501はそのLOT番号を授けられ誕生した1890年から現在に至るまで生デニムを使用しています。(注: 現在は加工済みの501もあります)生デニムは未洗い、未加工のため、洗濯すると縮みます。この一見短所と思える特性を活用し、所有者の体にフィットさせる利点としたのがリーバイス伝統のシュリンクトゥフィットです。
シュリンクトゥフィットの501を新品で購入する場合、縮みを考慮したサイズ選びが必要となります。新品の501のバックポケット部についているフラッシャーには、リーバイス社の推奨するサイズ選択の目安が記載されています。
左の写真は、現行米国流通モデルの501STFのフラッシャーです。501と大きく表示されたその下に"SHRINK-TO-FIT"が読み取れると思います。そのさらに下に、”These jeans will shrink."(このジーンズは縮みます。)と表示があり、サイズの推奨が記載されています。
"If your waist is : 27"-36" Increase size by: 1" " (あなたのウエストが27から36インチの場合、1インチサイズアップ(1インチ上を選んで)下さい。)と書かれています。
同様にレングス(米国モデルはレングスが選べます)は、通常サイズの場合、3インチ長いものを選ぶ事を奨めています。
この推奨サイズについては、501STFをある程度穿いてきたユーザーにとって、一定の認識として定着しているのではと思います。
今回、デッドストックの81年製赤耳と83年製を入手して見比べていた時、赤耳のフラッシャーに書かれている推奨サイズが異なる事に気がつきました。
このフラッシャーでも記載の内容は基本的に現行と一緒です。個人的には、何十年も変わらないところがあるのもリーバイスの魅力だと思っています。多少表現等も異なるところもあります。
SHRINK-TO-FITの下の記載は、"Levi's Original Shrink-to-fit blue jeans are made from 100% cotton unshrunk denim. As they will shrink about 10%, men should use the following as a guide to proper fit."
「リーバイス•オリジナル•シュリンクトゥフィットのブルージーンズは、綿100%の未加工(予め縮ませていない)デニムを使用しています。約10%縮むので、男性は適正なフィットを楽しむために、以下を目安として下さい。」(直訳ではなく、多少意訳しています。)
そして、その説明の下に推奨するサイズ選びの目安が書かれています。このフラッシャーでは、ウエストが27から38インチの場合、1インチではなく2インチ(!)上のサイズを選ぶことを奨めています。レングスの方は現行と同様に3インチ長い物を選ぶ事を推奨しています。
これを見て、少し驚きましたが、納得できるところもありました。ヴィンテージにお詳しい方は良くご存知の事ですが、パッチが残っていてサイズ表記が読み取れるヴィンテージ501で、サイズ表記に比べ実寸のウエストサイズはかなり小さいことはよくあります。
私は、80年代後半から現行までのモデルはそれなりに数を持っていて、現在も穿いていますが、ユーズドの赤耳以前のモデルとサイズ感が明らかに違う事に疑問を感じていました。具体的な例として言うと、ウエスト表記が29インチの80年代後半から現行は、同じウエスト表記29インチの赤耳以前のモデルと比べて、ワンサイズまたはそれ以上上のサイズの違いがあります。
ご参考までに83年製の501のフラッシャーの写真も貼付します。
一番下に記載されているコピーライトの年が1982年なので、上の81年製赤耳501の翌年移行のフラッシャーです。表記の構成が変更になっています。
ここでは、「ウエストが27から36インチの場合、1インチ上のサイズをお選び下さい。」になっています。
この推奨サイズは、一番上の現行の内容と同じです。
この推奨サイズについては、"80年代のリーバイス501フィッティングがイド”で紹介した内容とも基本的に合致します。この記事で引用したフィッティングガイドは83年に配布されたポスターからの引用です。
このことからも恐らく82年頃から501の推奨サイズを2インチアップから1インチアップに変更したと推定することができます。
ここで、私の所有するリーバイスAuthorized Dealer(正規認定販売店)向けの店頭展示用フィッティングガイドをお見せします。
このガイドでは、ウエストが27から34インチの場合、2インチ上。34インチ以上は3インチ上を推奨しています。
赤耳のフラッシャーのサイズ推奨幅とまた微妙に異なっています。このフィってイングガイドは70年代以前の物と思われます。
66のデッドストックがあれば、その内容と比較したいのですが、残念ながら私の手元にはありません。
どなたかお持ちの方がいらっしゃいましたら、推奨サイズについて教えていただけれ幸いです!!
