先日、ツイッターで505のサイズについてのご質問を頂きました。このご質問について関連したことも加えて、説明いたします。
ところが、実際に入手した後に困惑するほど、実寸(実際の大きさ)が違うとなれば、いったいどうして?と思われるのは当然です。
考えられる理由を以下に箇条書きし、各項目について説明します。
ロングホーンインポートで取り寄せたUS現行品のジーンズは、こちらに届いた時点で、実寸を計って、お客様にお知らせしています。
上に書いた実寸の個体差が通常3cm未満というのは、これまでの経験などを基にした数値です。
通常リーバイスの品番は、例えば505であれば、00505-xxxxと言う”5桁の数字”-”4桁の数字”が使われます。
最初の5桁は505や501と言ったロット番号(モデルの型名)で、後の4桁が色生地を意味します。
以前は、色生地番号の最初の2桁が生地の種類、後の2桁が色を示していました。
現在は、番号自体で、特定の生地や色を示すのではなく、4桁で生地・色・加工を意味するようになっているようです。
現在のジーンズは、同じロット番号でも、様々な種類の色や生地、加工等のバージョンが選べるようになっています。
例えば、2015年11月の時点で、米国モデルの505は、レギュラーモデルで24色(内3つはLVC)あります。
日本のリーバイス公式オンラインストアの505のラインナップは、12色あります。
色や生地が違うと表記サイズは同じでも、実寸サイズは異なる場合があります。
具体的な例として、ここではリーバイスジャパン公式オンラインストアの505 リンスと505 ダークカラーを比べてみます。
両方とも濃紺のタイプです。リンスは14オンス、ダークカラーは13オンスの表記から、生地は異なるものを使用していることが分かります。
また、ダークカラーは少しユーズド・色落ち加工が入っています。
リーバイスジャパンのオンラインストアの商品ページには、そのページのモデルごとに実寸サイズが記載されています。
サイズ表の下には、以下のような注意書きがあります。
実寸を表示する理由は、モデルごとに表記サイズと実寸サイズが異なるためです。
下は、505 リンスとダークカラーの実寸が記載されたサイズ表です。
ちょっと見づらいと思うので、ウエスト表記30インチの実寸サイズを比較した表を作りました。
ウエストとヒップは、リンスに比べてダークカラーが3cm大きいです。渡り幅も2cm違います。渡り幅はたたまれた状態での幅なので、太もも周りは倍になります。
ウエストとヒップが3cm、渡り幅が2cm違うと、穿いた時の印象は大きく異なります。
この様に同じ時期に発売されている505 CLASSICという名前のモデルでも、色が違うだけで、サイズも異なったりします。
また、同じ色でも後でサイズ表の数字が更新されていることもあります。時期が違うと実寸が異なることもあります。
日本でリーバイスジャパンを経由して販売されているジーンズのほとんどは、日本市場用のモデルです。
米国で販売されているモデルとは異なります。
例えば、505や501と同じロット番号でも、一部の例外を除いて、日本モデルとUSモデルは異なります。
また、日米共通のモデルで、同じ生地・色で同じ表記サイズでも、実寸が違うこともあります。
例えば、501-1931 ロングデイは、現在、日米両方で販売しています。
昨年、私が購入したロングデイの表記サイズウエスト28インチは、新品時の実寸が74cmでした。
関連ブログ記事:
501 ロングデイ(リジッド)の糊落とし前と後のサイズ変化
リーバイスジャパンのオンラインストアの501 ロングデイのサイズ表で、ウエスト表記28インチの実寸は、81cmとなっています。
測り方によって、多少は差がありますが、7cmも違うというのは、本当に違います。
この差の理由の一つは、購入時期の違いもあると思います。これは、かなり極端な例です。
通常は、日米共通モデルの場合、日本のモデルの方が実寸でワンサイズ程度小さいことが多いです。
501や505等の定番モデルでも、モデルチェンジが行われる場合があります。
モデルチェンジでシルエットが変更されたりすることでも、サイズ感や穿いた時の印象が異なることがあります。
上で紹介した様に同時期のモデルでも色・生地が異なるとサイズが違うことがあるので、年代が異なるとやはりサイズが違ったりすることがあります。
今回のご質問の方の505は、両方とも日本モデル、色も濃紺、前回の購入は3年前とのことです。
シルエットの変更が加えられた可能性も考えられます。
