2月20日から、501CTが日本で発売開始となりました。
日本で発売中の501は、メンズ4色、レディース4色の構成です。米国で発売されている501CTメンズ8色の中から4色、レディースは米国ラインの6色の中から3色と日本専用(または米国外用)と思われる1色の展開です。
色名は日本用の名前に変更しています。上の写真のメンズ、左からリンス、ホワイトカラー、ダークカラー、ライトカラーと表記されています。
個人的に、この4色の中で特に興味を覚えたのが、リンスカラー(米国ラインでの色名ブリストル/Bristol)のオンス数が10.5となっていることでした。
10.5オンスは、ジーンズに使用されるデニムの中で(かなり)薄い方です。
一般的にリンスカラーと呼ばれる濃紺の色の場合は、12オンス程度、あるいはそれ以上のオンス数のデニムが使用されているのが普通です。
2002年以前の米国製501では、長年14オンスのデニムが使用されていました。14オンスは、理想のデニムの厚さと一般的に認知されています。
以下は60年代後半のデッドストック 551ZXX/505のダブルネームのフラッシャーです。14オンスデニムを使用していることを強調しています。
備考: オンス数は、1平方ヤードの生地の重さを示したもので、デニム生地の厚みの目安となるものです。
日本の501CT リンスと同じ色の米国ラインの501CT Bristolは、”12オンスのデニムを使用”とオンラインストアに表示されています。
上に書いた様に一般的にリンスカラーと呼ばれる濃紺のデニム生地では、ヘビーオンスが使われるのが通例で、軽いものでも12オンスです。
リーバイスジャパンで取り扱う501CTの他の色や通常の501でも、(デニムは)全て12オンス以上です。
米国モデルは12オンスだし、501CT リンスが10.5オンスと言うのは、間違いだろうと思っていました。
しかし、501CT発売開始後にリーバイスストア渋谷店を訪問したロングホーンインポートのお客様から、店頭に置いてある501CTを実際にご覧になった感想をメールでご連絡頂きました。
M様、ご連絡、ブログでの紹介のご承諾、ありがとうございました。下は送って下さった2月20日のリーバイスストア渋谷店の写真です。
以下、リーバイスストアを訪問されたお客様から頂いた情報です。
ブリストルがオンラインストアの表示通り10.5オンスと思われる薄い生地だったとの話は驚きました。
さらに、生産国はベトナム製であることも、新たに判明しました。私の認識では、米国で販売されている501CTは、全てメキシコ製です。
日本で販売される501CTリンス(ブリストル)の生産国がメキシコであれば、生地も米国ラインと同じはずです。しかし、生産国が異なるのであれば、違う(軽い)生地を使用することもあり得ます。
それにしてもわざわざ軽いデニム生地をリンスカラーに使用したことは驚きです。一般的に考えれば、米国ラインと同じ12オンスを使うのが自然だと思います。
なぜ、リーバイスジャパンは、ブリストルにあえてライトオンスのデニムを使用したのか?について、次の記事で考察する予定です。
日本で発売中の501は、メンズ4色、レディース4色の構成です。米国で発売されている501CTメンズ8色の中から4色、レディースは米国ラインの6色の中から3色と日本専用(または米国外用)と思われる1色の展開です。
色名は日本用の名前に変更しています。上の写真のメンズ、左からリンス、ホワイトカラー、ダークカラー、ライトカラーと表記されています。
個人的に、この4色の中で特に興味を覚えたのが、リンスカラー(米国ラインでの色名ブリストル/Bristol)のオンス数が10.5となっていることでした。
10.5オンスは、ジーンズに使用されるデニムの中で(かなり)薄い方です。
一般的にリンスカラーと呼ばれる濃紺の色の場合は、12オンス程度、あるいはそれ以上のオンス数のデニムが使用されているのが普通です。
2002年以前の米国製501では、長年14オンスのデニムが使用されていました。14オンスは、理想のデニムの厚さと一般的に認知されています。
以下は60年代後半のデッドストック 551ZXX/505のダブルネームのフラッシャーです。14オンスデニムを使用していることを強調しています。
備考: オンス数は、1平方ヤードの生地の重さを示したもので、デニム生地の厚みの目安となるものです。
