6月12日の記事は、"Wear 'Em, Cowboy!"と言うタイトルで、ちょっと興味をそそられたので、読んでみました。記事の要訳を以下に紹介します。
リーバイスが1873年にブルージンズを開発した時、その新しいパンツは西部の探鉱(炭鉱)、林業、農業、牧場等で働く人たちにすぐさま受け入れられると確信していました。
カウボーイもこの(予想される)対象顧客のリストの中にありましたが、リーバイスの経営陣(マネージャー達)は、アメリカのカウボーイを象徴するイメージをどのようにして確立できるのか等については考えてもいませんでした。
ましてや、カウボーイ達が自らリーバイス501を選び、そして西部の象徴としてのイメージを作り上げるとは思いもしませんでした。
501が西部の象徴となった一つの要因は、ロデオの人気でした。1880年には、ロデオはプロフェッショナルのトーナメントが行われる様になりました。カウボーイの多くは、リーバイスのジーンズの昔の呼び名であるオーバーオール("overalls")を穿いて、様々なコンテストに出場しました。
これらのカウボーイのコンテストの一つに、今年125周年を迎えるアリゾナ州プレスコットで行われる"Prescott Frontier Days”がありました。プレスコットの最初のロデオ大会は世界で最も古い(歴史のある)と見なされており、1888年に開催されました。
リーバイスは、ロデオ大会とロデオのライダー達へのスポンサーを1920年代から始め、その競技の人気を501ジーンズの宣伝に活用しました。1926年、アリゾナ地元のロートン•チャンピー(Lawton Champie)がPrescott Fronntier Daysでの"World's Championship Broncho BUsting Contest"で勝利しました。(要は世界チャンピオンになった)
リーバイスは、チャンピーと彼の馬ファイヤーバグフィッツの写真を営業が販売店に配るフライヤー(ちらし)に掲載しました。(上の赤で囲まれている写真です。Lawton Champie on "Firebug Fits"のタイトルです。
チャンピーは、「自分はリーバイスのオーバーオールを子供の頃からずっと着てきました。私は23才になりました。リーバイスだけがカウボーイの激しい乗馬での疾走に耐えられる衣服です。しかも、ニートな衣料です。」とフライヤーで語っています。
このチラシは、中西部の巨大なヒスパニック人口を顧客層とする販売店向けにスペイン語に訳されました。また、チャンピーとファイヤーバグフィッツの写真は販売店に飾るための大きなポスターに載せられました。
今年125周年を迎えるプレスコット•フロンティア•デイズは、リーバイス501が、カウボーイ•ジーンズのオリジナルである事を思い起させてくれます。
以上。
多少意訳と端折るところがありますが、そんな内容でした。なるほどね〜、とか、昔は確かにジーンズをオーバーオールと呼んでいたんだよな〜、リーバイスが予想していなかった程、501がカウボーイから圧倒的に支持されたんだなと言う様な感想を持ちながら読んでいました。
読み終わって、1件コメントがあるので、読んでみると-
"It's ok to call the current history of LS&Co "unzipped", but the real old stuff should be called "unbuttoned" Ether way, it's a riveting story."
と書かれていて、一瞬、「何について?」と思いながら、リーバイス社員の返答を読むと、
"Great comment. We actually considered calling this blog "Unbuttoned," but couldn't forget about our Dockers brand. (That said, some of their styles have a button fly.) And yes, we love it when Lynn (元の記事を投稿した人) shares such stories about the company's history.
最初は記事についてのコメントなのかと思い混乱しましたが、ブログのタイトル似ついての話だと気がつきました。「最近の会社の歴史を語るのであれば、ブログのタイトルがUnzippedでも良いかもしれないが、昔の話、逸話を語るのであればUnbuttonedでしょう?どちらにせよリベットのストーリだよね。」と言った意味のコメントです。
確かに501はジーンズの王様で原点であり、ボタンフライが501の一つの大きな特徴で、その旗艦製品を生産する会社のブログのタイトルがUnzipped(ジッパーを開ける=舞台裏を明かす、と言った様な意味)というのはあまりにもお粗末な気がします。
コメントへの返答で、自分たちもUnbuttonedを検討したが、Dockersがあるのでと言う理由でジッパーの方にするのは、自分たちの看板ブランドである501のイメージを下げさせている様に思いました。
しかも変なのが、ブログタイトルの左に501のボタンフライを露出させて重ねてある写真を使っているところです。ブログタイトルがUnzippedなのであえてボタンフライの写真を横においてバランスを取ろうとの趣旨なのかもしれませんが、タイトルと写真がアンバランスに思えます。
今日は、本当はこの記事ではなくて、別のリーバイスのブログの記事を紹介しようと思ったのですが、こちらの方を先に紹介する事にしました。この記事自体はすごく良いのに、ブログタイトルがちょっと?と言うことで、先に取り扱いました。次に紹介するのは、記事の内容がちょっとな〜、と思わせる様な内容なのです。
衣料品として卓越した存在である501のブランドをあまり大切にしていない様に思わせるブログタイトル、その一方できっとリーバイスを本当に愛する社員も多く社内にいるのだろうな、と思っています。
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