Webストアに追加したヴィンテージリーバイス ブランケット付きサードモデル 559XXを紹介します。このジャケットは色々と興味深い特徴があるので、それらについて焦点を当ててみたいと思います。
着用感は若干あるものの、コンディションはかなり良い方だと思います。
本ジャケットは紙パッチがほぼ完全に残っているのが一つの大きなポイントです。
パッチはギャラ入りになります。もう一つのギャラ入り559XXと比べると生地の色がかなり違うところが印象的です。
セカンドやサードの紙パッチは硬化しやすいです。硬化すると亀裂が入ったりして消失してしまうため、セカンドとサードで紙パッチが残っているものは非常に稀です。
本ジャケットのパッチは、少し柔らかく、取り扱いに気をつければこのままの状態を維持できそうです。
パッチには"Every Garment Guaranteed"の記載があります。この記載があるパッチは通称ギャラ入りと呼ばれています。ギャラ入りの557XX/559XXはサードモデル最初期の1962年頃のみとされ、残存数も少ない希少な製品です。
ギャラ入りサードモデルの特徴的なディテールとして、カフス部の折り返しステッチがあります。このステッチ処理はセカンドの特徴で、サード最初期のギャラ入りにも見られるディテールです。
パッチが消失しているサードで、この部分のディテールがあるものはギャラ入りと推定されます。
本ジャケットのカフス部にも切り返しステッチが入れられています。
このジャケットの胸ポケット以外のボタン裏刻印はDです。ギャラ入りの場合、全てのボタンが17のものが多いです。1962年頃からボタン裏の刻印がそれまでの二桁の数字から一文字のアルファベットに移行していきます。
胸ポケットのボタン裏の写真です。読みにくいですが刻印17です。私の肉眼では識別できませんでした。写真で見てやはり17だった!と確認した次第です。
フラップ裏はライトオンスのデニム生地が使用されています。これは刻印17のギャラ入りや刻印D/胸ポケット刻印17のギャラ入りと557XXの特徴的ディテールです。
フラップ裏がライトオンスであった場合、557XX(ギャラ入りとギャラ無し)であると推定できます。
このジャケットの背中には"Shady Brook Ranch"、続いて馬、そして"Half Moon Bay, Calif."と刺繍されています。
リーバイスのヴィンテージのデニムジャケットで刺繍が入っているものは珍しいです。
刺繍の内容から、カリフォルニアのHalf Moon Bayの"Shady Brook Ranch" (シェーディー・ブルック牧場)であることが分かります。
ハーフムーンベイはサンフランシスコから近い、太平洋岸に面した風光明媚な場所です。
後で、どの様なところかと少し自分の思い出について後ほど追記致します。
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