オンス数について、いくつか続けて記事を投稿しました。デニムのオンス数は一つの目安であって、それだけで生地を評価することはできないと書きました。
太もも部(渡り幅)にゆとりのあるクラシックなストレートフィットとの説明です。
少し渡り幅にゆとりをもたせたクラッシックなストレートシルエットになったのかもしれません。
モデルは渋目のおじさんです。デニム or シャンブレーのシャツにジーンズ、靴はレッドウイングの875っぽいです。
結構、格好良いなと個人的には思いました。(笑)
2000年代にリーバイスは、若いユーザー層を取り込もうとしたのか、505をその時々の流行に合わせて、股上を極端に浅くしたり、非常に太いシルエットにするなど、デザインを頻繁に変更して、長年のユーザーから大ひんしゅくを買いました。
当時、多くの長年の505愛好家達は、ラングラーの13MWZに流れていってしまったようです。
現行の505は、再びかつてのユーザーを取り戻すべく、少し上の年齢層を狙っているのかもしれないと一瞬思いました。
しかし、リジッドでは比較的若めのモデルさんを使っているので、上の年齢層を特に狙っているようではなさそうです。(リジッドについて、後で具体的に紹介します。)
下は、バナーの右側のバックポケット部の写真です。赤みに近いオレンジのステッチが、サイドとバックポケット周りに入れられています。
ちょっとしたところですが、結構新鮮でインパクトのある色使いだなと思いました。
尚、このステッチの色使いは、全てのモデルではなく、おそらく一部だと思います。
基本色であるリジッドやリンスの商品写真を見てみると、従来から使われてきた普通のオレンジのステッチです。
恐らく、バナーの右側の赤みのあるステッチは、テストマーケティング的な新しい試みなのではと思います。
2013年にリーバイスの主力モデルの501STFは、ステッチの大幅な変更を行いました。
この仕様変更は、インシームをダブルからシングルへ戻し、フロントVステッチ、アーキュエットの形状を浅めにしたり、脇割りのステッチ処理、裾の折り返しステッチ幅を小さくとるなど、ヴィンテージを模倣したステッチ処理関連が主です。
関連ブログ記事:
現行501STFが仕様変更により魅力大幅アップ!! 新モデルと従来モデルの仕様比較
インシームのダブルステッチは、80年代から30年以上続けていた仕様です。シングルに戻したのは、本当に驚きました。
501STFの仕様を変更する数年前から、501 ORIGINAL(基本的に全て防縮加工のデニム使用)の一部のラインでは、インシームシングルが登場していました。
リーバイスの501STF(501-0000)は、501の本流を現代に受け継ぐ主力モデルです。
他のモデルで先にステッチの変更をして、様子を見てから、501STFでも変更することを決めたのだと想像しています。
個人的には、この仕様変更は中々良いと思ったのですが、長年愛用しているユーザーを抱える501STFの場合、この仕様変更に対して、不満を述べるユーザーも少なくありません。(日本では多分好評だと思います)
関連ブログ記事:
米国ユーザーから不評な501STF ステッチ仕様変更
主力モデルは、長年のユーザーがいるので、あまり安易な変更は避けるべきと考えているのではと思います。
ちなみに、私の認識では、505のリジッドとリンスは、2014年の時点でも、501STFの様な仕様変更は行われていません。インシームはダブルステッチです。(ユーズド加工など他の色ではインシームシングルもあるかもしれません)
関連ブログ記事:
現行501シュリンクトゥフィットと現行505リジッドのディテール比較
505に関しては、安易なシルエット変更をして痛い目にあっているので、慎重になっているのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、主力モデルについての注目点を紹介します。
通常リンスは、ジーンズの形にした後の工程で、洗い加工したものを呼びます。
一般的に、リジッドがあるモデルでは、リジッドを洗い加工したものをリンスと呼びます。
備考: 現行の501の場合、リンスはリジッドを洗い加工したものではありません。
505の場合も、伝統的にリジッド(デニム生地は防縮加工された糊付き)を洗い加工して、リンスとしていました
今回、505のリンスの商品説明を見て、えっ?と思うことがありました。以下、商品説明です。(非常に簡単です。)
100% Cotton
Non–stretch heavyweight denim (12 oz.) finished in a garment rinse
Imported
100%コットン
ノンストレッチ・ヘビーウェイトデニム(12オンス)ガーメントリンス仕上げ
となっています。
最近の505リンスとリジッドは、厚手の生地であることが特徴との認識があったので、12オンス?と書いてるのを見て、驚きました。
2013年2月に本ブログで紹介した505 リンスは、14.5オンスでした。
アメリカの場合、単にミスということもあるので、本当に12オンスなのかは定かではありません。
しかし、12オンスである可能性は高いと思います。
次にリジッドの方を見てみました。
冒頭で紹介したバナーよりも若いモデルさんの着用写真です。
商品説明は、
100% Cotton
Overdyed, non–stretch, heavyweight denim (14.75 oz.) finished in our Water<Less™ process.