日本の501CT リンスと同じ色の米国ラインの501CT Bristolは、”12オンスのデニムを使用”とオンラインストアに表示されています。
上に書いた様に一般的にリンスカラーと呼ばれる濃紺のデニム生地では、ヘビーオンスが使われるのが通例で、軽いものでも12オンスです。
リーバイスジャパンで取り扱う501CTの他の色や通常の501でも、(デニムは)全て12オンス以上です。
米国モデルは12オンスだし、501CT リンスが10.5オンスと言うのは、間違いだろうと思っていました。
しかし、501CT発売開始後にリーバイスストア渋谷店を訪問したロングホーンインポートのお客様から、店頭に置いてある501CTを実際にご覧になった感想をメールでご連絡頂きました。
M様、ご連絡、ブログでの紹介のご承諾、ありがとうございました。下は送って下さった2月20日のリーバイスストア渋谷店の写真です。
501CT Display at Levi's Store in Shibuya |
- 501CTは、1Fにメンズ・レディース共置かれ、2Fの501コーナーにも置かれていた。
- メンズの4色全てが揃っていた。
- ブリストルの生地は手に取ってみて、薄いと感じた。オンラインストアの表示通り10.5オンスだと思う。
- リンス(ブリストル)はベトナム製。ダークカラー(RENO CREEK)はトルコ製。他の2色はメキシコ製。
ブリストルがオンラインストアの表示通り10.5オンスと思われる薄い生地だったとの話は驚きました。
さらに、生産国はベトナム製であることも、新たに判明しました。私の認識では、米国で販売されている501CTは、全てメキシコ製です。
日本で販売される501CTリンス(ブリストル)の生産国がメキシコであれば、生地も米国ラインと同じはずです。しかし、生産国が異なるのであれば、違う(軽い)生地を使用することもあり得ます。
それにしてもわざわざ軽いデニム生地をリンスカラーに使用したことは驚きです。一般的に考えれば、米国ラインと同じ12オンスを使うのが自然だと思います。
なぜ、リーバイスジャパンは、ブリストルにあえてライトオンスのデニムを使用したのか?について、次の記事で考察する予定です。
初コメントです。
返信削除いつも楽しく拝見させて頂いています。
私はアメリカ在住で501CTのBristol rigidを1ヶ月ほど前に購入して毎日履いています。生地はメキシコ製で12oz.表記ですが、同じ12oz.表記の508等よりも分厚く感じます。生地感はレギュラー製品の中でもかなり良い厚みと色合いをもっていると思います。Rigidとの名前ですが、洗濯後もあまり縮まなかったので、生デニムではないようです。ネットにもtreated with a garment rinseとの表記があるのでワンウォッシュもしくは何らかの処理が行われているかもしれません。
リーバイスジャパンが薄いデニムを仕様しているとの事ですが、今回のシルエットはデニムというよりもスラックスに近い形なので薄めの生地にした方が履いてすぐにいい感じの見た目になる気がします。これは新規ユーザーが試着して購入するかどうかを決める重要なポイントだと思います。私の履いている501CTは固めの生地なのでおしりのあたりがかなり余っているのが目立ってしまいます(自分が細いせいもあります)。履いている内に生地が柔らかくなり馴染んでくるとは思いますが、普段ジーンズを履き慣れていない人(今回のターゲット層と思われる人)にとっては厚い生地でもたついているのはマイナスイメージになるとの判断なのかと思います。また、若い世代がジーンズを避ける理由として履き心地が悪いというのを良く耳にします。厚いノンストレッチの生地は一部のコアユーザーを除いて若い世代には単純に不人気なのかもしれません。
ちなみに私はアメリカ版の厚い生地がかなり気に入っています。
はじめまして。コメントありがとうございます。大変興味深く拝読しました。
返信削除501CT ブリストルを1ヶ月前にご購入されて、愛用されているのですね!!オンス数は生地の厚さの目安になるのですが、おっしゃる通り(表記上では)同じオンス数であっても、厚みや風合いは異なる場合はしばしばあります。
お持ちのBristolは、良い厚みと色合いを持っているとのご感想、とても参考になります。私はIndigo Rigidが手元にあります。こちらも標準的な12オンスのデニムの色味をしています。(特に濃くも薄くもないと言う意味です。)
