現行品では、表記に対してウエストは実寸が2インチ近く大きいが、レングスについてはほぼ表記通りであると何回か記事でも取り上げました。
今回約20年前のモデルの実寸を計ってみましたが、ウエストは2インチ程度大きくレングスはほぼ同じであると言う同じ様な表記と実寸の関係でした。
生地を近くから撮ったものを比べています。現行品は12.5オンス、米国製は14オンスのデニムを使用しています。
色は現行品の方が少し濃いです。米国製の方が毛羽立ちが目立ちます。現行品の毛羽立ちはほとんどありません。
バックポケットの形はほぼ似たシェイプをしていますが、アーキュエットステッチのシェイプはかなり異なります。
現行品はアーキュエットステッチの糸は黄色を使用していて、深い弓形となっているのが特徴です。ポケットやアーキュエットステッチのデザインが年代ごとに異なるのも501の特徴です。
パッチのデザインは基本的に一緒ですが、馬とジーンズの影等の表現が、米国製の方が細やかに印刷されています。現行品は簡略されている感じです。
パッチのLOTの表記は、現行品の場合単に501と書かれたものと501XXと書かれたものがあります。88年から92年頃のモデルは、LOT表記が赤字で501xxとなっているのが特徴です。
バックポケット裏のステッチは、両方ともチェーンステッチですが、色が現行品は白、米国製はオレンジ色です。
フロントのウォッチポケット部周辺を並べて撮った写真です。両方とも基本的なデザインは一緒です。フロントポケット部の取り付けは、リーバイス伝統の銅製のリベットが使われています。
良く注意してみると、現行製品はウォッチポケット入り口の横の糸とベルトループの糸は黄色系の糸が使われています。
裾の裏はどちらもシングルステッチです。66後期までのヴィンテージ•リーバイスのジーンズは裾裏はチェーンステッチが使われています。赤耳以降のモデルは、シングルステッチです。
インシームの縫い付けはどちらもダブルステッチですが、使用する糸の色が現行製品はオレンジの2本ステッチ、写真の92年米国製モデルはオレンジと濃紺の糸を使用しています。
こうして比較してみると、細かいディテールの部分で年代ごとの差が多少ある事が分かります。現行品と米国製の大きな違いは、使用しているデニムが異なる点だと思います。米国製の14オンスのデニムは、厚手で毛羽立ちも目立ちます。
いかにも丈夫そうな感じです。米国製の方は、ディテールの点では多少古さを感じさせます。現行品は良くも悪くも現代風にリファインされていると思います。
現行品のリジッドは今穿いているところですが、印象として、それなりに良い感じの色落ちをしそうだと思っています。
フィットに関しては、現時点で1回洗濯した状態ですが、既にかなり良いです。これまでの経験で言うと、ジーンズはある程度長い期間穿き込んで行くとなじんでくる感じでしたが、今回のものは既に体になじんできています。
米国製14オンスのデニムの評判もかなり良い(色落ちではないと思います)ので、近いうちに下ろして将来使用後の比較も行う予定です。
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