この様なリーバイス製品や記載事項の年代による移り変わりを調べたりするのも、楽しみの一つです。
今回は表記される推奨サイズの変化について焦点をあてて書きましたが、実際のところの縮み幅がヴィンテージと現行と異なるのか?等についても、調べたいと思っています。そのためには、デッドストックを何本か実際に入手して比較したり、実際に洗ってみてどの程度縮むのか計測する必要があります。この様な事も将来できたら良いな、と思っています。しかし、実際できるのか?いつなのか?については皆目見当もつきません。
ちなみに上のフィッティングガイドで女性へのサイズの推奨は、ご自分のピップのサイズ、マイナス4インチだそうです。
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シュリンクトゥフィットの501を新品で購入する場合、縮みを考慮したサイズ選びが必要となります。新品の501のバックポケット部についているフラッシャーには、リーバイス社の推奨するサイズ選択の目安が記載されています。
左の写真は、現行米国流通モデルの501STFのフラッシャーです。501と大きく表示されたその下に"SHRINK-TO-FIT"が読み取れると思います。そのさらに下に、”These jeans will shrink."(このジーンズは縮みます。)と表示があり、サイズの推奨が記載されています。
"If your waist is : 27"-36" Increase size by: 1" " (あなたのウエストが27から36インチの場合、1インチサイズアップ(1インチ上を選んで)下さい。)と書かれています。
同様にレングス(米国モデルはレングスが選べます)は、通常サイズの場合、3インチ長いものを選ぶ事を奨めています。
この推奨サイズについては、501STFをある程度穿いてきたユーザーにとって、一定の認識として定着しているのではと思います。
今回、デッドストックの81年製赤耳と83年製を入手して見比べていた時、赤耳のフラッシャーに書かれている推奨サイズが異なる事に気がつきました。
このフラッシャーでも記載の内容は基本的に現行と一緒です。個人的には、何十年も変わらないところがあるのもリーバイスの魅力だと思っています。多少表現等も異なるところもあります。
SHRINK-TO-FITの下の記載は、"Levi's Original Shrink-to-fit blue jeans are made from 100% cotton unshrunk denim. As they will shrink about 10%, men should use the following as a guide to proper fit."
「リーバイス•オリジナル•シュリンクトゥフィットのブルージーンズは、綿100%の未加工(予め縮ませていない)デニムを使用しています。約10%縮むので、男性は適正なフィットを楽しむために、以下を目安として下さい。」(直訳ではなく、多少意訳しています。)
そして、その説明の下に推奨するサイズ選びの目安が書かれています。このフラッシャーでは、ウエストが27から38インチの場合、1インチではなく2インチ(!)上のサイズを選ぶことを奨めています。レングスの方は現行と同様に3インチ長い物を選ぶ事を推奨しています。
これを見て、少し驚きましたが、納得できるところもありました。ヴィンテージにお詳しい方は良くご存知の事ですが、パッチが残っていてサイズ表記が読み取れるヴィンテージ501で、サイズ表記に比べ実寸のウエストサイズはかなり小さいことはよくあります。
私は、80年代後半から現行までのモデルはそれなりに数を持っていて、現在も穿いていますが、ユーズドの赤耳以前のモデルとサイズ感が明らかに違う事に疑問を感じていました。具体的な例として言うと、ウエスト表記が29インチの80年代後半から現行は、同じウエスト表記29インチの赤耳以前のモデルと比べて、ワンサイズまたはそれ以上上のサイズの違いがあります。
ご参考までに83年製の501のフラッシャーの写真も貼付します。
一番下に記載されているコピーライトの年が1982年なので、上の81年製赤耳501の翌年移行のフラッシャーです。表記の構成が変更になっています。
ここでは、「ウエストが27から36インチの場合、1インチ上のサイズをお選び下さい。」になっています。
この推奨サイズは、一番上の現行の内容と同じです。
この推奨サイズについては、"80年代のリーバイス501フィッティングがイド”で紹介した内容とも基本的に合致します。この記事で引用したフィッティングガイドは83年に配布されたポスターからの引用です。
このことからも恐らく82年頃から501の推奨サイズを2インチアップから1インチアップに変更したと推定することができます。
ここで、私の所有するリーバイスAuthorized Dealer(正規認定販売店)向けの店頭展示用フィッティングガイドをお見せします。
このガイドでは、ウエストが27から34インチの場合、2インチ上。34インチ以上は3インチ上を推奨しています。
赤耳のフラッシャーのサイズ推奨幅とまた微妙に異なっています。このフィってイングガイドは70年代以前の物と思われます。
66のデッドストックがあれば、その内容と比較したいのですが、残念ながら私の手元にはありません。
どなたかお持ちの方がいらっしゃいましたら、推奨サイズについて教えていただけれ幸いです!!
この様なリーバイス製品や記載事項の年代による移り変わりを調べたりするのも、楽しみの一つです。
今回は表記される推奨サイズの変化について焦点をあてて書きましたが、実際のところの縮み幅がヴィンテージと現行と異なるのか?等についても、調べたいと思っています。そのためには、デッドストックを何本か実際に入手して比較したり、実際に洗ってみてどの程度縮むのか計測する必要があります。この様な事も将来できたら良いな、と思っています。しかし、実際できるのか?いつなのか?については皆目見当もつきません。
ちなみに上のフィッティングガイドで女性へのサイズの推奨は、ご自分のピップのサイズ、マイナス4インチだそうです。
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