Mexico
となっています。
生地は14.75オンス。リジッドは、変わらず厚手の生地です。
505リンスの12オンスデニムの説明が合っていると仮定すると、2015年秋冬の505では、リンスとリジッドは異なる生地を使っていることになります。
リジッドとリンスでオンス数が異なると、差別化も明確になります。
厚手の生地が好きな人はリジッド、あまり厚くない生地の方が好きな人はリンスという様な形で、選択、判断しやすい利点もあるかと思います。
今回のリンスとリジッドの様なケースでは、オンス数の表記がとても参考になると思います。
この秋冬の505は、色・モデルが24もあります。(内3モデルはLVC)モデルには、弾力性のあるポリウレタンが2%含まれたデニムもあります。
幅広いユーザーのニーズに応える様に多くのモデルを用意している様に見えます。
今回のリンスの生地を軽くしたのも、505を再び主力モデルにするため、リーバイスが力を入れていることの一端を示しているのかもしれません
本記事で紹介した内容を、YouTubeでも投稿しています。
今回は、オンス数が参考になる(可能性のある)事例を含めて、現行のUS505の商品ページを紹介します。
以下は、米国リーバイスのオンラインストアの505の商品一覧ページです。
505 REGULARTM
THE ORIGINAL ZIP FLY SINCE 1967. A CLASSIC STRAIGHT FIT WITH EXTRA ROOM IN THE THIGH.
太もも部(渡り幅)にゆとりのあるクラシックなストレートフィットとの説明です。
少し渡り幅にゆとりをもたせたクラッシックなストレートシルエットになったのかもしれません。
モデルは渋目のおじさんです。デニム or シャンブレーのシャツにジーンズ、靴はレッドウイングの875っぽいです。
結構、格好良いなと個人的には思いました。(笑)
2000年代にリーバイスは、若いユーザー層を取り込もうとしたのか、505をその時々の流行に合わせて、股上を極端に浅くしたり、非常に太いシルエットにするなど、デザインを頻繁に変更して、長年のユーザーから大ひんしゅくを買いました。
当時、多くの長年の505愛好家達は、ラングラーの13MWZに流れていってしまったようです。
現行の505は、再びかつてのユーザーを取り戻すべく、少し上の年齢層を狙っているのかもしれないと一瞬思いました。
しかし、リジッドでは比較的若めのモデルさんを使っているので、上の年齢層を特に狙っているようではなさそうです。(リジッドについて、後で具体的に紹介します。)
下は、バナーの右側のバックポケット部の写真です。赤みに近いオレンジのステッチが、サイドとバックポケット周りに入れられています。
ちょっとしたところですが、結構新鮮でインパクトのある色使いだなと思いました。
尚、このステッチの色使いは、全てのモデルではなく、おそらく一部だと思います。
基本色であるリジッドやリンスの商品写真を見てみると、従来から使われてきた普通のオレンジのステッチです。
恐らく、バナーの右側の赤みのあるステッチは、テストマーケティング的な新しい試みなのではと思います。
2013年にリーバイスの主力モデルの501STFは、ステッチの大幅な変更を行いました。
この仕様変更は、インシームをダブルからシングルへ戻し、フロントVステッチ、アーキュエットの形状を浅めにしたり、脇割りのステッチ処理、裾の折り返しステッチ幅を小さくとるなど、ヴィンテージを模倣したステッチ処理関連が主です。
関連ブログ記事:
現行501STFが仕様変更により魅力大幅アップ!! 新モデルと従来モデルの仕様比較
インシームのダブルステッチは、80年代から30年以上続けていた仕様です。シングルに戻したのは、本当に驚きました。
501STFの仕様を変更する数年前から、501 ORIGINAL(基本的に全て防縮加工のデニム使用)の一部のラインでは、インシームシングルが登場していました。
リーバイスの501STF(501-0000)は、501の本流を現代に受け継ぐ主力モデルです。