この様に表記サイズに対して、実寸が色々違うのでは、試着しないとダメだ!と思われる方が多いと思います。
確かに試着するのが一番です。
米国では通販が非常に普及しています。多くの人は、通販でジーンズを購入します。
ジーンズのサイズは、ある程度許容度が大きいです。大抵は、許容範囲に収まります。
大きすぎたり、小さすぎた時は、交換してもらえます。
リーバイスジャパンのオンラインストアでも、サイズ交換の対応が可能です。
ジーンズのサイズ選びをする時、一番参考になるのは、手持ちのジーンズのウエストの実寸サイズです。
手持ちのジーンズの実寸サイズと比較することで、サイズ感の予想ができます。
手元にあるジーンズと同じ位の大きさが良いのであれば、同じくらいの実寸のモデルを選びます。
少し大き目、または、細めが良ければ、好みに応じて調整します。
尚、501のシュリンクトゥフィットの場合は、洗濯後に大幅に縮むので、試着してもあまり意味はありません。
目安としては、手持ちのジーンズの実寸に1インチ足した実寸サイズが候補となります。
女性向け501・ジーンズ情報ページ
@LonghornImport 突然失礼します。
サイズについて検索していて『私のリーバイス』にたどり着きました。
昨日数年ぶりにリーバイスの505を購入しましたところ、同じサイズなのにこんなに違いました。つづく… pic.twitter.com/cAZnAJMiMT
— ミムラ姉さん (@mizuho1203) October 21, 2015
@LonghornImport 505はシルエットを変えてきた事は拝読致しましたが、サイズも変えているのでしょうか。
試着しましたが、痩せたのと新品だから大きいのかと思い、数年前と同じサイズにしたのですが、あまりに違い困惑しています。お教え頂けませんでしょうか。宜しくお願いします
— ミムラ姉さん (@mizuho1203) October 21, 2015
同じモデル・ロット番号で同じ表記サイズであれば、大体同じくらいのサイズだろうと考えるのは、ごく普通の自然なことです。ところが、実際に入手した後に困惑するほど、実寸(実際の大きさ)が違うとなれば、いったいどうして?と思われるのは当然です。
考えられる理由を以下に箇条書きし、各項目について説明します。
- 個体差によるもの
- 同じロット番号でも異なるモデルである
- 色や生地が違う
- 加工が入っている
- 日本正規流通モデル vs USモデル
- 年代が異なる・シルエットが変更された
ジーンズの個体差
ジーンズは、現在も基本的に手縫いです。同じモデル、同じ表記サイズでも、実寸サイズはばらつきがあります。
個体差による実寸の違いは通常、数cm程度です。
ウエスト数cm程度の差であれば、着用して大きな差は感じません。(穿き比べれば、少し大きいとか小さいとか、分かりますが許容範囲だと思います。)
手元に複数のジーンズをお持ちであれば、それらの実寸を測ってみてください。恐らく、全く同じではなく、数cm程度は差があると思います。
一般的に、ウエストの実寸差が3cmを超えるくらいになると、着用して明らかに差を感じることが多くなると思います。
501や505等の場合、標準範囲のウエストサイズは1インチ刻みで選べるようになっています。
1インチは2.54cmです。実寸で3cm差があると、着用してワンサイズ違う感じになることになります。
大まかなところで、通常は、同じメーカー、同じモデルで表記サイズの個体差は、3cm未満です。
ロングホーンインポートで取り寄せたUS現行品のジーンズは、こちらに届いた時点で、実寸を計って、お客様にお知らせしています。
上に書いた実寸の個体差が通常3cm未満というのは、これまでの経験などを基にした数値です。
同じロット番号でも色・生地や加工による違いがある
通常リーバイスの品番は、例えば505であれば、00505-xxxxと言う”5桁の数字”-”4桁の数字”が使われます。
最初の5桁は505や501と言ったロット番号(モデルの型名)で、後の4桁が色生地を意味します。
以前は、色生地番号の最初の2桁が生地の種類、後の2桁が色を示していました。
現在は、番号自体で、特定の生地や色を示すのではなく、4桁で生地・色・加工を意味するようになっているようです。
現在のジーンズは、同じロット番号でも、様々な種類の色や生地、加工等のバージョンが選べるようになっています。
例えば、2015年11月の時点で、米国モデルの505は、レギュラーモデルで24色(内3つはLVC)あります。
