2015年9月に上記タイトルの更新記事を投稿しました。是非、そちらをご覧下さい。
ヴィンテージ・ジージャンは今が買い!!
(2014年2月15日 追記:本記事を投稿してからかなり日が経ちました。近いうちに、本記事を書き換え、または、追記を行う予定です。また、ジージャンについて特集記事のようなものを書く事、あるいは専用のホームページを用意することも検討中です。)
昔は、ジャケットの方がジーンズよりも人気があって、値段もものすごく高かったとの話を聞いた事があります。私は以前、ヴィンテージには興味がないと言いながらも、507xxだけは知っていて、値段を調べた事もありました。
その時は20万円を優に超える価格でもコンディションはそれ程良くないものもあって、これはとても無理だとあきらめました。ただ、市場価格だけは定期的にチェックはしていました。
今では、ジーンズとの立場は完全に逆転しジャケットは同年代のジーンズの半額以下、場合によってはあるかに下の価格で売買されています。
私は、ジーンズは現行製品のみを長い期間穿いてきましたが、ジージャンについては、最近の購入を除けば、90年代前半に復刻の初期のものを2着買っただけで、それ以外に購入した記憶は残っていません。
ヴィンテージのリーバイスに興味を持った私は、ネットで色々と情報を収集しました。私が現在、色々とアドバイスを頂いたりしてお世話になっているヴィンテージ•コレクターの方々は、オークションは使わずやはり信頼できる古着屋さんやフリーマーケットで、実際に手にして、ご購入されるのが基本の様です。
日本の様に、信頼できる古着屋さんがあれば安心で、そちらにお世話になれば良いのですが、私の住んでいる地域にはヴィンテージのリーバイスを扱っている古着屋さんはありません。そのため、購入する場合は必然的にオークションになります。
こちらでオークションでの購入の場合、できる限り多くの知識を得なければと思い、色々勉強しました。また、本物と復刻や偽物との見分け方についてや、ディテールについて情報を収集しました。
一般に、ヴィンテージの製品を購入する場合、ある程度の知識は必要ですし、市場価格についても分かっていなければなりません。
しかし、幸いな事に、世界的に見ても、日本はヴィンテージの人気が高く市場も大きく、ヴィンテージについての情報も豊富です。
リーバイスのジャケットは基本的に、ファースト、セカンド、サード、フォースのタイプがあります。 タイプごとの年代を簡単にとりまとめると以下の様になります。
調べた結果、フォースの70505のBig Eが結構評判良いことを知りました。市場価格的にも、サード以前のものは以前に比べれば劇的に下がった様ですが、絶対的な値段としてはある程度します。
数も限られ、コンディションが良好な物はあまり見かけません。一方、70505のBig Eはコンディションの良いものでも、1万5000円以下くらいからあるように認識しております。また、場合によっては1万円以下でも良いものがあると思います。
はっきり言って、その様な価格帯で40年以上前のヴィンテージのコンディションの良いものが手に入るのであれば破格のことだと思います。
その価格帯と見比べると、復刻等の現行品のジャケットの定価が3万円以上の値段がつけられているのがおかしく思えます。実際に売買される復刻の値段が安かったとしても、コンディションの良い70505が仮に1万円で売られていたとしたら、私はその価格の方が破格であると思います。
しかも、もしもそれが比較的一般的な価格帯であるならば、今はヴィンテージ•ジャケット、特に70505のBig Eは買いだと思っています。
尚、ヴィンテージはユーズドなので、価格は需要と供給に大きく影響を受けます。供給量にはかなり限りがあるので、需要が上がれば価格も上がります。
