米国内で販売されるリーバイスの超定番、501 シュリンクトゥフィットのリジッドは、2013年にステッチの仕様が変更となりました。
左が仕様変更前、右が変更後です。
基本的にステッチ関連の仕様が変更となっています。
主な変更点
左が仕様変更前、右が変更後です。
基本的にステッチ関連の仕様が変更となっています。
主な変更点
- 浅めのアーキュエットステッチ
- トップボタン脇Vステッチ
- バックポケットシングルステッチ
- インシームシングルステッチ
等です。これらの変更は、ヴィンテージの501XXのステッチディテールを模倣しているものと推測しています。
変更点の詳細は、以下のブログ記事をご参照ください。
関連ブログ記事:
クロッチからフライ部にかけてのステッチの形状は、革パッチの501XXに似た広い幅になっています。(写真の右側)
オリジナルの革パッチ501XXは、バータックは入っていませんが、似た形状になっています。
変更点の中、個人的に最も驚いたのは、インシームがシングルステッチとなったことでした。
インシームシングルは、ヴィンテージ501の特徴的ステッチディテールの一つです。
80年代前半に脇割りのモデルで、インシームダブルステッチが登場し、赤耳モデル製造中止後の501は、全てダブルステッチでした。
インシームダブルステッチは約30年も続いていた仕様です。シングルからダブルステッチに変更した理由は、耐久性の向上のためだと思います。
クロッチ付近のインシームは擦れが生じやすく、シングルステッチよりダブルステッチの方が、耐久性・強度の点で有効だと思います。
変更前インシームダブルステッチ(下)と変更後インシームシングルステッチ(上)のクロッチ付近の写真です。
アメリカのユーザーの多くがジーンズに求めるものは、丈夫さです。
インシームをシングルステッチに戻すことはないだろうと思っていました。
リーバイスのオンラインストアの501 STFのレビューには、長年の501のユーザーが、ダブルステッチのインシームがオリジナルだ!!ダブルステッチと昔の裾に戻せ!!(タイトル: BRING BACK THE DOUBLE-STITCHED INSEAM AND THE ORIGINAL HEM)
というコメントがあります。
501のインシームがダブルステッチになって約30年経過しており、ほとんどのアメリカの長年のユーザーにとっては、ダブルステッチのインシームが501の特徴であると思っていて不思議はありません。
ダブルステッチからシングルステッチにして、質が落ちた、耐久性が落ちたと受け取られることは十分にあると思います。
低い評価を付けている人の多くは、インシームがダブルステッチからシングルステッチに変更になったことを不満として訴えています。
実は、501STFのインシームは、シングルステッチではありません。裏から見ると二本平行にステッチが入れられています。
外側から見ると一本のシングルステッチですが、一本は表側に露出せずにステッチが入っています。
外から見るとインシームシングルステッチに見えますが、ダブルステッチです。
もう一本が、生地の折り返しの中に入っているため、擦れによるダメージを受けにくいデザインです。
新しい仕様の方が手間がかかっています。耐久性もこちらの方が高いと思います。
実は、外観はインシームシングルで、実態はダブルのまま、さらに一本のステッチは露出していないため擦れなどのダメージを受けにくい造りです。
ロングデイも同じように外側から見るとシングル、内側から見るとダブルになっています。
リーバイスは宣伝していませんが、このステッチの処理は中々素晴らしいアイディアだと思います。
もう一点、米国の長年の501ユーザーが不満に挙げる点は、裾の折り返しの幅が小さくなったことです。
左が仕様変更後、右が変更前です。
古い年代のヴィンテージ501は、裾の折り返しの幅が小さいです。
この折り返しの幅が小さくなったことも、これまでと違う。なんでこんなことをするんだ的な否定的に見る声も少なくありません。
左が仕様変更後、右が変更前です。
50年代の革パッチの501XXの裾下のステッチの入っている位置は狭いのですが、80年代以降の501に馴染み深い人たちにとっては違和感を感じる仕様だと思います。
脇割りも糸を多量に使う仕様に変更になりました。
変更前
変更後
脇割りに関しては、特に不満の声は目にしていません。変更後の方が糸を多量に使っていて、耐久性などでも別に問題ありそうもないからかと思います。
