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TIME紙 ミックジャガー、ジェームスブラウンについてのインタビュー

TIMEのジェームスブラウンについてのミックジャガーとのインタビュー記事を訳して紹介します。

この記事は、ジェームスブラウンとミック、ローリングストーンズとの関係、受けた影響等を思い出のエピソードを織り交ぜながら、ミックが語っています。とても興味深い内容です。



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ロックのレジェンドがソウルの帝王から受けた人生とキャリアへの影響について語る


TIME

ミックジャガーがジェームスブラウンに初めて会ったのは50年前のハーレムの有名なアポロシアターのバックステージでした。現代のレジェンドであるイギリスのスーパースターは当時20才の音楽業界の新人でした。彼らの出会いを取り持った歌手のロニー・スペクターは、ジャガーは心臓発作を起こすのではないかと思う程、ファンクの象徴に会う事ができると非常に興奮していたと語っています。


新作の伝記映画、Get On Upの製作に関わったジャガーは、ブラウンのユニークな音楽の天性を新しい世代に紹介することの手助けをしています。ジャガーはTIMEにファンク/ソウルのスーパースターと彼の関係について、そして、加えてフィルムにおける彼の働きについて等について語ってくれました。


TIME: 初めてジェームスブラウンがパフォーマンスをしているところを聞いたり見たりした最初の思い出は何でしたか?


ミック: Live at the Apolloのアルバムに全て入っています。ストーンズがアメリカを訪問する前の重大なアルバムでした。私は彼の大ファンでした。当時私が演奏する音楽とは異なる種類の物でした。シカゴスタイルのブルースとロックでした。


当時、彼はバラードをたくさんやっていました。そして、"Night Train"の様なスーパーファーストなヤツも同様にやっていました。それらの曲全てが、この売れまくったアルバムに入っています。このアルバムを聴けば、実際に見た事が無くても、ジェームスブラウンのショーを生で見た様な感じになるものです。ですから、私は親近感を持っていました。


(冒頭に添付しているYouTubeの中でのパフォーマンスの最後がNight Trainです。これは、伝説のパフォーマンスと呼ばれています。これを見ると、マイケルジャクソンのムーンウォークを含む動きがいかにジェームスブラウンの影響を受けているか分かります。)

私が初めてアメリカに行った時、アポロでジェームスに会いました。彼は私にそこで一緒に過ごさせてくれました。自分は本当にただのガキでした。彼は、10才位私より年上でしたが、多くの時間をかけて、たくさんのことを教えてくれました。


彼は私をその場にいさせてくれて、私はショーを見ていました。彼らは一日に4回か5回のショーを行っていました。
もちろん全てのショーが息詰る程ハードではありませんでした。それは不可能です。ですから、私はアポロで彼のパフォーマンスを見て、たまにその場に残ったりしていました。

その後、私は彼に幾度となく会って、ツアー等でも出会ったりしました。70年代にアポロのステージで彼と一緒に上がった事がありました。


彼は私にステージに上がる様に呼びかけました。それは自分にとって泣きたくなる様なひとときでした。なぜなら、イギリス人はそんなこと本当にしない(笑)...

私はただ単に彼のショーを見たかっただけでした。自分は、ジェームスブラウンと一緒に踊るのを呼びかけられるためにそこにいたのではなかった。

しかし、もちろんしなければならなくなった。それは、面白い事に私がアポロのステージに立った初めての舞台となりました。

ジェームスは、いつも私に良くしてくれた。いつもアドバイスしてくれました。

それらのアドバイスのいくつかをお話し頂けますか?


ジェームスはビジネスについてたくさんの話をしてくれました。それらは映画に入っています。アポロについての全てが、会場のレンタルについて、自分のお金を稼ぐこと、自分で宣伝をする事、その全体がそうなのです。


彼は自分のやり方、道を進みたかった。彼は命令されたりするのは好まない。給料をもらう様な事を欲していなかった。


当時、レコードのロイヤリティは非常に低いか、全くロイヤリティをもらえない様な時代だった。ジェームスは、それらの事全てを十分に分かっていた。

彼は人に使われるのではなく、自分のやり方を試みていた。

彼のステージ・ムーブであなたが意識的、または無意識にまねて自分の物となったものはありますか?