需要がこの先もあまりないのであれば、価格は低迷を続けると思います。
衣料品は流行の影響を強く受けます。ベルボトムが大流行した後、過去に何度も再流行となると見られながらも、何十年もほとんど需要がない時代が続きました。
と言うことで、将来、ヴィンテージブームが再度到来して、価値が上がる可能性もありますが、それはいつになるか分からないし、ものすごい時間がかかる事も考えられます。
そのため、個人的にはヴィンテージの製品は気に入って、自分で着るために購入するのが原則だと思います。
また、ヴィンテージの商品の価格はある意味、水物なので、本当にラッキーであれば、劇的に安い掘り出し物もあることでしょう。しかし、逆もしかりで、最近のオークションで標準的な仕様のコンディションの良い70505のBig Eが一着は38000円以上、もう一着も28000円以上で落札されたのを見ました。
自分着用が大前提なのですが、同じモデル内のディテールの違いやコンディション等、一つ一つが個性的なので、つい良さそうなのを見つけると買ってしまっています。
現時点で私は70505については、デッドに限りなく近そうなものから着込まれたものまで、それなりの数を手に入れています。
ヴィンテージの製品は、一つ一つが個性的で、それぞれ異なる印象を強く受けるため、あきません。コンディションも良いものも多いですし、あまり気にせず、外に来て出かけられるのも魅力の一つです。
実は、507xxも何着か持っているのですが、一度も外に着て出た事はまだありません。(汗)
70505のBig Eの生地についてはどれも味のある色をしていているのが特徴です。 また、70505の生地はタテ落ちが明確に出る傾向が強いのも特徴だと思います。
色落ちは人による好みはありますが、501XXと同じ生地を使っている507XXと比べても、70505Eの生地は縦落ちに関してはよりしやすい傾向があるとの印象を持っています。
個人的には縦落ちするだけがデニムの色落ちの魅力ではないとも思っています。単に縦落ちの色落ちだけを求めるのであれば、レプリカでも十分に楽しめると思います。
しかし、長い年月を経たデニムの何とも形容しがたい味わいのある色はレプリカでは得られる事はできない、ヴィンテージならではのものです。
ここで、私の所有する70505のBig Eの一着を写真でご紹介します。
左は全体を前と後ろから撮ったものです。写真からでは分かりづらいかもしれませんが、色はかなり濃いです。私の持っているジャケットの中でも濃い方です。全体的なコンディションもそれなりに良いと思います。(写真はクリックすると拡大されます。)
赤タブはBig Eでこの時代の標準的なVの右が細い字体のものです。
フロントの上部を若干下側から撮った写真です。パッチの状態も奇麗です。それ程着込まれてなく、色も濃い状態ですが、縦落ちの傾向が既に見られるのが分かりますでしょうか?
上の写真の様にバックの上部を下側から撮ったものです。こちらの方がタテ落ち気味の生地の特徴、風合いが分かりやすいかもしれません。
これらの写真で、どの程度イメージできるか分かりませんが、実際に目にすると、すごく良い感じで歴史のあるデニムの良さを感じます。ただ、感じ方は人それぞれだと思うので、これはあくまでも私の個人的意見です。
私としましては、特に今までヴィンテージリーバイの製品をお持ちでない方でご興味のある方に、自分が体験した様なヴィンテージ•リーバイスの製品との出会いの機会を作りたいと思っております。
この度、Webストアをオープンしました。ヴィンテージの70505を各種取り揃えています。コンディションの良い物を中心に揃えています。
是非、Webストアの方にもお立ち寄り下さい。アドレスはこちらです。
ヴィンテージ・ジージャンは今が買い!!
