激動の60年代とリーバイスについて書いた後なので、今回は60年代のリーバイス製品の紹介として、私の手持ちの557XXギャラ入りを紹介します。
557XXは通称サードモデルと呼ばれ、セカンドモデル507XXの後継として1962年に登場しました。557XXのデザインは507XXと異なる部分も多く、当時としては斬新なデザインチェンジだったと思います。
557XXは505の元となる501ZXXと共に、従来からの顧客層である西海岸の労働者から新たに米東海岸の市場、そして全世界の市場開拓をターゲットとした戦略的な位置づけの製品だったと思います。
大きなデザインチェンジはリスクも大きかった事と思いますが、当時は激動の時代で若者からの支持も強かったため、冒険できる下地はあったと思います。
結果的にサードモデルのデザインは市場に幅広く受け入れられ、現在のモデルにまで引き継がれることとなり、トラッカージャケットとして業界標準の地位を築く程の大成功を収めました。
また、557XXは現在のヴィンテージ市場でも、非常に高い人気を得ています。
ギャラ入りの紙パッチは1962年頃までのものなので、557XXの初期のものにしか付いていません。
同時期のジーンズは、現在の市場でも非常に高い人気を誇るギャラ入り隠しリベット付きの501XXです。
501XXと同じXXデニムを使っています!
生地の雰囲気、貫禄が写真から伝わりますでしょうか?
タブはもちろんBig Eですが、Vの幅が左右均等のタイプです。
タブの取り付けは507XXのポケット取り付け部からフラップに変更になりました。
ポケット取り付けのカンヌキ(バータック)は、同色のステッチ(このモデルの場合、黄色の綿糸)でカンヌキ間のステッチは2本の平行のステッチが入れられています。これは、サードモデルを代表するディテールの一つです。
後継の70505になるとカンヌキのステッチの色は紺•黒になり、カンヌキ間のステッチもカンヌキと同色の糸で一本のシングルステッチになります。
袖先の裏はシングルステッチなのもサードモデル(以前)の特徴です。
左のカフスボタン、緑青と思われるさびが付いています。
後ろの全体写真です。生地の雰囲気分かるでしょうか?
まだ濃い色ですが、雰囲気あります。
サードモデルは1962年から1966年頃の品番変更までの約4年間生産されました。
その間のモデルに、ギャラ入り、ギャラ無し、XX表記無しがあります。生産期間が約4年と比較的短かったため、市場に出回っている数も少ないです。私も、557XXはこれしか持っていません。希少性に加え、現在のジージャンのデザインの元祖である事から人気も高いです。
一方、後継のモデル70505は、それなりに市場に出回っており、価格も値ごろなので、個人的にはお勧めです。デザイン的にもサードモデルを継承しつつ、完成度を高めた逸品だと思います。
同サイズの70505 Big-Eと並べてみました。70505はそれなりに数を持っているのですが、これは結構色落ちしている方です。自分が普段着ているお気に入りです。
557XXも色は濃く、目立つダメージ等はあまり見当たりませんが、腰裏裾部のチェーンステッチの部分はそれなりステッチが欠けていて(着用、実用には全く問題ありません)、それなりに着込まれていたと想像しています。
最後に60年代のリーバイスのジャケット•ラインナップとして507XXも加えてみました。
507XXは1952年から1962頃まで生産されました。写真のモデルはパッチはありませんが、腰裏裾部のステッチがチェーンステッチなことから、1955年以降の生産の紙パッチのモデルと思われます。
こうやって並べてみると、それぞれのジャケット一つ一つが個性的で異なる魅力を持っている事を改めて感じました。今後、モデル間のディテールや同サイズでの実寸、型の比較等も行う予定です。
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Vintage Original Levi's 557XX |
557XXは505の元となる501ZXXと共に、従来からの顧客層である西海岸の労働者から新たに米東海岸の市場、そして全世界の市場開拓をターゲットとした戦略的な位置づけの製品だったと思います。
大きなデザインチェンジはリスクも大きかった事と思いますが、当時は激動の時代で若者からの支持も強かったため、冒険できる下地はあったと思います。
結果的にサードモデルのデザインは市場に幅広く受け入れられ、現在のモデルにまで引き継がれることとなり、トラッカージャケットとして業界標準の地位を築く程の大成功を収めました。
また、557XXは現在のヴィンテージ市場でも、非常に高い人気を得ています。
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Vintage Original 557XX Patch |
今回紹介するモデルは、一般にパッチの表記に"Every Garment Guaranteed"と書かれているのが特徴の557XXギャラ入りです。
ギャラ入りの紙パッチは1962年頃までのものなので、557XXの初期のものにしか付いていません。

501XXと同じXXデニムを使っています!
生地の雰囲気、貫禄が写真から伝わりますでしょうか?
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557XX Red Tab |
タブの取り付けは507XXのポケット取り付け部からフラップに変更になりました。

ポケット取り付けのカンヌキ(バータック)は、同色のステッチ(このモデルの場合、黄色の綿糸)でカンヌキ間のステッチは2本の平行のステッチが入れられています。これは、サードモデルを代表するディテールの一つです。
後継の70505になるとカンヌキのステッチの色は紺•黒になり、カンヌキ間のステッチもカンヌキと同色の糸で一本のシングルステッチになります。

左のカフスボタン、緑青と思われるさびが付いています。

まだ濃い色ですが、雰囲気あります。
サードモデルは1962年から1966年頃の品番変更までの約4年間生産されました。
その間のモデルに、ギャラ入り、ギャラ無し、XX表記無しがあります。生産期間が約4年と比較的短かったため、市場に出回っている数も少ないです。私も、557XXはこれしか持っていません。希少性に加え、現在のジージャンのデザインの元祖である事から人気も高いです。
一方、後継のモデル70505は、それなりに市場に出回っており、価格も値ごろなので、個人的にはお勧めです。デザイン的にもサードモデルを継承しつつ、完成度を高めた逸品だと思います。

557XXも色は濃く、目立つダメージ等はあまり見当たりませんが、腰裏裾部のチェーンステッチの部分はそれなりステッチが欠けていて(着用、実用には全く問題ありません)、それなりに着込まれていたと想像しています。

507XXは1952年から1962頃まで生産されました。写真のモデルはパッチはありませんが、腰裏裾部のステッチがチェーンステッチなことから、1955年以降の生産の紙パッチのモデルと思われます。
こうやって並べてみると、それぞれのジャケット一つ一つが個性的で異なる魅力を持っている事を改めて感じました。今後、モデル間のディテールや同サイズでの実寸、型の比較等も行う予定です。
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