵抗感があります。本当に残念です。
追記: アウトシームの幅が太いのは残念と書きましたが、色落ちが進行していないこと、ロングデイはこれでも別に良いと思っています。今は、あまり抵抗感を感じません。(追記終わり)
ご参考までに、オリジナルのヴィンテージの耳の部分を並べた写真です。
上から順に革パッチ501XX, 紙パッチ501XX, 66前期、そして501 ロングデイです。
米国での価格は約120ドルです。これに消費税(地域にもよりますが、私の住む地域では10%近いです)と送料がかかります。日本での価格は16200円です。為替レートを考えると日米の価格差はほとんどありません。
価格面では、リーバイスジャパンが随分がんばって値付けしているな!と思っています。
仕様的には生地を含めプレミアム感はそれなりにある製品です。セルビッジデニムを使用していることを考えると価格的にも結構良いパフォーマンスがあると思います。
価格、使用生地、その他の仕様を考慮すると、意欲的な製品であると思います。近い将来、本品とレギュラーの501STFを穿き込んで比べてみる予定です。
本記事は仕様を中心に紹介しました。次の記事で、シルエットについての初期の印象とUSモデルとの比較考察を行う予定です。
追記: 日頃から連絡をやり取りさせて頂いているお客様がセルビッジ・ユーズド加工の501 2013 モデルの写真を送って下さいました。
この写真の501 2013モデルの耳の幅もかなり幅が広いです。
写真を送って下さった方は「最近の脇割の幅に殆ど一致していることから、単純にセルビッジデニムもマニュアル通りに通常ラインに乗せて製作しているだけのような気もします。」とおっしゃっていました。
私もその可能性は非常に高いと思いました。生産の効率性も脇割りと同じ幅(余白)でやる方が良い気がします。
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