他のモデルで先にステッチの変更をして、様子を見てから、501STFでも変更することを決めたのだと想像しています。
個人的には、この仕様変更は中々良いと思ったのですが、長年愛用しているユーザーを抱える501STFの場合、この仕様変更に対して、不満を述べるユーザーも少なくありません。(日本では多分好評だと思います)
関連ブログ記事:
米国ユーザーから不評な501STF ステッチ仕様変更
主力モデルは、長年のユーザーがいるので、あまり安易な変更は避けるべきと考えているのではと思います。
ちなみに、私の認識では、505のリジッドとリンスは、2014年の時点でも、501STFの様な仕様変更は行われていません。インシームはダブルステッチです。(ユーズド加工など他の色ではインシームシングルもあるかもしれません)
関連ブログ記事:
現行501シュリンクトゥフィットと現行505リジッドのディテール比較
505に関しては、安易なシルエット変更をして痛い目にあっているので、慎重になっているのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、主力モデルについての注目点を紹介します。
505リンス
通常リンスは、ジーンズの形にした後の工程で、洗い加工したものを呼びます。
一般的に、リジッドがあるモデルでは、リジッドを洗い加工したものをリンスと呼びます。
備考: 現行の501の場合、リンスはリジッドを洗い加工したものではありません。
505の場合も、伝統的にリジッド(デニム生地は防縮加工された糊付き)を洗い加工して、リンスとしていました
今回、505のリンスの商品説明を見て、えっ?と思うことがありました。以下、商品説明です。(非常に簡単です。)
100% Cotton
Non–stretch heavyweight denim (12 oz.) finished in a garment rinse
Imported
100%コットン
ノンストレッチ・ヘビーウェイトデニム(12オンス)ガーメントリンス仕上げ
となっています。
最近の505リンスとリジッドは、厚手の生地であることが特徴との認識があったので、12オンス?と書いてるのを見て、驚きました。
2013年2月に本ブログで紹介した505 リンスは、14.5オンスでした。
アメリカの場合、単にミスということもあるので、本当に12オンスなのかは定かではありません。
しかし、12オンスである可能性は高いと思います。
次にリジッドの方を見てみました。
505 リジッド
冒頭で紹介したバナーよりも若いモデルさんの着用写真です。
商品説明は、
100% Cotton
Overdyed, non–stretch, heavyweight denim (14.75 oz.) finished in our Water<Less™ process.
Mexico
となっています。
生地は14.75オンス。リジッドは、変わらず厚手の生地です。
505リンスの12オンスデニムの説明が合っていると仮定すると、2015年秋冬の505では、リンスとリジッドは異なる生地を使っていることになります。
リジッドとリンスでオンス数が異なると、差別化も明確になります。
厚手の生地が好きな人はリジッド、あまり厚くない生地の方が好きな人はリンスという様な形で、選択、判断しやすい利点もあるかと思います。
今回のリンスとリジッドの様なケースでは、オンス数の表記がとても参考になると思います。
この秋冬の505は、色・モデルが24もあります。(内3モデルはLVC)モデルには、弾力性のあるポリウレタンが2%含まれたデニムもあります。
幅広いユーザーのニーズに応える様に多くのモデルを用意している様に見えます。
今回のリンスの生地を軽くしたのも、505を再び主力モデルにするため、リーバイスが力を入れていることの一端を示しているのかもしれません
本記事で紹介した内容を、YouTubeでも投稿しています。
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