ヴィンテージ•リーバイスは、ディテールの検証も楽しみの一つです。モデル間でのディテールや仕様はそれ程厳格に定められているわけではないので、モデル判定の決め手としてはパッチが重要な判断材料になります。
しかし、60年代後半以前の紙パッチは欠損している場合が多く、その場合はディテール等からモデルを推定することになります。
ヴィンテージ•リーバイスのジャケット(ジージャン)は、通常のデニムのみのものと裏にブランケットが付いているモデルがあります。ブランケット付きのLOT表記は、以下の様にモデルによって番号のつけ方が異なります。
ファースト:
506XX
519XX - ブランケット付
セカンド:
507XX
517XX - ブランケット付
サード:
557XX/557
559XX/559 - ブランケット付
フォース:
70505-0217
70505-0317 - ブランケット付
今回紹介するのは、サード仕様のブランケット付きジャケットです。
ヴィンテージ•リーバイスの購入を検討し始めた時、なぜかブランケット付きジャケットに強い興味があって、条件がある程度合うものがあれば欲しいと思っていました。
このジャケットは、使用感がそれなりにあり、パッチは欠損、襟と袖口、そして裾の一部にほつれがあります。ヴィンテージ初心者の私にとって、あまりコンディションが良くないものは避けたいと思っていたのですが、ほとんど躊躇せずに購入に踏み切りました。
今回写真を撮ってみて、改めて見ると、ほつれなどの不具合箇所もあるものの、全体的には良い感じの雰囲気だなと改めて感心したりしました。
Big-E期のヴィンテージ•ジャケットのブランケットは、全て横のストライプの模様が入っています。Small-e後は、初期の物は横ストライプでしたが、その後、ストライプが縦、または、無地のものになります。
私はなぜか、この横ストライプの模様のブランケットにとても惹きつけられるものを感じていました。
ジャケットによっては、ブランケットの一部がやぶけているものも過去に見ていて、このジャケットを購入する理由の一つは、ブランケットのコンディションは特に問題がなさそうだったことがありました。(と言っても、ブランケットの一部にほつれ等もあります。)
初心者ながらボタン裏の刻印を見てみたり、ステッチの状態や不具合の状態を確かめたりしました。
そして、このジャケットのフロントボタンのフラップを開けてみると、70505のディテールの特徴の一つであるバータックに紺色の糸ではなく、オレンジ色の糸が使われている事に気がつきました。
両サイドのバータック間を結ぶステッチも、70505の紺色の糸で一本のステッチではなく、オレンジ色の糸で2本のステッチが入れられていました。
このディテールはサードモデルのものです。
袖口の裏側のステッチは、シングルステッチ(しかも暗色(めずらしい)の糸使用)で、こちらもサードモデルの仕様でした。
購入してからその時まで、70505-0317だろうと完全に思っていたのですが、サードモデルの仕様になっているので、さらに気になり、パッチの後の部分も見てみました。
パッチはないものの、パッチ取り付けの糸の一部は残っていました。そして、パッチが付いていたと思われる部分は少し毛羽立っていて、その部分の大きさから、大パッチが付いていたように見受けられたため、残っているステッチの長さを測ってみました。
長さは、横が約7cm、縦が4cm以上ありました。70505の小パッチは、横約6.5cm、縦約3.5cm程度です。横の長さは明らかに長く、縦も同様のため、パッチは小パッチでなく、大パッチが取り付けられていたと思われます。
これは、70505ではなく、サードモデルの559かもしれない!!、と勝手に一人で盛り上がり、ドキドキしながら、ボタン裏の刻印を見てみました。
ボタン裏の刻印は、526でした。サードモデルの場合、通常、ボタン裏の刻印はアルファベット、または、二桁の数字(17)です。刻印はサードではなく70505の方の仕様のようでした。
サードモデルでも3桁刻印が使われていた事があるのか、このモデルは何なのか、非常に限られた知識しか持たない初心者の私にはここまでが限界でした。
60年代後半は社会の動きと同様にリーバイスの製品もめまぐるしい変化を遂げた時期でした。
60年代後半から70年代前半にかけて、リーバイスは何十もの新しい工場を建設しました。製品も品番変更、そしてモデルや様々な細かなディテールの変更が行われた時期です。このジャケットはまさにその様な激動のさなかに作られた一つの製品です。
このジャケットに出会い、さらに私のヴィンテージへの興味は深まっていくことになりました。
しかし、60年代後半以前の紙パッチは欠損している場合が多く、その場合はディテール等からモデルを推定することになります。
ヴィンテージ•リーバイスのジャケット(ジージャン)は、通常のデニムのみのものと裏にブランケットが付いているモデルがあります。ブランケット付きのLOT表記は、以下の様にモデルによって番号のつけ方が異なります。
ファースト:
506XX
519XX - ブランケット付
セカンド:
507XX
517XX - ブランケット付
サード:
557XX/557
559XX/559 - ブランケット付
フォース:
70505-0217
70505-0317 - ブランケット付
今回紹介するのは、サード仕様のブランケット付きジャケットです。

