アメリカのLeeのホームページの中にある、Leeの歴史についての紹介で、Leeの101-Jの原型であるスリムジャケットが、初めて市場に登場したのは、1931年のことであるとの説明があります。
101-J スリムジャケットは、短い丈で市場で初めてウエスタンスタイルにより特化したジャケットでした。
胸ポケット内側に傾いておりカウボーイ乗馬中にが反対側の手が簡単にポケットの中に届く様に工夫されたデザインでした。
また、幅広いウエストバンドとなっているため、ジャケットが上に向けて出来がちな織りシワを防止して、よりフィットするシルエットデザインとなっていました。
下は、1950年代の101-Jです。胸ポケットは内側に傾いている等、上記の説明通りのデザインです。
リーバイスのジージャンは、ファースト、セカンド、サード、フォースとモデルチェンジが何度か行われています。
Leeのジージャン、101-Jは誕生以来、現代に至るまで大きなデザイン上の変更は行われていません。
下は、60年代終わり頃から70年代初め頃の101-Jです。50年代とデザインに大きな差がありません。
Leeの101-Jの推定年代を行う際には、タグの表記デザインなどが主な材料となります。
下の写真は、1950年代の101-Jのタグです。通称”赤タグ”と呼ばれています。
赤タグの一番下の2行には、DESIGN PATENTED NO.153438と赤い糸で刺繍表示されています。
下の写真のタグは、通称黒タグと呼ばれるものです。1960年代の終わり頃から1970年代の前半頃までのタグです。
サイズ表記の下に、PATD-153438とイエローのステッチで刺繍表示があります。
PATDは、PATENTEDの短縮で、特許取得済みであること意味します。
赤タブにDESIGN PATENTEDと記載されている通り特許番号153438は、デザインの特許です。
下は、米国特許事務所に登録されている特許番号153438の書類のコピーです。
特許の申請日は、1948年7月24日です。特許の取得日は、1949年4月19日です。
このように、特許の申請・取得と発明の時期に大きな差があることもあります。
発明者は、ミズーリ州カンザスに住むOscar E. Kratz氏です。カンザスは、当時のLeeの本拠地・本社があったところです。Kratz氏は、取締役兼現場責任者としてLeeに長年勤めた人です。
Kratz氏は、その他にも色々なデザインの特許を取得しています。
特許申請の書類には、描かれているオリジナルで新しいジャケットの仕様デザインについてのものであると説明があります。
イラストもとても整ってきれいに描けています。当たり前のことですが、デザインはまさに101-Jそのものです。
Fig.1(左)が、フロントから見たデザイン、Fig.2(右)です。
絵の中のドットライン(点線)は、ステッチを示し、ジャケットの生地とのコントラストになっているとの説明まであります。
この様なデザインを発明して40年代後半に特許を取得していることは、驚異的なことだと思います。
そして、さらに凄いのが、時代的な嗜好・流行を超越したデザインです。まさに、極められたデザイン、完成されたデザインだと思います。
上記イラストが描かれている書類の特許申請は、79年前のものです。
本当に驚異的なことです。リーバイスのモノマネでない独自製品の開発を追求したことが、独自性、革新性にあふれた究極のデザインを生み出した一因ではないかと思っています。
関連ブログ記事:
ヴィンテージ Lee デニムジャケット 101-J 黒タグ
スティーブマックイーンとLee 101-J
ヴィンテージ Lee ジージャンの種類と特徴
101-J スリムジャケットは、短い丈で市場で初めてウエスタンスタイルにより特化したジャケットでした。
胸ポケット内側に傾いておりカウボーイ乗馬中にが反対側の手が簡単にポケットの中に届く様に工夫されたデザインでした。
また、幅広いウエストバンドとなっているため、ジャケットが上に向けて出来がちな織りシワを防止して、よりフィットするシルエットデザインとなっていました。
下は、1950年代の101-Jです。胸ポケットは内側に傾いている等、上記の説明通りのデザインです。
リーバイスのジージャンは、ファースト、セカンド、サード、フォースとモデルチェンジが何度か行われています。
Leeのジージャン、101-Jは誕生以来、現代に至るまで大きなデザイン上の変更は行われていません。
Leeの101-Jの推定年代を行う際には、タグの表記デザインなどが主な材料となります。
下の写真は、1950年代の101-Jのタグです。通称”赤タグ”と呼ばれています。
赤タグの一番下の2行には、DESIGN PATENTED NO.153438と赤い糸で刺繍表示されています。
下の写真のタグは、通称黒タグと呼ばれるものです。1960年代の終わり頃から1970年代の前半頃までのタグです。
サイズ表記の下に、PATD-153438とイエローのステッチで刺繍表示があります。
PATDは、PATENTEDの短縮で、特許取得済みであること意味します。
赤タブにDESIGN PATENTEDと記載されている通り特許番号153438は、デザインの特許です。
下は、米国特許事務所に登録されている特許番号153438の書類のコピーです。
特許の申請日は、1948年7月24日です。特許の取得日は、1949年4月19日です。
このように、特許の申請・取得と発明の時期に大きな差があることもあります。
発明者は、ミズーリ州カンザスに住むOscar E. Kratz氏です。カンザスは、当時のLeeの本拠地・本社があったところです。Kratz氏は、取締役兼現場責任者としてLeeに長年勤めた人です。
Kratz氏は、その他にも色々なデザインの特許を取得しています。
特許申請の書類には、描かれているオリジナルで新しいジャケットの仕様デザインについてのものであると説明があります。
イラストもとても整ってきれいに描けています。当たり前のことですが、デザインはまさに101-Jそのものです。
絵の中のドットライン(点線)は、ステッチを示し、ジャケットの生地とのコントラストになっているとの説明まであります。
ステッチによるコントラストの生成まで組み込まれたデザインであることが分かります。
前立て部に大きくジグザク上に入るステッチと胸ポケットのフラップ下から並行に2本の組のステッチが下に入るところは、機能的意図のものではなく、完全に外観的なインパクト・コントラストを生む純粋なファッション的デザインです。
この様なデザインを発明して40年代後半に特許を取得していることは、驚異的なことだと思います。
そして、さらに凄いのが、時代的な嗜好・流行を超越したデザインです。まさに、極められたデザイン、完成されたデザインだと思います。
上記イラストが描かれている書類の特許申請は、79年前のものです。
本当に驚異的なことです。リーバイスのモノマネでない独自製品の開発を追求したことが、独自性、革新性にあふれた究極のデザインを生み出した一因ではないかと思っています。
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