セカンドに続き、今回はヴィンテージリーバイス・通称サードの基本的な手入れなどについての留意点を書きます。
サードは、セカンドと異なり、アームホールが大きいのが特徴の一つです。
アームホールが大きいため、厚手のインナーとも組み合わせやすいため、組み合わせるインナーの幅は広がります。
関連ブログ記事:
ヴィンテージ リーバイス ジージャンの種類と特徴
前回、前々回の記事に書いたように、首が襟に直接触れる着方を頻繁にする場合、汚れが付き易いこと、擦れができやすいことを認識しておくべきと言う点は一緒です。
関連ブログ記事:
ヴィンテージジージャンの着用と手入れにおける留意点
サードはファーストやセカンドと比べると、フロントプリーツがないので、ボックスステッチにダメージを与えないように気を使わなくて済みます。
(ファーストやセカンドでも、ボックスステッチにそれほど神経質にならなくても、基本的には大丈夫です。)
見た目は、普及している通称トラッカージャケットなので、あまり、古さを感じさせない現代的なデザインです。
その一方で、557(含むXX)は、年代としては、1962年から1967年までの期間に製造されたものです。
557は、紙パッチの501XXと同年代です。
今から、約50年前の製品です。ステッチは、綿糸が中心です。
普通のデニム製品と同じような感じに、洗濯機、乾燥機を使うと、ステッチにダメージを与える可能性が高いです。
ステッチの損傷を抑えたい場合、乾燥機の使用は絶対に控えるべきだと思います。
洗濯は、セカンドはボックスステッチの保護などの観点から、手洗いをお勧めしましたが、サードは洗濯機で、ソフト水流やデリケート衣類の洗濯モードを使用すれば、比較的大丈夫だと思います。
しかし、コンディションや状況によっては、手洗いの方が良い場合もあります。
例を紹介します。こちらは、先日、ロングホーンインポートで販売した557です。
着用感はある程度ありますが、全体的な生地の色味、色落ち、雰囲気などバランスがとれていると思います。
パッチは端が欠落していたり、割れはありますが、ほぼ全部残存しています。
フロントのVステッチの終端に近いステッチが少し外れています。
裏から見ると、部分的にチェーンステッチが消失しています。
ヴィンテージ品は、ステッチにこの様なダメージがあるものは、珍しくありません。
この様な部分的にステッチにダメージがある場合、程度にもよりますが、取り扱い・付き合い方としては、以下の様な選択肢があります。
本品の場合は、短中期的には現状のままでも着用上支障はありません。
着用を続けて、ダメージが進行した場合は、ステッチの補強などを行うのが一つの案です。
手洗いであれば、洗濯・乾燥時にステッチダメージの進行は抑えられます。
洗濯機を使用する場合は、ダメージが進行するリスクがあります。
だから、洗濯機を使用すべきでないということではありません。環境や考え方にもよりますが、洗濯機で洗いたい・洗う場合もあると思います。
手洗いできる環境がない場合もあるかと思います。
本品の場合、洗濯機で洗う場合は、裏返しでなく、表側にして洗った方がステッチにダメージを与えるリスクが少し低くなると思います。
洗濯機で洗って、ダメージが進行したら、様子を見て必要に応じて、ステッチ補強をするのも一案です。
しかし、本品はパッチも残っています。パッチも残したい場合は、やはり、手洗いをお勧めします。
上に書いた様に、手洗いであれば、ステッチのダメージの進行も抑えられると思います。
本品を洗濯した時の写真です。
もう一例、紹介します。
こちらは、557xx ギャラ入りです。
パッチも残っています。(尚、557でパッチが残っているものは、多くありません。)
こちらもパッチは、ほぼ全て残っています。
パッチが残っている場合は、パッチの維持のため、手洗いをお勧めします。
洗濯機を使用する場合は、パッチがダメージを受けるリスクはあります。
気にせず、洗濯機で洗うというのもあります。数回程度であれば、ほぼ状態を維持できるかもしれません。(保証はできません。)
手洗いは、なんとなく大変なこと、めんどくさいことの様な印象があるかもしれません。
しかし、一度やってみる価値はあると思います。一度、試しに手洗いをしてみれば、どの程度の作業、負担なのかも分かります。
やってみて、自分には向かないと思われれば、洗濯機を使用する方が良いと思います。
ヴィンテージとの付き合い方は、人それぞれです。しかし、自分の経験から、手洗いはそれほどの作業ではなく、ヴィンテージの手入れに適していると思います。
また、手入れすることで、さらに愛着を感じると思います。
サードは、セカンドと異なり、アームホールが大きいのが特徴の一つです。