このジャケットは、使用感がそれなりにあり、パッチは欠損、襟と袖口、そして裾の一部にほつれがあります。ヴィンテージ初心者の私にとって、あまりコンディションが良くないものは避けたいと思っていたのですが、ほとんど躊躇せずに購入に踏み切りました。
今回写真を撮ってみて、改めて見ると、ほつれなどの不具合箇所もあるものの、全体的には良い感じの雰囲気だなと改めて感心したりしました。

私はなぜか、この横ストライプの模様のブランケットにとても惹きつけられるものを感じていました。
ジャケットによっては、ブランケットの一部がやぶけているものも過去に見ていて、このジャケットを購入する理由の一つは、ブランケットのコンディションは特に問題がなさそうだったことがありました。(と言っても、ブランケットの一部にほつれ等もあります。)
初心者ながらボタン裏の刻印を見てみたり、ステッチの状態や不具合の状態を確かめたりしました。

このディテールはサードモデルのものです。


長さは、横が約7cm、縦が4cm以上ありました。70505の小パッチは、横約6.5cm、縦約3.5cm程度です。横の長さは明らかに長く、縦も同様のため、パッチは小パッチでなく、大パッチが取り付けられていたと思われます。


60年代後半は社会の動きと同様にリーバイスの製品もめまぐるしい変化を遂げた時期でした。
60年代後半から70年代前半にかけて、リーバイスは何十もの新しい工場を建設しました。製品も品番変更、そしてモデルや様々な細かなディテールの変更が行われた時期です。このジャケットはまさにその様な激動のさなかに作られた一つの製品です。
このジャケットに出会い、さらに私のヴィンテージへの興味は深まっていくことになりました。
こんにちは。
返信削除既に解決なさっている様ですが、70505-0317の大パッチでよさそうですね。
大パッチが取れていると、557(559)なのか70505なのか、判定に困りますね。
一番困るのは、70505であっても、最初期はボタン裏に「D」や「O」が存在することです。
これでパッチが取れていた場合、本当に557と区別がつきません。
ちなみに自分が持っている70505も、赤タブが均等Vでバータックがオレンジなのでちょっと喜んだことがあります。
シルエット的にも、丈が長くなる前のものらしく、初期ものなのかな?と。
しかしながら、パッと見の印象で、557ではなく70505に見えてしまうのはなぜだろう?と思っていたら、ステッチが全てオレンジだったからでした。
自分はブランケット付きは持っていませんが、冬になると毎年欲しくなります。
しかし年々、コンディションにうるさくなってしまって、本当に購入したとしたら、全然着ないと思います(笑
Jazz Rail Roadさん、
返信削除こんにちは。コメントありがとうございます!!
おっしゃる通り、もしも刻印がDとかOとかだったら、区別がつきませんよね。
その場合、恐らく557/559と言うことで落ち着いてしまっていたのではと思います。ジャケットについては、品番変更はまさにLOT表記が変えられただけで、それからしばらく(かなり)の間は中身は557そのものの70505が作り続けられていたと思います。実際、小パッチでも中身はボタン裏刻印を含めて557仕様もあるくらいのようなので、これらを70505として同一のモデルとして扱うのも微妙ですよね。しかしながら、この辺のあいまいさ、混在するところなんかも、ある意味ヴィンテージの楽しさになってしまったりするところも面白いところです。
私もステッチが全てオレンジだと70505のイメージがあります。やはり、557のイメージはイエローの綿糸ですよね。557は玉数が少ない上にコンディションが良いやつが少ないので、なかなか手に入りません。
ブログでも紹介した極東製の70505はオール綿糸使用なので、通常の物とはイメージ的にかなり違います。どちらかと言うと雰囲気はやはり557に近い感じです。ただ、557とも違うので、独特のものがあります。
通常のデニムのジャケットとブランケット付きの両方あると使い回し出来るし、良いと思います。ブランケット付きは、コンディションが良いものが多い気がします。多分、ブランケットが付いている事で生地が強化(負荷が低減)され丈夫で耐久性が高まっていることが影響しているのではと思っています。値段も高くないので、個人的にはお勧めです。
今後、通常の70505のブランケット付きも紹介する予定です。また、同一と思われるサイズ表記で型がどのように違うのかとかについても検証してみようと考えてます。(いつになる事やら。。。(汗))多分その前に、パッチだけ先に紹介した559XXの方について書くと思います。