(2014年2月15日 追記:本記事を投稿してからかなり日が経ちました。近いうちに、本記事を書き換え、または、追記を行う予定です。また、ジージャンについて特集記事のようなものを書く事、あるいは専用のホームページを用意することも検討中です。)
昔は、ジャケットの方がジーンズよりも人気があって、値段もものすごく高かったとの話を聞いた事があります。私は以前、ヴィンテージには興味がないと言いながらも、507xxだけは知っていて、値段を調べた事もありました。
その時は20万円を優に超える価格でもコンディションはそれ程良くないものもあって、これはとても無理だとあきらめました。ただ、市場価格だけは定期的にチェックはしていました。
今では、ジーンズとの立場は完全に逆転しジャケットは同年代のジーンズの半額以下、場合によってはあるかに下の価格で売買されています。
私は、ジーンズは現行製品のみを長い期間穿いてきましたが、ジージャンについては、最近の購入を除けば、90年代前半に復刻の初期のものを2着買っただけで、それ以外に購入した記憶は残っていません。
ヴィンテージのリーバイスに興味を持った私は、ネットで色々と情報を収集しました。私が現在、色々とアドバイスを頂いたりしてお世話になっているヴィンテージ•コレクターの方々は、オークションは使わずやはり信頼できる古着屋さんやフリーマーケットで、実際に手にして、ご購入されるのが基本の様です。
日本の様に、信頼できる古着屋さんがあれば安心で、そちらにお世話になれば良いのですが、私の住んでいる地域にはヴィンテージのリーバイスを扱っている古着屋さんはありません。そのため、購入する場合は必然的にオークションになります。
こちらでオークションでの購入の場合、できる限り多くの知識を得なければと思い、色々勉強しました。また、本物と復刻や偽物との見分け方についてや、ディテールについて情報を収集しました。
一般に、ヴィンテージの製品を購入する場合、ある程度の知識は必要ですし、市場価格についても分かっていなければなりません。
しかし、幸いな事に、世界的に見ても、日本はヴィンテージの人気が高く市場も大きく、ヴィンテージについての情報も豊富です。
リーバイスのジャケットは基本的に、ファースト、セカンド、サード、フォースのタイプがあります。 タイプごとの年代を簡単にとりまとめると以下の様になります。
- ファースト: 506XX (戦前から1952年頃)
- セカンド: 507XX (1952年から1962年頃)
- サード: 557XX/557 (1962年から1966年頃)
- フォース: 70505 (Big Eは1966年から1971年頃)
調べた結果、フォースの70505のBig Eが結構評判良いことを知りました。市場価格的にも、サード以前のものは以前に比べれば劇的に下がった様ですが、絶対的な値段としてはある程度します。
数も限られ、コンディションが良好な物はあまり見かけません。一方、70505のBig Eはコンディションの良いものでも、1万5000円以下くらいからあるように認識しております。また、場合によっては1万円以下でも良いものがあると思います。
はっきり言って、その様な価格帯で40年以上前のヴィンテージのコンディションの良いものが手に入るのであれば破格のことだと思います。
その価格帯と見比べると、復刻等の現行品のジャケットの定価が3万円以上の値段がつけられているのがおかしく思えます。実際に売買される復刻の値段が安かったとしても、コンディションの良い70505が仮に1万円で売られていたとしたら、私はその価格の方が破格であると思います。
しかも、もしもそれが比較的一般的な価格帯であるならば、今はヴィンテージ•ジャケット、特に70505のBig Eは買いだと思っています。
尚、ヴィンテージはユーズドなので、価格は需要と供給に大きく影響を受けます。供給量にはかなり限りがあるので、需要が上がれば価格も上がります。
需要がこの先もあまりないのであれば、価格は低迷を続けると思います。
衣料品は流行の影響を強く受けます。ベルボトムが大流行した後、過去に何度も再流行となると見られながらも、何十年もほとんど需要がない時代が続きました。
と言うことで、将来、ヴィンテージブームが再度到来して、価値が上がる可能性もありますが、それはいつになるか分からないし、ものすごい時間がかかる事も考えられます。
そのため、個人的にはヴィンテージの製品は気に入って、自分で着るために購入するのが原則だと思います。
また、ヴィンテージの商品の価格はある意味、水物なので、本当にラッキーであれば、劇的に安い掘り出し物もあることでしょう。しかし、逆もしかりで、最近のオークションで標準的な仕様のコンディションの良い70505のBig Eが一着は38000円以上、もう一着も28000円以上で落札されたのを見ました。
自分着用が大前提なのですが、同じモデル内のディテールの違いやコンディション等、一つ一つが個性的なので、つい良さそうなのを見つけると買ってしまっています。
現時点で私は70505については、デッドに限りなく近そうなものから着込まれたものまで、それなりの数を手に入れています。
ヴィンテージの製品は、一つ一つが個性的で、それぞれ異なる印象を強く受けるため、あきません。コンディションも良いものも多いですし、あまり気にせず、外に来て出かけられるのも魅力の一つです。
実は、507xxも何着か持っているのですが、一度も外に着て出た事はまだありません。(汗)
70505のBig Eの生地についてはどれも味のある色をしていているのが特徴です。 また、70505の生地はタテ落ちが明確に出る傾向が強いのも特徴だと思います。
色落ちは人による好みはありますが、501XXと同じ生地を使っている507XXと比べても、70505Eの生地は縦落ちに関してはよりしやすい傾向があるとの印象を持っています。
個人的には縦落ちするだけがデニムの色落ちの魅力ではないとも思っています。単に縦落ちの色落ちだけを求めるのであれば、レプリカでも十分に楽しめると思います。
しかし、長い年月を経たデニムの何とも形容しがたい味わいのある色はレプリカでは得られる事はできない、ヴィンテージならではのものです。
ここで、私の所有する70505のBig Eの一着を写真でご紹介します。

赤タブはBig Eでこの時代の標準的なVの右が細い字体のものです。
フロントの上部を若干下側から撮った写真です。パッチの状態も奇麗です。それ程着込まれてなく、色も濃い状態ですが、縦落ちの傾向が既に見られるのが分かりますでしょうか?
