新年を記念して、中々見ることのできない希少性の高いヴィンテージを紹介します。
リーバイスのデニム・ウエスタンシャツです。
この写真を見て「これは!」と思う方は、かなりヴィンテージにお詳しい方だと思います。
ヴィンテージをご存知の方でも「ヘェ〜、デニムシャツね。確かに珍しいかも。」位の反応の方が多いのではないかと思います。
ヴィンテージのデニムシャツは、同年代のジーンズやジージャンと比較にならないほど、絶対数が少ないです。着用が進むとダメージが多くなるので、コンディションの良いものはさらに希少です。
このデザインのリーバイスのデニムシャツの希少性は本当に高いです。現存数も非常に限られていることは確かです。
ヴィンテージのデニムシャツと言えば、名作として名高いラングラーの27MWが有名だと思います。27MWは、スティーブマックイーンが、1965年の映画”baby the rain must fall"のヘンリー役で着用していた衣装としても有名です。
冒頭の写真のリーバイスのデニムシャツは、27MWとデザインが似ていますが、年代はさらに古く、1940年代から1950年代初頭の製品です。
下の写真は、1952年春夏のカウボーイカタログの中のリーバイスのデニムシャツです。本品と同じショートホーンのタグですが、ポケットのフラップ、フロントヨークの形状などが異なります。
1949年発行のカウボーイカタログには、一番上の写真と同じデザインのデニムシャツが掲載されています。
ラングラーの初期の27MWは、フラップの形状は40年代のリーバイスのデニムシャツのデザイン、フロントヨークは50年代初め以降の同デニムシャツと似たデザインです。
以下、今回紹介のリーバイスデニムシャツのディテールです。
タグはショートホーンが中央にデザインされたタイプです。一般的にこのタグの年代は1940年代と認知されています。
"MAKERS OF LEVI'S OVERALLS"と表示があります。オーバーオールズであるところが、一つのポイントです。リーバイス社は、1950年代以前はジーンズのことをウエストオーバーオールと呼んでいました。
ジーンズやジャケットは、生デニムを使用していますが、デニムシャツはSANFORIZED、防縮加工が施された生地を使用しています。
シャツは防縮加工がされていないと首回りが大きく縮んでしまうため、SANFORIZED加工は1920年代頃から一般的に採用されていました。
ポケットのフラップはより古い年代のクラシックなウエスタンシャツのデザインです。ボタンは全てパールのスナップボタンです。
パールのボタンは、高級感があります。また、デニムの色味との相性もとても良いと思います。
カフス部は3連+1の計4つのパールボタンが付いています。1950年代始めのモデルチェンジで、カフスボタンは3つに変更になったと推定しています。
カフス部のコンディションも、着用感を考えると良好です。
リーバイスのデニム・ウエスタンシャツは希少性も高く、滅多に市場に出回りません。市場での人気も非常に高いです。価格は流通数があまりにも少ないので申し上げづらいですが、分かりやすくお話しすると506XXと同レベル程度です。
「希少性が非常に高いのは分かるけど、どうしてそんなに人気があるのだろう?」と思っていました。実物を手にして、ある程度その理由が分かった気がします。
生地の色味、色落ち具合、風合いは、独特のものがあります。古い年代のジーンズ・ジャケットのデニムとは、異なりますが、とても雰囲気があり、非常に魅力的な色をしています。
パールのスナップボタンも生地との組み合わせも絶妙で、アクセントにもなっています。
シルエットも綺麗です。ポケットとフラップ、そしてフロントヨークの形状も何とも言えない美しいデザインです。
難点は、おいそれと気軽に着れる感じではないこと。生地やデザインの雰囲気などが圧倒的な存在感があるため、組み合わせる他の衣類を非常に選ぶこと、などです。(苦笑)
見ていても楽しめますが、やはり着てあげないとと思うので、その点が難しいところです。
関連ブログ記事:
1965年の映画でのスティーブ・マックイーンと501
リーバイスのデニム・ウエスタンシャツです。
この写真を見て「これは!」と思う方は、かなりヴィンテージにお詳しい方だと思います。