もちろん。私は彼のムーブ全てを真似しました。皆、彼のムーブをコピーしていました。自分は、昔ジェームスのステージをスライドする動きを真似していました。スプリットができなかったので、止めました。


皆、マイクロフォンのトリックをやっていました。マイクロフォンを押し倒して、それから足で踏んで元に戻ってきた所をキャッチする。ジェームスは多分一番上手だった。[ソウルシンガーの]Joe Texは凄く上手だった。プリンスも本当にうまくやる。


私も以前トライしていた。しかし、自分の顔にぶつかる事があまりにも多かったので、最終的にあきらめた。


そんなわけで、私は彼の動きをコピーしていた。特にその中の一つで私が昔よくやったもので、後であきらめて、自分のやりかたにしたものがある。

全ての事を自分の動きに取り入れるだけだよ。


かつてあなたが良くやったのはどの動きですか?


片方の脚で足をツイストさせながらステージの片側から反対側まで移動する。それはできた。


しかし、それは体の動きだけではなく、態度を含めた物だ。それは、彼がステージで見せる態度・雰囲気の様な物だ。それは真似した。

リトル・リチャードは、この映画で登場するもう一人の実在するパフォーマーだ。彼らは同じ街の出身だ。


リトルリチャードも色々な事を教えてくれた。それは動きについてではほとんどない。ステージ上での立場と観客との関係だ。

ジェームスのパフォーマーとしての名声に加え、彼は彼の音楽の製作の舞台裏に多大な影響を与えました。彼の伝説的な歌の製作における彼の役割についてお話下さい。


ジェームスは音楽を習った事は無かった。歌を書いたり、編曲をしたりはしなかった。


しかし、多くのグルーブを先導した。彼はスタイルを持っていた。

彼はアポロ・ライブ期の歌をファンク期に作り替えた。それは、"Cold Sweat"で行ったもので、最初のグルーブ・ファンクのレコードとして知られている。

再発明を行った様な物だ。ミュージシャン達が大きな役割を果たした。しかし、多くは彼の功績だ。なぜなら、かつて誰も他にやったことがないことを彼はしたからだ。

彼は歌の終わりの所で通常使われるこれらのriff(短いフレーズを繰り返す)を使って曲の全てにしてしまうことを決めた。


彼はメロディーのテーマをはぎ取って、ボーカルとホーンのラインのパーカッシブなテーマに作り替えたりした。

(注釈:この説明については、冒頭部に添付してるジェームスブラウンのT.A.M.I. Showのパフォーマンスを見ると良く分かります。)

彼とミュージシャン達は全く新しいファンクと言う歌のジャンルを発明した。彼の影響力は多大だ。


彼の影響力は、ヒップホップ、音楽会のスーパースターであるマイケルジャクソンとプリンスを含めて全ての音楽のエリアに及んでいます。ジェームスの影響が無くても同じだっただろうと思われる物はありますか?

あなたがお話しになられた人を含めて全ての人に、彼は多大な影響を与えました。

ほぼ全てのヒップホップ・アーティスト達は、彼らの音楽にジェームスブラウンの影響を受けたと認めています。

ブルーノ・マーズは、彼のステージの動きの多くを真似してやっています。ジェームスの影響を非常に受けたセッションを行います。

そして、私を含めた他のアーティスト達も同様です。自分は、似た感じの音楽はあまりしませんでした。

しかし、私の知る全てのロックバンドは本当に影響を受けています。音楽の感じがジェームスブラウンみたいでなくても、レパートリーの中に入っています。

我々は”考え”てそれをした。ローリングストーンズは主にロックバンドですが、もし我々がそうしたい(ジェームスブラウンみたいな音楽をやる)のであればできます。知っているからね。我々は、それを凄く前に学びました。

ストーンズの音楽への彼の影響力はどれ位大きかったですか?

それを知覚するのは難しい。私のポイントは、全てバックグランドにあると言うことです。

初期のファンクレコードの全て、Live at the Apolloアルバムは特にそうです。

ストーンズを含むこれらのバンド全員、全部演奏できます。(注:アルバムの中の曲を全て演奏できる。全てのバックグランドはジェームスブラウンの作品のアルバムの中にあり、その影響を受けている。)

ジェームスの音楽は、一般的にファンク、ソウル、またはR&Bとして扱われています。そして、クラッシックロック界での影響はほとんど語られる事がありません。しかし、あなた方のバンドの様に、あるいはレッドツェッペリンですら影響があるということですか?