上の写真の様にバックの上部を下側から撮ったものです。こちらの方がタテ落ち気味の生地の特徴、風合いが分かりやすいかもしれません。
これらの写真で、どの程度イメージできるか分かりませんが、実際に目にすると、すごく良い感じで歴史のあるデニムの良さを感じます。ただ、感じ方は人それぞれだと思うので、これはあくまでも私の個人的意見です。
私としましては、特に今までヴィンテージリーバイの製品をお持ちでない方でご興味のある方に、自分が体験した様なヴィンテージ•リーバイスの製品との出会いの機会を作りたいと思っております。
この度、Webストアをオープンしました。ヴィンテージの70505を各種取り揃えています。コンディションの良い物を中心に揃えています。
是非、Webストアの方にもお立ち寄り下さい。アドレスはこちらです。
自分も70505が好きです(笑)
返信削除ファーストやセカンドなども良いとは思いますが、70505が一番ファッション性があるような気がします。
ファーストやセカンドはワークっぽさが良いってところもありますが・・・
またヴィンテージブームがきてほしいですね(笑)
コウさん、
返信削除コメントありがとうございます!!
ファーストやセカンドは良くも悪くも、元来のワークウェアです。私はファーストは持っていません。
サードの557と505は、従来のリーバイス顧客層から東部の市場を開拓するための戦略的な位置づけの製品だったと思われます。リーバイスにとっては、かなり冒険だったと思いますが、結果的には大成功を収めたと言って良いかと思います。
私は、557XXは現時点で1着しか持っていません。後、559XXも一着だけ持っています。サードは計2着です。希少性と現代の標準デザインとなったトラッカージャケットの原点である事等もあり、557は人気がありますが、個人的には70505は557の良さを受け継ぎながら、完成度を高めた逸品だと思います。
着て比べてみて、557は個性的ではありますが、70505の方が完成度が高いなと思います。まあ、後継の製品なので当たり前と言えばそうですが。ファッション性については、製品の位置づけ、対象顧客マーケット等から考えても、70505が歴代ヴィンテージのジャケットでは秀でている様に思います。
今はヴィンテージ品が買いやすい好機とも言えます。ヴィンテージブームが来たら、ものすごく値段が高騰して、尋常じゃない状態になる可能性もあると思います。今後の世界経済の動向がどうなるかにもよりますが、日本を除く世界経済のバブルの崩壊が起こらなければ、遅かれ早かれ、中国を筆頭とするアジア各国からもヴィンテージ•リーバイスの需要が高まる気がします。実際のところ、既にこの傾向は顕著に見られます。
ヴィンテージ市場の今後を見据えると、最大の関心事は、世界経済の今後と日本のファッショントレンドになると思います。世界全体で見ると経済、日本の場合はファッショントレンド、と言うところも日本のユニークさを表してます。
日本は、良くも悪くも既に世界に確固たるヴィンテージ大国の座を確立しています。これは、オリジナルへの敬意と志向、本質、品質、ディテールにこだわる日本人の国民性から来るものです。中長期的に見ると、日本のヴィンテージ愛好家は、グローバライゼーションと世界経済の動向に好むと好まざるにもかかわらず、巻き込まれていると思います。
まあ、どうでも良い様なことですが。。。要は自分が好きか嫌いかだと思います。