日本のリーバイス公式オンラインストアの505のラインナップは、12色あります。
色や生地が違うと表記サイズは同じでも、実寸サイズは異なる場合があります。
具体的な例として、ここではリーバイスジャパン公式オンラインストアの505 リンスと505 ダークカラーを比べてみます。
また、ダークカラーは少しユーズド・色落ち加工が入っています。
リーバイスジャパンのオンラインストアの商品ページには、そのページのモデルごとに実寸サイズが記載されています。
サイズ表の下には、以下のような注意書きがあります。
※LEVI'S® E-SHOPで記載しているサイズは、すべて実際の商品を計測した実寸となっております。 そのため、LEVI'S® E-SHOPで記載しているサイズは、タグに記載されたサイズと異なります。予めご了承ください。
実寸を表示する理由は、モデルごとに表記サイズと実寸サイズが異なるためです。
下は、505 リンスとダークカラーの実寸が記載されたサイズ表です。
ウエストとヒップは、リンスに比べてダークカラーが3cm大きいです。渡り幅も2cm違います。渡り幅はたたまれた状態での幅なので、太もも周りは倍になります。
ウエストとヒップが3cm、渡り幅が2cm違うと、穿いた時の印象は大きく異なります。
この様に同じ時期に発売されている505 CLASSICという名前のモデルでも、色が違うだけで、サイズも異なったりします。
また、同じ色でも後でサイズ表の数字が更新されていることもあります。時期が違うと実寸が異なることもあります。
日本正規流通モデル vs USモデル
日本でリーバイスジャパンを経由して販売されているジーンズのほとんどは、日本市場用のモデルです。
米国で販売されているモデルとは異なります。
例えば、505や501と同じロット番号でも、一部の例外を除いて、日本モデルとUSモデルは異なります。
また、日米共通のモデルで、同じ生地・色で同じ表記サイズでも、実寸が違うこともあります。
例えば、501-1931 ロングデイは、現在、日米両方で販売しています。
昨年、私が購入したロングデイの表記サイズウエスト28インチは、新品時の実寸が74cmでした。
関連ブログ記事:
501 ロングデイ(リジッド)の糊落とし前と後のサイズ変化
リーバイスジャパンのオンラインストアの501 ロングデイのサイズ表で、ウエスト表記28インチの実寸は、81cmとなっています。
測り方によって、多少は差がありますが、7cmも違うというのは、本当に違います。
この差の理由の一つは、購入時期の違いもあると思います。これは、かなり極端な例です。
通常は、日米共通モデルの場合、日本のモデルの方が実寸でワンサイズ程度小さいことが多いです。
年代が異なる・シルエットが変更された
501や505等の定番モデルでも、モデルチェンジが行われる場合があります。
モデルチェンジでシルエットが変更されたりすることでも、サイズ感や穿いた時の印象が異なることがあります。
上で紹介した様に同時期のモデルでも色・生地が異なるとサイズが違うことがあるので、年代が異なるとやはりサイズが違ったりすることがあります。
今回のご質問の方の505は、両方とも日本モデル、色も濃紺、前回の購入は3年前とのことです。
シルエットの変更が加えられた可能性も考えられます。
ジーンズの適正サイズの選び方
この様に表記サイズに対して、実寸が色々違うのでは、試着しないとダメだ!と思われる方が多いと思います。
確かに試着するのが一番です。
米国では通販が非常に普及しています。多くの人は、通販でジーンズを購入します。
ジーンズのサイズは、ある程度許容度が大きいです。大抵は、許容範囲に収まります。
大きすぎたり、小さすぎた時は、交換してもらえます。
リーバイスジャパンのオンラインストアでも、サイズ交換の対応が可能です。
ジーンズのサイズ選びをする時、一番参考になるのは、手持ちのジーンズのウエストの実寸サイズです。
手持ちのジーンズの実寸サイズと比較することで、サイズ感の予想ができます。
手元にあるジーンズと同じ位の大きさが良いのであれば、同じくらいの実寸のモデルを選びます。
少し大き目、または、細めが良ければ、好みに応じて調整します。
尚、501のシュリンクトゥフィットの場合は、洗濯後に大幅に縮むので、試着してもあまり意味はありません。
目安としては、手持ちのジーンズの実寸に1インチ足した実寸サイズが候補となります。
女性向け501・ジーンズ情報ページ
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