501CTの日本での発売開始日、2月20日まで後3週間を切りました。501CTはどの程度、日本市場で受け入れられるのか?成功するのか?、興味深いところです。
また、リーバイス・ジャパンは501CTのマーケティングをどの様に行うのかについても、非常に興味を持っています。
アメリカでは、501CT発表時に『501誕生以来最大の出来事』("The biggest thing happen to the 501 jeans")のコピーを使用し、オンラインストアでは501CT一色のプロモーションを行いました。
日本では、2013年に『ジーンズ生誕140年、501が変わる。』のコピーを使用して、大々的に2013 モデルをプロモーションしました。(下はリーバイスジャパンのホームページからのスクリーンコピーです。)
さすがに2年後に、『501誕生以来最大の出来事』のコピーは使い辛いのではと思います。
日本では、『501のテーパードのシルエットの顧客からの要求が多くあったので、501CTを作ることにした。』点を強調するのではないかと予想しています。
また、実際にテーパードの501が欲しいと思う人(特に男性)もそれなりにいると思います。
さらに、日本は新製品・ニューモデルに対して、高い関心を持つ傾向があります。知名度の高い501に新しいシルエットのバージョンが加わることは、話題性としてはかなり高く、市場からの関心も集めると思います。
個人的には、メンズの501CTは、比較的好反応を得て、ある程度は売れるのではないかと予想しています。
しかし、下に書いていますが、いろいろ課題や懸念材料もあります。最初だけ高反応で、その後、ネガティブな意見が多数を占める可能性もあります。
501CTの発表価格はメンズは13000円から15000円、レディースは13000円から14000円と比較的積極的な値付けをしています。
米本土では、レディースの方がメンズよりかなり高い価格設定になっているにも関わらず、日本での価格は逆にメンズの方が高くなっています。
設定価格から、リーバイスジャパンとしてもメンズはそれなりに売れると見込んでいて、レディースは積極的な値付けにして何とかして売りたいと考えている様に感じられます。
ジャパンのプレスリリースによると、2月20日の発売に先駆けて、2月4日から16日まで伊勢丹新宿店でレディースの501CTを先行発売するとのことです。
この間にリーバイスジャパンから、なんらかの発表やニュースとして501CTが取り上げられる可能性もあります。とても興味深いところです。
また、12月から1月にかけて、リーバイスジャパンは、501CTを一部の知名度のある女性にプレゼントし、彼女たちはブログなどに紹介していますが、今回発売される501CTとは異なるユーズドをベースにしたカスタムの製品です。
また、12月から1月にかけて、リーバイスジャパンは、501CTを一部の知名度のある女性にプレゼントし、彼女たちはブログなどに紹介していますが、今回発売される501CTとは異なるユーズドをベースにしたカスタムの製品です。
レディースでは、日本市場向けにユーズドのカスタムの501CTを隠し玉で用意しているのかもしれません。そうでなければ、ミスマーケティングとしか思えません。
レディースの501CTは、米国ではレングス32のみの展開です。レングス32は日本では少し長すぎる気もします。お客さんが501CTを気に入っても、レングスが合わないという可能性も起こり得ます。
レディースの501CTは、米国ではレングス32のみの展開です。レングス32は日本では少し長すぎる気もします。お客さんが501CTを気に入っても、レングスが合わないという可能性も起こり得ます。
日本市場用に短いレングスとするのか?すそ詰めで対応するのか?すそを詰める場合にテーパードの部分をどうするのか?など、リーバイスジャパンがどの様に対処するのか、とても興味深いところです。
特にメンズでは、まず間違いなくこの”How to wear"はやらないと思います。裏をかいてやるのかもしれませんが。。。日本では非常に冷ややかな反応を受けるだけのように思います。
メンズの501CTは最初の時点では、興味本位で購入する人も少なからずいると思うので、ある程度は売れるのではと予想しています。
しかし、個人的にはシルエットは2013 モデルの方が洗練されているように思います。2013モデルのシルエットを高評価する人は多いです。
『期待したほど、シルエットが良くない。これだったら、2013 モデルの方が好きだ。』と思う人が、日本では(意外と)多くいる様な気もしています。
そうなった場合は、501CTはメンズでもかなり厳しくなる可能性があります。
また、米国ではIndigo Rigid(インディゴ・リジッド)の色が用意されているのですが、日本での取り扱いの予定には入っていません。
日本ではリジッドを求める人が多いと思います。なぜ、インディゴ・リジッドを扱わないのか理由・意図が不明です。
一つ考えられる理由としては、日本で発表した色名Bristolは、米国ではBristol Rigidとなっています。一応、リジッドの名前が付いています。
米リーバイスのオンラインストアの商品ページで見る限りでは、Indigo RigidとBristol Rigidの違いは良く分かりませんでした。両方とも12オンスのデニムです。
メンズに関してもレングスをどう対処・対応するのか、とても興味深いところです。501CTはテーパードがかなり強くかかっているように思います。
強いテーパード・シルエットのジーンズの裾を詰めるのでは、シルエットへの影響が大きいです。米国では、レングスは30/32/34の3種類が用意されています。
これまで通りレングス固定でいくのか?米国の様にレングスを選べるようにするのか?
レングス固定にするとサイズが合わないために買わないケースも発生すると思います。
米国では、501CTのウエストサイズは30インチからの提供となっています。米国と同じウエストサイズ展開にするのか?少し小さいウエストサイズも用意するのかも注目しています。
まとめると、501CTは、新製品などに興味を持つ傾向がある日本市場では、話題性はかなり高いと思います。テーパードの501の需要もある程度はあると思います。
その一方で、障害、課題となりそうな点も散見されます。
501CTが日本でどの様な評価を受けるのか?成功するのか?とても興味深く、注目しています。
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