もちろんそうです。Dave Grohlは、それらの曲を演奏する事ができるでしょう。影響は多大です。

Brian Grazerは、あなたがGet On Upのスクリプトのフィードバックにかなりの尽力を注いでくれたと言っています。あなたが最初に読んだときのスクリプトはどんな感じだったのですか?そして、何を変えるべきだと感じられたのでしょうか?

まず第一にこれらのスクリプトの方向転換をすべきと感じる時は、その理由はスクリプトが酷い、または話にならない等と言うことではないです。

Butterworth兄弟 (Get On Upを台本を書いた英国人のスクリーンライティングの兄弟JezとJohn Henry Butterworth)は非常に才能があると思いました。そして、彼らにとって(台本作りは)打ち込める作業です。

私はスクリプトが凄く気に入りました。多くの事を伝えられると思いました。

その人の人生の非常に小さなスナップショットに焦点を当てる様な他の人生を描いた映画(biopics)とは異なります。

この映画はもっと多岐に渡ります。ですから、私はとても良い台本だと思いました。しかし、全ての台本は(ある程度の)修正が必要です。

我々はキャラクターを強調する様に変更しました。いくつかのキャラクターを統合しました。なぜなら、あまりにも多過ぎたからです。それは、少し混乱させられる事でした。

面白さを出して、初期の頃の大部分を割愛し、まとまりある形にしていきました。それらのことに時間が結構かかりました。

しかし、Butterworth兄弟は、台本を書き直しました。我々は、Tate Taylor(映画のディレクター)を加え、台詞を変更し、Tateはそれを仕上げました。

ジェームスの人生の中で、あなたは特にここは修正した方が良い、あるいは、別の場所に焦点をあてて描いた方が良いと言うところはありましたか?

私自身とブライアンにとって、このフィルムで伝えたかった事は、ジェームスブラウンが非常に混乱した行く末が見えない、非常に貧しい境遇からその境遇に負けず自分で自分の道を切り開き運命を自分でコントロールするマスターになりたいと言うことについてです。

彼は自分の運命のマスターになりたい。しかし、それを行いながら、当然の事ながら、しばしば人から遠ざけられ、孤独になっていく、そして、それは成功を求める事の代償であり、彼の仕事の規範は極端なものになっていった。

そこは、我々が見せたかったことの一つです。我々は、どんな事が起こったのか、そして、彼が最終的にいかに孤独な人であったかを、この映画の中で見せたかったのです。

なぜ、Chadwick Bosemanがジェームスを演じるのに適役だと思ったのですか?

それは難しい質問です。私が話した人は皆、”誰もうまく演じる事はできないだろう”と言っていました。そして、我々は役も演じられるダンサーで行くのか?それとも、役者でダンスができるのにするのか?と言った事を論じていました。

自分が望むことを演じられる全ての人をみなければなりません。チャッドは、米国で成功した映画42を演じた所でした。

彼は、この役を演じる事ができることについて、自信を持っていました。私もそう思い、ブライアンもテイトも役者としての彼の演技力には確信がありました。

しかし、彼はしなければいけないことがありました。誰でもそうです。ステージパフォーマーではない彼にとって、パフォーミングの場面のところは特に大変な努力が必要でした。

彼自身を完全に役柄(ジェームスのキャラクター)になりきることを別において置いて、それは多くの努力が必要でした。

振り付け師と一緒にチャッドがこのことに取り組んだ多くの時間、さらに彼は本当に多くのエクストラの時間を演じるために費やしました。そして、それは実を結びました。

それでは、彼がパフォーマーではないことが分かっていたことで、あなたにとって大きな懸念ではなかったのですか?

ええ、それはそうです。誰でも心配はあります。あるいは、どんな言葉を使ったとしてもね。(笑) 

最初のダンスシーンがうまく行くまで、決して分からない事です。これらの類いの道理です。チャッドを含めて誰もが、最初は少し不安だった。絶対、彼らはそうだったと思う。

しかし、実際に始まって、チャッドが(ジェームスの)キャラクターに実になりきっていって、彼のものにしていくのを見ることができた。

関連ブログ記事:

[##check## 2014年7月19日 Todayでのミックジャガーのインタビュー]

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