リーバイスジャパンの公式オンラインストアからの説明の引用です。
501(2013 モデル)の特徴:
・ウエストが広がり、すっきりとしたヒップ周り
・バックポケットの開口が大きくなり、利便性アップ
・膝から裾にかけて、スリムになり、よりモダンなシルエットに
この説明を読んだ時、『スキニーに近いシルエット』に変更になったのだとの印象を持ちました。裾にかけて絞るシルエットの場合、上側にボリュームを持たせるのが通常です。上の記述でも、ウエストが広がりとあり、トップ側に余裕を待たせる様な工夫がされているのだと思いました。
リーバイスの501を含め現代のストレートシルエットのジーンズは、膝から裾にかけて緩やかに細くなるテーパードがかかっています。
2013モデルはシルエットが変更になったことを強調しています。
そのため、あえて”膝から裾にかけてスリムになった”と言うからには、かなり強いテーパードがかかっているのだろうと思っていました。
2013年モデルが発売されてから、何人かの方から「2013 モデルはシルエットが抜群に良い」とのお話を聞いていました。その中の一人は、本ブログでリンクしている"1975"さんです。ご所有の2013モデルについての紹介記事もブログに投稿しています。
2013モデルのシルエットについては、かなり評判が良く、否定的なコメントを聞いたり見た事は私はありません。
少し前に、Webストアにお客様から「アメリカラインの501 Originalと日本ラインの501 2013モデルはシルエットが異なるのでしょうか?」と言うお問い合わせを頂きました。
日米のリーバイスのホームページや商品のページ等を見比べた所、その時点で取り扱っている製品ラインナップの中で、2色、品番(色と生地を伝統的に示す4桁の番号を含む)が同じ物を見つけました。その一つがRinse Blackでした。
お客様には、『その2品は日本流通と同じ製品である可能性が高いです。501 Originalの通常の紺色系のデニムは、日本の2013年モデルとはシルエットは異なると思います。パッチも米国流通は紙、バックポケットのステッチの形状も異なります。シルエットも違うと思います。こちらは、501 Shrink-to-Fitと同じだと思います。』と回答しました。
少し細かいやり取りをして、501 Original Rinse Blackの取り寄せ注文を頂きました。個人的にも2013年モデルに興味があり届くのを楽しみにしていました。商品がこちらに到着後、早速、各部の実寸サイズを計りました。
お客様には各部の実寸と写真をまずメールで送付し、細かい商品の情報はブログ記事でお知らせする事にしました。その時に投稿したのが以下の記事です。
リーバイス 501 Original Rinse Black ディテールとサイズ詳細
紙ではなく革パッチ、裾はチェーンステッチ等、2013 モデルの特徴を揃えています。ポケットのデザインも説明に合致します。
しかし、驚いたのはシルエットです。シルエットは自然なストレートに見えます。テーパードは強くかかっていません。股上も標準的なレベルに見えます。
(引用以上)
お客様もご納得され、商品を発送しました。
以下、現時点での私の2013 モデルのシルエットについての疑問と考察です。
(疑問点・釈然としないところ)
原則として、下4桁の品番まで同じであれば、同じ製品である事と言えます。それにしても、釈然としないのは、2013年モデルの説明にある「膝から裾にかけてスリムになり、よりモダンなシルエットに」と言う記述です。
入手したリンスブラックは、膝から裾にかけてのテーパードはそれ程キツくなく、むしろゆるい(膝から裾への絞り込みが少ない)位でした。
(考察)
「膝から裾にかけてスリム」の意味は、膝から裾にかけて細くなっていくのではなく、膝から裾が一貫して細い(膝から裾までが純粋なストレートに近い細身である)ことを意味するのではないかと考えました。
2013 モデルは、各主要部は以下の様な特徴を持つと考察します。
(注)
本記事において、"501 2013 モデル"と呼ぶモデルは、リーバイスジャパンが主に取り扱っているモデルのことです。米国流通のリジッドやリンスの501ではありません。
また、新品時のジーンズの各部を測定した値を元に考察を行っております。
ジーンズのシルエットは、単に数字では分からないところがあります。各部の実寸値は同じ様なジーンズでも、実際に穿くと着用感、シルエットに対するイメージが大きく異なる場合もあります。
尚、今回この記事を書くために2014年8月に再入荷した501 2013モデルのリーバイスジャパンのオンラインストアでのサイズ表の数値は、前回私が調べたときの値とは大きく異なっています。さらにシルエットに変更が加えられたのかもしれません。
501(2013 モデル)の特徴:
・ウエストが広がり、すっきりとしたヒップ周り
・バックポケットの開口が大きくなり、利便性アップ
・膝から裾にかけて、スリムになり、よりモダンなシルエットに
この説明を読んだ時、『スキニーに近いシルエット』に変更になったのだとの印象を持ちました。裾にかけて絞るシルエットの場合、上側にボリュームを持たせるのが通常です。上の記述でも、ウエストが広がりとあり、トップ側に余裕を待たせる様な工夫がされているのだと思いました。
リーバイスの501を含め現代のストレートシルエットのジーンズは、膝から裾にかけて緩やかに細くなるテーパードがかかっています。
2013モデルはシルエットが変更になったことを強調しています。
そのため、あえて”膝から裾にかけてスリムになった”と言うからには、かなり強いテーパードがかかっているのだろうと思っていました。
2013年モデルが発売されてから、何人かの方から「2013 モデルはシルエットが抜群に良い」とのお話を聞いていました。その中の一人は、本ブログでリンクしている"1975"さんです。ご所有の2013モデルについての紹介記事もブログに投稿しています。
2013モデルのシルエットについては、かなり評判が良く、否定的なコメントを聞いたり見た事は私はありません。