アームホールが大きいため、厚手のインナーとも組み合わせやすいため、組み合わせるインナーの幅は広がります。
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前回、前々回の記事に書いたように、首が襟に直接触れる着方を頻繁にする場合、汚れが付き易いこと、擦れができやすいことを認識しておくべきと言う点は一緒です。
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サードはファーストやセカンドと比べると、フロントプリーツがないので、ボックスステッチにダメージを与えないように気を使わなくて済みます。
(ファーストやセカンドでも、ボックスステッチにそれほど神経質にならなくても、基本的には大丈夫です。)
見た目は、普及している通称トラッカージャケットなので、あまり、古さを感じさせない現代的なデザインです。
その一方で、557(含むXX)は、年代としては、1962年から1967年までの期間に製造されたものです。
557は、紙パッチの501XXと同年代です。
今から、約50年前の製品です。ステッチは、綿糸が中心です。
普通のデニム製品と同じような感じに、洗濯機、乾燥機を使うと、ステッチにダメージを与える可能性が高いです。
ステッチの損傷を抑えたい場合、乾燥機の使用は絶対に控えるべきだと思います。
洗濯は、セカンドはボックスステッチの保護などの観点から、手洗いをお勧めしましたが、サードは洗濯機で、ソフト水流やデリケート衣類の洗濯モードを使用すれば、比較的大丈夫だと思います。
しかし、コンディションや状況によっては、手洗いの方が良い場合もあります。
例を紹介します。こちらは、先日、ロングホーンインポートで販売した557です。
着用感はある程度ありますが、全体的な生地の色味、色落ち、雰囲気などバランスがとれていると思います。
パッチは端が欠落していたり、割れはありますが、ほぼ全部残存しています。
フロントのVステッチの終端に近いステッチが少し外れています。
裏から見ると、部分的にチェーンステッチが消失しています。
ヴィンテージ品は、ステッチにこの様なダメージがあるものは、珍しくありません。
この様な部分的にステッチにダメージがある場合、程度にもよりますが、取り扱い・付き合い方としては、以下の様な選択肢があります。
本品の場合は、短中期的には現状のままでも着用上支障はありません。
着用を続けて、ダメージが進行した場合は、ステッチの補強などを行うのが一つの案です。
手洗いであれば、洗濯・乾燥時にステッチダメージの進行は抑えられます。
洗濯機を使用する場合は、ダメージが進行するリスクがあります。
だから、洗濯機を使用すべきでないということではありません。環境や考え方にもよりますが、洗濯機で洗いたい・洗う場合もあると思います。
手洗いできる環境がない場合もあるかと思います。
本品の場合、洗濯機で洗う場合は、裏返しでなく、表側にして洗った方がステッチにダメージを与えるリスクが少し低くなると思います。
洗濯機で洗って、ダメージが進行したら、様子を見て必要に応じて、ステッチ補強をするのも一案です。
しかし、本品はパッチも残っています。パッチも残したい場合は、やはり、手洗いをお勧めします。
上に書いた様に、手洗いであれば、ステッチのダメージの進行も抑えられると思います。
本品を洗濯した時の写真です。
もう一例、紹介します。
こちらは、557xx ギャラ入りです。
パッチも残っています。(尚、557でパッチが残っているものは、多くありません。)
こちらもパッチは、ほぼ全て残っています。
パッチが残っている場合は、パッチの維持のため、手洗いをお勧めします。
洗濯機を使用する場合は、パッチがダメージを受けるリスクはあります。
気にせず、洗濯機で洗うというのもあります。数回程度であれば、ほぼ状態を維持できるかもしれません。(保証はできません。)
手洗いは、なんとなく大変なこと、めんどくさいことの様な印象があるかもしれません。
しかし、一度やってみる価値はあると思います。一度、試しに手洗いをしてみれば、どの程度の作業、負担なのかも分かります。
やってみて、自分には向かないと思われれば、洗濯機を使用する方が良いと思います。
ヴィンテージとの付き合い方は、人それぞれです。しかし、自分の経験から、手洗いはそれほどの作業ではなく、ヴィンテージの手入れに適していると思います。
また、手入れすることで、さらに愛着を感じると思います。
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