Rigidの表記があっても現行のジーンズは、501 Shirnk-To-Fitを除いて、ほとんどは防縮加工を施したデニム(生デニムではない)です。
リジッドの名をを防縮加工デニムで使う場合は、未洗い(後工程での加工無し)で糊が残った状態である場合が通常です。
"Treated with a garment rinse"と表記であれば、おっしゃる通り洗い加工もされていることになります。Bristolの場合は、洗いも少し入っているが硬い風合いも少し残っているので、Bristol RigidとRigidも加えたのかもしれません。
命名は特に決まり、定義が明確に定められているわけではないので、メーカーの自由裁量、考え方次第だと思います。
リーバイスジャパンが501CT ブリストルで薄い生地を選択したことについてのご見解、大変参考になります。
おっしゃる通り薄めの生地にすることによって、イメージ、雰囲気も異なります。あえてそうした可能性も考えられます。
511ではデニムではない生地を使って、完全にスラックスのバージョンの製品もあります。(ありました)
おっしゃる通り501のターゲット顧客層が普段ジーンズを履かない・履きなれていない人であれば、生地をあえて薄いものを使用することは、お書きになられたような理由などから、十分考えられます。
ジーンズに使用される生地は、時代や世代によって、時折変化があります。70年代には化繊配合の生地が人気となりました。
ジーンズを過去から現代に至るまでの、大きな流れで見た場合、デニムは依然として天然繊維の綿100%が主流です。
全てのジーンズの主流が綿100%と言う意味ではありません。女性用のジーンズの場合は、綿100%でない方が主流です。
伝統の501の名前を使用した製品は、生地もその伝統を受け継ぐものであるべきと考えます。
薄いデニム生地もユーザーによっては好まれると思います。しかし、それを501に使うのは、違和感を覚えますウ。米国版も同様の生地を使っているのであれば、まだ、理解できるのですが。。。
本件については、続きの記事を投稿する予定です。
貴重で大変参考になるコメント、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
p.s. 501CTのブリストルのその後の経過やご感想を将来、機会があれば、ぜひ、教えて下さい。
ご丁寧な返信ありがとうございます。勉強になります。
返信削除確かに今回のCTの展開は501というにはあまりに多くの変更を加えているので抵抗を感じなんくもないですが、若い世代における501の知名度低下に対する苦肉の策と理解しています。自分の世代では90年代にLVCが大ヒットしたおかげでリーバイスといえば501という印象が若い世代にも定着しましたが、今の10代〜20代前半の方にはまったく馴染みがないものだと思います。そこでこの世代に何とか501をアピールしたいというリーバイスの頑張りを私は応援したと思います。我々がずっとリーバイスの製品を買い続けられればいいですが、次世代のリーバイス製品を支えていくのは次世代の人間にしかできない事ですからね。とはいえ、今回の展開は管理人さんがおっしゃるようにリスクの伴うアプローチですので長くて1年間のみの展開にして頂きたいですね。
プリストルの色落ちに関してはそのうちご報告させて頂こうかと思いますが、かなり縦落ちが強くでそうな雰囲気があります。また、股上の深いシルエットのおかげでヒゲが綺麗にできそうです。
501CTの生地の厚さに関する記事も拝読させていただきました。記事を読んでいて思ったのですが、501CTの展開をF/Wも予定しており、S/Sでは薄い生地、F/W展開では厚い生地を展開して変化を出そうとしている可能性もあるなと思いました。リーバイスレッドではよくそのような展開方法(デザインはあまり変えずに生地感を大きく変更する)をとっていたように思います。
また、先ほど日本のE-shopの方を見ていて気づいたのですが、いわゆる2013年モデルのリンスは501CTの販売開始に伴い終了したようですね。現在はアウトレットの方に2013年モデルのリンスは展開場所が移されており、2013年モデルと思われるものはユーズドやブラックデニムだけの様にみえます。
