糊落としは英語では、Soakと言います。Soakは水やお湯に浸す事を意味します。以前紹介したリジッド(インディゴ)の501は、穿いたままお風呂に入り、そのまま乾かすやり方に挑戦しました。今回のブラックについては、穿かずに行うことにしました。
私の一本目のリジッドでは閉じている箇所がありました。このブラックでも一部糸が引きつっているところがあって、手で少し抑えて開くクセをつけたところがあります。
この確認作業は、後で色落ちして脇割り部にアタリが付く時に重要です。
本作業はセルビッジ(赤耳付き)デニムであればさらに重要となります。色落ちしてできてくる耳のアタリは、セルビッジの大きな特徴です。
下の写真は、私の持っているヴィンテージの501 66後期の表と裏から撮った写真です。黄色で囲った部分が耳のアタリと裏から見たときのセルビッジの部分です。
残念な事に、赤耳が閉じてしまっている箇所があって、耳のアタリがうまくできていません。ヒゲやオリジナルのチェーンステッチによる裾の部分は結構良い感じのアタリが出ている色落ちになっているのに残念です。
脇割りでも、赤耳程ではないですが、アタリは付きます。下の写真は、脇割りの501(私のコレクション③)ですが、比較的明確にアタリがでています。
左の写真の上は、お湯につけてから約5分後のものです。黒の染料が少しにじみだしてきています。左下の写真は約1時間後のものです。
お湯の色はさすがに黒くなってきています。しかし、お湯の色はそれ程濃くはありませんでした。リジッドの時は、お湯の色はさらにもっと薄かったです。
リジッドの時はこの様な苦労はまったくなかったです。
準備
501を裏返しにします。ここで、脇割りがきちんと開かれているか確認します。脇割りは時々、何らかの理由で閉じている箇所があったりします。私の一本目のリジッドでは閉じている箇所がありました。このブラックでも一部糸が引きつっているところがあって、手で少し抑えて開くクセをつけたところがあります。
この確認作業は、後で色落ちして脇割り部にアタリが付く時に重要です。
本作業はセルビッジ(赤耳付き)デニムであればさらに重要となります。色落ちしてできてくる耳のアタリは、セルビッジの大きな特徴です。
下の写真は、私の持っているヴィンテージの501 66後期の表と裏から撮った写真です。黄色で囲った部分が耳のアタリと裏から見たときのセルビッジの部分です。
残念な事に、赤耳が閉じてしまっている箇所があって、耳のアタリがうまくできていません。ヒゲやオリジナルのチェーンステッチによる裾の部分は結構良い感じのアタリが出ている色落ちになっているのに残念です。
脇割りでも、赤耳程ではないですが、アタリは付きます。下の写真は、脇割りの501(私のコレクション③)ですが、比較的明確にアタリがでています。
お風呂にお湯を入れる
お湯の温度は熱めにしました。私の場合、カップ約半分のお酢と塩を入れます。酢や塩を入れると色落ちをある程度抑えられるとの見方があるため使用しています。ジーンズをお湯に浸ける
裏返しにした501をお湯に入れます。内側やポケットに空気が残っているので、そのままだと浮いてしまうため、手を使って501をお湯の中に沈め、抑えながら残っている空気を抜いて行きます。左の写真の上は、お湯につけてから約5分後のものです。黒の染料が少しにじみだしてきています。左下の写真は約1時間後のものです。
お湯の色はさすがに黒くなってきています。しかし、お湯の色はそれ程濃くはありませんでした。リジッドの時は、お湯の色はさらにもっと薄かったです。
乾燥させる
お湯に浸してから1時間少し後にお風呂のお湯を抜きました。お湯が流れ出た後、そのままの状態で上から乗って踏みつけ生地に残っている水分をある程度絞り落としました。
その後、風呂場の中でハンガーにかけて、そのまま乾かしました。まずは、裏返したまま、半日以上おいて、半乾きの状態で、表に返して干し続け乾くのを待ちました。干し方は、写真の様にウエスト部を上にしました。
注意点•備考
お湯を抜いて、501をハンガーにかけた後、お風呂の掃除をしました。今回使ったお風呂は、底に滑り止めの様な加工が表面にされているのですが、お風呂の底に残っていたブラックの染料がそのざらざらした滑り止め部に入り込んでとても掃除しにくかったです。また、かなり強力な染料の様で風呂桶の横にうっすらとついた色を落とすのにも苦労しました。リジッドの時はこの様な苦労はまったくなかったです。
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