変更後の方がアウトシームのアタリはできやすいのではと思います。
日本では、変更後の仕様を好む人が多いと思います。販売しているアメリカでは、この変更に不満を持つユーザーもいるところが面白いところです。
実用面では、特に耐久性に問題のある変更ではなさそうですし、比較的好ましい変更と思っています。
実際に着用してみてレポートもしたいのですが、現在はLee 200と501ロングデイ、そして90年代初め米国製501と2012年製501STFがあるので、当分先になりそうです。
80年代前半に脇割りのモデルで、インシームダブルステッチが登場し、赤耳モデル製造中止後の501は、全てダブルステッチでした。
インシームダブルステッチは約30年も続いていた仕様です。シングルからダブルステッチに変更した理由は、耐久性の向上のためだと思います。
クロッチ付近のインシームは擦れが生じやすく、シングルステッチよりダブルステッチの方が、耐久性・強度の点で有効だと思います。
変更前インシームダブルステッチ(下)と変更後インシームシングルステッチ(上)のクロッチ付近の写真です。
アメリカのユーザーの多くがジーンズに求めるものは、丈夫さです。
インシームをシングルステッチに戻すことはないだろうと思っていました。
リーバイスのオンラインストアの501 STFのレビューには、長年の501のユーザーが、ダブルステッチのインシームがオリジナルだ!!ダブルステッチと昔の裾に戻せ!!(タイトル: BRING BACK THE DOUBLE-STITCHED INSEAM AND THE ORIGINAL HEM)
というコメントがあります。
501のインシームがダブルステッチになって約30年経過しており、ほとんどのアメリカの長年のユーザーにとっては、ダブルステッチのインシームが501の特徴であると思っていて不思議はありません。
ダブルステッチからシングルステッチにして、質が落ちた、耐久性が落ちたと受け取られることは十分にあると思います。
低い評価を付けている人の多くは、インシームがダブルステッチからシングルステッチに変更になったことを不満として訴えています。
実は、501STFのインシームは、シングルステッチではありません。裏から見ると二本平行にステッチが入れられています。
外側から見ると一本のシングルステッチですが、一本は表側に露出せずにステッチが入っています。
外から見るとインシームシングルステッチに見えますが、ダブルステッチです。
もう一本が、生地の折り返しの中に入っているため、擦れによるダメージを受けにくいデザインです。
新しい仕様の方が手間がかかっています。耐久性もこちらの方が高いと思います。
実は、外観はインシームシングルで、実態はダブルのまま、さらに一本のステッチは露出していないため擦れなどのダメージを受けにくい造りです。
ロングデイも同じように外側から見るとシングル、内側から見るとダブルになっています。
リーバイスは宣伝していませんが、このステッチの処理は中々素晴らしいアイディアだと思います。
もう一点、米国の長年の501ユーザーが不満に挙げる点は、裾の折り返しの幅が小さくなったことです。
左が仕様変更後、右が変更前です。
古い年代のヴィンテージ501は、裾の折り返しの幅が小さいです。
この折り返しの幅が小さくなったことも、これまでと違う。なんでこんなことをするんだ的な否定的に見る声も少なくありません。
左が仕様変更後、右が変更前です。
50年代の革パッチの501XXの裾下のステッチの入っている位置は狭いのですが、80年代以降の501に馴染み深い人たちにとっては違和感を感じる仕様だと思います。
脇割りも糸を多量に使う仕様に変更になりました。
変更前
変更後
脇割りに関しては、特に不満の声は目にしていません。変更後の方が糸を多量に使っていて、耐久性などでも別に問題ありそうもないからかと思います。
変更後の方がアウトシームのアタリはできやすいのではと思います。
日本では、変更後の仕様を好む人が多いと思います。販売しているアメリカでは、この変更に不満を持つユーザーもいるところが面白いところです。
実用面では、特に耐久性に問題のある変更ではなさそうですし、比較的好ましい変更と思っています。
実際に着用してみてレポートもしたいのですが、現在はLee 200と501ロングデイ、そして90年代初め米国製501と2012年製501STFがあるので、当分先になりそうです。
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