501は衣料品としては、例外的とも言える驚異的な歴史を持ちます。1969年頃から、パッチに"CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMET"と表記される様になります。これは、「手入れの仕方(洗濯方法)が内側にあります。」を意味します。
この表記が始まった時の製品である66E (501 Big-E 66モデル)とsmall eの66最初期のモデルでは、スレーキ、ポケット裏に印刷されていました。それ以降のモデルからは、洗濯表記タグになります。
下の写真は、私の手持ちの501の年代•モデルごとの洗濯表記タグを撮ったものです。
尚、写真では66後期が一番大きく写っていますが、実物のサイズとしては、一番小さいです。(写真の大きさと実物の大きさの相関関係はありません。)
(追記:赤耳の内タグはほとんどが66後期と同じであることが判明しました。記載の表記についても最後の行の収縮率が10%のところ以外は、66後期と同じになります。
下の表の年について赤耳のタグの年として、80年前後~86年頃としていましたが、80年代前半頃の赤耳は66後期と同じ表記タグとなります。
80年代中頃から新しいタグへの移行が行われたと推定しております。移行期はどちらのタグも混在したと思います。
以上、訂正致します。80年代、特に後半は細かいディテール等の変更が多々行われた時期になります。そのため、ここで区分けした以外のものも存在する可能性がございます。)
以下に記載の表記と日本語訳の表を添付します。(クリックすると拡大します。)
この表を見ると、洗濯表記の内容が年代ごとに移り変わってきていることが分かります。66初期から米国製最終モデルまでは基本的な内容は同じなのですが、現行モデルの内容とは大きく異なっているところがとても興味深いところです。
66前期と後期では、何と「浸け置き(Soak)と手洗いはしないでくれ」と書かれています。これは、ちょっとびっくりするところです。
Soakは最初に下ろす時に縮める(と糊を落とす)のに一般的ですし、こだわる人で手洗いする人も少ないかと思います。なぜか?、との疑問が涌く方も多いかと思います。これは想像ですが、
理由として、Soakについては、現在の一般的な認識のSoakは、お湯または水のみで1〜2時間浸けることではなく、当時のSoakは洗剤を入れたお湯または水に浸けっぱなしにすることだと思います。
着る前に洗えと書いてあるので、Soak/糊落としではなく、単に洗濯することとしているためと思います。手洗いについては、この時代の洗剤はかなり強力で肌に良くない、刺激的な成分が含まれていたためなのではと推測しています。
洗濯機と乾燥機を使用する事が前提になっているところも、興味深いところです。しかも、66期から最終米国製モデルの場合は、一貫して高温の洗濯温度設定の指定になっています。
一般的に米国の洗濯機の温度設定は、高温(Hot)、中温(Warm)、低温(Cold)が洗濯できます。現行モデルでは、低温(Cold)になっているのが目につきます。
66期では、洗濯と乾燥は(そのジーンズだけ)単独で行う指示で、それ以降のモデルについては似た色の衣料と一緒に行うに変更になっています。洗濯表記タグの方では、現行製品を含め全てのモデルで、着用(使用)前に洗う様に書かれています。
自然乾燥も可(Line Dry Possible)の表示は現行モデルのみあります。現在、ヴィンテージのジーンズを所有している方は、乾燥は自然乾燥される方の方が多いのではと思います。50年代、60年代のジーンズの手入れはどうだったのか、ちょっと興味をそそられます。
洗濯表記を見る限り、昔は高温で洗濯機で洗って、乾燥機で乾かすやり方が一般的だった様に思えます。しかし、今も残っているヴィンテージのジーンズはそれなりに丁寧に扱われていたものが多いのではないかと思います。
この表記が始まった時の製品である66E (501 Big-E 66モデル)とsmall eの66最初期のモデルでは、スレーキ、ポケット裏に印刷されていました。それ以降のモデルからは、洗濯表記タグになります。
下の写真は、私の手持ちの501の年代•モデルごとの洗濯表記タグを撮ったものです。
尚、写真では66後期が一番大きく写っていますが、実物のサイズとしては、一番小さいです。(写真の大きさと実物の大きさの相関関係はありません。)
(追記:赤耳の内タグはほとんどが66後期と同じであることが判明しました。記載の表記についても最後の行の収縮率が10%のところ以外は、66後期と同じになります。
下の表の年について赤耳のタグの年として、80年前後~86年頃としていましたが、80年代前半頃の赤耳は66後期と同じ表記タグとなります。
80年代中頃から新しいタグへの移行が行われたと推定しております。移行期はどちらのタグも混在したと思います。
以上、訂正致します。80年代、特に後半は細かいディテール等の変更が多々行われた時期になります。そのため、ここで区分けした以外のものも存在する可能性がございます。)
以下に記載の表記と日本語訳の表を添付します。(クリックすると拡大します。)
この表を見ると、洗濯表記の内容が年代ごとに移り変わってきていることが分かります。66初期から米国製最終モデルまでは基本的な内容は同じなのですが、現行モデルの内容とは大きく異なっているところがとても興味深いところです。
66前期と後期では、何と「浸け置き(Soak)と手洗いはしないでくれ」と書かれています。これは、ちょっとびっくりするところです。
Soakは最初に下ろす時に縮める(と糊を落とす)のに一般的ですし、こだわる人で手洗いする人も少ないかと思います。なぜか?、との疑問が涌く方も多いかと思います。これは想像ですが、
理由として、Soakについては、現在の一般的な認識のSoakは、お湯または水のみで1〜2時間浸けることではなく、当時のSoakは洗剤を入れたお湯または水に浸けっぱなしにすることだと思います。
着る前に洗えと書いてあるので、Soak/糊落としではなく、単に洗濯することとしているためと思います。手洗いについては、この時代の洗剤はかなり強力で肌に良くない、刺激的な成分が含まれていたためなのではと推測しています。
洗濯機と乾燥機を使用する事が前提になっているところも、興味深いところです。しかも、66期から最終米国製モデルの場合は、一貫して高温の洗濯温度設定の指定になっています。
一般的に米国の洗濯機の温度設定は、高温(Hot)、中温(Warm)、低温(Cold)が洗濯できます。現行モデルでは、低温(Cold)になっているのが目につきます。
66期では、洗濯と乾燥は(そのジーンズだけ)単独で行う指示で、それ以降のモデルについては似た色の衣料と一緒に行うに変更になっています。洗濯表記タグの方では、現行製品を含め全てのモデルで、着用(使用)前に洗う様に書かれています。
自然乾燥も可(Line Dry Possible)の表示は現行モデルのみあります。現在、ヴィンテージのジーンズを所有している方は、乾燥は自然乾燥される方の方が多いのではと思います。50年代、60年代のジーンズの手入れはどうだったのか、ちょっと興味をそそられます。
洗濯表記を見る限り、昔は高温で洗濯機で洗って、乾燥機で乾かすやり方が一般的だった様に思えます。しかし、今も残っているヴィンテージのジーンズはそれなりに丁寧に扱われていたものが多いのではないかと思います。
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