色落ちはデニム生地の大きな特性の一つです。ジーンズを穿き込んでいくと、色が落ちていきます。色は均等に落ちるのではなく、生地によっても異なる色落ちをし、さらに、着用する人の穿き方・動作などによって形成されるシワなどから、着用者によって異なる色落ちをします。
色落ちしたジーンズ・デニムは一般的に人気が高いため、生産工程で色落ち加工を行った新品も多く提供され、色落ち加工品のジーンズは幅広く普及しています。
好まれるジーンズの色落ちは、ヴィンテージ・ジーンズに見られる色落ち傾向を模倣しているのがほとんどです。下の写真は60年代後半の通称ビッグEと呼ばれる501です。
過去20年程、ヴィンテージの色落ちを模倣した一般的に縦落ちと呼ばれる縦に筋(線)状に色落ちする色落ちが好まれてきました。
ほとんどの色落ち加工ジーンズは、縦落ちでヒゲなどのアタリが付けられています。この様な縦落ちの色落ち加工は、メンズだけでなくレディース、そして子供用ジーンズもほとんどが縦落ちの色落ち加工が施されています。
以前、人で溢れかえるショッピングモールに行った時、そこにいる人たちのジーンズに注目してみると、ほぼ全員のジーンズが縦落ちでした。驚くとともに、あまりにも縦落ちが氾濫しすぎていると思いました。
ご存知の通りファッションには流行があります。人々の嗜好も時代によって変化していきます。縦落ちジーンズ人気は20年程、あるいはそれ以上続いています。縦落ち人気はいつまで続くのだろう?と言う疑問を持っていました。
ここ数年、色落ち加工無しのジーンズも増えてきている感じがします。また、濃い色を好む嗜好も増えてきている傾向にあると思います。
しかし、濃い色から穿いて、色落ちした時、日本では縦落ちを望む人は依然として多いと思います。
今年の初めに発表された501CTについて調べている中で、501CT誕生の背景に欧米の女性の間で古いリーバイス501を穿くことが人気となっていることを知りました。
下は昨年秋のParis Fashion Weekで注目の的となったアルゼンチンのアートディレクター、Sofia Sanchez Barrenecheaさんのファッションです。
Paris Fashion Weekにおいて、他のリーバイス501を着用したBarrenecheaさんの写真もあります。彼女は複数の501を持っています。
上の写真で彼女が着用しているジーンズは80年代前半の501です。この年代特有の色味をしています。
Barrenecheaさん以外でも、フランスのファッションモデルCamille Roweさんもオフでリーバイス501を愛用しています。彼女も80年代から90年代の501を主に穿いています。
80年代から90年代の501のデニム生地は縦落ちではなく少しまだらな感じの特徴的な色落ちをする傾向があります。
80年代以降の501(正確に言うと70年代後半66後期から)は縦落ちしないため(縦落ちを求める人たちからは)あまり評判が良くありませんでした。
しかし、上で紹介した彼女たちの写真などを見ていると、縦落ちしていない生地の色味、色落ち具合が却って新鮮で魅力的に見えます。
新製品501CTの色落ち加工は、これまで主流の縦落ちではなく80年代頃の501の色落ち傾向を模倣しているように見えます。
レディースだけでなく、メンズも似た感じの色落ち加工をしています。
アメリカの(女子)高校生の間では、最近は80年代から90年代をイメージするファッションが流行(人気)になっているそうです。
これらは、非常に長く続いたジーンズの縦落ち人気、嗜好に対しての変化の兆しに思います。
この兆しが本格化するのか?それとも一時的なものなのか?今後の成り行きに注目しています。
追記:
欧米のファッションに敏感な女性の間では、80年代から90年代頃のリーバイス501を穿くことが流行となっています。
関連記事:
[VOGUEのリーバイス501の記事の背景と注目点 ##link##]
色落ちしたジーンズ・デニムは一般的に人気が高いため、生産工程で色落ち加工を行った新品も多く提供され、色落ち加工品のジーンズは幅広く普及しています。
好まれるジーンズの色落ちは、ヴィンテージ・ジーンズに見られる色落ち傾向を模倣しているのがほとんどです。下の写真は60年代後半の通称ビッグEと呼ばれる501です。
過去20年程、ヴィンテージの色落ちを模倣した一般的に縦落ちと呼ばれる縦に筋(線)状に色落ちする色落ちが好まれてきました。
- [message]
- ##exclamation-triangle## 備考
- オリジナルのヴィンテージジーンズは、それほど明確に線(筋)状に縦落ちはしません。
リーバイスの場合、通称66前期と呼ばれる70年代の製品は縦落ちが明確にできるのが特徴ですが、それ以前のモデルはそれほど明確には縦落ちはしない場合がほとんどです。
ほとんどの色落ち加工ジーンズは、縦落ちでヒゲなどのアタリが付けられています。この様な縦落ちの色落ち加工は、メンズだけでなくレディース、そして子供用ジーンズもほとんどが縦落ちの色落ち加工が施されています。

ご存知の通りファッションには流行があります。人々の嗜好も時代によって変化していきます。縦落ちジーンズ人気は20年程、あるいはそれ以上続いています。縦落ち人気はいつまで続くのだろう?と言う疑問を持っていました。
ここ数年、色落ち加工無しのジーンズも増えてきている感じがします。また、濃い色を好む嗜好も増えてきている傾向にあると思います。
しかし、濃い色から穿いて、色落ちした時、日本では縦落ちを望む人は依然として多いと思います。
今年の初めに発表された501CTについて調べている中で、501CT誕生の背景に欧米の女性の間で古いリーバイス501を穿くことが人気となっていることを知りました。
下は昨年秋のParis Fashion Weekで注目の的となったアルゼンチンのアートディレクター、Sofia Sanchez Barrenecheaさんのファッションです。
Paris Fashion Weekにおいて、他のリーバイス501を着用したBarrenecheaさんの写真もあります。彼女は複数の501を持っています。
上の写真で彼女が着用しているジーンズは80年代前半の501です。この年代特有の色味をしています。
Barrenecheaさん以外でも、フランスのファッションモデルCamille Roweさんもオフでリーバイス501を愛用しています。彼女も80年代から90年代の501を主に穿いています。
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Camille Rowe wearing 80s Levis 501, TRUNK ARCHIVE |
80年代以降の501(正確に言うと70年代後半66後期から)は縦落ちしないため(縦落ちを求める人たちからは)あまり評判が良くありませんでした。
しかし、上で紹介した彼女たちの写真などを見ていると、縦落ちしていない生地の色味、色落ち具合が却って新鮮で魅力的に見えます。
新製品501CTの色落ち加工は、これまで主流の縦落ちではなく80年代頃の501の色落ち傾向を模倣しているように見えます。
レディースだけでなく、メンズも似た感じの色落ち加工をしています。
アメリカの(女子)高校生の間では、最近は80年代から90年代をイメージするファッションが流行(人気)になっているそうです。
これらは、非常に長く続いたジーンズの縦落ち人気、嗜好に対しての変化の兆しに思います。
この兆しが本格化するのか?それとも一時的なものなのか?今後の成り行きに注目しています。
追記:
欧米のファッションに敏感な女性の間では、80年代から90年代頃のリーバイス501を穿くことが流行となっています。
関連記事:
[VOGUEのリーバイス501の記事の背景と注目点 ##link##]
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