ヴィンテージをご存知の方でも「ヘェ〜、デニムシャツね。確かに珍しいかも。」位の反応の方が多いのではないかと思います。
ヴィンテージのデニムシャツは、同年代のジーンズやジージャンと比較にならないほど、絶対数が少ないです。着用が進むとダメージが多くなるので、コンディションの良いものはさらに希少です。
このデザインのリーバイスのデニムシャツの希少性は本当に高いです。現存数も非常に限られていることは確かです。
ヴィンテージのデニムシャツと言えば、名作として名高いラングラーの27MWが有名だと思います。27MWは、スティーブマックイーンが、1965年の映画”baby the rain must fall"のヘンリー役で着用していた衣装としても有名です。
冒頭の写真のリーバイスのデニムシャツは、27MWとデザインが似ていますが、年代はさらに古く、1940年代から1950年代初頭の製品です。
下の写真は、1952年春夏のカウボーイカタログの中のリーバイスのデニムシャツです。本品と同じショートホーンのタグですが、ポケットのフラップ、フロントヨークの形状などが異なります。
1949年のカウボーイカタログの中のリーバイスのデニムシャツです。フロントヨークと胸ポケット・フラップの形状やカフスボタンが3連+1の計4個である事等、今回紹介したデニムシャツと共通のディテールであることが分かります。 pic.twitter.com/qnhCiciyPc
— AGR@ロングホーンインポート (@LonghornImport) January 4, 2015
1949年発行のカウボーイカタログには、一番上の写真と同じデザインのデニムシャツが掲載されています。
ラングラーの初期の27MWは、フラップの形状は40年代のリーバイスのデニムシャツのデザイン、フロントヨークは50年代初め以降の同デニムシャツと似たデザインです。
以下、今回紹介のリーバイスデニムシャツのディテールです。
タグはショートホーンが中央にデザインされたタイプです。一般的にこのタグの年代は1940年代と認知されています。
"MAKERS OF LEVI'S OVERALLS"と表示があります。オーバーオールズであるところが、一つのポイントです。リーバイス社は、1950年代以前はジーンズのことをウエストオーバーオールと呼んでいました。
ジーンズやジャケットは、生デニムを使用していますが、デニムシャツはSANFORIZED、防縮加工が施された生地を使用しています。
シャツは防縮加工がされていないと首回りが大きく縮んでしまうため、SANFORIZED加工は1920年代頃から一般的に採用されていました。
ポケットのフラップはより古い年代のクラシックなウエスタンシャツのデザインです。ボタンは全てパールのスナップボタンです。
パールのボタンは、高級感があります。また、デニムの色味との相性もとても良いと思います。
カフス部は3連+1の計4つのパールボタンが付いています。1950年代始めのモデルチェンジで、カフスボタンは3つに変更になったと推定しています。
カフス部のコンディションも、着用感を考えると良好です。
リーバイスのデニム・ウエスタンシャツは希少性も高く、滅多に市場に出回りません。市場での人気も非常に高いです。価格は流通数があまりにも少ないので申し上げづらいですが、分かりやすくお話しすると506XXと同レベル程度です。
「希少性が非常に高いのは分かるけど、どうしてそんなに人気があるのだろう?」と思っていました。実物を手にして、ある程度その理由が分かった気がします。
生地の色味、色落ち具合、風合いは、独特のものがあります。古い年代のジーンズ・ジャケットのデニムとは、異なりますが、とても雰囲気があり、非常に魅力的な色をしています。
パールのスナップボタンも生地との組み合わせも絶妙で、アクセントにもなっています。
シルエットも綺麗です。ポケットとフラップ、そしてフロントヨークの形状も何とも言えない美しいデザインです。
難点は、おいそれと気軽に着れる感じではないこと。生地やデザインの雰囲気などが圧倒的な存在感があるため、組み合わせる他の衣類を非常に選ぶこと、などです。(苦笑)
見ていても楽しめますが、やはり着てあげないとと思うので、その点が難しいところです。
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