少し前に、Webストアにお客様から「アメリカラインの501 Originalと日本ラインの501 2013モデルはシルエットが異なるのでしょうか?」と言うお問い合わせを頂きました。
日米のリーバイスのホームページや商品のページ等を見比べた所、その時点で取り扱っている製品ラインナップの中で、2色、品番(色と生地を伝統的に示す4桁の番号を含む)が同じ物を見つけました。その一つがRinse Blackでした。
お客様には、『その2品は日本流通と同じ製品である可能性が高いです。501 Originalの通常の紺色系のデニムは、日本の2013年モデルとはシルエットは異なると思います。パッチも米国流通は紙、バックポケットのステッチの形状も異なります。シルエットも違うと思います。こちらは、501 Shrink-to-Fitと同じだと思います。』と回答しました。
少し細かいやり取りをして、501 Original Rinse Blackの取り寄せ注文を頂きました。個人的にも2013年モデルに興味があり届くのを楽しみにしていました。商品がこちらに到着後、早速、各部の実寸サイズを計りました。
お客様には各部の実寸と写真をまずメールで送付し、細かい商品の情報はブログ記事でお知らせする事にしました。その時に投稿したのが以下の記事です。
リーバイス 501 Original Rinse Black ディテールとサイズ詳細
紙ではなく革パッチ、裾はチェーンステッチ等、2013 モデルの特徴を揃えています。ポケットのデザインも説明に合致します。
しかし、驚いたのはシルエットです。シルエットは自然なストレートに見えます。テーパードは強くかかっていません。股上も標準的なレベルに見えます。
このブログ記事の説明を読まれて、お客様の方から「2013年のシルエットを希望しているのですが、そのシルエットということでしょうか?」とのご質問を頂きました。
正直、私自身、シルエットはどう見ても自然なストレートであり、2013 モデルの商品説明からイメージするシルエットの(大幅な)変更があったようには見えませんでした。
確認のため、リーバイスジャパンのオンラインストアの501 2013モデル リンスブラックのサイズ表と比較してみました。リーバイスジャパンのオンラインストアのサイズ表は実寸値が記載されています。
私が測定した実寸値とサイズ表の数値のウエスト、ヒップ、股上、渡り幅、裾幅ともほぼ同じでした。念のため、他の色の2013年モデルの同ウエスト表記サイズとも比べても、ほぼ全て同じでした。
お客様には、以下の様な回答を致しました。
- リーバイスジャパンの501 リンスブラックの商品説明に2013年モデルと明記されている
- 501-1747の最後の4桁の番号が同じ
- パッチが革
- 裾がチェーンステッチ
- 実寸の各部のサイズがほぼ同じ
であることから、本品はリーバイスジャパンが言う2013年モデルであると推定します。今回ご注文のリンスブラックの実寸の各部のサイズも、リーバイスジャパンの2013年モデルの製品とほぼ同じであることから、シルエットも含め2013年モデルだと思います。
(引用以上)
お客様もご納得され、商品を発送しました。
以下、現時点での私の2013 モデルのシルエットについての疑問と考察です。
(疑問点・釈然としないところ)
原則として、下4桁の品番まで同じであれば、同じ製品である事と言えます。それにしても、釈然としないのは、2013年モデルの説明にある「膝から裾にかけてスリムになり、よりモダンなシルエットに」と言う記述です。
入手したリンスブラックは、膝から裾にかけてのテーパードはそれ程キツくなく、むしろゆるい(膝から裾への絞り込みが少ない)位でした。
(考察)
「膝から裾にかけてスリム」の意味は、膝から裾にかけて細くなっていくのではなく、膝から裾が一貫して細い(膝から裾までが純粋なストレートに近い細身である)ことを意味するのではないかと考えました。
2013 モデルは、各主要部は以下の様な特徴を持つと考察します。
- ウエストを少し大きめにする事でヒップとの差を少なくする。または、ヒップを気持ち大きめにする。
- 股上は少し細めにする。腿から膝にかけて緩やかに細くなる。
- 膝から裾はそのままのストレート。膝部は細い。
これらの特徴から、全体的には腰からヒップ周りはゆとりを持たせ、その代わり脚部は細めでナチュラルなストレートのシルエットになっているのではと考えています。
1975さんの2013年モデルの写真を見ても、同様の特徴を持っている印象を受けます。
これはスキニー等とは明らかに異なるシルエットでありながら、脚は細くスッキリしたストレートになります。
2013年モデルの説明から、”スキニーもどきの様なストレート?”との印象を持っていましたが、それは間違った認識であることは明白です。
この様に考えると、中々良く練られているシルエットの様に思います。奇をてらうことなく、進化したストレートシルエットと考える事もできます。
1975さんは2013年モデルのシルエットを絶賛されています。シルエットにこだわる方にとって、2013年モデルはとても魅力ある製品の様に思っております。
自分でも試してみようか?と少し思っています。ただ、次の穿き込み予定のジーンズの候補は既にかなりあるので、悩ましい所です。
(注)
本記事において、"501 2013 モデル"と呼ぶモデルは、リーバイスジャパンが主に取り扱っているモデルのことです。米国流通のリジッドやリンスの501ではありません。
また、新品時のジーンズの各部を測定した値を元に考察を行っております。
ジーンズのシルエットは、単に数字では分からないところがあります。各部の実寸値は同じ様なジーンズでも、実際に穿くと着用感、シルエットに対するイメージが大きく異なる場合もあります。
尚、今回この記事を書くために2014年8月に再入荷した501 2013モデルのリーバイスジャパンのオンラインストアでのサイズ表の数値は、前回私が調べたときの値とは大きく異なっています。さらにシルエットに変更が加えられたのかもしれません。
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