帰国した際に2013年モデルのリンス(本当はリジッドが良いですが…)を購入しようと思っていたのですが、急いでインターネットで買う事になりそうです。
コメントありがとうございます。おっしゃる通り、現在のリーバイスの大きな課題は若い世代への浸透とブランドの認知を促進することだと思います。
返信削除ところで、コメントでのお話は主に日本でのことでしょうか?(そのように推測・解釈しております。)
米国では、若い世代への浸透が課題となっていましたが、昨年ごろから急速に状況は変わってきているようです。
今、10代から20代前半くらいの(特に女の子の)層では、80-90年代をイメージするファッションが流行となっていると聞いています。私は10代の娘がいます。
それに加えてボーインフレンド・デニムへの関心も非常に高くなってきています。Goodwillなどでリーバイスを購入して、カットオフしたりして穿くのが一昨年くらいから流行していました。
また、股上が深いジーンズが人気となっています。
これらの流れに乗りたいというのが、今回の501CTの大きな目的だと思います。
日本でどうなのかは、正直申し上げて、私はよくわかりません。
ただ、ツイッターでフォローして下さっている人たちは、10代や20代の若い世代がかなり多いです。彼らのツイートを拝見するとリーバイスやヴィンテージについて興味を持っている人が多い印象があります。
ご存知の通り、ジーンズについては、時代ごとに流れがあります。
90年代は、ヴィンテージブームをきっかけとして、復刻やレプリカが若者の間で流行しました。
オリジナルのヴィンテージは、価格が急騰して、普通の若者が簡単に手の届く価格ではなくなりました。
90年代に10-20代だった世代で、ジーンズが好きな人はレプリカブランドの愛好家が多いと思います。また、リーバイスが好きな人はLVCを主に穿かれたと思います。
2000年代は、米リーバイスはまだ迷走から脱却できずにいました。米国工場の閉鎖など、2000年代に10-20代だった世代は、リーバイスに対してあまり良い印象を持っていない人が多いのではと思います。
そして、2010年代前半、今の若い世代は、再びリーバイスに興味を持つ人が増えていると思います。
特にファッションに興味がなければ、ユニクロがあります。興味があってもあえてユニクロを選択する人もいると思います。
しかし、若い世代でファッションに関心がある人たちは、リーバイスやヴィンテージ品に興味を持ち始めているように感じています。
人それぞれ考え方は異なりますし、すべての人・世代に当てはまるわけではありませんが、個人的にはそのような傾向が見られるように思っています。
この時代と世代の嗜好の傾向と関連性は、結構興味深いものがあります。
2013年モデルのリンスのお話、大変興味深く拝読しました。最近、リーバイス・ジャパンのE-Shopを見た印象としては、ずいぶん501のモデル数が減っているなと思いました。
2015年の春にむけて、モデルの入れ替えをしている時期なのかもしれません。
大変申し訳ないのですが、F/WとS/Sが何なのか私はわかりませんでした。今回でなくても結構ですが、もしもよろしければ、いつか教えてください。(下のコメントを書いているうちにおっしゃる意味かなと思うことが頭に浮かびました。あっているのであれば、特にお返事くださらなくても結構です)
尚、リーバイス501で、生地の厚みを大きくいじることは、私の知る限り、これまでにはありませんでした。(特別な色の生地は除く)
レディースも生地は薄くないのに、メンズの一品だけ、しかも濃紺の色味の生地を薄くするのは、非常に不可解です。
確実に言えることは、ジーンズをある程度履いている人からは支持されないアプローチです。
しかし、ジーンズを穿いたことがあまりない人で、これから春夏に向けて展開することを考えるのであれば多少わからなくもありません。
それにしてもメンズの濃紺でそれをやるのは、不可解ではあります。
この春は、日本では、クラッシュジーンズが流行の兆しとの話を聞いています。
p.s. 最後のコメントの部分を書いていて、おっしゃるF/WはFall/Winter、S/SはSpring/Summerのことなのかなと、今頃になって気づきました。文脈から言ってもそうかなと思っています。当たり前過ぎてることかもしれません。そうでしたら、しつれいしました。