リーバイスは1980年頃に501の収縮率表示をそれまでの約8%から約10%に変更しました。
一般的に、この変更前の収縮率8%表記のモデルを66後期、変更後の収縮率10%のモデルを赤耳と呼んでいます。
79年から80年の初め頃の一部の66後期から501でもセルビッジではなく、脇割りのタイプが登場します。
そして、83年にデニムの生産を行っているコーンミルズ社はセルビッジ付きデニムの製造を中止しました。それ以降、在庫のセルビッジ付きデニムで501赤耳は継続生産されます。
86年頃にセルビッジ付きのデニムの在庫がなくなり、501赤耳は姿を消します。
前回、前々回の記事で紹介した2本は、それぞれ前者(赤耳)が製造された年は81年、後者(脇割り)が83年です。
赤耳の方は501赤耳の比較的初期のモデル。脇割りは、ダブルステッチの初期のモデルになります。
今回はこの2本のディテール等の違いについて比較しながら紹介します。
この2本の最大の違いは何と言っても、生地が赤耳付きかそうでないかだと思います。
まずは裾付近のアウトシーム裏側の部分を比較した写真を以下に添付します。
赤耳は、セルビッジ(耳)の白い部分に赤の糸が入っている事から名付けられました。
私はヴィンテージの501についている赤耳は見た事がありますが、新品の状態は今回が始めてです。
復刻やリーバイスプレミアムの赤耳と比べて、実際にオリジナルを見ると、やはり当時の本物は何か雰囲気があって、違うな〜と感動しました。
尚、この脇割りに使用している糸は白ですが、オレンジの糸(金糸と呼ぶ場合もあります)が多いです。
またこの2本で異なるのは、裾裏のステッチが赤耳はチェーンステッチなのに対して、右の83年製はシングルステッチになります。
色落ちにこだわる方にとっては、耳のアタリとチェーンステッチによるうねりのある色落ちは重要なディテールです。
アウトシームだけでなく、インシームのステッチの処理も異なります。
赤耳の方は、オレンジ色の糸のみのシングルステッチ。脇割りの方は、写真では見づらいですが、オレンジ色の糸と平行して黒・濃紺のステッチも入るダブルステッチとなっています。
尚、現行モデル(2013年まで)は、オレンジ色の糸2本のダブルステッチになります。
インシームの裏側の写真です。裏側から見ると、83年製501はダブルステッチであることが分かりやすいです。
インシームの縫製は、赤耳の方はインターロック、脇割りの方は2本ステッチで巻き縫いになっています。
これらのディテールの相違点は、ヴィンテージリーバイスとオールド、それ以降のモデルを識別する共通のディテールです。
バックポケットの取り付け強化のためのバータック(カンヌキ)の糸の色は、赤耳が黒色、脇割りの方はオレンジ色の糸を使用しています。
こうして並べてみると、アーキュエットステッチの形状も異なることに気がつきます。
また、生地の色が赤耳の方が濃い事に気がつきました。自分の経験上、最初の段階で生地の色が濃い方が後でメリハリのある良い色落ちになります。
この赤耳は色落ちも結構期待できそうです。
この2品の間で、フラッシャーの記載内容も異なります。今回新たに気づいたのは、縮む事を考量した推奨サイズがこの2本間で異なる事です。
これについては、別途また詳しく書く予定です。
一般的に、この変更前の収縮率8%表記のモデルを66後期、変更後の収縮率10%のモデルを赤耳と呼んでいます。
79年から80年の初め頃の一部の66後期から501でもセルビッジではなく、脇割りのタイプが登場します。
そして、83年にデニムの生産を行っているコーンミルズ社はセルビッジ付きデニムの製造を中止しました。それ以降、在庫のセルビッジ付きデニムで501赤耳は継続生産されます。
86年頃にセルビッジ付きのデニムの在庫がなくなり、501赤耳は姿を消します。
前回、前々回の記事で紹介した2本は、それぞれ前者(赤耳)が製造された年は81年、後者(脇割り)が83年です。
赤耳の方は501赤耳の比較的初期のモデル。脇割りは、ダブルステッチの初期のモデルになります。
今回はこの2本のディテール等の違いについて比較しながら紹介します。
この2本の最大の違いは何と言っても、生地が赤耳付きかそうでないかだと思います。
まずは裾付近のアウトシーム裏側の部分を比較した写真を以下に添付します。
赤耳は、セルビッジ(耳)の白い部分に赤の糸が入っている事から名付けられました。
私はヴィンテージの501についている赤耳は見た事がありますが、新品の状態は今回が始めてです。
復刻やリーバイスプレミアムの赤耳と比べて、実際にオリジナルを見ると、やはり当時の本物は何か雰囲気があって、違うな〜と感動しました。
尚、この脇割りに使用している糸は白ですが、オレンジの糸(金糸と呼ぶ場合もあります)が多いです。
またこの2本で異なるのは、裾裏のステッチが赤耳はチェーンステッチなのに対して、右の83年製はシングルステッチになります。
色落ちにこだわる方にとっては、耳のアタリとチェーンステッチによるうねりのある色落ちは重要なディテールです。
アウトシームだけでなく、インシームのステッチの処理も異なります。
赤耳の方は、オレンジ色の糸のみのシングルステッチ。脇割りの方は、写真では見づらいですが、オレンジ色の糸と平行して黒・濃紺のステッチも入るダブルステッチとなっています。
尚、現行モデル(2013年まで)は、オレンジ色の糸2本のダブルステッチになります。
インシームの裏側の写真です。裏側から見ると、83年製501はダブルステッチであることが分かりやすいです。
インシームの縫製は、赤耳の方はインターロック、脇割りの方は2本ステッチで巻き縫いになっています。
これらのディテールの相違点は、ヴィンテージリーバイスとオールド、それ以降のモデルを識別する共通のディテールです。
バックポケットの取り付け強化のためのバータック(カンヌキ)の糸の色は、赤耳が黒色、脇割りの方はオレンジ色の糸を使用しています。
こうして並べてみると、アーキュエットステッチの形状も異なることに気がつきます。
また、生地の色が赤耳の方が濃い事に気がつきました。自分の経験上、最初の段階で生地の色が濃い方が後でメリハリのある良い色落ちになります。
この赤耳は色落ちも結構期待できそうです。
この2品の間で、フラッシャーの記載内容も異なります。今回新たに気づいたのは、縮む事を考量した推奨サイズがこの2本間で異なる事です。
これについては、別途また詳しく書く予定です。
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