ジーンズの色落ちは縦落ちすることが好まれます。こだわる方はヒゲや耳のアタリやそれ以外の細部の色落ちも重視しますが、一般にも、縦落ちのジーンズへのユーザーそして市場のニーズは非常に強いものがあります。
この市場の志向はかなり長い期間続いています。私の認識としてはおよそ20年位続いていると思います。
この市場の志向はかなり長い期間続いています。私の認識としてはおよそ20年位続いていると思います。
縦落ちは、元来、穿き込まれたヴィンテージ•ジーンズの特徴でしたが、ヴィンテージブームをきっかけに、新品でも加工されたものが多く作られてきました。
縦落ち加工されたジーンズは一般的となって久しいです。また、大人向けだけでなく子供向けのデニム品にも採用されており、幅広く市場に普及しています。
縦落ち加工されたジーンズは一般的となって久しいです。また、大人向けだけでなく子供向けのデニム品にも採用されており、幅広く市場に普及しています。

上の写真は私の娘の過去数年穿いてきたジーンズの一部です。これ以外にもたくさん持っているのですが、ほとんど全て縦落ち加工がされています。
縦落ちは確かに格好良いので、今でも多様なデニム製品で採用されています。しかし、市場に加工されたものがあまりにも氾濫しており、しかもそれがあまりにも長い期間続いているので、最近になり濃い色のソリッドの色味が見直されてきていたり、生デニムへの注目、関心が高まってきている様です。
この傾向は、最近のアバクロやDiesel等のジーンズのラインナップからもうかがえます。(生ではありませんが、色の濃いソリッドな色味のデニムを採用)
また、新品の未加工のデニムから自分で穿き込んで色落ちを楽しむ市場ニーズも以前からありました。このニーズに対応し成長してきたのが、国内のレプリカブランドや復刻品のジーンズです。
レプリカデニムは縦落ちしやすい生地が採用されています。また、私が持っている2000年代後半のリーバイスの上位製品のジーンズの生地も縦落ちをしやすい生地が使用されていました。
レプリカデニムは縦落ちしやすい生地が採用されています。また、私が持っている2000年代後半のリーバイスの上位製品のジーンズの生地も縦落ちをしやすい生地が使用されていました。
私の認識として、セルビッジ付きの狭幅でなく広幅デニムを使用したヴィンテージの505や70505は明確な縦落ちをすることなどから、セルビッジかそうでないかは縦落ちにはあまり関係しないと思っています。ただ、耳のアタリはセルビッジの方が付きやすいと思います。
以前の記事でもふれましたが、1970年代後半から2003年までの米国製501は縦落ちはあまりしない傾向の生地が使われています。また、この期間の501は相当長い時間穿き込まないと色落ちしません。
リーバイスのレギュラー品の評判が良くないのは、色落ちまで時間がかかる事と色落ちしても明確な縦落ちしないからなのかと推測しています。
リーバイスのレギュラー品の評判が良くないのは、色落ちまで時間がかかる事と色落ちしても明確な縦落ちしないからなのかと推測しています。
個人的には、66後期以降、米国製最終期までの501の生地は現行よりも厚い14オンスを採用していて、昔ながらの生デニムの特徴である毛羽立ちもあって、それなりに魅力がある製品だと思います。
また、丈夫で堅い生地が穿きこんでいくうちに体になじんで柔らかくなって行く変化が好きです。このようなところは色落ちとは直接関係しませんが、ジーンズの魅力の一つだと思っています。
また、丈夫で堅い生地が穿きこんでいくうちに体になじんで柔らかくなって行く変化が好きです。このようなところは色落ちとは直接関係しませんが、ジーンズの魅力の一つだと思っています。
2003年以降の私の穿いてきた501は、穴が空いたりするのも比較的早かったです。これは生地の厚さと関係があると思います。
ジーンズは元来はワークウェアだったので、丈夫さが根本的な市場ニーズだったと思います。今はジーンズはファッションアイテムとしての位置づけが強くなり、様々な派生品があります。
ジーンズは元来はワークウェアだったので、丈夫さが根本的な市場ニーズだったと思います。今はジーンズはファッションアイテムとしての位置づけが強くなり、様々な派生品があります。
また、衣料品には流行があります。縦落ちの志向もある意味流行かもしれません。あるいは、恒久的な志向として確立されたのかもしれません。
衣料品で色落ちが重要となるのは基本的にデニム衣料、ジーンズ特有のものです。この志向がこれからも続いて行くのか、それとも、濃い色を求めるニーズが強まってくるのか、興味深いところです。
もしかするとジーンズの縦落ち志向が終焉となる時、ジーンズの需要自体が大幅に落ち込む可能性もあると思います。一方で、ヴィンテージが再びブームとなる可能性もあります。
衣料品で色落ちが重要となるのは基本的にデニム衣料、ジーンズ特有のものです。この志向がこれからも続いて行くのか、それとも、濃い色を求めるニーズが強まってくるのか、興味深いところです。
もしかするとジーンズの縦落ち志向が終焉となる時、ジーンズの需要自体が大幅に落ち込む可能性もあると思います。一方で、ヴィンテージが再びブームとなる可能性もあります。
私は、ジーンズは時代を超越した衣料品だと思っています。万が一、需要が落ち込んだとしても、必ず復活してくると確信しています。そして、私は現行の501STFが日本でも見直されて、支持を得られると良いな〜、と個人的に思います。
色々書きましたが、ジーンズの色落ちは一つの大きな魅力です。と言うことで、現行501STFの色落ちついての経過やリーバイスの魅力についてこれからも色々な視点や角度から記事にしていこうと思っています。
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